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脈絡なく…

  • モーツァルト:交響曲第30、31、32番 レヴァイン/ウィーンPO (DG 419 146-2)
  • モーツァルト:交響曲第28、33番 レヴァイン/ウィーンPO (DG POCG-1247)
  • 名曲アルバムII ケーゲル/ドレスデンPO他 (Deutsche Schallplatten TKCC-15112)
  • コダーイ:「ハーリー・ヤーノシュ」組曲、マロシュセーク舞曲、ガランタ舞曲、ハンガリー詩編 フリッチャイ/ベルリンRIAS SO (DG 457 745-2)
  • The Famous Marches in the World スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO他 (Yedang YCC-0074)
昨日に引き続き、かぶとやま交響楽団第30回定期演奏会の選曲絡みでモーツァルトの交響曲をいくつか聴く。レヴァイン盤を選んだのは、単に楽曲の組み合わせが便利だったから。活きの良い音楽ではあるが、繊細さに欠けるのは如何ともし難い。細かいニュアンスは完全にオーケストラ任せで、それでいてオーケストラの美質を十分に引き出していない物足りなさが残る。まぁ、それでも十分美しく楽しい演奏ではあるのだが。それにしても、モーツァルトは素晴らしいな。どれも素敵な曲ばかり。

モーツァルトを聴いていたら、どうしても「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が聴きたくなった。この曲に関しては、何も語ることができない。ケーゲルの演奏も素晴らしいが、作品の印象が強すぎる。

ちょっと雰囲気を変えて、コダーイの作品集を。ガランタ舞曲辺りがかぶとやま交響楽団の選曲によく挙がるので大分前に買ったCDだが、きりりと引き締まったオーケストラがこれらの作品の魅力を余すところなく伝えてくれる。いずれも良い曲ばかりなのだが、まぁ、うちのオケでやるにはやっぱり無理があるかなぁ。

脈絡がないついでに、Yedang盤の中でもヒット・アルバムの一つである「マーチ集」を。これはいつ聴いても楽しいアルバムだ。スヴェトラーノフとロジデーストヴェンスキイが競うようにヘンテコで猛烈なマーチを披露してくれる。メンデルスゾーンの結婚行進曲のいびつさも凄いが、決してウィーン風が好きなわけでない僕でも眉を顰めてしまう「ラデツキー行進曲」は抱腹絶倒もの。ベルリオーズの「ラコッツィー行進曲」の爆発ぶりは、否が応にもこの演奏が刷り込みになってしまうほどの強烈さ。シェドリーン、グラズーノフのマイナーな曲も実に楽しい。
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theme : クラシック
genre : 音楽

ショスタコーヴィチ諸々

  • ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、レーガー:プレリュードとフーガ Op. 117-2から「グラーヴェ」、ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 庄司紗矢香 (Vn) ビシュコフ/ケルンWDR SO (NHK BS-2 [録画])
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第5、7、9番 サンクト・ペテルブルグQ (hyperion CDA67155)
  • Kurt Sanderling The Soviet Years 1947-1956 (HDN C 0013)
  • ブラームス(シェーンベルグ編):ピアノ四重奏曲第1番、アルヴェーン:歌劇「山の王」から「牛飼いの娘の踊り」、シベリウス:交響曲第5番、ショスタコーヴィチ:組曲「ボルト」より ロジデーストヴェンスキイ/ストックホルムPO (Melodiya C 10-13297-300 [LP])
  • ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):弦楽器と木管楽器のための交響曲 Op. 73a、室内交響曲 Op. 83a バルシャイ/ヨーロッパ室内O (DG POCG-1572)
先週末は、町内の盆踊り大会の手伝いやらかぶとやま交響楽団の練習やらで、落ち着いて音楽を聴く時間が全く取れなかった。

