HMV(通販)でお買い物(7月分)

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  • ショスタコーヴィチ:交響曲第14&1番 マッティラ (S) クヴァストホフ (B) ラトル/ベルリンPO (EMI 0946 3 58077 2 1)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第2&12番 M. ヤンソンス/バイエルン放送SO&Cho (EMI 0946 3 35994 2 0)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 バレーザ/クロアチア放送SO (ORFEJ CD ORF 314)
  • ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ヴァイオリン・ソナタ ジョセフォウィッツ (Vn) ノヴァチェク (Pf) オラモ/バーミンガム市SO (Warner 2564 62997-2)
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3、7、8番 ハーゲン四重奏団 (DG 00289 477 6146)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 コンドラーシン/ドレスデン・シュターツカペレ (Profil PH06023)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第5&6番 テミルカーノフ/サンクト・ペテルブルグPO (Warner WPCS-11947)
8月上旬に届いた荷物は、7月上旬にHMVでオーダーしたもの。今回は、メジャー・レーベルから最近リリースされたCDで、買いそびれていたものを集中的に。

ラトルは以前に第10番と第4番を録音しているが、いずれも細部へのこだわりを見せつつ、楽曲の構成と内容を的確に把握した名演であった。この新譜ではオーケストラがBPOということもあって、より機能的で優れた演奏を期待しつつ聴き始めた。が…… 正直なところ、第14番は期待はずれだった。丹念に整えられたアンサンブルは流石で、これほど滑らかな美しさを持った演奏も珍しいだろう。しかし、終始(おそらく)意図的に抑制された表現は、逆にこの作品が持つ内面的な力強さを削いでいる。これはソプラノの線の細さも影響しているのだろうが、結果として何を言いたいのかよくわからない音楽になってしまった。一方、第1番は素晴らしい。ラトルらしい細部にこだわった表現が、BPOならではの古典的ながらも壮麗な響きで展開される様は、まさに貫禄の名演といえるだろう。熱気にも不足しない。このコンビが現在到達している境地を、最良の形で示している演奏である。

既に完結しているM. ヤンソンスの交響曲シリーズは、未架蔵分を半ば義務的な気持ちでオーダー。よく整えられた滑らかな演奏で、バイエルン放送SOならではの音色も楽しむことができる。が、作品に対する共感や熱意といったものが全く感じられず、どこかお仕事的な雰囲気が漂う、平凡な音楽になっているのが残念。第2番では、合唱の入りの表現がやや個性的だが、それ以外はこれといったひねりもなく、淡々と音楽が流れていく。第12番に至っては、交響曲全集を完結させるという義務感だけで演奏しているかのような、空虚な内容。

交響曲第4番の新譜はライヴ録音。だが、バレーザという指揮者もクロアチアのオーケストラも、不勉強にして初体験。それにしても、この演奏をどう評価したら良いのだろう。まず、テンションの高さが、いくらライヴだからといえ、異常過ぎる。冒頭から勢い余り過ぎて、こめかみから血が噴き出しているかのよう。次に、技術的にはいかにも旧東側の田舎オケといった風情で、率直に言って下手。少なくとも録音で繰り返し鑑賞するには、崩壊している箇所が多すぎる。したがって、勢いに任せた猛烈に荒っぽい演奏…なのだが、奏でられている音楽には、妙に胸をざわつかせられる。お世辞にも上質とは言えない演奏ながらも、恥ずかしいほどストレートに作品の本質を聴き手にぶつけてくるような、そんな不思議な音楽である。手放しで賞賛することはできないが、無視することもできない。

“天才少女”ジョセフォウィッツの名前は前から知っていたが、今まで全く聴く機会がなかった。ショスタコーヴィチの協奏曲(ライヴ録音)とソナタ(スタジオ録音)をカップリングしたアルバムがリリースされたので、どんな奏者かという興味も手伝って購入。残念ながら、あまり感心することはできなかった。特に協奏曲で、線の細さが致命的。左手の技術は達者なのだが、さすがにこの協奏曲を弾くには音量が足りなさ過ぎる。銘器を使っているようだが、この録音からはその輝きは感じられない。表現も、少女趣味の甘ったるいものではないとはいえ、中途半端。ただ、オーケストラは整然と統率されていて素晴らしい。爆発力にも不足しておらず、傑出した出来である。ソナタでは音量に対する不満は幾分少なくなるが、それでも線の細さゆえに表現が単調なものに終始している感は否めない。第2楽章は、気持ちは分かるが、彼女の演奏スタイルで選択する解釈ではないだろう。ピアノは腕力に任せた演奏で、これもまた単調。

