【YouTube】ハチャトゥリャーン:ピアノ協奏曲(オボーリン独奏)

YouTubeに、貴重な動画がアップされていた。ハチャトゥリャーンのピアノ協奏曲の、初演者オボーリンによる演奏である。第1楽章の終了後に拍手を浴びて舞台袖へと歩いていく様子から、ガラ・コンサートのような場での収録なのだろうか。第1楽章しかないのが甚だ残念ではあるが、オボーリンの演奏姿が観られるだけでも十分に価値がある。

華やかな色彩感よりは、地味ながらも滲み出てくるようなロマンティシズムに、この演奏の魅力がある。今となっては古めかしいスタイルの演奏だが、この作品の内容を存分に引き出した、規範たる名演である。

第1楽章(1)第1楽章(2)
ハチャトゥリャーン:ピアノ協奏曲
オボーリン (Pf)、コンドラーシン/モスクワPO
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Khachaturian,A.I.

ヘンツェ:鉄条網の向こうのオルフェウス、ハチャトゥリャーン:コンチェルト・ラプソディー集 他

  • バルトーク:ヴィオラ協奏曲、オネゲル:ヴィオラ・ソナタ、ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ D. ビンダー、M. シューマン (Va) チャプスキ (Pf) ケーゲル/ライプツィヒ放送SO (edel 01592CCC)
  • ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番、2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品(アトヴミャーン編)、ピアノ五重奏曲 ラクリン、ヤンセン (Vn) バシメート (Va) マイスキー (Vc) ゴラン (Pf) (Onyx ONYX 4026)
  • ヘンツェ:鉄条網の向こうのオルフェウス、ショスタコーヴィチ:革命詩人による10の詩 エリクソン/エリック・エリクソン室内cho (Caprice CAP 21773)
  • ハチャトゥリャーン:ピアノのためのコンチェルト・ラプソディー、ヴァイオリンのためのコンチェルト・ラプソディー、チェロのためのコンチェルト・ラプソディー、アルメニア・ソヴィエト社会主義共和国国歌 N. ペトローフ (Pf) L. コーガン (Vn) ロストロポーヴィチ (Vc) ハチャトゥリャーン/モスクワ放送SO、コンドラーシン/モスクワPO、チェキジヤン/アルメニア放送SO、アルメニア国立アカデミーcho (Venezia CDVE04324)
久し振りに、HMV ONLINEでまとめ買い。一気に聴き通すほどの余裕はないので、適当に取り出しながら、ぼちぼちと聴き進めていく。

まずは、ダブり買いしたものから。HMV ONLINEの商品ページには演奏者の名前などが記されていなかったため、Berlin Classics系列だし、オネゲルとショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタという組み合わせだし……と思いつつも、廉価だし買ってみるか、と注文したら、ブリテンのラクリメがバルトークのヴィオラ協奏曲に入れ替わった(演奏者は異なる)ものだった。バルトークも別の組み合わせで所有済みなので、完全に空振り。もっとも、バルトークは怖いくらいに澄み切った秀演なので、この機会に改めて聴けたことは収穫と言えなくもない。ただし、肝心のショスタコーヴィチは冴えない演奏。

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第一線で活躍している若手奏者とベテラン奏者がウィーンで一堂に会した豪華な演奏会の記録は、まさにその出演者全員が僕の好みでないという理由で、長らく聴きそびれていたもの。ここに収録されている曲の内、ピアノ三重奏曲第1番は2009年7月3日の記事で、5つの小品は2009年5月11日の記事で紹介したこともあるように、各人ともに自家薬籠中のレパートリーとしていることは確かだろう。ただ僕個人にとっては、このアルバム全体を貫くぬっとりとした濃い口の歌い回しが、どうしても生理的に受け入れられない。若々しく、時に荒っぽい情熱の迸りが素直に表出されているピアノ三重奏曲第1番は、緩徐部分でのこれ見よがしな歌に品のなさを感じるとはいえ、余裕を持って見事にまとめられているところに貫禄を感じる。一方で、名手ならではの巧さを認めつつも、どうにも気に入らないのが、5つの小品の演奏である。良く言えば情感たっぷりということになるのだろうが、安キャバレーのホステスの化粧みたいに過剰で下品な表情付けは、ショスタコーヴィチの音楽とは縁も所縁もないもの。メインのピアノ五重奏曲では、ヴァイオリンとピアノの若手グループの表現力が足らず、色々やっているわりに訴えかけるものがない。小手先の技にやや走りがちなラクリンを脇から引き締めているバシメートとマイスキーには風格を感じるものの、演奏全体に風格が漂っていないのは残念だ。