まずは、金曜の深夜に録画した番組を観る。こんなに丁寧にソロとの絡みまで練り上げた協奏曲を聴くのは珍しい。庄司のやや暗めで粘るような芸風は好みではないが、ビシュコフの仕事には大変感心した。レーガーでの快刀乱麻を断つ鮮やかな演奏は庄司の技術の高さを余すところなく伝えていたが、音楽的な深みはあと一歩といったところか。ショスタコーヴィチは、先に発売されたCDと同様の音楽。響きはいかにもなドイツ風味だったが、こういう落ち着いた演奏も悪くない。力で押すよりもむしろ細部まで入念に作り上げている様子に好感を持った。もっとも、静けさの表現や無機質な大音響といったショスタコーヴィチらしさに欠けていることも事実で、物足りなさが残らないでもない。先日、ネイガウスの「ピアノ演奏芸術」(音楽之友社)を読了したが、その中にあった「展開部までで色々と旅して来た者が帰ってくる祖国が再現部である」という趣旨の文章は、まさにこの曲の第1楽章の内容を表していると思うのだが、この演奏ではそこまでの戦慄を感じることはできない。それにしても、このネイガウスの本は名著だ。ピアノ奏法については僕にとって感覚的にわからない部分が多すぎるものの、音楽の捉え方については全ての文言が勉強になる。

最近知り合った音楽仲間と弦楽四重奏をしようという話になっている。ショスタコーヴィチの第9番が第一候補だが、是非機会があれば第5番もやりたいところ。両曲が収録されたサンクト・ペテルブルグQのHyperion盤を聴く。Sonyからリリースされた2枚の旧盤とはヴィオラ奏者だけが交代になっているが、演奏スタイルに相違はなく、いかにもロシアの団体らしい正確さと骨太さが魅力的。少なくともショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の録音としては、若手の中で最良の全集(まだ完結はしていないが)の一つだと言えるだろう。

K. ザンデルリンクのソヴィエト時代のBOXの残りを聴く。ユージナのベートーヴェン第4番は、かなり感覚的な抒情性に流れがちな独奏を、極めてオーソドックスな音楽作りで引き締めているところに、ザンデルリンクの非凡な能力を聴き取ることができる。ユージナの多彩な表現力は素晴らしく、正統的とは言えないかもしれないが、立派な演奏である。ベートーヴェンの交響曲第2番、モーツァルトのディヴェルティメント第17番、交響曲第41、35番、オネゲルの交響曲第5番、J. S.バッハの管弦楽組曲第1番といった曲目では、ロシアのオーケストラからいわゆるドイツ的な音楽を引き出しているのに感心する。テンポは引き締まっていて晩年のスタイルとは異なるが、均整のとれた造形力がザンデルリンクならではのもの。ただ、録音はかなり悪い。

Mikrokosmos Mail Order Co.から2枚LPが届いた。まずは、ようやく入手できたロジデーストヴェンスキイのライヴ盤2枚組みの1枚目から。オーケストラはさすがに二流レベルではあるものの、メリハリのついた音楽作りが楽しい。ブラームス=シェーンベルグはかぶとやま交響楽団の第23回定期で弾いたことがあるので、妻と思い出話なんぞしながら聴く。

来年5月にかぶとやま交響楽団の第30回定期が予定されているのだが、そのプログラムにショスタコーヴィチ(バルシャイ編)の室内交響曲をエントリーしようかと思い、事前調査を。そうめちゃくちゃ難しいわけでもないし、曲想もわかりやすいが、打楽器の多さがネックか。奏者は一人でいいのだが。バルシャイの編曲は、なかなかツボを押さえていておもしろい。ただ、演奏は平板。自らがヴィオラで参加していたチャイコーフスキイQの水準には達していない。

『思想』(岩波書店)8月号を購入。「ソ連史研究の新展開」という特集の中で、梅津紀雄氏が「ロシア音楽史再考のなかのショスタコーヴィチ」という、ショスタコーヴィチ研究の動向紹介を寄稿している。ここで紹介されている論文集など、読みたいと思いつつ入手すらしていないのだが、やっぱり読んでおかなきゃだめだな。それより、日本でも何とかこの手の論文集を出版するわけにはいかないのだろうか。企画さえうまくいけば、並みの音楽書程度は売れるような気もするのだが。んー、でも、やっぱり商売にはならないか。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

ポータル&ガリアーノのBlow up

  • Blow up ポータル (Cl他)、ガリアーノ (Accordion) (Dreyfus VACR-2023)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 マズア/ニューヨークPO (Teldec 3984-21467-2)
  • Kurt Sanderling The Soviet Years 1947-1956 (HDN C 0013)
一昨日帰宅してみると、オーディオラックの上にレ・ミュジシャンによるモーツァルトのクラリネット五重奏曲&ケーゲルシュタット・トリオのCDが乗っていた。反抗期にさしかかった娘の気分を鎮めようと奥さんが適当に選んでかけていたらしい。で、ポータルと言えば…ということで、このジャズ・アルバムを取り出した。バンドネオンまで弾く芸達者ぶりにも驚くが、なんといってもシングルリード楽器の性能を全部引き出したかのような多彩な表現力が凄い。これでは、娘の気分は鎮まらないだろうが。

マズアの「レニングラード」は、一度聴いたきりお蔵入りになっていたが、改めて聴くとそんなに悪くもないような気がしてきた。とりあえず、響きはなかなかのもの。少々無機質に過ぎるが。ただ、意味のないスマートさがどうにも評価できない。実際に演奏する立場としては、参考になる部分もあるんだけどね。

ザンデルリンクのセットは、今日はザークのピアノがメインの2枚目と3枚目を聴いた。プロコーフィエフが素晴らしい。いかにもソ連メソッドの音色ではあるが、暗い抒情性が何とも魅力的。ブラームスは若干細かい瑕が気になるかな。ドヴォルザークのスラヴ舞曲もオーソドックスで、なかなかの出来。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_Portal,M. 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Sanderling,K.

ムラヴィンスキーとレニングラード・フィル50年の歴史

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 宇宿允人/オリエンタルバイオフィルハーモニー (日本教育音工 MUCD008)
  • ムラヴィンスキーとレニングラード・フィル50年の歴史 (Dreamlife DLVC-1110 [DVD])
  • ブラームス:交響曲全集 スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Scribendum SC 023)
  • Kurt Sanderling The Soviet Years 1947-1956 (HDN C 0013)
宇宿允人(語り)「救曲のタクト」(東京経済)を読了。宗教書のような胡散臭さと、興味ある部分の少なさとに購入を躊躇していたが、結局買ってしまった。通勤二往復で読み終えてしまったが、それなりに面白かった。で、僕が持っている唯一の演奏を聴いてみた。決して個性的な演奏ではないが、地に足のついた音楽には好感が持てる。しかしながら、このオーケストラのレベルで全てを評価するのは危険だろう。実演で独特の雰囲気があるとすれば、それに酔うこともできるのだろうが、少なくとも録音で聴く限りにおいてはなぜ一部であれほどまで絶賛されているのか分からない。もっとも、宇宿氏本人もそれで結構と言うのだろうが。可能であるならば、常設のきちんとしたオーケストラで存分にリハーサルを積んだ演奏を聴いてみたいものだ。

心待ちにしていたムラヴィーンスキイのドキュメンタリーがようやく発売。買ってきて続けざまに2回見た。素晴らしいとしか言い様がない。ブラームスの第2番終楽章のリハーサルは、まぁそれでも想像の範疇だったが、ベートーヴェンの第4番のリハーサルの凄さと言ったら。文字通り隅々まで磨き上げている様を見てとることができる。「楽譜に忠実かどうかには意味はなく、音楽に説得力があるかどうかが大事なのだ」という趣旨の発言も心に残った。あとは、ショスタコーヴィチとの思い出話も印象的だったな。今年最大の収穫と言っても良いだろう。

ブラームスついでに、スヴェトラーノフのブラームス全集を。第1番はやはり良いが、第4番は前に聴いたときほど感心はしなかった。まぁ、面白い全集に違いはないのだが。

K. ザンデルリンクのソ連時代の録音集成がようやく店頭に並びだしたようだ。僕が入手したのは、Tower Records難波店。とりあえず今日は第1枚目のみを聴く。「ダンバートン・オークス」が収録されていて、これがこのセットのお目当ての一つだったからだ。ジャケットの表記からだけではいわゆるレニングラードPOなのかレニングラードSOなのかよくわからないが、これがなかなか良い演奏。軽味はあまりないものの、丁寧な作りと颯爽とした勢いの良さに、初めてこの作品を聴いて楽しいと思うことができた。ラフマニノフの交響曲第1番も立派な内容。このセット、ザークやユーディナの協奏曲も収録されていて聴き所がいっぱい。続きを聴くのが楽しみだ。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_Mravinsky,E.A. 演奏家_Sanderling,K.

