おフランス物とソ連物

  • ショーソン:愛と海の詩、終わりなき歌、歌曲集 ノーマン (S) ジョルダン/モンテ・カルロPO他 (Erato WPCC-3750)
  • プーランク:シンフォニエッタ、「エッフェル塔の花嫁花婿」より、2つの行進曲と間奏曲、フランス組曲 プレートル/パリO (EMI TOCE-11415)
  • カバレーフスキイ:チェロ協奏曲第1番、ピアノ協奏曲第3番、ピアノ協奏曲第4番「プラハ」、ヴァイオリン協奏曲 シャフラン (Vc) ギレリス、ポポフ (Pf) オーイストラフ (Vn) カバレーフスキイ/モスクワ放送SO、モスクワPO、ソヴィエト国立SO (Revelation RV 10103)
  • プロコーフィエフ:オラトリオ「イワン雷帝」・ショスタコーヴィチ:ステパーン・ラージンの処刑 M. ショスタコーヴィチ/ロンドンPO ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO他 (Intaglio INCD 7371)
大学2回生になる春だった。京都フランス音楽アカデミーのガラ・コンサートで、ドゥーカンやB. パスキエらが弾いたフォーレのピアノ四重奏曲第2番は、今でも忘れられない強烈な記憶の一つ。その演奏会で初めて聴いたのが、ショーソンの「終わりなき歌」。ノーマンの歌唱によるこの録音では、その時に感じた密やかな佇まいはあまり感じられない。とはいえ、作品を楽しむ分には何ら支障はない。「愛と海の詩」の方がバックがオーケストラだけにノーマンの底力が発揮されているが、もう少し甘さが欲しいような気もする。それにしても、こういう作品に顕著な、ショーソンの“垢抜けていない”部分って好きだなぁ。

おフランス物をもう一枚。プーランクのシンフォニエッタは、かぶとやま交響楽団の第26回定期演奏会で演奏した曲。勉強がてら聴いている時には、演奏の大雑把さが気になったが、時間が経って改めて聴き直してみると、勢いと雰囲気に満ちたなかなかの好演だという印象。シンフォニエッタにしてもフランス組曲にしてもプーランクの最高傑作というわけではないだろうが、プーランクならではの音色感が際立つ良い曲だと思う。それほど好きな系統の音楽ではないが、たまにはこういうのもいいね。

「わが父ショスタコーヴィチ」の中で、マクシームとガリーナが人間的な面で結構ボロクソに言ってたカバレーフスキイの協奏曲集を聴いた。ん~やっぱり何度聴いてもぱっとしないかな。おっ、と思う瞬間は少なくないんだけどね。曲としてはどうしても散漫な印象しかない。豪華ソリスト陣の割には、彼らの魅力を存分に味わえない物足りなさが残る。

ということで、これぞソ連物というような一枚を探してIntagio盤を。「イワン雷帝」のナレーション役(ディスクにはクレジットなし)が、もう最高。曲自体はさして好きではないのだけれども、この感極まった語りを聴きたくてよく手を伸ばしてしまう。ロシア人万歳と叫びたくなるね。「ステパーン・ラージンの処刑」は、このロジデーストヴェンスキイ盤のテンポが大好き。早めのテンポで一気に進む第一部(?)には、興奮を押さえることができない。両曲とも、終演後の拍手と一緒にブラボーを叫びそうになる。

ハイテンションになったところで、今日の音楽鑑賞はおしまい。不眠症になるかな?
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Chausson,E. 作曲家_Poulenc,F. 作曲家_Kabalevsky,D.B. 作曲家_Prokofiev,S.S.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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