ホロヴィッツ・アンコール


  • ビゼー/ホロヴィッツ:カルメン変奏曲、サン=サーンス/ホロヴィッツ:死の舞踏、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番より第3楽章(トルコ行進曲)、メンデルスゾーン/リスト/ホロヴィッツ:結婚行進曲と変奏曲、メンデルスゾーン:「無言歌集」より「エレジー」「春の歌」「羊飼いの訴え」、ドビュッシー:「子供の領分」より「人形へのセレナード」、モシュコフスキ:15の練習曲より第11&6番、火花、ショパン:ポロネーズ第6番「英雄」、シューマン:「子供の情景」より「トロイメライ」、メンデルスゾーン:「スケルツォ・ア・カプリッチョ」よりプレスト、リスト/ホロヴィッツ:ラコッツィ行進曲、リスト:忘れられたワルツ第1番、ラフマニノフ:10の前奏曲より第5番ト短調、スーザ/ホロヴィッツ:星条旗よ永遠なれ ホロヴィッツ (Pf) (RCA BVCC-5106)
9月25日の記事で述べた大井さんの番組の中で、リスト編曲のベートーヴェンの交響曲を聴いている内に、京都大学音楽研究会のある先輩のことを思い出した。何というか、要するに“難曲マニア”とでも言ったらよいだろうか。とにかく難しい曲が好きで、それこそ、曲の良し悪しまで音符の多さで判断するほど。個性的で面白い先輩だったが、そういう曲を他人に聴かすことのできるレベルで弾けてしまうことには、ただただ脱帽するしかない。

そんな先輩が、ある日「ついに楽譜を手に入れた!」と嬉々として練習を始めたのが、ホロヴィッツの「星条旗よ永遠なれ」。The Horowitz Scores Onlineというサイトを見つけて楽譜を眺めていたら、無性にホロヴィッツの演奏が聴きたくなった。

ということで、Amazonでベートーヴェン=リストの楽譜を買ったついでにホロヴィッツのCDも購入。

まぁ凄い、としか言いようがない。楽曲解釈はいかにも19世紀的で、いずれの作品においても自身の魅力が最大限に発揮され、またそれに適した作品が見事に選ばれている。だから、四の五の言わずにホロヴィッツを聴く、というのがこのアルバムの正しい楽しみ方なのだろう。目も眩むほどの鮮やかな技巧、悪魔的ですらある轟音と蠱惑的な美音との共存、変幻自在の歌…… けれん味たっぷりの演奏―いや芸というべきか―は、前時代の遺物として現代の聴き手に敬遠されて当然なのに、有無を言わさぬどころか、一度聴いてしまったらその呪縛から逃れることは容易でない。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_Horowitz,V.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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