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没後30年~生誕100年を機にショスタコーヴィチ作品の録音点数は一気に増えたが、合唱曲は依然として不遇のままだ。その数少ない新録音が、このエリック・エリクソン率いる合唱団(旧スウェーデン放送合唱団)による「10の詩」である。極めて洗練された、美しい演奏と言えるだろう。ここには、時に和声が不明瞭になるほどのロシア風のアクは皆無である。澄み切った響きには温もりがあり、歌詞の陰惨さが削ぎ落とされているようにすら感じる。純粋に合唱を楽しむだけであれば非常に上質の演奏であることに疑う余地はないが、この作品に“革命”“体制”“ジダーノフ批判”のような要素を聴きたい向きには、物足りなさが残るかもしれない。併録のヘンツェ作品は、ギリシャ神話の「オルフェウスとオイリディーケ」を現代の話に翻案したもの。これが大変美しい音楽で、正直なところ、ショスタコーヴィチそっちのけで夢中になってしまった。作品の内容はブックレットに紹介されているものの、作曲や初演にまつわるデータがないので理由は分からないが、ショスタコーヴィチは2005年の録音であるのに対して、ヘンツェは1986年の録音である。

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今回の注文で、唯一ショスタコーヴィチの作品が収録されていないのが、ハチャトゥリャーンのコンチェルト・ラプソディ集。ヴァイオリンとチェロの作品は既に知っていたのだが、ピアノの作品を一度聴いてみたくて注文した次第。期待に違わず、猛烈なテンションで音を輝かしく撒き散らすかのような音楽に満足。晩年の作品を、最晩年の作曲家自身が指揮した演奏なのだが、この溢れんばかりのバイタリティには、ほとほと感服する。ヴァイオリンの作品はL. コーガンの有名な録音で、僕が持っているのはこれで3枚目となる。コーガンの鮮烈さは、この作品が持つ独特な世界の可能性を全て汲み尽しているかのように感じられる。ロストロポーヴィチによるチェロの作品の演奏も同様。ロストロポーヴィチはこの作品をいくつか残しているが、これはハチャトゥリャーン自身の指揮によるもの。2005年2月2日の記事で紹介したDVD(VAI 4298)に収録されている映像と同一の演奏なのかどうかは確認していないのでわからないが、演奏から受ける圧倒的な印象に違いはない。

このアルバムについて、一点だけ注記しておきたいことがある。ディスクのインレイにも、そして様々な通販サイト等における商品紹介にも、収録曲がコンチェルト・ラプソディの3曲だけと記されているのだが、実はアルバムの最後にハチャトゥリャーンが作曲した「アルメニア共和国国歌」が収録されている(ブックレットには、演奏者名も含めて記載されている)。これがなかなか魅力的な作品なので、4分弱の短い曲とはいえ、全くクレジットされていないのは残念に思う。店が商品の全てを細かくチェックできないのは仕方ないとしても、この件に触れたブログ等がすぐには見当たらないことからすると、このアルバム、あまり聴かれていないのだろうか?

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市民音楽大学…??

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  • ショスタコーヴィチ:格言集、シューマン:6つの間奏曲、ブラームス:シューマンの主題による変奏曲 ザハリエヴァ (Pf) (Balkanton BKA 1767 [LP])
  • メシアン:ハラウィ-愛と死の歌より第1、2、5、8、10曲、ショスタコーヴィチ:ツヴェターエヴァの詩による6つの歌曲 ローザノヴァ (MS) カターエヴァ (Pf) (Melodiya C10 22987 002 [LP])
  • フレーンニコフ:バレエ「愛のための愛」 コピロフ/ボリショイ劇場O (Melodiya 33 C 10-09255-8 [LP])
  • Народный университет музыкальной культуры Четвертая часть комплект 3 (Melodiya 33 C70-14559-68 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの2月到着分も、相変わらずソ連音楽三昧。それにしても、2ヶ月以上も未聴のまま放置してしまったのは情けない。仮に忙しいにせよ、レコード1枚聴く時間くらいは何とかなるはずなのに…… ということで、結局この連休でまとめ聴き。

ブルガリアの女流ピアニスト、ザハリエヴァのアルバムは、少し不思議なプログラム。だが、一見すると違和感のあるショスタコーヴィチが、作品には不釣り合いなほどにロマンティックな情感を漂わせていることで、アルバム全体のバランスが取れているようにも聴こえる。音楽のスケールはあまり大きくないが、安定した技術に基づく丁寧な演奏には好感が持てた。

