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【演奏会のお知らせ】シュペーテ弦楽四重奏団 第7回公演

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私が参加している弦楽四重奏団が、下記の要領で第7回公演を行います。

 
シュペーテ弦楽四重奏団 第7回公演
Das Späte Quartett
 
2017年4月22日(土):開場13時30分・開演14時
  聖アグネス教会 (京都府京都市上京区烏丸下立売角)
  ※京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」下車 徒歩3分
後援:京都府・京都市・京大音研同窓会
 
2017年4月29日(土):開場13時30分・開演14時
  カトリック芦屋教会 (芦屋市公光町5-15)
  ※阪神本線「芦屋」下車 北へ200m 徒歩3分
  ※阪急神戸線「芦屋川」下車 南へ880m 徒歩12分
  ※JR神戸線「芦屋」下車 南西へ880m 徒歩12分
後援:兵庫県・西宮市・西宮市文化振興財団・京大音研同窓会
 
文化庁「関西元気文化圏」参加事業
 
石金 知佳(Tomoyoshi Ishikane):Violine
工藤 庸介(Yosuke Kudo):Violine
森住 憲一(Ken 1. Morizumi):Viola
金山 秀行(Hideyuki Kanayama):Violoncello
 
プログラム
 W. A. モーツァルト:弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 KV 590
 G. フォーレ:弦楽四重奏曲 ホ短調 作品121
 J. ブラームス:弦楽四重奏曲第2番 イ短調 作品51-2
 
 
入場無料

シュペーテ弦楽四重奏団は、2009年8月に結成し、2011年9月に第1回、2012年4月に第2回、2013年4月に第3回、2014年4月に第4回、2015年4月に第5回、2016年4月に第6回の公演を行った他、2015年11月には元ウィーンPOチェロ奏者のアダルベルト・スコチッチ氏を迎えての特別公演も行いました。シュペーテ(späte)とは、ドイツ語で「後期の、晩年の」といった意味の形容詞です。弦楽四重奏団としては邪道かもしれませんが、チェロ以外の3人はパートを固定していません。

今回は、モーツァルトとフォーレが「工藤 (Vn 1)-石金 (Vn 2)-森住 (Va)-金山 (Vc)」、ブラームスが「石金 (Vn 1)-工藤 (Vn 2)-森住 (Va)-金山 (Vc)」というパート割りで演奏します。

入場は無料で、整理券等はありません。座席数は、芦屋会場が最大200席程度、京都会場が最大150席程度です。

年度初め、またゴールデンウィーク直前の週末でお忙しいとは思いますが、万障お繰り合わせの上、皆様お誘い合わせて足をお運びいただけましたら幸いでございます。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏活動_DasSpäteQuartett

バルヒェットQのモーツァルト全集他

  • ドビュッシー:弦楽四重奏曲、フォーレ:弦楽四重奏曲、ラヴェル:弦楽四重奏曲 エベーヌQ (Virgin 50999 519045 2 4)
  • モーツァルト:弦楽四・五重奏曲全集 バルヒェットQ ケシンガー (Va) (Murray Hill 920409 [LP])
  • 佐川吉男:チェコの音楽-作曲家とその作品(遺稿集3), 芸術現代社, 2005.
所用で東京に行った際、移動の空き時間があったので久し振りにディスクユニオンお茶の水クラシック館へ。久し振りなのは分かっていたが、過去記事を見てみると前回の訪問は2013年9月だったようで、時の流れの早さを痛感。今回は、買い物というよりは雰囲気を味わいたい、といった程度の心積もりだったので、店内全体を万遍なく眺めて、結局、4月にシュペーテ弦楽四重奏団の演奏会で自分が弾く曲が収録された音盤のみを確保。もっとも、一つはLP13枚組のセットだったために、紙袋の重量はなかなかのものとなったが。

まずはCD。エベーヌQによるフランスの弦楽四重奏曲集は、彼らのキャリア初期の録音ながら、フランスの団体である彼らに期待される王道のプログラムを、既に完成されたアンサンブルで見事に弾きこなした素晴らしいアルバムである。個々の技術が高い水準にあるのは確かだが、寸分の乱れもないアンサンブル、という意味での精巧さはそれほど特別なものではない。にもかかわらず、彼らの演奏を「完璧」といった類の言葉で形容したくなるのは、その息遣い、ニュアンスの驚くべき一体感においてである。フレーズ内のリズムやテンポの揺らぎ、デュナーミクの繊細な変化など、これほどまでにカルテットとして精緻に機能している団体は他にない、と言いたくなる。他にも名盤が数多あるドビュッシーとラヴェルも素晴らしいが、和声と旋律、リズム、動機などの処理が完璧で、滋味のある色彩感と清澄な軽やかさが際立つフォーレは、同曲屈指の名演だと思う。

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今回の収穫は、なんといってもバルヒェットQによるモーツァルトの弦楽四・五重奏曲全集である。全13枚の内、1枚にプレスミスがある(ノイズだらけながら再生はできた)上に、盤質がかなり悪く、あちこちで針飛びしまくって再生に苦労したが、格安(後述する書籍より安かった!)だったので文句は言えない。

弦楽四重奏曲は未CD化。弦楽五重奏曲の方はDENONレーベルからCD化されているようだが、その復刻にはかなり問題がある模様。

ともかく、私はその存在すら知らなかった全集(幸松 肇氏の著作では、もちろん紹介されている)だが、その極めて優れた内容に驚いた。まずは、初期(第1~13番)作品が素晴らしい。これらの曲についてはバリリQの優美な演奏さえあれば十分、と思っていたが、こんなに生命力に溢れた、自由闊達な明るさに満ちた演奏を聴いてしまうと、今度はバルヒェットQさえあれば十分、と言いたくなる衝動に駆られてしまう。もちろん曲毎の出来不出来、というか相性のようなものはあるが、音の魅力で聴かせるバリリQに対して、作品そのものの魅力で聴かせるのがバルヒェットQのように思える。もちろん、鄙びた田舎臭さのあるバルヒェットQの音も魅力的であることは言うまでもない。

ハイドン・セット以降も、聴き応えがある。とりわけ緩徐楽章の濃密なロマンと、メヌエット楽章の典雅さが傑出している。彼らの奏でるメヌエットを聴くと、これまで聴いてきた演奏のほとんどがスケルツォに思えてしまうほどである。技術的には心許ない箇所も散見されるが、重心の低く渋みのある響きで奏でられる明朗な輝かしさには、心を奪われる。

したがって、弦楽五重奏曲が四重奏曲を超える素晴らしさだということは、当然の帰結だろう。ケシンガーのヴィオラはカルテットと完全に同化し、理想的なバランスを実現している。この傑作群を余すところなく堪能させてくれる傑出した名演である。

もう1点、この全集の魅力は、現在では偽作であることが確定している、かつて「4つのミラノ四重奏曲」あるいは「幻のミラノ四重奏曲など」と呼ばれたドレスデンの宮廷楽長ヨーゼフ・シュースターの「パドヴァ四重奏曲」が収録されていることである(もちろん、本盤ではモーツァルトの作品として扱われている)。なお、「アダージョとフーガ」(KV546)も併録されているが、これもまた渋い好演。

全集復刻が商業的に成功するとは思えないのも確かだが、こんな名盤が埋もれているとは、何とも口惜しい限りである。

murrayhill-920409.jpg

今回の訪問では、入り口付近の書籍・楽譜コーナーの品揃えがずいぶん充実していたように感じた。いくつか興味深い書籍があったのだが、その中から、チェコ音楽の権威であった佐川吉男氏の著作を選択。単行本を意図して書かれたのではなく、音盤の解説などを集成した一冊のため、取り上げられた作曲家や作品に不足がないわけではないが、そもそもチェコの音楽作品の日本語で読める情報は決して多くないだけに、400ページ弱の本書は貴重な情報源である。

