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未聴LPを消化(2)

  • フォーレ:ピアノ四重奏曲第2番 フランセ (Pf) パスキエ・トリオ (Ducretet Thomson LPG 8004 [10"mono])
  • ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番、ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番 オデオン三重奏団 (Impression 64 725 [LP])
  • カバレーフスキイ:ラジオのための音楽「ドン・キホーテ」 シェルマン/モスクワ劇場 (MK D 11099-11102(a) [10"mono])
  • 大祖国戦争の歌(モスクワの戦い25周年記念):(アレクサーンドロフ:聖なる戦い、ソロヴィヨフ=セドーイ:波止場の夕べ、フレーンニコフ:北には良い町がある、ブラーンテル:前線の森の中で、ソロヴィヨフ=セドーイ:陽のあたる野原で、前線にも春が来た、ノーヴィコフ:ヴァーシャ・ヴァシリョーク、リストフ:壕舎にて、タバチニコフ:一服しよう、ショスタコーヴィチ:「勝利の春」より「ランタンの歌」) アレクサーンドロフ・アンサンブル ティムチェンコ シュリジェンコ ブンチコフ (Melodiya 33D-15329-30 [10"mono])
1月8日のエントリーの続き。同じく全てArs Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.にて購入。

作曲家のフランセがピアノを弾いたフォーレは、音色の妙を味わうには録音が古過ぎる。しかし、溌剌とした、それでいてロマン的情緒が溢れ出すようなリズムの奔流は十分に聴き取ることができ、またそうしたフランセのピアノこそが本盤の魅力であろう。熱に浮かされたようなパスキエ・トリオの没入ぶりも素晴らしい。特に偶数楽章が唯一無比の仕上がりと感嘆した。


オデオン三重奏団のアルバムは、いかにもドイツ正統派の演奏。派手ではないながらも堅実な技巧とアンサンブル、そして、内に相当の熱量を溜め込みながらも安易に激情に流されない節度が、いささか前時代的な雰囲気を漂わせつつも耳に心地よい。こういうショスタコーヴィチも悪くはないが、やはりブラームスの方がしっくりくる。


正確なところははっきりと分からないのだが、カバレーフスキイが音楽を担当した「ドン・キホーテ」のラジオドラマの全曲と思われる2枚組も入手。 恐らく台詞も全て収録されているのだろうと推察するが、いかんせん対訳はおろか解説の類が一切ないために確定的なことは何も言えない。有名な「ドン・キホーテのロマンス」に限らず、いずれも賑やかで楽しく、かつメロディアスな、社会主義リアリズム的にお手本のような音楽。歌手(俳優と言うべきか)と楽団に色濃い田舎劇場の風情も、実に楽しい。


大祖国戦争のモスクワ戦から25年を記念したアルバムは、有名な大衆歌、軍歌を集めたオムニバス盤である。収録音源のほぼ全てが楽曲も演奏も非常に有名なものばかりで、私の手元にも同じ音源の別フォーマットが複数あったりする。ただし、ショスタコーヴィチの舞台作品「勝利の春」の一曲、「ランタンの歌」の独唱+オーケストラ版唯一の録音(オラトリオ「わが祖国」に含まれているものを除く)が収録されており、他の形での入手が現時点では困難な音源と思われることから、この一点において貴重なアルバムと言うことができるだろう。恐らくオーケストラのアレンジにショスタコーヴィチ自身は関与していないように思うが、雰囲気満点の心踊る演奏である。

なお、昨年末、アレクサーンドロフ・アンサンブルを襲った悲劇については、文字通り言葉も無く、今なお喪失感を免れずにいる。彼らの唯一無比の個性的な音楽世界の伝統が、これからも絶えることなく引き継がれていくことを強く祈念するとともに、心ならずも被害に遭われた方々に衷心より哀悼の意を表します。

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今さらですが、9月の買い物(その2)