ローザノヴァによる歌曲集も、あまり見ない組み合わせ。硬質な透明感を漂わせた美感がなかなかのもの。全12曲から抜粋したメシアン作品が佳演である。ピアノも適度に雄弁で立派である。ショスタコーヴィチでは、声そのものの表情不足を感じるが、丁寧な仕上げがそれを補っている。

フレーンニコフはシェイクスピアの「から騒ぎ」を題材にした劇音楽、喜歌劇、映画音楽なども手掛けているが、今回入手したのはバレエ音楽。といっても、「酔っ払いの歌」のように有名な曲はいずれにも使い回されているようで、どこかで聴いたことのある旋律が随所に散りばめられている。楽しげな雰囲気とフレーンニコフらしい騒々しい響きは面白いが、バレエの舞台ならともかく、音楽だけを繰り返し鑑賞するのは少々退屈である。

最後のセットは、適当な和訳が思いつかないのだが、そのまま英語に置き換えるなら「National University of Music」とでもなるのだろう。LP1枚にテーマが割り振られ、音楽学者がそれについて、実際の演奏を交えながら(大半が抜粋)講義をする……といった趣き。今回入手したものは“第3巻”ということだが、全部で何巻まであるのかは知らない。このセットの内容は、以下の通り:
≪LP-1:カバレーフスキイ≫
  1. ドンキホーテのセレナーデ
     グリャーエフ コジュハル/管弦楽団
  2. W. シェイクスピアによる10のソネットより第4、5曲
     レイフェルクス (Br) カバレーフスキイ (Pf)
  3. ヴァイオリン協奏曲より第2楽章
     D. オーイストラフ (Vn) カバレーフスキイ/ソヴィエト国立SO
  4. 歌劇「コラ・ブリュニオン」より
     ジェムチュジン/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O他
  5. 「3つの歌」より第1曲「若い四人組」
     シランティエフ/全ソ・ラジオ・ステージO
  6. ピアノ協奏曲第4番より終楽章(抜粋)
     ポポーフ (Pf) コジュハル/モスクワ放送SO
  7. 歌劇「タラスの一家」より
     モロドツォヴァ ジェムチュジン/モスクワ放送SO
  8. レクイエム
     カバレーフスキイ/モスクワPO他
  9. 歌劇「コラ・ブリュニオン」より
     ジェムチュジナ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O他
≪LP-2:スヴィリードフ≫
  1. 「吹雪」より「トロイカ」
     フェドセーエフ/モスクワ放送SO
  2. A. プーシキンの詩による6つの歌曲より第6曲「イジョーリへの道すがら」
     オブラスツォーヴァ (MS) スヴィリードフ (Pf)
  3. R. バーンズの詩による歌より第2曲
     ネステレーンコ (B) スヴィリードフ (Pf)
  4. 「S. エセーニン追悼の詩」より第1、2曲
     A. マースレンニコフ (T) テミルカーノフ/レニングラードPO他
  5. 「クールスクの歌」より第1、2曲
     コンドラーシン/モスクワPO ロシア共和国cho他
  6. 「三連細密画」より第1曲
     ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO
  7. 劇音楽「皇帝ヒョードル・イヴァノーヴィチ」
     ユルローフ/ロシア共和国cho
  8. 「悲愴オラトリオ」よりフィナーレ
     A. ヴェデールニコフ (B) ラーフリン/モスクワPO他
≪LP-3:フレーンニコフ≫
  1. 交響曲第1番より第1楽章(抜粋)
     スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  2. 歌劇「嵐の中へ」より
     アンドレーエヴァ (S) コロリョフ (T) プロヴァトロフ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O他
  3.  マゴマエフ (Br) シランティエフ/全ソ・ラジオ・ステージO
  4. 喜歌劇「100の悪魔とたった一人の少女」より
     オソフスキイ/モスクワ・オペレッタ劇場O
  5. 映画音楽「猪と羊飼い」より
     ティムチェンコ (T) クヌシェヴィーツキイ/全ソ・ラジオ・ステージO
  6. 映画音楽「戦争の後の午後6時」より
     エィキナ (A) シランティエフ/全ソ・ラジオ・ステージO
  7. ソンブ・オブ・ソング
     グリャーエフ (Br) シランティエフ/全ソ・ラジオ・ステージO
  8. ピアノ協奏曲第2番より第3楽章
     フレーンニコフ (Pf) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
≪LP-4:シチェドリーン≫
  1. ピアノ協奏曲第1番よりフィナーレ(抜粋)
     N. ペトローフ (Pf) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  2. 歌劇「愛だけでなく」よりヴァルヴァラのアリア「Страданье(苦しみ)」
     ダニリュク エールムレル/ボリショイ劇場O
  3. バレエ「せむしの子馬」より
     ジュライティス/モスクワ放送SO
  4. トワルドフスキイの詩による4つの合唱曲より
     サンドレル/レニングラード放送cho
  5. 交響曲第2番より第2楽章(抜粋)
     シチェドリーン (Pf) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  6. オラトリオ「人民の心の中のレーニン」(抜粋)
     エィキナ ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO他
  7. 24の前奏曲とフーガ第1巻より第12曲
     シチェドリーン (Pf)
  8. バレエ「アンナ・カレーニナ」
     シーモノフ/ボリショイ劇場O
  9. 歌劇「死せる魂」よりチチコフのアリア
     ヴォロシロ テミルカーノフ/ボリショイ劇場O
  10. ピアノ協奏曲第3番よりフィナーレ(抜粋)
     シチェドリーン (Pf) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
≪LP-5:我らの時代の歌≫
  1. ノーヴィコフ:世界民主青年の歌
  2. ソロヴィヨーフ=セドーイ:モスクワ郊外の夕べ
  3. モクロウーソフ:ソルモヴォの抒情歌
  4. パフムートヴァ:Песня о Тревожной Молодости
  5. オストローフスキイ:Пусть Всегда Будет Солнце
  6. コルマノフスキイ:Хотят ли Русские Войны?
  7. バスネル:名もなき丘の上で
  8. フレーンケリ:鶴
  9. A. ペトローフ:映画「Я Шагаю по Москве」からの歌
  10. O. フェーリツマン:Огромное Небо
  11. トゥハマノフ:勝利の日
最初の4枚はソ連の代表的な作曲家個人を取り上げたもので、最後の1枚は、いわゆる大衆歌曲に焦点をあてたもの。解説はもちろん、ネイティヴしか想定していないロシア語なので、残念ながら僕の語学力では、タモリが真似するロシア語と区別がつかなかったりするわけだが、ちょっと凝った感のある選曲がそれだけで十分面白い。演奏も、わりと“純正”なものが選ばれている(「モスクワ郊外の夕べ」がトローシンの歌唱だったり)。コンドラーシン指揮の音源もいくつか収録されているのだが、いずれも指揮者名がさりげなく表記されていないところに、強いソ連臭が漂っている。