theme : クラシック
genre : 音楽

ロシア音楽3題

  • ミャスコーフスキイ:シンフォニエッタ第2番、室内楽のためのセレナード ヴェルビーツキイ/ソヴィエト国立SO (Melodiya C 10-15187-8 [LP])
  • ティーシチェンコ:交響曲第5番 ロジデーストヴェンスキイ/ソヴィエト国立文化省SO (Melodiya C10 25287 005 [LP])
  • バラーキレフ:イスラメイ、ボロディーン:小組曲より第7曲ノクターン、ムーソルグスキイ:古典様式による間奏曲、歌劇「ソローチンツィの定期市」よりゴパーク、ラフマニノフ:前奏曲 Op. 3-2、Op. 32-12、スクリャービン:2つの詩曲 Op. 32、ストラヴィーンスキイ:ペトルーシュカからの3楽章より第1曲ロシアの踊り、プロコーフィエフ:サルカズム(風刺)、ショスタコーヴィチ:24の前奏曲より第14、10、6番、ハチャトゥリャーン:バレエ「ガヤネー」よりレズギンカ ラフォルジュ (Pf) (Club National du Disque CND 18 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から、LP3枚が届いた。

ミャスコーフスキイの中でもとりわけ平明な楽想を持つ2曲を収録したアルバムは、作品の抒情的な美しさに、どこか懐かしさを感じる。これは、ヴァルビーツキイの“緩い”音楽の賜物のように思える。両曲共に、同じオーケストラをスヴェトラーノフが振った録音もあるが、それと比べるとアンサンブルの精度も表現の踏み込み方も、まさに“緩い”としか言いようがないのだが、しかし、聴こえてくる音楽の何と魅力的なことか!


ティーシチェンコの交響曲第5番は、彼の作品中でも早くから知られ、傑作との呼び声高い作品だが、それに最も寄与したと考えられるのが、このロジデーストヴェンスキイのライヴ録音である。師ショスタコーヴィチの逝去直後の1976年に作曲された、ショスタコーヴィチを追悼する内容の音楽は、第3楽章にショスタコーヴィチの第10交響曲からの引用があるなどの表面的な事柄だけでなく、ティーシチェンコの根幹を成すショスタコーヴィチ的世界の総決算的な雰囲気を持つ。ロジデーストヴェンスキイの勘所を押さえた指揮は、手兵である文化省響の暴力的な響きと相まって、感情の起伏を切実に表出している。深刻さと表裏一体のとぼけた味わいも、ショスタコーヴィチを知り尽くした音楽家ならではのもの。


ジャン・ラフォルジュというフランスのピアニストの名は、今回初めて知った。ネットで検索してみてもプロフィール程度の情報しかなく、音盤として遺されたものがどれくらいあるのか、そしてそれらの評価がどのようなものかはよくわからない。ただ、このロシア音楽集は素晴らしい。まず、有名作曲家の比較的有名な作品ばかりではあるが、気の利いた選曲が良い。そして、それぞれの様式の違いを的確に処理しつつも、実に雰囲気のある気持ちの良い音で小細工無しに奏でられる音楽が良い。現代風の精緻さはないものの、往年の華やかでロマンティックなヴィルトゥオージックな演奏である。それでいて、特にB面では冷たい機能性も感じさせ、後のミシェル・ベロフを予感させるようにも聴こえる。目当てのショスタコーヴィチ作品はわずか3曲の抜粋のみだが、掘り出し物と言ってよい一枚である。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Myaskovsky,N.Y. 作曲家_Tishchenko,B.I.

