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中古音盤漁り再開

  • シニートケ:弦楽三重奏曲、3人のための協奏曲、メヌエット、ベルク(シニートケ編):カノン クレーメル (Vn) バシメート (Va) ロストロポーヴィチ (Vc) (EMI TOCE-9051)
  • アファナーシエフ:告白、リヴォフ:カプリス第7番、グレチャニノフ:後悔、アレーンスキイ:4つの小品より「セレナーデ」「スケルツォ」、チャイコーフスキイ:「なつかしい土地の思い出」より「瞑想曲」、ワルツ=スケルツォ、ラフマニノフ:2つの小品より「ロマンス」、プロコーフィエフ:バレエ「ロミオとジュリエット」より「マスク」(グルネス編)、バレエ「シンデレラ」より「ワルツ」(フィフテンホルツ編)、グリエール:ロマンス、ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):24の前奏曲より第8、17、5番、ジフ(ロイトマン編):バレエ「初恋」より「夜想曲」、シチェドリーン:ユーモレスク、ストラヴィーンスキイ(ドゥシュキン編):歌劇「マヴラ」より「ロシアの歌」、バレエ「ペトルーシカ」より「ロシアの踊り」 クリサ (Vn) チェーキナ (Pf) (Triton DICC-26043)
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.1-5、6、2-1、2 コダーイQ(Naxos 8.550399)
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.33-5、2、1 コダーイQ(Naxos 8.550788)
  • ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.33-3、6、4 コダーイQ(Naxos 8.550789)
  • ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1~9、11~16番、大フーガ、弦楽五重奏曲 アマデウスQ アーロノヴィツ (Va) (audite 21.424)
  • シューベルト:弦楽四重奏曲第9、10、13~15番 アマデウスQ (audite 21.428)
営業再開したディスクユニオン 大阪クラシック館にようやく足を運ぶことができた。久し振りなので、まずは在庫の偵察で留めるつもりだったが、案の定、そこそこ買ってしまった。

ソ連音楽界の第2世代の巨匠達(ロストロポーヴィチは1.5世代?)が勢揃いしたシニートケのアルバムは、ちょうどシニートケ作品をよく聴いていた頃にリリースされたことをよく覚えているので、ジャケットに懐かしさを感じて手に取った。この3人の共同作業がどのようなものだったのかはわからないが、技術的には申し分のない出来であるものの、三者三様のシニートケ像がせめぎ合っているのを面白いと取るか、受け付けないかは聴き手の嗜好次第かも。私は楽しんだ。何より、リアルタイムの一大プロジェクトといった雰囲気に満ち満ちているのが楽しい。最晩年のシニートケらしい、ショスタコーヴィチ風の繰り言みたいな曲調も好み。


クリサの小品集は、「ヴァイオリンを片手に」というシリーズの一枚。フランス、イタリア、東欧、ロシア、アメリカ、スペイン、と国別に計6枚がリリースされていたようだ。今回入手したのは、「ロシア」。ショスタコーヴィチ作品が入っているというだけではなく、聴いたことのない作品だらけの選曲にも惹かれて手に取ったのだが、一聴してその美音にやられてしまった。鋭利な技巧の斬れ味も相当なもの。ヴァイオリン音楽を好む人々には是非とも、この「いい音」としか形容のしようがない音色を聴いて欲しいと思う。


コダーイQによるハイドン全集も大分と揃ってきた。作品1と作品2の一枚は、彼らのハイドン演奏の魅力が凝縮された名盤。作品33も負けず劣らず素晴らしい。スコアにはフォルテ/ピアノの強弱指定が少ないため、演奏者が適当に補うことが多いのだが、この演奏ではそうした工夫があまりされていないにもかかわらず、ごく自然に音楽が流れる。とりわけ長調作品の闊達さに心奪われる。


アマデウスQの放送音源は、録音状態に差はあるもののおしなべてオンマイク気味で明瞭である一方で、この団体独特の音圧の強さは和らいでおり、わりと聴きやすい。演奏は、ブレイニン節全開の、いかにも旧世代のトップであったアマデウスQらしいもの。弾き損じなど気にも留めずに自由に暴れ回るブレイニンをサポートする3人の仕事師のようなアンサンブルに惚れ惚れとする。

