【ニコニコ動画】ラフマニノフ:交響曲第2番(スヴェトラーノフ指揮)

ニコニコ動画で、スヴェトラーノフが指揮したラフマニノフの交響曲第2番の全曲映像を見つけた。昨年の11月末に投稿されていたようだが、不覚にも全く気付かなかった。この映像の一部は随分前にYouTubeで視聴したことがあったが、この曲の白眉とも言うべき第3楽章の佳境手前のいいところだけが抜粋されていたので、是非とも全曲を視聴したいと思っていた。

1973年の収録にも関わらず白黒で、画質、音質共に優れないということは、あらかじめ断っておきたい。マスターに由来するのか投稿者所有のソースに由来するのかは分からないが、気になるレベルのノイズもほぼ全編を通してある。これらの事が気になるのならば、この映像はあまり楽しめないかもしれない。

壮年期のスヴェトラーノフの演奏は、Canyonレーベルの全集録音や、最晩年の2000年にNHK交響楽団を振った演奏の深み、あるいは高みには達していない。しかし、筋肉質で颯爽とした、それでいて甘美な泥臭さも感じさせる音楽は、この時期のスヴェトラーノフならではであろう。全員が音楽に没入しているかのようなオーケストラの姿、そして彼らの前に、少々の気取りを漂わせながら君臨するスヴェトラーノフの姿。物理的な品質の劣悪さを越えて、映像で視聴する愉しさや悦びを存分に味わうことのできる素晴らしい動画である。

投稿者に感謝!

第1~2楽章第3~4楽章
第3楽章(一部)
ラフマニノフ:交響曲第2番
スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO(1973年)
スポンサーサイト

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Rachmaninov,S.V. 演奏家_Svetlanov,E.F.

【YouTube】スクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス」(スヴェトラーノフ指揮)

YouTubeで、絶頂期のスヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SOによるスクリャービンの動画を見つけた。エフゲニー・スヴェトラーノフのページをチェックしてみると、掲示板にこの動画の情報が投稿されていた。ピアノはリヒテルで、Russian Discなどからリリースされていた演奏と同一の可能性があるとのこと。僕は当該音盤を架蔵していないので、残念ながら確認はできない。

当時60歳のスヴェトラーノフに気取ったような身振りはなく、音楽同様の力強さを放出しながらも、むしろ淡々とした貫禄を感じさせる指揮姿である。もちろん、鳴り響く音楽はこのコンビならではのアクの強いもので、スクリャービンの醍醐味を本能的なレベルで愉しむことができる。オーケストラの中で弾くリヒテルの姿も興味深い。

スクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス(火の詩)」
リヒテル (Pf)、スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO(1988年4月12日)

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Scriabin,A.N. 演奏家_Svetlanov,E.F.

スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SOの1978年来日公演(DVD)

  • チャイコーフスキイ:交響曲第6番「悲愴」、ショスタコーヴィチ:森の歌、 マースレンニコフ (T) ヴェデールニコフ (B) スヴェトラーノフ/ソビエト国立SO、モスクワ放送cho、東京荒川少年少女合唱隊 (NHK NSDS-9489 [DVD])
5月28日の記事で紹介した買い物の続き。

最近の買い物のほとんどは、“何を今さら”といった感じのものばかりだが、ショスタコーヴィチ作品の全録音を収集することがたとえ現実的には困難だとしても、話題になった、あるいは注目すべき顔ぶれの音盤を無視する訳にはいかない。スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SOの日本公演のDVDも、その一つ。リリースから1年を経て、ようやく購入した。

もちろん、目当ては「森の歌」。バス歌手が「ヴェジョールニコフ」とクレジットされていたので、初めて聴く歌手かと楽しみに観始めたのだが、何のことはない、「ヴェデールニコフ」のNHK独自表記だっただけ。

同年の有名な録音(映像もある)に比べると、ややゆったりとしたテンポで、作品の抒情性がより強調されているように感じられる。この印象は、録音の特性による部分も少なくはないだろう。合唱が遠く、全体に大人しい音作りがされているようだ。

それでも、スヴェトラーノフ独特の巨大さは圧倒的に伝わってくる。終楽章のコーダなどは、居ても立ってもいられなくなるような凄まじい迫力と興奮で視聴者を強く捕らえる。こんな音楽をされたら、バンダの日本人達が最後の最後で息が足りなくなるのも仕方ないだろう。前述した有名なライヴ録音には第2楽章の合唱の入りが乱れるなどの瑕もあるので、この映像には単なる記録以上の価値があることに疑う余地はない。

「悲愴」も、どこかくつろいだような雰囲気があるが、聴かせどころをしっかりと押さえた音楽作りはさすが。映像の入手や商品化には少なくない苦労があったようだが、それは十分以上に報われている。音質はともかく、画質は褒められたものではないが、一度観始めたら、もはやそんなことは気にならない。とても素晴らしいDVDである。

HMVジャパン

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Svetlanov,E.F.