ついでに、既に架蔵していた第2巻の内容も参考として記しておく。こちらもなかなか面白い内容である:
≪LP-1:プロコーフィエフ≫
  1. ピアノ協奏曲第1番 Op. 10より
     クラーイネフ (Pf) キタエーンコ/モスクワPO
  2. 4つの小品 Op. 3より第3曲「マーチ」
     ヴェデールニコフ (Pf)
  3. スキタイ組曲 Op. 20より
     イヴァーノフ/ソヴィエト国立SO
  4. 交響曲第1番 Op. 25より第1楽章(抜粋)
     ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO
  5. 束の間の幻影 Op. 22より第16曲
     プロコーフィエフ (Pf)
  6. バレエ「ロミオとジュリエット」(抜粋)
     ロジデーストヴェンスキイ/ボリショイ劇場O
  7. 12のロシア民謡 Op. 104より第2曲「緑の木立」
     ドルリアーク (MS) リヒテル (Pf)
  8. 交響曲第7番 第1楽章(抜粋)
     ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO
  9. 歌劇「セミョーン・コトコー」より
     ジューコフ/モスクワ放送SO他
  10. 歌劇「戦争と平和」より「エピグラフ」
     メーリク=パシャーエフ/ボリショイ劇場O
  11. 歌劇「戦争と平和」より「ワルツ」
     ロジデーストヴェンスキイ/ソヴィエト国立文化省SO
  12. オラトリオ「平和の守り」より第5曲「戦争など望んでいない(抜粋)」
     ジュライティス/モスクワPO他
  13. 交響曲第5番 第1楽章(抜粋)
     ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO
≪LP-2:ショスタコーヴィチ≫
  1. 交響曲第1番 第1楽章(抜粋)
     スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  2. 歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より「カテリーナのアリア(第1幕)」
     アンドレーエヴァ (S) プロヴァトロフ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O
  3. ピアノ協奏曲第1番より第4楽章(抜粋)
     クラーイネフ (Pf) M. ショスタコーヴィチ/モスクワ放送SO
  4. 交響曲第5番 第1楽章(抜粋)
     M. ショスタコーヴィチ/ソヴィエト国立SO
  5. 弦楽四重奏曲第2番 第2楽章(抜粋)
     タネーエフQ
  6. 交響曲第10番 第2楽章(抜粋)
     キタエーンコ/モスクワPO
  7. A.ブロークの詩による7つの歌曲(第3曲「わたしたちはいっしょだった…」)
     ピサレンコ (S) カガーン (Vn)
  8. 交響曲第15番第4楽章(抜粋)
     M. ショスタコーヴィチ/モスクワ放送SO
≪LP-3:ハチャトゥリャーン≫
  1. トッカータ
     アムバクミャーン (Pf)
  2. ピアノ協奏曲第1番 第2楽章(抜粋)
     フリエール (Pf) コンドラーシン/モスクワPO
  3. ヴァイオリン協奏曲
     D. オーイストラフ (Vn) ハチャトゥリャーン/モスクワ放送SO
  4. バレエ「ガヤネー」より「子守歌」
     ロジデーストヴェンスキイ/レニングラードPO
  5. バレエ「ガヤネー」より「レズギーンカ」
     ロジデーストヴェンスキイ/レニングラードPO
  6. 交響曲第2番 第3楽章(抜粋)
     ハチャトゥリャーン/ウィーンPO
  7. バレエ「スパルターク」より「スパルタークとフリーギアのアダージョ」
     ジュライティス/ボリショイ劇場O
  8. 組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」
     ハチャトゥリャーン/モスクワ放送SO
≪LP-4:ソヴィエトの声楽曲、室内楽曲、歌劇≫
  1. ミャスコーフスキイ:12の歌 作品40より「肖像画に寄せて」
     デルビナ マルティノフスカヤ (Pf)
  2. シャポーリン:5つの歌 作品10より「呪文」
     グムィリャー (B) オストリン (Pf)
  3. A. アレクサーンドロフ:Альбооное Стихотворение
     ダヴィドヴァ バフチエフ (Pf)
  4. レーヴィナ:Качайтесь,Качайтесь,Каштаны
     イサコヴァ (MS) レーヴィナ (Pf)
  5. ガヴリーリン:「ロシアの手帳」より第1曲「河の向こうにガマズミの木が」
     ドルハーノヴァ (MS) スヴェトラーノヴァ (Pf)
  6. B. チャイコーフスキイ:「プーシキンの詩集」より第3曲「タリスマン」
     ピサレンコ (S) B. チャイコーフスキイ (Pf)
  7. ホールミノフ:歌劇「Оптимистическая Трагедия」より
     エールムレル/ボリショイ劇場O他
  8. シャポーリン:歌劇「デカブリスト」より
     メーリク=パシャーエフ/ボリショイ劇場O
  9. プロコーフィエフ:歌劇「修道院での婚約」より
     ヤンコ ブラヴィン アブドゥラエフ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O
  10. シェバリーン:歌劇「じゃじゃ馬馴らし」より
     バライティス エルムレル/ボリショイ劇場O
  11. ショスタコーヴィチ:歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より「カテリーナのアリア(第4幕)」
     アンドレーエヴァ (S) プロヴァトロフ/スタニスラフスキー=ネミローヴィチ・ダンチェンコ
  12. スロニームスキイ:歌劇「ヴィリネヤ」より
     アブドゥラエフ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O 他
≪LP-5:ソヴィエトのカンタータ、合唱曲≫
  1. ダヴィデーンコ:オラトリオ「十月の道」より
     ユルローフ/ロシア共和国cho
  2. シャポーリン:交響的カンタータ「クリコヴォの野にて」より第3曲
     レシェティン (B) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  3. コヴァーリ:オラトリオ「Емельян Пугачев」より
     サンドレル/レニングラード放送cho
  4. プロコーフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ(第2楽章)
     コンドラーシン/モスクワPO、ロシア共和国cho他
  5. シェバリーン:冬の道
     プティツァ/モスクワ放送cho
  6. サルマノフ:合唱協奏曲「Лебедушка」より第2、4曲
     サンドレル/レニングラード放送cho
  7. エシパーイ:オラトリオ「Ленин с нами」よりフィナーレ
     グスマン/モスクワ放送SO他
  8. ホールミノフ:Песня о Ленине
     A. ヴェデールニコフ (B) ユルローフ/ロシア共和国cho

