ヴァイオリン音楽の夕べ

  • ヴィエニアフスキー:ヴァイオリン協奏曲第1、2番 パールマン (Vn) 小澤征爾/ロンドンPO (EMI TOCE-3216)
  • シネマ・セレナーデ パールマン (Vn) J. ウィリアムズ/ピッツバーグSO (Sony SRCS 8423)
  • パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番・サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 フランチェスカッティ (Vn) オーマンディ/フィラデルフィアO、ミトロプーロス/ニューヨークPO (Sony SRCR 8453)
  • フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1、2番 フェラス (Vn) バルビゼ (Pf) (EMI TOCE-1580)
  • シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1、2番 安永 徹 (Vn) 市野あゆみ (Pf) (Pony Canyon PCCL-00149)
養老孟司著「バカの壁」(新潮新書)を読み終えた。学校教育についての意見がまさに我が意を得たりで、一気に読んでしまった。

バーバラ・L・サンド著(米谷彩子訳)「天才を育てる 名ヴァイオリン教師ドロシー・ディレイの素顔」(音楽之友社)をざっと読み終えた。なんとなく将軍様万歳という感じが鼻につかないでもないが、でもなかなか興味深かった。で、パールマンを久し振りに聴いてみようかと。ヴィエニアフスキーの第1番は、当時のパールマンの魅力が全開といった感じ。切れ味の鋭いテクニックと、甘ったるいポルタメントのバランスが好ましい。第2番は技術的には少し平易なだけに、ポルタメントの頻繁な使用がむしろだらしなく聴こえてしまう。

「シネマ・セレナーデ」の方は最近の演奏ということもあり、一層甘ったるい。きれいで悪くはないと思うけど、このアルバムのどこが聴き所なのか、僕にはさっぱりわからない。

今日は徹底してヴァイオリン路線ということで、普段めったに聴くことのない、フランチェスカッティのアルバムも。華麗な音色を味わうには、少々録音が物足りないかな。パガニーニはトレチャコフの暗く鋭利な演奏が刷り込みなので、違和感がある。って、この刷り込みは普通じゃないんだろうけど。サン=サーンスは、文句なしの名演で十分に楽しめる。

フェラスのフォーレも相当久し振りに聴いたが、なかなか良いね。録音のせいかもしれないが、僕には音色がきつめに感じられるが、第2番ではそれがハマっている感じ。でも、このソナタは本当に素晴らしい曲だと思う。自分で弾いたのは大学2回生の頃だったけど、また機会があったら弾いてみたいな。

安永夫妻のシューマンのソナタは、僕の愛聴盤の一つ。さすがにこの2曲を大傑作とまで言い切るつもりはないが、この作品の魅力を存分に引き出した名演。巷で名盤と言われているクレーメル盤とは何もかもが違う次元に達している。もっと広く取り上げられるべき録音だろう。いや、本当に素晴らしい。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_Perlman,I. 演奏家_安永徹

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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