MSブラスト

  • Arnold Rosé and the Rosé String Quartet ロゼーQ他 (Biddulph LAB056-57)
  • シベリウス:交響曲第5&7番 カラヤン/ベルリンPO (DG POCG-2090)
  • シベリウス:交響曲第7番、チャイコーフスキイ:バレエ「くるみ割り人形」より抜粋 ムラヴィーンスキイ/レニングラードPO (Altus ALT054)
今日はほぼ終日、大学のネットワーク障害に見舞われた。例のMSブラストというワームに、数百台というオーダーで学内のWindowsマシンが感染した模様。ワームやらウィルスやらで直接的に影響を受けたのは初めての経験だが、仕事も結構ネットに依存していることを改めて実感。まぁ、それはそれで仕事がはかどったりもするのだけれど。

昨晩というか本日未明というか、CD棚からあふれたCDを整理していたところ、ロゼーの録音集を発掘。とにかく弦楽四重奏に関することなら何でも知りたくて、歴史上の人物であるロゼーの録音をCDで聴くことができる!と飛びついて購入した学生時代が懐かしい。確かに古めかしいスタイルには違いないが、録音さえ良ければ50年代くらいまでのウィーンPOのスタイルとさして相違なく聴こえるのではないだろうか、とも思ったりする。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲(第4、10、14番)は内声に物足りなさがあるものの、歌心に満ちたなかなかの演奏。でもこれなら、バリリQの完成度には及ばないな。面白いのは、J.S.バッハの二重協奏曲。現在では考えられないような大昔のスタイルに、思わず口元が緩んでしまう。第3楽章にカデンツァが挿入されているのは、機会があれば是非一度自分でもやってみたい。聴いている人達、大受けだろうな。ただ、ここで第2Vnを弾いているロゼーの娘がアウシュヴィッツで亡くなっていることを知ると、ただの色物として聴き流すのは何か申し訳ないような気がする。

かぶとやま交響楽団の第29回定期演奏会のプログラムに、挨拶文の原稿を依頼されていたことをすっかり忘れていた。慌てて準備を始めたが、せっかくなら気分を出そうと、シベリウスの第7番を聴きながら書き物をする。カラヤン盤は、第18回定期で第5番をやった時に購入したもの。もう6年も前になるのね。かぶ響でコンサートマスターを初めてやったのもこの第5番だった。カラヤンの演奏はシベリウスじゃないなんてよく言われるし、確かにそう思う部分も少なくないが、でも素晴らしい演奏。揺るぎのないテンポ感や、隅々まで目の行き届いた磨き上げなど、オーケストラ芸術の極致と言っても良いのではないだろうか。それは、ムラヴィーンスキイ盤でも同様。どちらも非常に演奏者の個性が強い演奏だが、むしろこれくらいやらないとシベリウス独自の抽象的な世界は描き出せないのではないかとも思う。しかし、本当に良い曲だなぁ。日曜日の練習ではあまりにボロボロで涙が出たけれども、本番では音楽に涙したいものだ。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_RoséQuartet 作曲家_Sibelius,J.