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Kabalevsky,D.B. 作曲家_Sviridov,G.V. 作曲家_Khrennikov,T.N. 作曲家_Shchedrin,R.K. 作曲家_Prokofiev,S.S. 作曲家_Khachaturian,A.I. USSR大衆歌曲.

未聴LP(7月分)+「マクベス夫人」のDVD

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  • Pianino 1 Tagrine (Pf) (Magne MAG 2015 [LP])
  • ブラームス:ハンガリー舞曲集より第1、2、3、13、14、17、20、8番、ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集第1集より第5番、ドビュッシー:小組曲、 ショスタコーヴィチ:コンチェルティーノ ゴリーニ=ロレンツィ・ピアノ・デュオ (disco Angelicum LPA 5940 [LP])
  • Spoleto Festival U.S.A.(コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番、ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」、モーツァルト:オーボエ四重奏曲、ヴィヴァルディ:フルート、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音の協奏曲 ニ長調「女羊飼い」) ベル、スヴェンセン (Vn) フィンケル (Vc) ブロンフマン (Pf) 他  (Musicmasters MMD 20152Y/53W [LP])
  • ハチャトゥリャーン:ピアノ協奏曲 オボーリン (Pf) ハチャトゥリャーン/モスクワ放送SO (Melodiya D-03194-5 [LP])
  • グラズノーフ:交響曲第9番(G. ユージン編)、 マズルカ=オベレーク、ボッケリーニ:序曲 ニ長調、モーツァルト:フリーメーソンのための葬送音楽、サリエリ:歌劇「奪われた手桶」序曲 D. オーイストラフ (Vn) G. ユージン/モスクワ放送SO、モスクワPO、ソヴィエト国立SO (Melodiya 33CM 02445-6 [LP])
  • グラズノーフ:弦楽四重奏のための5つの小品、 5つのノヴェレット ショスタコーヴィチQ (Melodiya 33 C 10-06657-58 [LP])
  • ショスタコーヴィチ:歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」 ヴェストブレーク (S) ヴェントリス (T) M. ヤンソンス/ロイヤル・コンセルトヘボウO他 (Opus Arte OA 0965 D [DVD])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から、7月到着分の荷物が届いた。ここのところ、ショスタコーヴィチ関連では目立った収穫はないが、残念ながら今回も同様。

まずは、子供用の小品を集めた教育用(?)のアルバム。有名どころでは、プーランク、チャイコーフスキイ、ハチャトゥリャーン、カバレーフスキイ、ベートーヴェン、ショパン、シューベルトなどといった名が連なっている。ショスタコーヴィチ作品は「子供のノート」から3曲のみ。演奏者が各曲のタイトルを読み上げてから演奏するスタイルで、良家の子女のピアノのお稽古を彷彿とさせる雰囲気に満ちていて、どことなく楽しい。ショスタコーヴィチの第4曲のテンポには違和感があるが、そういう聴き方をすべきアルバムではないのだろう。

2台ピアノのための作品を集めたアルバムは、この編成の有名曲を集めたもの。手堅い演奏ではあるが、面白味に欠ける。

アメリカのチャールストンで行なわれているスポレト音楽祭のライヴ・アルバム(1986年)は、北米大陸の若き(当時)名手達を集めた興味深い内容。全体に感興に富んだノリの良い音楽が繰り広げられているが、当然ながら完成度は曲によって様々である。なかなか感心したのは、コダーイのデュオ。わりと自由な演奏ではあるものの、作品の魅力が十分に表出された秀演であった。ショスタコーヴィチは、よく考えられた音楽作りがなされているが、過度な粘り気を感じさせるヴァイオリンの歌い回しや、不必要に乱暴な強奏が気になって、僕はあまり楽しめなかった。

初演メンバーによるハチャトゥリャーンのピアノ協奏曲は、期待以上に素晴らしい演奏であった。硬派でありながらも、内面からとめどなく噴き出るような熱情を漂わせる、若々しくも格調高いオボーリンのピアノが、実に圧倒的。クリスタルな輝きを感じさせる音色の魅力もたまらない。オーケストラも健闘しているが、何しろ録音が劣悪なため、色彩感等ははっきりと聴き取れないのが残念。この点においては、フリエール盤に一歩譲る。

グラズノーフ未完の交響曲(第1楽章のみ)は、随所に美しい旋律が散りばめられているとはいえ全体に散漫で、“第九のジンクス”がなくても完成させるのはちょっと難しかったのでは……といった印象。自ら編集を手がけたユージンの演奏は、断片的な魅力を手堅くまとめあげている立派なもの。オーイストラフ独奏のマズルカ=オブレークは、最近ブリリアントでCD化されたようだが、僕は作品自体も初めて聴いた。旋律もまとまりも悪くはないのだが、有名曲になるにはあと一歩何かが足りない感じ。オーイストラフは貫禄の名演。このアルバム、B面はボッケリーニ、モーツァルト、サリエリという3人の作曲家が並び、A面とはがらっと雰囲気が変わるのが面白い。いかにもロシアの団体らしい古風で大柄な響きで奏でられるこれらの作品は、なかなかに魅力的。