なぜか第10番だけ未収録のために「全集」ではないが、お馴染みのアーロノヴィツを迎えた五重奏曲も含め、“昔の”カルテットが好きな人には聴き応えのあるセットだろう。


同じくアマデウスQのRIAS音源のシューベルトも確保……と思ったら、既に確保済みだった(2017年9月2日のエントリー)。最近のエントリーは、専らダブり買いの報告と化している。猛省せねば。

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theme : クラシック
genre : 音楽

とりとめもなく3枚

  • ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ Op. 11-4、25-4、1939年、バレエ「気高い幻想」より「瞑想曲」 今井信子 (Va) ペンティネン (Pf) (BIS BIS-CD-651)
  • ハイドン:フルート・ソナタ(弦楽四重奏曲 Op. 76-6、77-1、74-1の編曲) ユレル (Fl) クヴェール (Pf) (Alpha ALPHA 335)
  • 「ロディオン・シチェドリーン~ロシアの作曲家」ショスタコーヴィチとの対話、パラボラ・コンチェルタンテ、管弦楽のためのロマンティックな音楽「アンナ・カレーニナ」、アルベニスの2つのタンゴ ゲリンガス (Vc) プレトニョフ/ロシア・ナショナルO (Arthaus Musik 101 663 [DVD])
アリアCDから、自粛期間中にオーダーした音盤が届いた。いずれもセール品。

今井信子のヒンデミットは、中高音が艶やかな、どちらかと言えばロマンティック寄りの演奏。低音ゴリゴリのハードボイルドな音楽の方が私の好みではあるが、ヒンデミットの魅力を十分に伝える素晴らしい仕上がりである。ペンティネンのピアノも見事。


ハイドンの弦楽四重奏曲を、フルート・ソナタに編曲したアルバムは、何より選曲の良さに惹かれた。いずれもメヌエットがカットされた3楽章仕立てだが、基本的に原曲に忠実な編曲。とはいえ、主旋律を任せ切るにはフルートに制約があり過ぎて、旋律線が不自然になっているのが残念。演奏は、この編曲の価値を適正に伝える音楽的なもの。特に、大活躍のピアノは立派な出来。


シチェドリーンのドキュメンタリーは、作曲家の創作の歩みを貴重な映像をふんだんに使って辿る、極めてオーソドックスな作り。ソ連第1世代のショスタコーヴィチをはじめとする作曲家達の伝記的事実や作品リストなどは、私のような素人にもアクセス可能な形で整理されているが、その下のシニートケ、デニーソフ、グバイドゥーリナ辺り以降の世代の情報は未整理の上にまだまだ不足している。シチェドリーンはその中でも相当マシな部類だと思われるが、それでもこうして適切な形にまとめられたものを視聴できることは非常にありがたい。プリセツカヤが踊る「カルメン組曲」の映像など、見どころは豊富だ。

作曲家の75歳を記念するコンサートの映像も、2007年当時で比較的新しい作品が中心に選曲されていることもあり、非常に聴き応えのある内容である。プレトニョフの指揮も堅実で、鋭くも妖艶なシチェドリーン独特の響きを十分に味わうことができる。

ボーナスとして、全作品リストがまとめられているのも資料として非常に有用だ。ただし、その精度について、私は検証できるような知見を持ち合わせていないので、このリストが専門的見地からどのように評価されるかはわからない。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shchedrin,R.K.

自粛期間の終りにまとめて届いた音盤(2)

  • コレッリ:作品全集 ベルダー/ムジカ・アンフィオン (Brilliant 94112)
  • レーガー:作品集 (Brilliant 94663)
  • 「スピーク・ザ・ミュージック~ロバート・マンと室内楽の謎」「引退~ジュリアード弦楽四重奏団との最後の3日間」 (Accentus Music ACC 20323 [DVD])
  • 「ギドン・クレーメル:自分の声を見つけること」 (Accentus Music ACC 20414 [DVD])
6月9日のエントリーの続き。

普通のヴァイオリン学習者と同様、私にとってのコレッリは、「ラ・フォリア」「クリスマス協奏曲」「コレッリの主題による変奏曲(クライスラー)」の作曲家である。バロック音楽の様式とか、作曲家間の関連とか、全く知識のない私には、とりあえず一人の作曲家の全貌を俯瞰してみるという点で、寡作家のコレッリはちょうど良い。