盆明け

  • イツァーク・パールマン&ピンカス・ズーカーマン「グランド・デュオ」 (Teldec WPLP-9733 [LD])
  • リヒテル<謎>~甦るロシアの巨人 (Warner WPBS-90104 [DVD])
  • ダヴィッド・オイストラフ 太陽への窓 (Warner WPBS-90093 [DVD])
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Scribendum SC 025)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番(1978年ライヴ) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Scribendum SC 027)
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第7、8,9番 ベートーヴェンQ (meldac MECC-26019)
13日から盆休みだったが、逆に音楽からもネットからも遠ざかった連休となった。まぁ、良い気分転換でもあるし、たまには家族サービスもしなきゃね。などと言いつつも、13日は京都大学音楽研究会の先輩とVn & Vaのデュオを3時間ほど楽しんだ。J.S.バッハのインヴェンションの編曲、プレイエルの作品69、マルティヌーのデュオ第2番、ヘンデルのシャコンヌなどを一気に初見で弾き散らかしたが、メインは、ヘンデル(ハルヴォルセン編)のパッサカリアと、モーツァルトの2曲。モーツァルトはともかく、ヘンデルのパッサカリアは純粋に技術的に難しい。若きパールマンとズッカーマンのLDは、憎らしいまでに軽々と弾きこなしているのだが、これがまた弾き手の意欲を猛烈に駆り立てる。繰り返し鑑賞してからデュオに望んだが、結果は予想通り打ち砕かれて終わり。でも、大変楽しかった。

妻子が友人宅に遊びに行っている間に、モンサンジョン監督のリヒテルとオーイストラフの伝記DVDを一気に観た。これは、何度観ても非常に面白い。演奏シーンは全て抜粋だが、それでも一つ一つに見所が凝縮されていて、鑑賞者の集中力が途切れることがない。オーイストラフの映像の一部は、9月末にDVDで発売される予定があるようで、今から大変楽しみである。

スヴェトラーノフの「レニングラード」、68年スタジオ録音と78年ライヴ録音とが同時にScribendumレーベルから発売された。当初78年ライヴのみの発売予定だったのが、契約時の手違いでMelodiyaから出ていたスタジオ録音も同時に発売に至ったのは嬉しい誤算。ZYXレーベルからCD化はされていたが、第4楽章の頭に編集ミスがあり、今回のきちんとしたCD化は大変喜ばしい。さて演奏だが、初出の78年ライヴは非常に面白い。第1楽章の展開部の作りなどは、このコンビがお互いを知り合い、成熟してきたことを示す良い例だと思う。ライヴならではの大柄な熱気もたまらない。強奏部に力点のある演奏ではあるが、この作品の魅力を素直に伝えてくれると言って良いだろう。中間楽章の共感に満ちた歌も、強く聴き手に訴えかけてくる。ただし、ライヴゆえのミスが盛大に繰り広げられているのは残念。第2楽章中間部のピッコロClなど、おっ、と思わせるような濃い歌いまわしで期待させた直後に、あられもなく崩れていくのはいくらなんでも許容しかねる。まぁ、実演ならば文句は言いませんが。ということで、総合的にはやはり68年ライヴを取るべきだろう。でも、この78年ライヴに捨て難い魅力があるのは事実。結局ファンならどっちも聴き逃すことはできない、という結論になりますかね。

ベートーヴェンQによるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲3曲の世界初演ライヴを収録したCDを、久しぶりに取り出した。「レニングラード」で気分が高揚したせいか、今日は特に第9番が自分の波長にぴったり。ボロディンQの洗練には及ばないが、泥臭い熱気が一種のローカリティを感じさせてくれる。しかし、これらの貴重な記録がレコード会社がクラシックから撤退することで当分再発される見込みが立たないというのは、何とも残念なことだ。ショスタコーヴィチにおいては、これがまさにピリオド楽器によるピリオド解釈ということになるのだから。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_Perlman,I. 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Svetlanov,E.F. 演奏家_BeethovenQuartet

ABQのシューベルト

  • シューベルト:弦楽四重奏曲第14番(マスタークラスレッスン風景付き) アルバン・ベルクQ、アルテミスQ他 (EMI TOLW-3756 [LD])
  • シューベルト:弦楽四重奏曲第14番・ベルク:弦楽四重奏曲作品3 アルバン・ベルクQ (EMI WV060-3505 [LD])
  • シューベルト:弦楽四重奏曲第15&12番 アルバン・ベルクQ (EMI TOCE-9572)
  • シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 アルバン・ベルクQ (EMI CC33-3482)
  • シューベルト:弦楽五重奏曲 アルバン・ベルクQ、シフ (Vc) (EMI CC33-3465)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (ZYX CLA10011-2)
日曜日(10日)は、かぶとやま交響楽団の練習だった。久しぶりに定期演奏会の曲目を練習したということもあり、問題多々。練習後、今日サンクト・ペテルブルグに仕事で出発するという澤先生と電車の中でロシア談義。10ルーブル紙幣をいただきました(^^)。