グラズノーフ作品のアルバムをもう一点。これは、初期の弦楽四重奏用組曲を2曲収録したもの。「5つの小品」は、最初期の習作といってよい作品だが、既にメロディメーカーとしての片鱗は十分に発揮されている。ただ、自分で弾く分には楽しいだろうが、演奏会などで聴くには冗長なのは致し方のないところか。同じような系統の作品ながらも「5つのノヴェレット」は、さすがに一日の長がある。とはいえ、これらを5つ続けて演奏するよりも、たとえば第4曲「ワルツ」などを単独で取り出してアンコールで披露する方が、ずっと気が利いているだろう。ショスタコーヴィチQは、実に気持ちの良さそうな、ノリの良い音楽を奏でていて素敵。

HMVからは、5月注文分の未入荷分が届いた。2006年に行なわれた、M. ヤンソンス指揮による「マクベス夫人」のライヴ映像である。結論から言えば、僕はバルセロナ・リセウ劇場の公演(EMI)の方が好み。最大の理由は、演出。別にソ連風のリアリズムにこだわるわけではないが、舞台セットや衣裳には違和感をおぼえるし、セクシャルな場面に観客の注意が偏ることを恐れたショスタコーヴィチを意識しているわけではないが、ほとんど裸の人物が舞台上に多過ぎる。こうした演出の意図は、ボーナス・トラックに収録されているドキュメンタリーに詳しい。出演者は、いずれも熱演。演技だけではなく、もちろん歌唱も水準以上のもので、この点においてはリセウ劇場盤と優劣はつけ難い。これがオペラ初挑戦だというM. ヤンソンスは、個性的とは言えないまでも、作品の魅力を手堅く引き出していて悪くない。もっとも、各人物の性格付けや、ライトモチーフの活かし方等には、もう少し意欲的な解釈を聴きたいところではあるが。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Khachaturian,A.I. 作曲家_Glazunov,A.K.

HMV(通販)でお買い物(4月分)

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  • チャイコーフスキイ:バレエ「くるみ割り人形」第2幕、ショスタコーヴィチ:組曲「ボルト」より第曲、ストラヴィーンスキイ:バレエの情景 ロジデーストヴェンスキイ/BBC SO (BBC BBCL 4204-2)
  • シニートケ(シャフラン編):古風な形式による組曲、ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ、ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ゴロホフ (Vc) デミデンコ (Pf) (ASV GLD 4006)
  • ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番、24の前奏曲より(12曲)、24の前奏曲とフーガより第5、8、24番 コロリオフ (Pf) (hr-musik.de hrmk 033-06)
  • ヴァイーンベルグ:ヴァイオリン・ソナタ第3&4番、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ ブラッハー (Vn) ネムツォフ (Pf) (Hänssler CD 93.190)
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3&7番、プロコーフィエフ:弦楽四重奏曲第2番 コペリマンQ (Nimbus NI 5762)
  • ハチャトゥリャーン:歓喜の讃歌、交響曲第1~3番、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲、組曲「仮面舞踏会」 D. オーイストラフ (Vn) クヌシェヴィツキイ (Vc) フリエール (Pf) ガラチャチヤーン (MS) メリク=パシャーエフ/ボリショイ劇場O ガーウク/モスクワ放送SO、ソヴィエト国立SO コンドラーシン/モスクワPO ハチャトゥリャーン/モスクワ放送SO、ソヴィエト国立SO (Venezia CDVE04265)
4月にHMVへ注文した音盤がGW中に届いた。それまでの未聴盤の処理に追われていたので、結局連休中には聴けず仕舞い。負の連鎖ですね。そういえば、大阪府の現状を憂いて“府のスパイラル”なんて洒落ていた人もいましたが……(^^;

ロジデーストヴェンスキイによるバレエ音楽集は、少し前にリリースされていたと記憶するが、ウィッシュリストに入れたままになっていた。お得意の曲目ではあるが、「くるみ割り」と「ボルト」は少々大人しめの印象。録音状態の影響もあるのかもしれない。ボルトでは、時折客席の笑い声が聴こえるが、プロムスのライヴ録音ということで納得。リラックスした雰囲気の楽しい演奏ではあるが、ロジデーストヴェンスキイにしては凡演の部類に入るだろう。これらの6年前に収録されたストラヴィーンスキイは、覇気に満ちたなかなかの快演。