  • アウアー, L.・馬場二郎(訳):ヴアイオリン奏法, アルス, 1922.
  • Песни Нашего Кино 30-60е Годы, Композитор・Санкт-Петербург, 2003.
  • Рахманова, М. П. (сост.), Шостакович - Urtext, Дека-BC, Москва, 2006.
12月11日のエントリーの続き。といっても前日のことになるが、仕事を終えて夜に人と会うまでの小一時間、神保町で申し訳程度の買い物をした。

まずは古賀書店。大正11年発行の音楽書が目についたので、帰りの新幹線で読もうと確保。「オイジェヌ・エザア-エ」「ヴヰオートーン」って誰や?みたいな面白さもあるが、内容は現代においても普遍的な意義を持つ読み応えのあるもの。簡潔ながら、自分の悪癖を気付かせてくれる含蓄のある記述が少なくない。左手と右手の技術について一通りの解説がなされているが、それ自体はごく一般的な記述に留まっていると言ってよいだろう(もちろん、傾聴すべき指摘に満ちていることは言うまでもない)。

しかし、この本の真骨頂は、アウアー自身の楽歴を通して醸成された音楽感に関する記述である。確固たるそれがあってこそ、あれほどまでに個性豊かな弟子達を育てることができたのだと納得させられる。時代を感じさせるところもあるが、次の一節などは特に印象に残った。長くなるが、引用しておく:「傅説は、過去の死んだ形式主義を以て現在の生きた魂を壓倒いたします。實際、古典樂派の作品に對する解釋―其既定速度、其明暗法、其表現法等―に關するさうした固定的な觀念は總て形式的になつてしまひました。自分の個性を以つて生々した意味をそれ等の諸點へ與へた人達は、もう此世から消え去つて居るのです。今日の提琴家は、恰度一人の個人です。各々は、過去の人達と同じやうに、自分自身の途を持つて居ます。それ故、彼等は自分達が奏かなくてはならないと眞實と感じるやうに奏き、彼等が―そして私達が―理解する、通りの美を私達に與へてくれませう。私達は先づ、彼等をして、彼等自身を表はせませう。そして、決して、その意味を失つた規則に、その人達の演奏を拘束させないようにしてやらうではありませんか?彼れ等をして、藝術家が持つあの最もい個人の資質―彼自身の様式―を、過ぎ去つた日から傅へられて來た、既に薼に歸つて居る戒律で妨げなくてもすむように、自由にさせて置うではありませんか?美は、私達が是非共持たなければならない寶です。傅説は私達が必要なしとしなければならないものです。今假りに、一提琴家自身の音樂本能―彼の樂想の自由―が、『此樂曲は、二百年前には、かう云ふ風に演奏されたのであるから、今日も、斯様然々な形式では演奏されなければならないのである』と云ふ宣告書で困惑させられた場合、彼がこれから練習乃至は研究しようとする古い樂曲の意味に對して、何うして自分自身の解釋を下す事が出來ませう!」(pp.241~242)。

調べてみると、この本は同じく大正11年に荒川金之助訳(洋楽研究社)でも出版された後、阿部謙太郎訳で『新版 ヴァイオリン奏法』(平原社, 昭和15年)が出版されている。戦前においてもわが国でヴァイオリンが盛んに学ばれていたことを窺わせるが、平成10年にも内田智雄訳(シンフォニア)で復刊されていることからも分かるように、今なお多くの示唆に富む名著である。



次は、ナウカ・ジャパンへ。音楽書の棚に限定してチェックしたのだが、これといって目ぼしい物はなく、並んでいた楽譜をパラパラとめくっていると、「30~60年代の映画主題歌集」といった感じの楽譜を発見。大して期待もせずにページをめくると、1ページ目がショスタコーヴィチの「呼応計画の歌」。これは運命に違いないと、そのままレジへ。

収録曲は以下の通り:
  1. 呼応計画の歌/Песня о встречном(映画「呼応計画」より):ショスタコーヴィチ
  2. 陽気な連中の行進曲/Марш весёлых ребят(映画「陽気な連中」より):ドゥナエーフスキイ
  3. 何と多くの素敵な娘たち/Как много девушек хороших(映画「陽気な連中」より):ドゥナエーフスキイ
  4. 風よ歌え/Песня о веселом ветре(映画「グラント船長の子供たち」より):ドゥナエーフスキイ
  5. 船長の歌/Песенка о капитане(映画「グラント船長の子供たち」より):ドゥナエーフスキイ
  6. Спи, мой мальчик(映画「サーカス」より):ドゥナエーフスキイ
  7. Если Волга разольется(映画「Вратарь」より):ドゥナエーフスキイ
  8. 歌よ広がれ、この海原に/Лейся песня на просторе(映画「七人の勇者たち」より):プシコフ
  9. Тайга золотая(映画「Тайга золотая」より):プシコフ
  10. Тучи над городом стали(映画「銃をとる人」より):アルマン
  11. 三人の戦車兵/Три танкиста(映画「トラクター仲間」より):ポクラス兄弟
  12. モスクワの歌/Песня о Москве(映画「豚飼いと羊飼い」より):フレーンニコフ
  13. 愛を呼ばずとも/Звать любовь не надо(映画「わが愛」より):ドゥナエーフスキイ
  14. 抒情歌/Лирическая песенка(映画「四つの心」より):ミリューチン
  15. 暗い夜/Темная ночь(映画「二人の兵士」より):ボゴスローフスキイ
  16. 出発の時/Пора в путь дорогу(映画「空の忍び足」より):ソロヴィヨーフ=セドーイ
  17. 幸せな航海を/Потому что мы пилоты(映画「空の忍び足」より):ソロヴィヨーフ=セドーイ
  18. 昔ながらに/Каким ты был(映画「クバンのコサック」より):ドゥナエーフスキイ
  19. おお、カリーナの花が咲く/Ой, цветет калина(映画「クバンのコサック」より):ドゥナエーフスキイ
  20. 忘れないで/Не забывай(映画「Испытание верности」より):ドゥナエーフスキイ
  21. Молчание(映画「Веселые звезды」より):ドゥナエーフスキイ
  22. 小舟/Лодочка(映画「真実の友人たち」より):フレーンニコフ
  23. なぜ心はかくもかき乱されるのだろう/Что так сердце растревожило(映画「真実の友人たち」より):フレーンニコフ
  24. 主題歌/Песня верных друзей(映画「真実の友人たち」より):フレーンニコフ
  25. モスクワ郊外の夕べ/Подмосковные вечера(映画「スパルタキアードの日々」より):ソロヴィヨーフ=セドーイ
  26. 春はいつ来るのか、それは知らない/Когда весна придет, не знаю(映画「ザレーチノィ通りの春」より):モクロウーソフ
  27. Пять минут(映画「カーニバルの夜」より):レーピン
  28. Песенка о хорошем настроении(映画「カーニバルの夜」より):レーピン
  29. Романс Рощина(映画「Разные судьбы」より):ボゴスローフスキイ
  30. Песня выпускников(映画「Разные судьбы」より):ボゴスローフスキイ
  31. Веселый марш монтажников(映画「Высота」より):シチェドリーン
  32. 心さわぐ青春の歌/Песня о тревожной молодости(映画「遠い彼方へ」より):パフムートヴァ
  33. 白樺/Березы(映画「平和の始めの日」より):フラートキン
  34. Прощайте, голуби(映画「Прощайте, голуби」より):フラートキン
  35. 愛の歌/Песня о любви(映画「Простая история」より):フラートキン
  36. スヴェトラーナの子守歌/Колыбельная Светланы(映画「軽騎兵のバラード」より):フレーンニコフ
  37. Хорошие девчата(映画「娘たち」より):パフムートヴァ
  38. 古い楓/Старый клен(映画「娘たち」より):パフムートヴァ
  39. ヴォルガは流れる/Течет Волга(映画「ヴォルガは流れる」より):フラートキン
  40. 友の歌/Песня о друге(映画「埠頭への道」より):A. ペトローフ
  41. Песня о голубых городах(映画「Два воскресенья」より):A. ペトローフ
  42. モスクワを歩く/Я шагаю по Москве(映画「モスクワを歩く」より):A. ペトローフ
  43. Ты не печалься(映画「Большая руда」より):タリヴェルディエフ
  44. 別れのワルツ/Вальс расставания(映画「女たち」より):フレーンケリ
  45. ロシアの曠野/Поле(映画「予期せぬ出来事」より):フレーンケリ
  46. 主題歌/Главная песня (Обыкновенное чудо)(映画「ありふれた奇跡」より):グラトコフ
  47. 名も無き丘の上で/На безымянной высоте(映画「Тишина」より):バースネル
  48. 祖国は何から始まるか?/С чего начинается Родина?(映画「楯と剣」より):バースネル
  49. ついこの間のこと、ずっと昔のこと/Это было недавно, это было давно(映画「友と歳月」より):バースネル
この一覧では、Googleで検索して簡単にヒットするような日本語訳がある場合のみ、日本語で曲名や映画のタイトルを記しておいた。映画の内容が分からないままに適当な訳をつけることに意味はないと考えるからだが、ここで何より大切なのはロシア語タイトル。これをYouTubeの検索窓にコピペすれば、全ての歌を聴くことができる。私なんかは聴いたことのない曲の方が多かったが、映像を観れば一目瞭然、ロシアはもちろんのこと、日本でも愛唱されてきた歌ばかりであることが分かる。いずれ劣らぬ魅力的な歌ばかり。是非、それぞれにお気に入りの一曲を見つけていただきたい。


この後、久し振りに会う知人と軽く一杯。ご厚意で本を頂いた。いまだに目次と写真をざっと眺めただけ。早く、ロシア語をすらすら読める語学力を身につけたいところ。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : USSR大衆歌曲.

カバレーフスキイ:弦楽四重奏曲第2番/古いロマンス(ユーリエヴァ、ユローフスカヤ)

  • カバレーフスキイ:弦楽四重奏曲第2番 ナウマンQ (Urania URLP 7083 [LP])
  • Old Romances and Songs ユーリエヴァ (Vo) (Melodiya 33D-032035-36 [LP])
  • Old Romances ユローフスカヤ (Vo) (Melodiya 33 M 60-39863-64 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの8月到着分から。ショスタコーヴィチ関係で欲しい音盤もあったのだが、残念ながら誰かに先を越されたようで、結果的に19世紀以前のロシア音楽ばかりとなってしまった。今回は、その中から3枚を紹介する。

まずは、唯一の20世紀音楽であるカバレーフスキイの弦楽四重奏曲から。騒々しさと紙一重の陽気な音楽と甘美な旋律とが散漫に並列された、典型的な社会主義リアリズムの音楽である。ハイテンションな音の奔流にしろ歌謡曲のような旋律にしろ、悪くはないのだが、かといって強く惹かれるほどでもないのが、いかにもカバレーフスキイらしい。ただ、このような音楽を志向するのであれば、そもそも弦楽四重奏という編成を選択することが間違いであるように思えてならない。ナウマンQはソツのない演奏をしているものの、ロシア風の力強さだけではなく、基本的な技術の冴えにも欠けるのが残念。作品に対する印象が薄いのは、演奏によるところも少なくないだろう。



「古いロマンス」と題されたアルバムを、2種類入手することができた。共に18世紀後半以降のロシア歌謡そしてロシア・ロマンスといった、いわゆるロシア大衆歌曲の古典が収録されている。2枚に共通する曲はアリャービエフの「女乞食」だけだが、19世紀の歌を中心とした構成はよく似通っている。ユーリエヴァもユローフスカヤも20世紀初頭に活躍した歌手のようで、アンソロジーのようなCDも何枚かずつリリースされている。タンゴ風のアレンジがセピア色をした独特の雰囲気を醸し出すユーリエヴァ盤の方が、どちらかと言えば僕の好み。ただ、19世紀のサロンの面影は、ユローフスカヤ盤の方により色濃く投影されているように感じられる。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Kabalevsky,D.B. USSR大衆歌曲.

【ニコニコ動画】音楽でみるソ連赤軍史

相変わらず、折を見て動画共有サイトを巡回しているのだが、ショスタコーヴィチ関連に限定してもそれなりの頻度で新しい動画がアップされ続けているのは、とてもうれしい。まずは、YouTubeから2曲を紹介したい。一つ目は、I. マカロヴァ (MS)、スピヴァコーフ/ロシア・ナショナルPOによる、ムーソルグスキイの「死の歌と踊り」である。2003年9月27日、スヴェトラーノフ・ホール(モスクワ国際音楽会館)でのライヴ収録で、同ホールの開館記念シーズンの演奏会とのこと。

聴いたことのない歌手だったが、雰囲気のある、端正な佳演に満足した。全体にあと一歩の情念、怨念、狂気…といったものが欲しいところだが、歌手も指揮者もそういうタイプの音楽家ではないということだろう。隅々まで丁寧に手の入れられた表情豊かな演奏は、それはそれで十分に素晴らしい。

なお、本動画は“リクエストによる埋め込み無効”なので、以下のリンクを参照して下さい:
【子守歌】
http://www.youtube.com/watch?v=1Yy--kVJUjk
【セレナード】
http://www.youtube.com/watch?v=hRBkKR2siUk
【トレパーク】
http://www.youtube.com/watch?v=rLV9kfQ-iig
【司令官】
http://www.youtube.com/watch?v=AqyDE0VccNY


二つ目は、つい先日行われたばかりのルガーノ・フェスティヴァル(プロジェクト・アルゲリッチ)2009から、マイスキー (Vc)とアルゲリッチ (Pf)によるショスタコーヴィチのチェロ・ソナタの演奏である(2009年6月8日)。僕がチェックしたのは偶然にも演奏会翌日の6月9日のこと。複数台のカメラを使った映像は隠し撮りの類ではなさそうだが、既に削除されて観られなくなっている(削除前のURL等を紹介することは控えます)。おそらくは例年通り3枚組のアルバムが発売されるだろうから、この演奏もその中に収録されるものと思われる。現時点で一般に視聴できないものについてコメントはしないが、マイスキーには少々老いの影が忍び寄ってきたようにも思える。もちろん、相変わらずのアルゲリッチに煽られる演奏スタイルは、マイスキーにとって本意ではないのかもしれないが。

ニコニコ動画には、お宝映像がアップされていた。本ブログで紹介しようと思っていたら、2ちゃんねるのショスタコーヴィチ・スレッドでも既に紹介されていた。この動画は、赤軍の歴史をアレクサーンドロフ・アンサンブルの演奏する楽曲と共に振り返ろうとするソ連のTV番組(1986年)とのこと。ご丁寧に日本語字幕まで付けてくれている。この手のソ連大衆歌がお好きな方ならば知っている曲ばかり。流れる楽曲が作曲された年代や内容は必ずしもストーリーに沿っているわけではないのだが、そもそも歴史検証番組でもあるまいし、この濃厚な雰囲気の前では些事だろう。

ショスタコーヴィチ作品(当然、編曲されている)で演奏されているのは、以下の3曲:
  1. 映画「忘れがたい1919年」より「クラースナヤ・ゴールカの猛攻」(国内戦編)
  2. 交響曲第7番第1楽章より展開部後半(大祖国戦争編)
  3. 交響曲第10番第2楽章より(大祖国戦争編)







最後に、アレクサーンドロフ・アンサンブルつながりで、名テノール、ベリャーエフの独唱による名曲「戦友よ、君はいずこに」の動画も紹介しておこう。

戦友よ、君はいずこに(歌:E. ベリャーエフ)

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. USSR大衆歌曲.

アレクサーンドロフ・アンサンブルの地味なアルバム

mel-d61612.jpg
  • ノーヴィコフ:ロシア、A. アレクサーンドロフ:ウクライナの詩、ブラーンテル:山の向こうに陽が沈む、ショスタコーヴィチ:平和の歌(映画音楽「エルベ河での出会い」より)、ロシア民謡:Степь да степь кругом、通りは吹雪が吹いている、昇れ赤い太陽よ、七人のお婿さん プチコフ (T) セルゲーエフ (B) コズローフスキイ (T) ディデンコ (T) B. アレクサーンドロフ/アレクサーンドロフ歌と踊りのアンサンブル (Melodiya D 6161-2 [10"mono])
  • チャイコーフスキイ:「なつかしい土地の思い出」より「メロディ」、「スケルツォ」、ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):4つの前奏曲、ヴィエニャフスキ:伝説曲、サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ ジューク (Vn) フークス (Pf) (MK D-4292-3 [10"mono])
  • ボワモルティエ:ファゴット協奏曲、マリピエロ:セレナータ(ファゴットと10の楽器のための)、グバイドゥーリナ:ファゴット協奏曲 ポポーフ (Fg) ロジデーストヴェンスキイ、メシャニノフ/ソヴィエト国立SOソリスト・アンサンブル (Melodiya 33 C 10-12749-50 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの8月到着分。

アレクサーンドロフ・アンサンブルのアルバムは、わりと地味な作品ばかりが収録されている。僕にとっては、ブラーンテルとショスタコーヴィチの作品以外は全て初めて聴くものばかり。お目当てだったショスタコーヴィチ作品は、既に所有しているものと同じ音源だと思われるので、初耳の作品を純粋に楽しんだ。「ロシア」の泥臭い叙情、「ウクライナの詩」の無駄に劇的な盛り上がりなど、このアンサンブルの魅力が全編通じて余すところなく発揮されている。

ジューク(Zhuk)のヴァイオリンは、精確で切れ味の鋭い典型的なロシア流儀のもの。この手の小品集には非常に相応しい。少々生真面目に過ぎるが、真摯で丁寧な演奏には好感が持てる。ただ、ピアノが終始控え目な“伴奏”に徹しているため、全体としてはおとなしい演奏になっているのが惜しい。

ポスト・ショスタコーヴィチの三羽ガラス的な触れ込みで我が国に紹介されたシニートケ、デニーソフ、グバイドゥーリナの3人だが、かろうじてシニートケの作品はいくつか聴いているものの、残る2人の作品は全くと言ってよいほど知らない。代表作が何かとか、名演かどうかといったことにこだわっていては、いつまでも広がらないので、とりあえず何かきっかけがあったら手当たり次第…というアプローチで新規開拓してみることに。今回初めて聴いたファゴット協奏曲は、手元にある数少ないグバイドゥーリナ作品の一つ「魂の時」とほぼ同時期に作曲されたもの。技法や内容における共通点などを見出したりする段階では全くないが、低音楽器にこだわった編成の地味ながらも美しく多彩な響きは、とても魅力的である。グバイドゥーリナ独特の形式感というか、展開のようなものがまだよく分からないので、作品の内容についてはコメントを差し控えたい。演奏は、少なくとも技術的な不満は皆無で、安心して音楽に身を委ねることができる。ボワモルティエとマリピエロは、どちらもファゴットが前面に押し出された、いわゆる協奏曲といった風情。作曲された時代は全く異なる2曲ではあるが、伸びやかで味のある音色に加えて、ロジデーストヴェンスキイの手堅くも自在な伴奏が光る。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : USSR大衆歌曲. 作曲家_Gubaidulina,S.A.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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