なお、このCDの購入者はWarnerのサイトで、特典をダウンロードすることができる。内容は「24の前奏曲(ツィガーノフ編)」の第6曲(ピアニストはソナタと同じノヴァチェク)の音楽ファイル(WMA形式:1.76MB)。これは、あまりうるさいことを言わずに楽しめる。

ハーゲンQのショスタコーヴィチ第2弾(シリーズ化する意図があるのかどうかはわからないが)は、第3、7、8番という有名曲路線。随分前にリリースされた第1弾が第4、11、14番という凝った選曲だったことを考えると、(もし全集にする予定がないのであれば)ちょっと日和ってるなぁ…というのが率直な感想。DGはエマーソンQで全集を持っているから、あえてもう一つ全集を作る必要性はないわけだが、半数近い6曲を録音したのなら、全曲やっちゃって欲しいところではある。とはいえ、僕はハーゲンQに感心したことがない。まず第1Vnの技量が決定的に不足していること、次に似非クレーメルのような音色が趣味ではないこと、そして乾いた音楽作りが不必要に攻撃的で楽しむことができないことが、その理由だ。それでも、VaとVcが達者なこともあって第14番では、それなりに美しさを感じることができたが、今回の3曲には不満が残った。鼻歌のような抜いた音色は、第3番には全く相応しくない。楽曲のクライマックスが表面的な興奮によって表現されているために、単にささくれだっている以上の意味が感じられない。切々とした歌の踏み込みも浅い。この団体の表現様式と作品との間にあまり違和感がないのは、第7番か。過剰な思い入れを排して淡々と音を紡いでいく解釈は、悪くない。特に第1楽章は、きびきびとした音楽の運びがなかなか素敵。ただ、第2楽章の歌いまわしには妙な雑味が感じられるのと、第3楽章のフーガがいたずらに荒っぽいのは残念。第8番は、演奏会でも取り上げる機会が多いのだろうが、安定してこなれた演奏に仕上がっている。とはいえ、作品が内包している情報量と、この団体が発信する情報量との間に差があるため、他に名演が少なくない中でこの演奏の存在感は薄い。

コンドラーシンの交響曲第4番は、入荷が遅れたために上記の荷物とは別便で発送されてきた。1963年2月23日に行われた東独初演のライヴ録音であるこの盤は、生誕100年の記念に相応しい、間違いなく本年最大の収穫である。コンビチュニー指揮の第10&11番や、カラヤン指揮の第10番(裏青)に代表されるように、ショスタコーヴィチ作品との相性が抜群のオーケストラであるドレスデン・シュターツカペレを、ムラヴィーンスキイと双璧であるショスタコーヴィチ指揮者であるコンドラーシンが、(ショスタコーヴィチ自身に望まれて)自ら世界初演を担当した作品を演奏した演奏会の記録…というだけで、優れた演奏を期待するのは当然だが、この演奏はその期待のはるか上をいく超弩級の名演である。全体の確かな構成、息の長いクライマックスを実現する緻密な設計、唯一無比の適切なテンポ設定といった基本的な解釈は、当然ながら完璧。凄いのは、全ての音が圧倒的な表現力と意志を有していること。強奏部の凄惨さもさることながら、いつ暴発してもおかしくないぎりぎりの緊張感に貫かれた弱奏部の雄弁さが、際立って素晴らしい。長大な作品にも関わらずあっという間に終るように錯覚させられてしまう集中度の高さと、しばらくは他の音楽を聴きたくなくなるような巨大で深刻な余韻の前には、いかなる形容も無力だ。