ゴロホフによるショスタコーヴィチのチェロ・ソナタは、これが3つ目になる。およそ10年に一度の割合で録音しているが、恐らくは、彼にとって大切な作品なのだろう。解釈は、2回目の録音(1995年)の傾向をさらに推し進めたもの。弱奏部を中心にして、作品の瞑想的な雰囲気を強調しているように聴こえる。丁寧かつ安定した演奏ではあるのだが、癖のある節回しも含めて好き嫌いが大きく分かれるだろう。他の収録曲も同様の印象だが、ゴロホフの様式にはシニートケ作品が最もよく合っているように感じられた。ラフマニノフも悪くはないが、もっと壮大な甘美さが欲しいところ。

HMVニュースでは「鬼才コロリオフ」として紹介されているこのピアニスト、そもそもピアノ曲にはあまり興味がないこともあって、僕は全く知らなかった。どうやら、なかなか評判の良い演奏家のようなので、期待して聴いてみた。ピアノ・ソナタ第2番が素晴らしい演奏。ギレリスのライヴ盤から技術的な破綻を除去したかのような、一気呵成の表現力と精緻な技巧、そして多彩な音色に感心した。24の前奏曲では各曲の雰囲気が適切に表出されているし、24の前奏曲とフーガでは荘厳とでも言えるような造形美を湛えている。響きのせいか、明るい音楽に仕上がっているところで好き嫌いは分かれるだろうが、単に聴きやすいという次元を超えた充実した演奏に仕上がっている。

ブラッハーによるヴァイオリン・ソナタ集は、ショスタコーヴィチ目当てで買ったものの、ヴァイーンベルグの2作品が収録されているのが嬉しい。Hänsslerレーベルではこの2人をカップリングした盤がいくつかあるので、ぼちぼちと買い揃えていきたい。ヴァイーンベルグ作品は、2曲とも義父ミホエルスが虐殺される前年の1947年に書かれたもの。どちらかといえば第4番の方に惹かれたが、どちらも聴き手に対する切実な訴えと繊細な美しさを持った素敵な作品だと思う。ブラッハーのやや湿り気を帯びた木の香りがする音色も、作品によく合っている。肝心のショスタコーヴィチは、実に立派な演奏。個人的には、より透徹した響きの方が好みだが、このどこか温もりを感じさせる響きも悪くない。磨きぬかれた技術も素晴らしい。

コペリマンQは、言わずと知れたボロディンQの第2代第1Vn奏者のコペリマンを中心に、熟練の室内楽奏者を集めた四重奏団。全員モスクワ音楽院の卒業生でもあり、2002年に結成されたばかりとはいえ、極めて完成度の高いアンサンブルを聴かせてくれる。このアルバムに収録された3曲は、いずれも彼らにとっては自家薬籠中のレパートリーだろう。あらゆる音符に込められた表現意欲が空回りすることなく、非常に大きなスケール感を持った音楽を作り出している。名演である。

Veneziaレーベルからリリースされたハチャトゥリャーンの作品集。Disc 1の2曲(歓喜の讃歌、交響曲第1番)以外は聴いたことのある曲ばかりで、演奏もLP等で所有済みのものが少なくなかったが、聴いたことのない曲・演奏の分だけと考えても十分廉価であることと、演奏者の顔ぶれに惹かれて迷わず購入してしまった。残念ながら音質には感心できないものの、たとえばコンドラーシン指揮の交響曲第3番をCDで手軽に聴けるようになったのはありがたい。この騒音すれすれの高血圧な爆裂ぶりには、生理的な快感を禁じえない。ハチャトゥリャーン指揮の交響曲第2番は有名なウィーンPO盤ではなく、ソヴィエト国立SOとの演奏。炸裂するロシアン・サウンドという点では本盤が上だろうが、異様な緊張感に貫かれたウィーンPO盤も捨て難い。さすがに連続して聴き比べしたくなるような曲ではないが、両方持っておいて損はないだろう。同じく作曲家指揮の「仮面舞踏会」は、わりと平凡な演奏で肩透かし。クヌシェヴィツキイのチェロ協奏曲は、技術的な弱さを感じなくもないが、規範となる演奏には違いないだろう。フリエールのピアノ協奏曲とオーイストラフのヴァイオリン協奏曲は、文句なしの名演。初めて聴いた「歓喜の讃歌」は、正直なところあまり面白い作品だとは思わなかったが、交響曲第1番が素晴らしいのに驚いた。交響曲としてのまとまりも考えると、3曲の中で最も優れていると言えるかもしれない。ただ、録音の古さは、やはりマイナス。チェクナヴォリャーン指揮の管弦楽曲集も欲しくなってしまった…(^^; それはともかく、今度はコンチェルト・ラプソディーとかソナタ・モノローグ等を集めた企画盤なんかを期待したい。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Weinberg,M. 作曲家_Khachaturian,A.I.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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