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ポーリュシコ・ポーレ

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 ヴァイナル/チェコPO (Supraphon 1110 2967 ZA [LP])
  • クニーッペル:交響曲第4番「戦うコムソモールの詩」 エルニコフ (T) ポリャコーフ (B) クニーッペル/モスクワ放送SO & cho. (MK D 14501-14502 [10"mono])
久し振りにArs Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.で音盤をオーダー。

Hulmeのカタログ掲載音盤中、交響曲第15番で最後の未入手盤だったのが、このヴァイナル盤。初演の8年後(1980年)の録音だが、この時点でK. ザンデルリンクの録音やムラヴィーンスキイ、ケーゲルの傑出したライヴがなされていることを考えると、全体に平凡であることは否めない。特に第1楽章と第3楽章は、テンポ設定以上に鈍重である。一方、第2楽章はオーケストラ、とりわけ管楽器の音色が楽曲に相応しい響きと雰囲気を醸し出しており、この作品の世界観を自然かつ立派に描き出している。


ソ連の大衆歌の中でも人気がある「ポーリュシコ・ポーレ」が、クニーッペルの交響曲第4番の主題であることは、ソ連/ロシア音楽に関心のある人々には常識であろう。このように大衆歌や民謡を主題として利用し、時事的な標題をつけた大規模な管弦楽曲は「歌謡交響曲」とも呼ばれ、社会主義リアリズムの典型的な様式を形成している。ロシア革命後の国内戦を題材とした交響曲第4番は、ドゥダロヴァが指揮した音盤で広く知られているが、恥ずかしながら私は未聴(YouTubeにアップされているが)。

今回入手したのは、作曲者自身が指揮した音盤である(録音年不詳)。オーケストラや合唱が時折聴かせる粗野な響きはいかにも古いソ連の録音であり、アンサンブルの精度なども含めて現代の聴衆には耳障りな箇所も少なくないだろうが、紅白歌合戦の大トリを想起させるこの力任せの壮麗さこそが社会主義リアリズムであることを感覚的に納得させられる、そんな絶対的な説得力のある雰囲気満点な演奏である。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Knipper,L.K.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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