8月の中旬、首都圏在住の友人から貴重なプレゼント(お中元?(^^))をいただいた。首都圏で行われたショスタコーヴィチ関係の演奏会のプログラムや、年始に行われたサンクト・ペテルブルグでのショスタコーヴィチ生誕100年記念演奏会にまつわるグッズ等々。この友人には、いつもご厚意をいただいてばかりで何もお返しできていないのが心苦しい。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。WWWサイトを運営してよかったことは、こういう僕よりもはるかに色んなことを知っている方々と親交を結べたことだ。

で、そのプレゼントの一つが、テミルカーノフのアルバム。第6番の演奏会は、友人が会場で実際に聴いたとのこと。訪問者雑記帳にいただいた情報によると、第5番もサンクト・ペテルブルグで行われた演奏会(1月7日)が収録される予定だったようだが、演奏中に携帯電話が数回鳴ったこともあってか前年に行われたバーミンガムのコンサートが採用されたとのこと。2曲とも、煌びやかで輝かしいオーケストラの音色の魅力が際立つ仕上がりである。しなやかで流麗なテミルカーノフの音楽を、気負うことなく余裕を持って再現した大人の演奏と言うことができるだろう。テミルカーノフが得意としている第6番の方が、燃焼度の高いより魅力的な演奏となっている。こういう演奏で聴くと、これらの作品は既に“古典”だという感を強くする。ただ、ローカル色の薄まったオーケストラの響きや、軋みのない滑らかな音楽作りには一抹の寂しさや物足りなさを感じることもまた事実。第5番終演後のイギリス式(?)口笛吹き鳴らしの喝采は、どうにも軽薄でいただけない。
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ムラヴィーンスキイ、コンドラーシン…そしてピアソラ

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  • ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ムラヴィーンスキイ/レニングラードPO (Philips PROA-31)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 シャーリー=カーク (B) コンドラーシン/バイエルン放送SO & Cho (Philips PROA-30)
  • 東京のアストル・ピアソラ(ライヴ1984) (P.J.L MTCW-1015/16)
久しぶりにTower Records梅田店へ。音盤屋に足を運んだのは、一体いつ以来だろう?お目当ては、もちろん『TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION』Vol. 2としてリリースされた2点。ムラヴィーンスキイの第8番、コンドラーシンの第13番、ともに今さらコメントする必要のない超名盤である。ムラヴィーンスキイ盤はPhilips盤、Icone盤、Russian Disc盤のいずれも所有しているが、バックアップとして迷わず購入。コンドラーシン盤はLPでしか所有していなかったので、こちらはどうしても確保しておきたかった。第8番は、Philips盤そのままの復刻なのでピッチの問題は修正されていないが、聴き始めの違和感さえ乗り切れば、少なくとも僕にとっては大きな問題ではない。確かに演奏時間も若干短くなっている(=テンポが速い)のだが、Russian Disc盤と比較しても、演奏の印象が変わってしまうほどの影響はない。両盤とも長らく入手困難だったために各種のオークション等で破格の高値がつけられていたが、今回の再発で広く聴かれるようになるだろうことが何より嬉しい。第8番は、僕にとってはショスタコーヴィチ蒐集の初期に入手して聴き込んだ、いわゆる“刷り込み”演奏なので思い入れが強く、どうしても他の演奏とは一線を画して聴こえてしまう(もちろん、音楽のわずかな弛みや細かな瑕が皆無ではないのだが)だけに、ここでは敢えてコメントを控えさせてもらいます(^^;。第13番の刷り込みは同じコンドラーシン指揮のエイゼン独唱盤なので、今回再発されたライヴ盤はオーケストラの響きの洗練され具合などが好みとちょっと違うのだが、音楽の充実度はやはり傑出している。第5楽章の美しさが印象的。