コレッリの生前に出版された(=作品番号のついている)作品の全てと、未完の4声のソナタ(WoO.3)以外の作品番号のない作品の全てが収録されているので、文字通りの「作品全集」である。

コレッリの作風などを総括できるような見識はないが、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタや合奏協奏曲に通じる幾ばくかの感傷を感じさせる旋律や、技巧的ではないにもかかわらず華やかなパッセージなど、個々の作品を同定して聴いたわけではないものの、10枚のCDを愉しみながら一気に聴き通すことができた。

ピリオド楽器の演奏にも全く詳しくないが、ここで演奏しているボーデと山縣さゆりの巧さには感心した。何より、音が素晴らしい。


ピアノ曲、オルガン曲とBOXセットでまとめて聴いてきたレーガーの、今度もまたBOX。管弦楽曲中心だが、室内楽曲、オルガン曲、合唱曲も付いていて、お得な内容である。いずれもBerlin Classicsレーベルの旧録だが、細かいことはともかく、レーガーに期待する音が期待通りに鳴り響いているだけで十分に満足。収録曲は、以下の通り:
DISC 1:スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン
バレエ組曲 Op.130
古い様式による協奏曲 Op.123
ベートーヴェンの主題による変奏曲とフーガ Op.86
DISC 2:コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
ヒラーの主題による変奏曲とフーガ Op.100
DISC 3:ボンガルツ
モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132(シュターツカペレ・ドレスデン)
ベックリンによる4つの音詩 Op.128(ドレスデンPO)
DISC 4:ボンガルツ
シンフォニエッタ Op.90(ドレスデンPO)
希望に Op.124(ブルマイスター (A) ライプツィヒ放送SO)
愛の讃歌 Op.136
DISC 5:シェルツァー (Vn) ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン
ヴァイオリン協奏曲 Op.101
DISC 6:ウェーバージンケ (Pf) ヘルビヒ/ドレスデンPO
ピアノ協奏曲 Op.114
DISC 7:レーグナー/ベルリン放送SO
ある悲劇のための交響的プロローグ Op.108
ロマンティック組曲 Op.125
DISC 8:ヴァレリウス・アンサンブル
弦楽三重奏曲第1番 Op.77b
クラリネット五重奏曲 Op.146
DISC 9:ヴァン・デン・ブレーク (Org)
コラール幻想曲「われらが神は堅き砦」 Op.27
コラール幻想曲「おおわが魂よ、大いに喜べ」 Op.30
2つのコラール幻想曲 Op.40
DISC 10:ヴァン・デン・ブレーク (Org)
3つのコラール幻想曲 Op.52
DISC 11:クノーテ/ベルリン放送cho
8つの宗教的歌曲 Op.138(抜粋)
宗教合唱曲集 Op.110(ハレ・コレギウム・ヴォカーレ)

スウィトナー指揮のDISC 1と、DISC 11の合唱曲が特に気に入った。とりわけ合唱曲はもう少し深入りしてみたい。またBOXを買うことになるのだろうか……


ジュリアードQのリーダー、ロバート・マンのドキュメンタリーは、特典映像であるカルテット最後の3日間の密着ドキュメントも含め、全編にカルテット愛が満ちた見応えのある内容。カルテット引退後は奏者としては少々痛々しいところもあるが、カルテットを知り尽くした巨匠ならではの、情熱溢れるマスタークラスには感銘を受けた。ボロボロになったベートーヴェンのスコアがDover版なのには、ちょっと笑ってしまったが。


クレーメルのドキュメンタリーは、単純に彼の生涯を追うのではなく、基本的には近年の多彩な音楽活動を中心に、彼の音楽観を、その人生の背景などを交えつつ明らかにしようというもの。日本語字幕付きだが、お世辞にも読みやすい訳とは言い難い。

それにしても、衰えを知らぬ音楽と技術の冴えには、舌を巻くしかない。たとえば、彼のピアソラなどはあまりにも自身のスタイルに寄せ過ぎた音楽で好きではないのだが、この映像で取り上げられている音楽は、クレーメルのスタイルと楽曲とが不可分とすら思える親和性を持ったものばかりで、いずれも断片でしかないにもかかわらず、有無を言わさぬ凄みと説得力に圧倒される。

ドキュメンタリーで取り上げられたヴァーインベルグのヴァイオリン協奏曲も素晴らしい演奏だが、彼自身がヴァイオリン用に編曲した24の前奏曲の全曲は、それ以上に冴えまくった凄演。写真を映しながらの演奏というパフォーマンスは、音楽に対してあまりにも具体的な印象を押し付けられるようで好みではないが、ヴァーインベルグの音楽に、そうした具体的な映像を想起させるような側面があるのもまた事実。いずれにせよ、技術的に似たような水準の演奏は今後現れる可能性はあるが、この音楽的な多彩さは、おそらく未来永劫クレーメルの演奏でしか聴くことができないに違いない。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_Kremer,G.