庄司紗矢香のレーガー他

  • J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番、パルティータ第1&2番、レーガー:前奏曲とフーガ集より第1、2、4番 庄司紗矢香 (Vn) (Mirare KKC-5125/6)
  • ショスタコーヴィチ:5つの断章、ブリテン:シンフォニア・ダ・レクィエム、プロコーフィエフ:交響曲第5番 ズヴェーデン/シカゴSO (Dirigent DIR-1547 [CD-R])
アリアCDにて気の赴くままにオーダーしていた音盤が、続いて届いた。

6年も前に発売されていたようだが、それほど積極的ではないジャンルということもあって、セールで安価ならば……という不謹慎極まりない動機でピックアップしたのが、庄司紗矢香の無伴奏ヴァイオリン曲集。ビシュコフ/ケルンWDR SOとの共演でブルッフの協奏曲を演奏した際のアンコールでレーガーのOp.117-2を取り上げていた(2003年8月26日のエントリー)のは記憶していたが(15年近く前のこととは思ってもみなかったが)、鮮やかという以上の印象もなく、レーガーとバッハの無伴奏作品を組み合わせたアルバムをリリースしていたことも、恥ずかしながら全く知らなかった。

ということで大半の方にとっては「何を今さら」なのだろうが、これがとんでもない名盤。隅々まで考え抜かれ、そして弾き込まれた結果の、自然な、それでいて濃密な音楽。あらゆる奏法上のテクニックが、全て音楽に昇華している。バッハは、それでもまだ他に可能性があるように思えるが、レーガーに関しては、とてもこれ以上を思い浮かべることができない。彼女のキャリアを代表するだけでなく、レーガー作品の決定盤であると同時に、現代ヴァイオリン演奏の金字塔と言ってしまっても構わないだろう。

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いわゆる裏青盤は、キリがないので基本的に蒐集対象とはしていないのだが、ショスタコーヴィチの「5つの断章」というレア作品の、これまたレアな実演ということで、ズヴェーデン/シカゴSOの2014年のライヴ録音をオーダー。ズヴェーデンにはヴァイオリニストの印象しかないのだが、今やニューヨークPOの次期音楽監督とのこと。

シカゴ響という機能的に優れたオーケストラの長所を活かしきった演奏である。全ての音とリズムが明晰に響き渡り、ショスタコーヴィチの断片化された旋律やリズムの残骸が、余裕を持って音楽として再構成されている。プロコーフィエフも、透明な快活さで爽やかに熱狂している。ブリテンには、響きが少々健康的に過ぎるが、全体として演奏者の実力が存分に発揮し尽くされた、内容の濃い一枚である。

dirigent-dir1547.jpg

theme : クラシック
genre : 音楽

NHK交響楽団第1849回定期公演

  • ショスタコーヴィチ:ロシアとキルギスの民謡による序曲、ピアノ協奏曲第1番、交響曲第12番 ヴォロディン (Pf) 井上道義(指揮) (2016.11.25 録画 [NHK ETV(2017.2.5)])
  • プーランク:六重奏曲、イベール:5つの小品 神田寛明 (Cl) 池田昭子 (Ob) 松本健司 (Cl) 菅原恵子 (Fg) 今井仁志 (Hr) 横山幸雄 (Pf) (2016.3.24 録画 [NHK ETV(2017.2.5)])
クラシック音楽館」にて、井上道義指揮のオール・ショスタコーヴィチのN響定期公演が放送された。序曲が取り上げられるのは珍しいものの、他の2曲は「客を呼べそうな」選曲。それでいて、いかにも「ミッチー」らしい選曲である。

井上氏の指揮ぶりや顔芸を楽しめるのは映像ならではだが、それゆえに、オーケストラから出てくる音とのギャップに戸惑ってしまった。巧みな作曲技術で整然と体裁が整えられているものの、その内側に秘められたショスタコーヴィチの歪さを抉り出そうとする指揮に対して、オーケストラは徹底して整然とした響きで応える。十分に盛り上がった立派な演奏だとは思ったが、手放しで賞賛するには躊躇する。

「コンサートプラス」では、「N響メンバーによる木管アンサンブル」と題してフランスの近代作品2曲が演奏された。音色においてもリズムにおいても一層の色彩感を求めたいところだが、手堅く折り目の正しいアンサンブルはさすがの貫禄。

theme : クラシック
genre : 音楽

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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