練習後に帰宅してから、訳もなくレーザーディスクを見たくなり、アルバン・ベルクQのマスタークラス風景を見ていた。彼らの大ホール向きとも言える演奏スタイルや、シューベルトの解釈には様々な意見があろうが、実によく楽曲を把握し、またそれを音にする術に長けていることを改めて実感。ただ、個人的には“円熟の極み”と称される90年代以降の演奏は、どうも技術的な衰えが気になって好みではない。そこで、84年収録の映像を取り出してみた。これですよ、これ。このアンサンブルの切れ味と完成度が、僕の青春時代のABQです。

同じくシューベルトの第15番も聴き比べたが、全く同じ印象。もっとも、この旧録音ではヴィオリストがバイエレルであるために、内声部の作りに若干の違いはあるが。ここまで聴いたら、やはり五重奏曲を聴きたくなる。このCDを何度も聴いて、大学に入ったら弦楽四重奏をやろうと思って浪人生活を過ごしていたんだよな。何とも懐かしい。

「レニングラード」のスヴェトラーノフ盤は、最初の一音からソ連の匂いが充満している。中間楽章の面白さも含め、やはり名演。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_AlbanBergQuartet 作曲家_Schubert,F.P.

台風10号…とは関係なく

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 アシケナージ/サンクト・ペテルブルグPO (London POCL-1751)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 アンチェル/チェコPO (Supraphon 11 1952-2)
  • リームスキイ=コールサコフ:交響組曲「シェエラザード」、ボロディン:中央アジアの草原にて、バラキレフ(リャプノフ編):イスラメイ ゲールギエフ/キーロフO (Philips 470 840-2)
連日「レニングラード」を聴いているが、こうしてもう何年も聴いていなかった録音を改めて取り出すのも、なかなかいいものだ。アシケナージ盤は、買って一、二度聴いたきりお蔵入りになっていたもの。オーケストラが実に良い音を出している。響きという点では、録音の良さもあるのだろうが、相当上位にランクされてもおかしくない演奏である。が、いかんせんアシケナージの棒に何の意図も意志も感じられない。両端楽章だけ盛り上がれば良いというような演奏の典型。

逆に、アンチェル盤は中間楽章が充実した、交響曲としての造形を聴き手にもしっかりと意識させる知的な好演。これを聴きながらふと思ったのだが、第3楽章の中間部のテンポは、メトロノーム指示通りだと同じ楽章の第二主題と同一でなければならないにもかかわらず、ぱっとしない演奏のほとんどがこの部分を猛烈なテンポで駆け抜けているようだ。もちろん、アンチェルはテンポ通り。だから、金管楽器のコラールが胸に染みる。

今度の日曜日は、一ヶ月ぶりにかぶとやま交響楽団第29回定期演奏会の練習。久しぶりに聴く「シェエラザード」はなかなか新鮮で、新たにやる気が出てきた感じ。しかし、キーロフ管はいい音してるなぁ

theme : クラシック
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今日はハズレ

  • ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲、弦楽八重奏のための二つの小品 ペトロフ (Pf)、ボロディンQ、グネーシンQ (Melodiya 33 C 10-09181-82 [LP])
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO (Revelation RV 10059)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ロストロポーヴィチ/ナショナルSO (Erato 2292-45414-2)
昨日に引き続き、未聴のLPを。1st Vnがコペリマンに交代して間もない1977年のボロディンQのショスタコーヴィチ作品集ということで期待していたのだが、率直に言って、物足りなかった。共演者も皆若い(当時)人ばかりのせいか、音楽的に感心する部分は特にないし、技術的な切れ味にも不足している。楽しみにしていただけに、失望感が大きい。

