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雑多な買い物記

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第1&5番 マズア/ロンドンPO (London Philharmonic Orchestra LPO-0001)
  • ブラームス:交響曲第2番、レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ ベーム/ベルリンPO (DG 474 989-2)
  • ヘンデル:合奏協奏曲 Op. 3-4、6-10、6-12 トレチャコフ/ソヴィエト国立室内O (Yedang YCC-0045)
  • ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」、サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ トレチャコフ(Vn & Cond.)/ソヴィエト国立室内O (Yedang YCC-0127)
5月1819日と、かぶとやま交響楽団第32回定期演奏会の曲目について本欄に書いたが、当然のことながら、せっかく音盤屋に足を運んでそれだけの買い物で終わろうはずがない(^^;。今日は、それ以外の買い物について。

Tower Records難波店では、マズアのショスタコーヴィチを。ロンドン交響楽団の自主制作レーベルはもう結構な枚数がリリースされているが、ロンドン・フィルも新たに自主制作レーベルを立ち上げたとのこと。その第1弾にショスタコーヴィチが選ばれたのは、なんとなく嬉しい。マズアのショスタコーヴィチは、交響曲に限って言えば第7番と第13番(ともにニューヨークPO)がリリースされている。今回のアルバムは、オーケストラの影響なのか、ややおとなしい演奏である。第1番では若々しくも落ち着いた抒情に満ちていて、どこか格調の高さを感じさせる。若書きだからというわけではないが、もう少し表現意欲が漲っていても良いような気もする。第5番も基本的には似た傾向の演奏だが、この曲の場合、やはりある程度の押しの強さがなければ退屈してしまう。全体に“勝利”ではなく“悲劇”を強調した解釈がとられていて、そのこと自体にさして問題はないものの、それでも終楽章のコーダは少々やりすぎだと僕には思われる。こういった文学的な解釈が前面に出た演奏は、僕の好みではない。

一方、Tower Records梅田店では閉店間際に駆け込んだにもかかわらず、3点を捕獲。

ベームのブラームスは、僕が大学の学部生だった頃に「レコード芸術」誌の名盤復刻企画でベートーヴェンの「運命」とのカップリングで復刻されたものを既に持っている。今回はレーガー作品が目当て。ベームの同曲は、本欄でも2003年10月24日に紹介した1938年のライヴ録音があったが、さすがにこれは録音が悪すぎて、何が何だかわからない。ということで、1956年のスタジオ録音である本盤を見つけて迷うことなくレジへ直行した次第。これはいぶし銀の秀演。冒頭の主題から、何とも言えない優しさと渋い情感が満ち満ちている。妙に分析的にはならず、終始音楽的な流れと独特の和声を自然に表出しているところに好感が持てる。これは、当時のベルリンPOの魅力的な音色のおかげでもあろう。

吉田秀和が絶賛したこともあるらしいブラームスの第2番も、実に立派で素晴らしい演奏。中間楽章の引き締まった抒情が特に魅力的。なお本盤は、「Musik...sprache Der Welt(音楽…世界共通の言葉)」というシリーズの一枚。

クラシックのコーナーに入るところで、Yedang Classicsのワゴンセールをやっていた。なんと一枚590円(税込)!この値段なら、ということでトレチャコフが指揮と独奏をしているアルバムを2枚購入。ジャケットには「ソヴィエト国立室内O」と記されているが、これは恐らく「モスクワ室内O」のことだろう。ある時点で国立の団体になったのだろうが、詳しいことは知らない。

ヘンデルの合奏協奏曲は大好きな曲だが、隅々まで透明に響き渡るソ連サウンドで聴くのはまた格別。これは弦楽合奏の一つの極致である。ライヴ録音のようだが、これを生で体験していたら文字通り失神してたかも。

ヘンデルの出来に「四季」も期待が高まったが、こちらは…う~ん…微妙。もちろん、技術的には完璧で、その点においては不満はない。ただ、瞑想的な雰囲気が支配的で、トレチャコフ独自の解釈として完成度は決して低くないのだが、この曲はもうちょっと脳天気で良いのではないだろうかと思ってしまう。4曲中では、「冬」の出来が一番良い。このような傾向はサン=サーンスでも同じ。こういう華やかなショウピースに相応しい解釈とは言えないような気がする。まぁ、弾くだけなら寝てても完璧にできるだろうから、色々考えてしまうのかもしれないが。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Reger,M. 作曲家_Händel,G.F.