店に足を運んだついでに、発売されたばかりのアルバムを一点。ピアソラの東京ライヴは1982年のものが2年ほど前にリリースされたが、今回はピアソラ2回目の来日である1984年のライヴ録音。マスターの発掘など随分と苦労があったようだが、貴重な音源が陽の目を浴びたことを喜びたい。演奏内容は、全体にテンポもゆったりとしていて落ち着いたもの。大人の雰囲気はあるものの、熱気という点ではやや物足りないかな。1984年は有名な録音が数多くあるだけに、それらと比較すると印象は薄い。ただ、藤沢嵐子の堂々たる歌唱は1982年盤よりもスケールが大きいし、ラビエの歌は初めて聴いたのだが、独特の雰囲気を持った美声で気持ちがよかった。本アルバム最大のポイントは、後期キンテートのレパートリーにはなかった「ロ・ケ・ベンドラ(来るべきもの)」が収録されていることだろう。高場将美氏による当時のピアソラへのインタビューがライナーに所収されているのだが、その中でこの演奏について「(練習時には終結部付近のテンポを抑えるように自身が指示していたにもかかわらず、本番ではピアソラ自らが走ってしまったという高場氏の指摘を受けて)不思議だね。これがナマのステージの魔力だ。レコードではこうはいかないぜ」と答えているピアソラの開き直りっぷりに笑ってしまいました。

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「わが父ショスタコーヴィチ」を読了

  • ラフマニノフ:交響曲・管弦楽曲全集 スヴェトラーノフ/ロシア国立SO (Canyon PCCL-00325)
  • 1949年のショパン・リサイタル・1958年のジュビリー・リサイタル H. ネイガウス (Pf) (Denon COCQ-83661~2)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ゲールギエフ/キーロフO & ロッテルダムPO (Philips 470 845-2)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第6番、ヴァイオリン協奏曲第1番 オーイストラフ(Vn) コンドラーシン/モスクワPO (Altus ALT046)
昨日購入したアールドフ著「わが父ショスタコーヴィチ」を通勤電車の中で一気に読了。こんな社会的地位が高い大天才を父として持った子供達の親子関係が率直な調子で語られているのは、実に興味深くまた楽しい。史実的に新しい発見があるような本ではないが、共産党入党の辺りなどは、グリークマン書簡集などからも引用されていて、やはり胸をしめつけられる。彼らの実の母親であるニーナについて、最期のエピソードしか語られていないのは少し残念だったかな。マルガリータ夫人について全く記述がないことや、イリーナ夫人についても最後に軽くコメントされているだけなのは、まぁ当然か。この調子で、もっと色んなショスタコーヴィチ関連書籍の邦訳が出ることを期待したい。ヘーントヴァが亡くなったばかりなのだから、彼女の労作なんか邦訳してくれると嬉しいんだけど。

月曜日にちょっと聴いてから、そのまま机に出しっ放しにしてあったスヴェトラーノフのラフマニノフ全集をまとめて聴いた。どの曲にも熱い共感が満ちた、まさにラフマニノフの音がする名盤だと、いつ聴いても思う。でも、やっぱり僕はラフマニノフとはそれほど波長が合わないんだろうな。良いと思うのは交響曲第2番と交響的舞曲だけ。他は、いかにも雑駁な印象しか残らない。部分的に耳を惹かれるところは少なくないんだけど。剛毅な交響曲の演奏も素晴らしいが、荘厳な交響的舞曲の演奏も立派。この曲、他にCDは持っていないはずなのだが、この1枚で十分だと思わせるだけの説得力がある。

ロシア・ピアニズム名盤選のネイガウス・シリーズの内、まだ購入していなかった最後の1枚を入手した。音質には全く期待していなかったが、思ったよりは聴きやすい。しかし、ネイガウスのショパンは素晴らしく良い。ソナタ第3番なんかは技術的にも安定しているし、まさにこうでなければならないというような名演。晩年のライヴゆえにミスタッチが目立つのは残念だけれど、他の曲も音楽的には否の打ち所がない感じ。品のある抒情性が心に染みる。さらに凄いのは70歳記念コンサート。この内面から尽きることなく湧き出る情熱は一体何なんだろう。お世辞にも良いとは言えない録音だが、文字通り圧倒される。