さて、「レニングラード」。今日は、爆演系ということでこの2枚を。最初に聴いた時に比べると、ロジデーストヴェンスキイ盤にはあまり感心できなかった。いくら何でも、オーケストラが下手すぎる。強烈なロシアン・サウンドは独特の魅力があるものの、録音が悪いのでそれを堪能するには不十分。勢いはいいのだけれど。一方のロストロポーヴィチ盤も今ひとつ。どこか作り物の壮大さというか、音楽そのものは結構軟派なのにサウンドだけ壮麗にしているような、虚しさが残る。中間楽章にそれほど内容が感じられないのもいただけない。

theme : クラシック
genre : 音楽

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「太陽に灼かれて」サントラ盤

  • 「太陽に灼かれて」サウンド・トラック (Auvidis K 1011)
  • ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲、弦楽四重奏曲第1番 ランガー (Pf)、ターリッヒQ (Supraphon 1111 2484 [LP])
  • ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ・Partos:Yizkor・ヒンデミット:葬送音楽 ウシャー (Va)、スタンフィールド (Pf)、エルサレム・アンサンブル (Musical Heritage Society MHS 4484 [LP])
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 M. ヤンソンス/レニングラードPO (EMI CDC 7 49494 2)
昨日、米amazonで購入した中古CDが届いた。ほとんどがアルテミエフ(タルコフスキイの「惑星ソラリス」などの音楽も担当している)による曲だが、もちろんお目当てはタンゴ「疲れた太陽」。ノルシュテインの「話の話」で使われていたオリジナル(?)のアレンジも聴きたいところだが、ここでのアレンジも哀しみを湛えた切なさが胸にしみる素敵なもの。映画冒頭のあの印象的なシーンとだぶらせているだけなのかもしれないが。ナージャの歌とミーチャのギター、コトフ大佐の口笛によるアレンジも収録されている。音楽的に論ずるレベルの演奏ではないのだが、たまらなく哀しい。

先日Mikrokosmos Mail Order Co.から届いたLPの内、まだ聴いていなかった2枚を聴く。Supraphon盤は、ほぼ同一時期の同一メンバーによるPraga盤と同じカップリング。四重奏曲の方は、同一録音の可能性が極めて高い。こういう聴き比べは不毛なので熱心に聴く気になれないのだが、ざっと聴いたところではほとんど違いは感じられなかった。一方ピアノ五重奏曲は、微妙に違うような気がする。第1楽章でのテンポの動きに差異があるのだが、もちろんPraga盤で何らかの操作が行われていないとは限らないわけで、はっきりと判断できなかったのが残念。演奏自体は、しっとりとした、いかにもチェコの室内楽といった趣きがなかなか素敵。

ウシャーのヴィオラ作品集は、可もなく不可もなくといったところ。技術的な精度は決して低くないが、音楽にコクが感じられない。ショスタコーヴィチでさえムード音楽的な様相を呈する瞬間があり、物足りなさが残る。

ショスタコーヴィチの交響曲第7番、今日はM. ヤンソンス盤を。昨日聴いたベリルンド盤やインバル盤同様に、芝居がかった部分のない端正な音楽作り。ただし、オーケストラの威力が違うために、一層魅力的な演奏に仕上がっている。レニングラードPOの音色は既に西欧風に洗練されたものになっているが、ヤンソンスの解釈とはよくマッチしている。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : Tango_etc. 作曲家_Shostakovich,D.D.

[2003-08-05分]「レニングラード」など

  • シマノフスキ:演奏会用序曲、ヴァイオリン協奏曲第1&2番 ダンチョフスカ (Vn) コルト/ワルシャワ国立PO (accord DICA-24001)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ベリルンド/ボーンマスSO (EMI TOCE-8910)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 インバル/ウィーンSO (Denon COCO-9942)
2日(土曜日)は、かぶとやま交響楽団の演奏会。J&Jコンサート・エージェンシー主催の「協奏曲の愉しみ」という企画演奏会だったのだが、いつになく4人の独奏者全てが安定した出来で、実につつがない演奏会となった。オーケストラに関しては、モチヴェーションの低さというか仕事に対するモラルの低さというか、とにかく色々と問題を感じはしたものの、後で指揮の佐々木先生からオケの出来についてお褒めと感謝の言葉を頂いたので、まずは良しとしておこう。本番での妙な事故がなかったせいか本番後も体力が有り余ってしまい、夕方から夜中まで延々と打ち上げ続けてしまったのは反省。翌3日(日曜日)は、芦屋交響楽団の練習。何人か知り合いはいるものの、初めての団体なので独特の緊張感を持って練習場へ。土曜日にAmazonから届いていたシマノフスキのCDはロクに予習もできずに練習場に到着したところ、この日はショスタコーヴィチだけとのこと。ラッキー。弾いてみて改めてこの曲の素晴らしさを再認識。ショスタコーヴィチの最高傑作とまでは言えないだろうが、でもやはり名曲だ。