自粛期間の終りにまとめて届いた音盤

  • ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、ストラヴィーンスキイ:ヴァイオリン協奏曲 ハーン (Vn) マリナー/アカデミーCO (Sony SK 89649)
  • ブラームス:8つの小品 Op.76より第1曲「カプリッチョ」、6つの小品 Op.118より第2曲「間奏曲」、2つのラプソディ Op.79、3つの間奏曲 Op.117 ポゴレリチ (Pf) (DG 437 460-2)
  • モリト:チェロ協奏曲、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ストラール (Vc) ラソツキ (Vn) ブワシュチク/シロンスクCO、シロンスクPO (DUX 0534)
  • ボロディーン:ピアノ五重奏曲、マーラー:ピアノ四重奏曲、ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ミュンフ (Pf) カメラータQ (DUX 0629)
  • ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 クラコヴィア三重奏団 (DUX 0541)
  • ビルスマ・コレクション~室内楽 Vol. 1 ビルスマ (Vc) ラルキブデッリ スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ (Sony 88846010482)
アリアCDから、最近オーダーした音盤がまとめて届いた。新型コロナ禍の外出自粛期間中、無意識ながら、いつもより丁寧にチェックしていたのだろう。予想外の分量と出費に動揺。

ハーンのブラームス&ストラヴィーンスキイは、言うまでもなく、既に評価の確立した旧譜。非の打ち所がないヴァイオリン、としか言いようがない。もっとふくよかな音色を好む聴き手も少なくはないだろうが、清潔さという点でこれを超える演奏は、ちょっと想像できない。ただ、この研ぎ澄まされた独奏に対し、オーケストラが手堅くも凡庸な伴奏に徹しているのは残念。


ポゴレリチのブラームスには、異端、という月並みな形容しか思い当たらない。点描のような音の離散的な配列から、不思議とブラームスの濃密な香りが断片的に立ち昇る。アファナーシェフと似て非なる独自の世界観。まるで歌を拒否しているかのような演奏は異様な美しさを湛えつつも、私はそれに浸り切ることはできなかった。


DUXというポーランドのレーベルのセールで、ショスタコーヴィチ作品を収録した3枚を入手。

ヴァイオリン協奏曲第1番は、とりたてて技術的な危なっかしさは感じないものの、たとえば、まるで譜読みしているかのような第2楽章など、全体にテンポ設定に首を傾げてしまう箇所が多い。

モリトのチェロ協奏曲は、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第2番のような曲想で、カップリングとしての納まりはよい。随所で緊張感や流れが途切れるのが気になったが、それが演奏のせいか楽曲のせいかは判断がつかない。


ピアノ五重奏曲が中心のアルバムは、選曲がいい感じ。直情型とでも言うべき勢いを持った、情熱的な演奏である。音量の振幅は大きいものの、弱奏部でも爆発的な盛り上がりの萌芽が常に燻っているよう。ボロディーンやマーラーではこの甘美な味わいがよくマッチしているが、ショスタコーヴィチに関してはもう少しクールな雰囲気を好む聴き手もいるだろう。


クラコヴィア三重奏団の演奏は、室内楽的な肌理の細かいアンサンブルと音楽の大柄な佇まいとが見事に両立した、聴き応えのある秀演。3人がソリスティックにぶつかり合うのではなく、緊密な一体感を持って音楽を構築しているのが、ベートーヴェンやショスタコーヴィチの作品に相応しい。