ゲールギエフの「レニングラード」をようやく購入した。昨年のN響との合同演奏会は録画して何度か見たが、感覚的な快感はあるもののそれに終始しているだけで、作品の持つ切実さや交響曲としての意味もあまり感じられず、CDが発売されても何となく買いそびれていたもの。こうしてディスクを聴いてみても、その印象は変わらない。ケーゲル盤の凄みは、もともと志向している音楽が違うわけだから期待していなかったけれども、ビシュコフ盤の面白さにも敵わないかなという感想。既出の8番や、以前BSで放映されたドキュメンタリー中の演奏でも思ったが、たぶんゲールギエフとショスタコーヴィチとの相性はそれほど良くないのだろう。ま、生で聴いたら何だかんだ言って興奮したんだろうけどね。

ということで、ショスタコーヴィチの音が聴きたくなって、コンドラーシン/モスクワPOの来日ライヴ盤を取り出した。やっぱ、これですねぇ。いつまでも同時代を生きた演奏家による演奏が一番なんてことばかり言っていてはつまらないんだけど、でもやっぱり違うもんな。

ということで、これを聴いちゃったら、後はもう何も聴く気にならない。

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[2003-06-15分]続・練習に向けて(シェエラザード他)

  • リームスキイ=コールサコフ:交響組曲「シェエラザード」、グリーグ:「ペール・ギュント」組曲第1&2番 クリヴィヌ/フィルハーモニアO、スメターチェク/プラハSO (Denon COCO-70322)
  • リームスキイ=コールサコフ:交響組曲「シェエラザード」 コンドラーシン/アムステルダム・コンセルトヘボウO (Philips PHCP-20359)
  • ストラヴィーンスキイ:「ダンバートン・オークス」(自作自演集) ストラヴィーンスキイ/イタリア・スヴィツェラ放送SO (Ermitage ERM 156)
  • J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番、バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パガニーニ:「わが心はうつろになりて」の主題による序奏と変奏曲 ムローヴァ(Vn) (Philips 32CD-835)
午前中は、昨日同様かぶとやま交響楽団第29回定期演奏会に向けた予習。今日は「シェエラザード」を。クリヴィヌ盤は、カントロフのヴァイオリン・ソロ目当てで購入したもの。この曲のヴァイオリン・ソロに関しては、これが最も納得できる。これでもっと線が太ければ文句なしなんだけど。オーケストラは技術的に文句があるはずもなく、クリヴィヌの指揮もスコアを見ながら丁寧に聴くと、実に真っ当な仕事で好感が持てる。鑑賞用ということになると、同じ主題が延々と繰り返されるだけのこの曲の場合、こういうアプローチでは少々退屈になるが。

古典的な名盤ということでコンドラーシン盤も聴いてみたが、スコアを見ながら聴くと、細部が結構荒っぽい。はったりの利いた演奏自体は面白いんだけど。クレバースのヴァイオリン・ソロは、いかにもオケマンらしい端正なもの。もちろん良い音がしているけれども、色々な細かい処理が僕の好みとは違う。

オーイストラフがソロを弾いているゴロヴァーノフ盤も聴こうかと思ったが、ソロはともかく、オケの部分は自分が弾くための参考にはならなさそうなので、今日はやめた(^^;。

引き続いて、「ダンバートン・オークス」を。ストラヴィーンスキイって、正直言って良いと思った曲がない。この曲も同様。だから、以前ワゴンセールで見つけて“資料”のつもりで買ったこの1枚しかCDを持っていない。これは、自作自演とはいえ、オーケストラの技量が低く、かなり適当。ま、雰囲気は分かるんだけど。理屈としてどういう曲なのかは分かるんだけど、「ここがいいんだよねぇ~」と言えないのが辛い。本番までに、作品に共感することができるだろうか。

最後に、テンションを高めるべく、“巧い”ヴァイオリンを聴こうと思って、ムローヴァの無伴奏曲集を取り出す。彼女の3枚目の録音だったと思うが、この圧倒的な切れ味の鋭さは実に爽快。渡辺和彦氏のように、(当時の)ムローヴァを音楽に表情がなくただ左手だけが達者なヴァイオリニストと評することもできるだろうが、少なくともこの録音に聴かれる完璧な技巧は、それだけで十分に魅力的。選曲もいいし。久しぶりに聴いたけれど、いつものようにヴァイオリンを弾きたくてたまらなくなってきた。

練習まで3時間くらいあるから、何年振りかで基礎練習でもしよう。

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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