ということで、ようやく腰を落ち着けてシマノフスキの演奏会用序曲を聴く。もろR. シュトラウスな曲。独特の抒情性を持った旋律がシマノフスキらしさなのだろう。弾くのは大変だが、なかなか素敵な曲だと感じた。ヴァイオリン協奏曲は、独奏者もオーケストラも地味ながら手堅い秀演。第2番の方が、独自の劇性を有した世界が展開されていて好み。

せっかく演奏するのだがら、ショスタコーヴィチの第7番も色々聴き直してみようと、適当に2枚取り出す。この2枚に共通しているのは、オーケストラがやや非力であること。したがって重量級の演奏にはなり得ないし、指揮者もそうした解釈を志向していないのが特徴的。ベリルンド盤の良い意味で肩の力が抜けた演奏は、なかなか素晴らしい。とはいえ、たとえば第3楽章なんかはもっと強靭な歌と音色があっても良いと思うし、両端楽章における淡々としたアゴーギクなども物足りなさを感じないでもない。一方のインバル盤は、どちらかと言えば勉強用といった感じの生真面目な演奏。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏活動_かぶとやま交響楽団 演奏活動_芦屋交響楽団 作曲家_Shostakovich,D.D.

カーゾンのモーツァルト(BBC Legends)

  • モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番、アダージョとフーガK546、協奏交響曲 リヒテル (Pf) ブレイニン (Vn) シドロフ (Va) ブリテン/イギリス室内O (BBC BBCB 8010-2)
  • モーツァルト:ピアノ協奏曲第10番、ピアノ協奏曲第27番、2台ピアノのためのソナタ カーゾン (Pf) ブリテン (Pf)、バレンボイム (Pf&指揮) イギリス室内O (BBC Legends BBCL 4037-2)
明日は、かぶとやま交響楽団の演奏会(いずみホール)。プログラムは、
  1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
  2. メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番
  3. モーツァルト:演奏会用アリアK369、歌劇「フィガロの結婚」よりスザンナのアリア(第4幕)
  4. ショパン:ピアノ協奏曲第1番
というもの。ソリストとの呼吸という意味で神経を使うのも確かだが、オーケストラの技術的な仕上がりに不安が残る。リズムも良いとは言えないが、それよりも音程がかなり悪いのを何とかしないと。

とりあえず、気分をモーツァルト・モードにしようと、BBCレーベルの気に入っているアルバムを2枚取り出した。リヒテルの第22番は、変ホ長調の華やかさが自然に出ていて、とても好き。ブリテンの伴奏も実に音楽的。アマデウスQの二人が独奏した協奏交響曲も、陳腐な表現だが室内楽的まとまりに満ちていて僕の好み。何とも懐かしくロマンテイィックなブレイニンと、堅実ながらも存在感十分のシドロフとのソロが秀逸。

カーゾンがメインのもう一枚は、これぞモーツァルトという音。バレンボイムとの2台ピアノでは、バレンボイムが暑苦しく汚い音で雑に弾き散らかしているだけに、カーゾンの高貴さが際立つ。その点、ブリテンとのソナタは安心して身を委ねることができる。第27番は、バレンボイムの伴奏にブリテンほどの品を感じないものの、磨きぬかれたカーゾンの織り成す響きにただただ魅了される。

さぁ、明日に向けて集中力を高めなければ。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Mozart,W.A. 演奏家_Curzon,C. 演奏家_Richter,S.T. 演奏家_AmadeusQuartet 演奏活動_かぶとやま交響楽団

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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