VIVARTE、DHM、SEONの3つのレーベルでビルスマが録音したアルバムをまとめた4つのBOXセットの内、室内楽作品を集めたセットも購入。収録内容は、以下の通り:
DISC 1
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 Op.11-5
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 Op.11-4
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 Op.11-6「鳥小屋」
DISC 2
M. ハイドン:弦楽五重奏曲 P.105
M. ハイドン:弦楽五重奏曲 P.108
M. ハイドン:弦楽五重奏曲 P.109
DISC 3
モーツァルト:ディヴェルティメント第17番
モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番
DISC 4
モーツァルト:弦楽五重奏曲第3番
モーツァルト:ホルン五重奏曲
シュポア:弦楽五重奏曲 Op.33
DISC 5
ドッツァウアー:弦楽五重奏曲 Op.134
ドッツァウアー:3つのチェロのための6つの小品 Op.104
ドッツァウアー:弦楽四重奏曲 Op.64
DISC 6
オンスロウ:弦楽五重奏曲 Op.38「弾丸」
オンスロウ:弦楽五重奏曲 Op.39
オンスロウ:弦楽五重奏曲 Op.40
DISC 7
ライヒャ:弦楽五重奏曲第3番
ライヒャ:弦楽五重奏曲第2番
ライヒャ:弦楽五重奏曲第1番
DISC 8
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲
ゲーゼ:弦楽八重奏曲ヘ長調
DISC 9
デュポール:2つのチェロとフォルテピアノのためのソナタ
デュポール:2つのチェロのための21の練習曲第11番
ベートーヴェン:「マカベウスのユダ」の主題による12の変奏曲
デュポール:2つのチェロのための21の練習曲第9番
ロンベルク:チェロ・ソナタ第1番
ボッケリーニ:2つのチェロのためのソナタ G75
ベートーヴェン:「魔笛」の主題による7つの変奏曲

隙間産業のような選曲に惹かれ、架蔵済みの音盤が弦楽八重奏曲を収録した1枚(DISC 8)のみということもあり、オーダー。

個々の音盤、楽曲にコメントはしないが、手堅いアンサンブルでピリオド楽器の素朴な音色を愉しむことのできる、価値あるBOXである。ドッツァウアーやライヒャなどに聴かれる過度に技巧的なパッセージなどは、いかにも苦しい音がしているものの、シューベルトの八重奏曲の終楽章で1st Vnが弾き散らかすパッセージが、当時の流行りであったことを改めて確認できて面白かった。また、メンデルスゾーン辺りになると、ピリオド楽器を使う意義があまり感じられない、なぜかモーツァルトだけはピリオド楽器に物足りなさを強く感じてしまうなど、私個人の嗜好を再確認することもできた。

ボッケリーニやオンスロウについては、チェロ2台の弦楽五重奏曲の貴重なレパートリーでもあるので、いつかは一通り踏破してみたいと思うが、さて、いつになるのやら。



あと少し残っているが、それはまた後日。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

ヴェイヤンのモーツァルトとシグナムQのシューベルト

  • ジャン=クロード・ヴェイヤン:モーツァルト録音全集 (pourpre PPR 18008)
  • シューベルト:弦楽四重奏曲第8、13番、シューベルト(ファン・デューク編):遠方からの歌、劇付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」より第6曲「羊飼いの旋律」、笑いと涙、ギリシアの神々、さすらい人の夜の歌、君はわが憩い シグナム四重奏団 (Pentatone PTC 5186 673)
アリアCDから、1点だけではあったが、入荷した商品が届いた。管楽器には明るくない上に、ピリオド楽器となると持ち合わせている知識は皆無に近いが、収録曲の多彩さに惹かれてオーダーしたもの。収録内容は、以下の通り:
DISC 1
クラリネット四重奏曲 Op. 79(1. ヴァイオリン・ソナタ第34番、2. ヴァイオリン・ソナタ第36番、3. ピアノ三重奏曲 第2番) ヴェイヤン (Cl)、シュタードラー・トリオ
DISC 2
5つのディヴェルティメント KV 439b トリオ・ディ・バセット
DISC 3
クラリネット五重奏曲 ヴェイヤン (Cl)、シュタードラー四重奏団
クラリネット協奏曲 ヴェイヤン (Cl)、マルゴワール/王室大厩舎・王宮付楽団
DISC 4
3本のバセット・ホルンと打楽器による「魔笛」 トリオ・ディ・バセット、クロード (Perc)
DISC 5
ディヴェルティメント「フィガロの結婚」 トリオ・ディ・バセット
アダージョ・カノニーク KV 484d トリオ・ディ・バセット
アダージョ KV 411 ドゥロネ、ジェルチ (バセット・ホルン)、トリオ・ディ・バセット
アレグロ・アッサイ KV 484b ドゥロネ、ジェルチ (バセット・ホルン)、トリオ・ディ・バセット
アダージョ KV 580a ドゥロネ、ジェルチ (バセット・ホルン)、トリオ・ディ・バセット
アダージョ KV 484c ドゥロネ、ジェルチ (バセット・ホルン)、トリオ・ディ・バセット
アダージョ KV 484c クロード (Perc)、ドゥ・デイン (バセット・ホルン)、トリオ・ディ・バセット
偽りの世 KV 474 クロード (Perc)、ドゥ・デイン (バセット・ホルン)、トリオ・ディ・バセット
歌劇「皇帝ティートの慈悲」よりアレグロ クロード (Perc)、ドゥ・デイン (バセット・ホルン)、トリオ・ディ・バセット
歌劇「皇帝ティートの慈悲」より「私はあなたを残して行く、愛する人よさようなら」 マセ (S)、ドゥ・デイン (バセット・ホルン)、トリオ・ディ・バセット
夕べの想い KV 523 マセ (S)、トリオ・ディ・バセット
クローエに寄す KV 524 マセ (S)、トリオ・ディ・バセット
魔術師 KV 472 マセ (S)、トリオ・ディ・バセット
鳥よ、年ごとに KV 307 マセ (S)、トリオ・ディ・バセット
別れの歌 KV 519 マセ (S)、トリオ・ディ・バセット
老婆 KV 517 マセ (S)、トリオ・ディ・バセット
歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲 クロード (Perc)、トリオ・ディ・バセット
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より「奥さんこれが恋人のカタログ」 クロード (Perc)、トリオ・ディ・バセット
グラス・ハーモニカのためのアダージョ, K.617a ヴェイヤン (グラス・ハープ)
まずは、モーツァルト自身の手によるオリジナル作品の素晴らしさを再認識できる。DISC 3の五重奏曲と協奏曲は当然として、ディヴェルティメントや単一楽章の小品の高貴な美しさと愉しさは、どれも似たような味わいであるにもかかわらず、続けざまにまとめて聴いても全く飽きが来ない。クラリネットという楽器の特性なのかもしれないが、聴き慣れたモダン楽器と比べてあまり違和感もない。

編曲物(編曲者は不明)では、DISC 1に収録されたヴァイオリン・ソナタの編曲が非常に面白かった。これは楽譜も容易に入手できるので、いつか自分でも遊んでみたいと思わせられた。それに対してDISC 4の「魔笛」は、率直に言って編曲に無理があり、鑑賞には物足りない。自分で演奏して楽しむためのものだろう。

演奏は、総じて技術的にも音楽的にも傑出したもの。五重奏曲と協奏曲にはモダン楽器も含めて多数の録音があるので、これを唯一絶対的な名演とまでは言えないが、その他の曲については、いずれも筆頭に挙げることにそう大きな異論はないだろう。


3月19日のエントリーで紹介したHMV ONLINEからの入荷分には在庫切れのために含まれていなかった1枚が、ようやく届いた。この時は今回のコロナ禍のために延期となったシュペーテQの演奏会のメインが「死と乙女」だったこともあり、アンコールにシューベルトの歌曲の編曲を物色していたので、実は、このアルバムこそが目当てだったのだ。結局、これといった編曲は見つからず(というより、そもそも歌曲の弦楽四重奏用編曲自体が僅少だった)、演奏会自体も先送りになったので不都合はなかったのだが。

収録された編曲作品は、まず選曲が凝っていて興味を惹かれたのだが、演奏効果という点において、あまり訴えかけるものはなかった。ただ、編曲自体は自然なもので、是非とも自分で弾いて響きの美しさを体験したいと思わせるに十分な出来。出版されれば、一定の需要はあると思う。

シグナムQの演奏は、ベルチャQと同様に、弱音の繊細かつ緊張感のある美しさと爆発力のある強奏との対比が強烈な、表現意欲に満ちたもの。ただ、線の細さゆえか、強奏での音色には感心できない。また、細部の表現に傾倒し過ぎなのか、全体に音楽の流れが不自然で、シューベルトならではの和声の移ろいが十分に表出されているとは言い難い。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Mozart,W.A. 作曲家_Schubert,F.P.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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