【YouTube】ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(スヴェトラーノフ指揮)

YouTubeに、今度はスヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SOによるショスタコーヴィチの交響曲第5番のライヴ映像がアップされていた。はやしひろしさんのエフゲニー・スヴェトラーノフのページをチェックすると、この演奏会の前半(プロコーフィエフの古典交響楽団とヴァイオリン協奏曲第1番)はDVD(Image Entertainment 9331)になっているが、後半のこの曲はなぜかお蔵入りしているとのこと。

ところがこの演奏、お蔵入りさせておくには余りに惜しい、大変素晴らしいものである。このコンビらしい大柄な表情と重量感のある切れ味もさることながら、終始早めのテンポで繰り広げられる音楽の緊迫度が傑出している。特に、内面が暴走しているような切迫した推進力は、スヴェトラーノフのショスタコーヴィチ演奏では他に聴かれないもの。たとえば第3楽章などはもっと深く沈潜するような音楽の方が僕の好みではあるが、それでも、この演奏に心を動かされずにいることはできない。

是非ともソフト化を望みたい。

第1楽章(1)第1楽章(2)
第2楽章
第3楽章(1)第3楽章(2)
第4楽章
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (1991年 フランクフルト アルテ・オーパ)

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Svetlanov,E.F.

グラズノーフ:バレエ「四季」他

dsc_0026.jpg
  • ショスタコーヴィチ:スペインの歌 スロボドスカヤ (S) ニュートン (Pf) (Decca CEP 5500 [7"45rpm])
  • ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):24の前奏曲より、フォーレ:ロマンス、サン=サーンス:ワルツ形式のエチュード、シェドリーン:アルベニス風に シフムルザェヴァ (Vn) ムンチャン (Pf) (Melodiya 33 C 10-10993-4 [LP])
  • ソヴィエトの作曲家による序曲集(グリエール:祝典序曲、プロコーフィエフ:ヘブライの主題による序曲、ブダシキン:祝典序曲、ショスタコーヴィチ:祝典序曲、ボイコ:祝典行進曲、シェドリーン:祝典序曲) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Melodiya C10 21717 004 [LP])
  • グラズノーフ:バレエ「四季」 ハイキン/モスクワ放送SO (Melodiya C 0787-788 [LP])
  • フレーンニコフ:映画音楽「真実の友人たち」、劇音楽「遠い昔」 オソフスキイ/管弦楽団他 (Melodiya D 5520-5521 [10"mono])
  • チェコの現代ピアノ作品集(フィシェル:ピアノ・ソナタ第4番、ライネル:3つの小品、コホウテク:インヴェンション、イシュトヴァン:The Odyssey of a Child of Lidice、ヴォストルジャーク:3つのエッセイ、ピニョス:3つの小品) クヴァピル (Pf) (panton 11 0302 [LP])
  • 悲劇のロシア ドストエフスキーからショスタコーヴィチへ,NHK 知るを楽しむ この人この世界 (NHK教育テレビ)
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から荷物が届いた。

45回転のレコードなんて久しぶりということもあり、まずはショスタコーヴィチの「スペインの歌」から針を落としてみた。……が、残念なことに、これはハズレの一枚。技術的な次元で聴き苦しい歌唱である。声質そのものは、さして魅力的ではないものの悪くもないといった感じだが、音程の悪さと歌い回しの不安定さが気になって、音楽を味わうに至らない。

シフムルザェヴァという、舌を噛みそうな名前のヴァイオリニストは、初めて聴いた。モスクワ音楽院ではツィガーノフに師事していたようで、師匠が編曲したショスタコーヴィチの前奏曲という選曲も、それに由来するところがあるのかもしれない。ツィガーノフが編曲した19曲全てを収録した録音はあまり多くないのだが、この演奏は「これさえあれば充分」と言って良いほどの非常に高い水準に達している。骨太でありながらも正確な音程で鋭利に響き渡るロシア流派の優等生的なヴァイオリン演奏は、端正で衒いのないフレージングと相まって文字通り模範的なものである。華やかではないが、噛みしめるに足る味わいを持った秀演といえるだろう。