「水上の音楽」聴き比べ

  • ヘンデル:水上の音楽、王宮の花火の音楽 ガーディナー/イギリス・バロックO (Philips PHCP-10504)
  • ヘンデル:水上の音楽、王宮の花火の音楽、歌劇「ベレニーチェ」序曲 ブーレーズ/ニューヨークPO (Sony 516236 2)
  • ヘンデル:組曲「水上の音楽」(ハーティ/セル編)、メヌエット(歌劇「忠実な羊飼い」より;ビーチャム編)、組曲「王宮の花火の音楽」(ハーティ編)、ラルゴ(歌劇「セルセ」より;ラインハルト編) セル/ロンドンSO (Decca UCCD-7115)
  • ヘンデル:水上の音楽、王宮の花火の音楽 レーマン/ベルリンPO (Archiv 457 758-2)
  • イベール:作品集(寄港地、フルート協奏曲、モーツァルトへのオマージュ、交響組曲「パリ」、バッカナール、ボストニアーナ、ルイヴィル協奏曲) ハッチンズ(Fl) デュトワ/モントリオールSO (London POCL-5254)
5月18日付け本欄の続き。「水上の音楽」は、実はLPも含めて初めて買う(まともに聴く)ことになる。事前に情報を仕入れておかなかったので、定評のある盤がどれか、そして版の問題などがどうなっているかは全く知らない状態で、ヤマ勘に任せて4枚を購入。

まずは、(きっと)オーソドックスであろうガーディナー盤を。ピリオド楽器による演奏であることに加え、補遺も含めた全曲が収録されているのは、作品を一から知る上で大変助かる。華やかかつ優雅な響きと、決して退屈することのないニュアンスに満ちたアーティキュレーションなど、演奏にも全く不満はない。なるほど、「水上の音楽」ってこんな魅力的な作品だったのか。

棚を見ていると、なんと70年代のブーレーズによる録音が!しかも全曲が収録されている。曲順は変更されているが、ブーレーズならではの根拠があるに違いない。古楽演奏が当たり前になった現在においても違和感のない解釈は、さすがと言うべきだろう。なんとなくキワモノ臭が漂っているが、内容は意外にも(?)奇を衒うことのない誠実なもの。モダン楽器による理想的な演奏と言える。管楽器のトリルなどがきっちり揃えられている辺り、ブーレーズの面目躍如といったところか。少々生真面目な印象で、ガーディナー盤のような愉悦に溢れていないのが惜しい。

ここで、ようやくハーティー版組曲を。セル盤では、セルが手を加えているとのことだが、第2曲「アリア」の中間部以外はほぼハーティーの編曲通りのように聴こえる。しかしこの編曲、なかなか素晴らしいですね。ガーディナー盤などを聴いた後ではあまりにオールド・ファッションなヘンデル像に戸惑ってしまうが、僕はこういう“かつてのバロック”は大好きだし、そもそもヘンデルの音楽にはこうしたロマンティックな要素が内包されていると思う。セルの演奏はオーケストラが手兵ではないこともあってか、どこか寛いだ雰囲気がこの作品に相応しい。ゆったりとしたテンポで丁寧に、そしてしっかりと鳴らされる歌は文句なしに美しい。第5曲が特に印象的。他の収録曲も同様だが、「王宮の花火の音楽」第1曲の生気溢れる音楽はクセになりそう。

最後は、名歌手ロッテ・レーマンの弟であるフリッツ・レーマン(マタイ受難曲の演奏中に心臓発作で倒れて亡くなったらしい)とベルリンPOによる演奏を。1951年の録音ということで、この時代のベルリンPOの音色で「水上の音楽」を聴いてみたかったというだけの理由で入手。ハーティー版ではなく、原典版をモダン楽器で演奏している。これがまた素晴らしい。きびきびとしたテンポと華やかな音色、恥ずかしげもなく耽溺する歌…明らかに一昔前の演奏スタイルだが、しかしこの魅力に抗うことは難しい。どこからどう聴いてもドイツの音色だがとても色彩感豊かなので、こういう演奏で聴くとハーティー版を敢えて使う必要性は感じない。第1組曲のホルンも素敵だが、第2組曲のトランペットが最高。

ということで、今回偶然入手した4枚はいずれも優れた演奏だった。一般的にはガーディナー盤が決定盤であることに全く異論はないが、個人的にはレーマン盤が最もよく聴く音盤になりそう。

さて、難波店では在庫がなかったイベール作品を、Tower Records梅田店で確保。実はイベールって、有名な「寄港地」も含めてまともに聴いたことが一度もない。「モーツァルトへのオマージュ」が入ったアルバムがこのデュトワ盤しか見つからなかったということもあるが、イベールの管弦楽作品が7曲も収録されているのでこのCDを買うのに躊躇はなかった。で、ざっと聴いてみたわけだが、確かに“フランスもの”ではあるものの、プーランクなどよりはどこかさっぱりしてて結構気に入った。このアルバムは1920~30年代の作品と1950年代の作品とが収録されているが、後者のオーケストレイションの方が気持ちのよい響きで僕の好み。「寄港地」は、一聴した限りではあまりピンとこなかった。デュトワとモントリオールSOは、さすがとしか言いようのない演奏。欠点を見出すことができない。「モーツァルトへのオマージュ」は、とても素敵な作品ですね。ただ、この雰囲気を出すのは、アマチュアには至難の業だろう。

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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