「ソヴィエトの作曲家による序曲集」というアルバムは、それまでに録音されたもののオムニバスではあるのだが、スヴェトラーノフとソヴィエト国立SO以外の何者も模倣すらしようのない極めつけの世界が凝縮された至高の一枚。作品・演奏のどちらにも、重厚で泥臭く、それでいてぎらついた華麗な雰囲気が満ちているのがたまらない。収録されている6曲全てが、文句なしの名演である。

グラズノーフの作品中、わりとポピュラーなものの一つであるバレエ「四季」は、恥ずかしながら今まで聴いたことがなかった。もしかしたら、何かのカップリングで一部は耳にしたことがあるのかもしれないが、少なくとも記憶の片隅にすら残っていない。もっとも、それはこの作品を毛嫌いしていたわけではなく、食指が伸びるような録音がなかったというのがその理由。今回のハイキン盤は純ロシア製の演奏なので、最初に聴いてみるには良いだろうと注文してみた次第。録音の古さは否めないものの、演奏の雰囲気は抜群で、細かいアンサンブルの乱れや技術的な洗練不足なども、一種の懐かしさとして受け入れてしまいたくなるような魅力に満ちている。また作品自体も、品のあるロシア情緒とでも形容できるグラズノーフらしさが存分に発揮されていて、旋律、和声、リズム、オーケストレイションなど、いずれの要素をとっても極めて上質な内容を持っていて素晴らしい。

フレーンニコフの映画音楽と劇音楽の抜粋(?)を収録した一枚は、歌謡曲的な聴きやすさには不足しないものの、これといった面白さには欠ける。

最後の1枚は、またまた注文したのと違う盤。返品も面倒だし、たまには守備範囲外の音楽を聴いてみるのも良いだろうとは思いつつ、こうしたミスの頻度がちょっと高くなってきているのは気にならなくもない。で、今回の“間違い”盤は、1970年前後のチェコの現代音楽を集めたアルバムである。6人の作曲家全てが初めて聴く人ばかりで、文字通り、とりあえず聴いてみる、しかない状態。ピアノ独奏曲ということもあってか、案外聴きやすい作品が多く、どこか気品のある音楽世界を楽しむことができた。桐朋学園大学音楽学部のサイト内にある「チェコ・スロヴァキア 作曲家紹介」というページで、フィシェル、ライネル、ヴォストルジャークの3人については簡単な情報を得ることができる。

NHKの教養番組「知るを楽しむ」の枠で、亀山郁夫氏が講師を務める「悲劇のロシア」(全8回)というシリーズが始まっている。先日「カラマーゾフの兄弟」を読み終わり、今度は「悪霊」を読みたいと思っていたところなので、最後の1回がショスタコーヴィチであることを抜きにして、毎週興味深く観ている。ソフトな語り口の達者さは相変わらずで、この種のテレビ番組としてはなかなかの出来ではないだろうか。ただ、ドストエーフスキイの現代的意義を、9.11のテロなんかと結びつけるのは強引に過ぎるような気もする。もっとも、番組編集の都合もあるのだろう、講師が提示した問題点が十分に論じられることなく、番組のまとめに入ってしまうことが少なくないのも、こうした印象に拍車をかけているのは否めない。僕自身はこうした解釈や読み方を積極的に支持しないが、面白いのは確かだ。どうせなら、テキストを先に読んでおいた方がよいだろう。

この人この世界 2008年2-3月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月)この人この世界 2008年2-3月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月)
(2008/01)
亀山 郁夫

商品詳細を見る

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Svetlanov,E.F. 作曲家_Glazunov,A.K. 作曲家_Khrennikov,T.N.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

カレンダー
01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -
最新記事
カテゴリ
タグツリー
★ トップ(最新記事)
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
人気記事ランキング
RSSリンクの表示
リンク
音盤検索
HMV検索
検索する

音楽関係のブログ(リンク・更新状況)
PopUp WikipediaⅡ
記事中の気になるキーワードをマウスで選択してください。Wikipediaからの検索結果がポップアップ表示されます。
Wikipedia
developed by 遊ぶブログ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター