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落穂拾い?

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  • 作曲家ムラヴィンスキー 白石光隆、赤井裕美 (Pf) 荒井英治 (Vn) 岸本力 (B) 吉岡アカリ (Fl) 大澤昌生 (Fg) (tamayura KDC 4)
  • 「ドクトル・ジバゴ」サウンドトラック(序曲、メイン・タイトル、ララのテーマ、ララへの想い) モーリス・ジャール/MGMスタジオ・オーケストラ (MGM SKM-1064 [7"33rpm])
  • チモフェーエフ(編)・沖山巍(訳):文藝學用語辭典,青木文庫,1956.
ふらっと気が向いてTower Records難波店へ。といっても、目的も時間もなく、何となく15分くらい売り場を眺めただけだったが。ざっと棚を見渡した限りでは気になるものもなく、たまたまレジ前でやっていたワゴンセールを眺めていたところ、ムラヴィーンスキイが若い頃に書いていた未発表作品のアルバムが1500円程度で並んでいたので購入。リリースされた時に注目はしていたのだが、買うほどの興味を持てなかったものなので、こうして廉価で入手できたのは幸運と言ってよいだろう。

甘くメロディアスな小品の数々は、指揮者としての厳しい音楽作りからすると意外でもあり、一方で理性的ではありながらも訴求力の強い歌心からすると当然のような気もするが、いずれにしても十分に楽しくて魅力的な音楽である。コレクターズ・アイテムの類に違いはないが、仮に“間違って”買ってしまっても後悔するようなものではない。どの演奏も、高水準でまとめられている。

大学生協で行なわれていた古本市、今回は仕事関係で何冊か収穫があったのだが、なんとなく目に留まったチモフェーエフの用語集も確保してみた。ページをめくってみると、ソ連臭漂う用語解説が面白い。通読することはないだろうが、資料として手元において損はないだろう。

同じ古本市で、昔の歌謡曲のドーナツ盤も並んでいることに、今回初めて気がついた。特に知っていたわけでも、ましてや探していたわけでもなかったが、安かったので映画「ドクトル・ジバゴ」のサントラ盤も購入してみた。盤面の状態はあまり良くなかったが、中古レコードの専門店でもないし、それを言っても仕方ないだろう。小説自体はずいぶん昔に読んだことがあるものの、映画は一度も観たことがないので、音楽を聴いて何かが喚起されることはなかったが、不思議と印象に残る素敵なメロディーに興味がわいた。またいつか、機会があれば映画も観てみたいものだ。

文芸学用語辞典 (1956年) (青木文庫)文芸学用語辞典 (1956年) (青木文庫)
(1956)
沖山 巍

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ドクトル・ジバゴ 特別版ドクトル・ジバゴ 特別版
(2008/01/25)
オマー・シャリフジュリー・クリスティ

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Youtubeで、時々視聴したくなる動画を、ブックマーク代わりに貼り付けておく。演奏にかぶせてアナウンサーが話しているのが、ちょっと残念ではあるが。

第1楽章第2楽章
第3・4楽章
ベートーヴェン:交響曲第5番 C. クライバー/ウィーンPO(1982年)
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theme : クラシック
genre : 音楽

ピアノ連弾 2台ピアノの世界

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  • 名曲の花束 2006(モーツァルト:ラルゲットとアレグロ、ボクサ:グラン・デュエット、マルトゥッチ:主題と変奏、ショスタコーヴィチ:タランテラと前奏曲、陽気な行進曲、コンチェルティーノ、祝典序曲) 益子 徹、西原昌樹 (Pf) (日本著作権協会許諾番号R0681077 [CD-R])
  • 赤い絨緞の思い出~ソ連時代の2台ピアノ作品~(ショスタコーヴィチ:2台ピアノのための組曲、B. チャイコーフスキイ:2台ピアノのためのソナタ、シニートケ:ゴーゴリ組曲(修正社会主義者の物語)) 益子 徹、西原昌樹 (Pf) (日本著作権協会許諾番号R0720132 [CD-R])
  • 君が代は海を越えて(ボクサ:アレクサーンドル皇帝行進曲、サン=サーンス:英雄行進曲、ミヨー:フランス組曲、グラズノーフ:第一次世界大戦の連合国の国歌によるパラフレーズ) 益子 徹、西原昌樹 (Pf) (日本著作権協会許諾番号R0700142 [CD-R])
ピアノ連弾 2台ピアノの世界というサイトで頒布されているCD-Rを3枚購入。「2台のピアノの午後/夕べ」と題されたコンサートのライヴ録音だが、解説代わりに当日のプログラム冊子も同封されてきた。こういう心配りは、何気に嬉しいものだ。今回購入した3枚は、ショスタコーヴィチとグラズノーフの作品が収録されているものである。

上記サイト内に掲載されているコンサート履歴は、さながら2台ピアノのために書かれた作品リストのよう。洒落たテーマ設定と意欲的なプログラミングで、定期的に活動を継続していることが何より素晴らしい。

「名曲の花束 2006」は、2006年が生誕/没後の記念年であった作曲家の作品を集めたプログラム。ただ残念なことに、個々のパートもアンサンブルも随所で大きな乱れがある。当時のこのデュオの実力だったのか、単に当日のコンディションが悪かっただけなのかは判断できないが。さて、今回この団体のCD-Rを購入した最大の動機は、他に録音がない「前奏曲」が収録されていること。独奏ピアノのための楽曲を2台ピアノ用に編曲することで、何か興味深い効果があるのではないかと期待したが、どうやら難易度を下げる以外の意図はなさそうな感じ。鈍重なテンポで淡々と弾いているだけの演奏にも不満が残る。「陽気なマーチ」では、技術的な危なっかしさは感じられないが、いかにも安全運転といった雰囲気で、作品の持つ無邪気な快活さが表現されていない。「タランテラ」は、アンサンブルの精度に問題あり。「コンチェルティーノ」は有名曲だけに、丁寧に取り組んでいる様子が聴き取れるが、推進力のないテンポ設定と、速い部分での技術的な乱れが気になる。「祝典序曲」に関しては、申し訳ないが、内容を云々するような仕上がりではない。2台ピアノ用のオリジナル作品でもないのだし、演奏しなくてもよかったのではないか?

なお、ショスタコーヴィチ作品に関しては、曲目表記にいくつかの誤りがある。「陽気なマーチ」の作品番号が84aとされている根拠が不明な他、「前奏曲」が「24の前奏曲とフーガ」第15番の前奏曲の編曲というのは正しいが、編曲者はショスタコーヴィチ自身ではなく、E. ホーヴェンだと思われる。「タランテラ」は映画音楽「馬あぶ」からとされているが、正しくは映画音楽「忘れがたき1919年」から。これは、同曲を収録した他の2つのアルバムでも同様に表記されているので、おそらくは使用楽譜にそのように書かれているのだろう(未確認)。「祝典序曲」についても、ショスタコーヴィチ本人が編曲したという情報は確認できない(DSCH社の新全集第37巻もピアノ・スコアということなので、おそらくは2台ピアノ用ではないと思われる。そもそも、当該巻は未出版)ので、ヒュームのカタログにあるブベルニコフ版などの可能性が高い。

といった感じで、最初の1枚には大いに不満が残ったが、残る2枚の技術的な仕上がりは、それとは比較にならないもので、作品を楽しむには十分なもの。やはり上記のアルバムは、当日のコンディションが悪かったのだろうか。

「赤い絨緞の思い出」は、ソ連の有名作曲家3人の作品集。ショスタコーヴィチの組曲は、ライヴゆえのミスはあるものの、無難にまとめられている。ただ、テンポ設定(特に第2曲)には多少疑問が残る。良くも悪くも端正な印象に終始し、たとえば第3曲などでは、もっと踏み込んだ歌があってもよかっただろう。ボリース・チャイコーフスキイの作品は初めて聴いたが、とても美しく、作品としてはこのアルバムのメインと言えるかもしれない。演奏そのものに関しては、シニートケ作品がなかなかのもの。愉悦感と適度な熱気が楽しい。

「君が代は海を越えて」は、愛国的な旋律を用いた作品を集めたプログラム。作品としては、ミヨーのフランス組曲が一頭抜きん出てる感じだが、お目当てはグラズノーフの「君が代」である。原曲は管弦楽曲だが、そちらはまだ未聴。この2台ピアノ版は、グラズノーフ自身による編曲とのこと。君が代に限らず、よく耳にする旋律が次から次へと出てくるので、とにかく楽しい。演奏もよく整っているが、やはりより一層の色彩感が欲しいところ。

音質は、いずれも簡易な会場録音としては申し分のないもの。上記グラズノーフ作品については、YouTubeに当日の映像がアップされているので、以下にも貼り付けておく。

Part 1Part 2
Part 3
グラズノーフ:「君が代」の主題によるパラフレーズ(2007年9月29日)

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

ベロフのムーソルグスキイ・HMV(11月分)

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  • ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 ビシュコフ/ケルン放送SO (Avie AV 2062 [SACD])
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第1&6番 ユロフスキ/ロシア・ナショナルO (PentaTone PTC 5186 068 [SACD])
  • ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲(弦楽四重奏曲第4番)、弦楽器と木管楽器のための交響曲(弦楽四重奏曲第3番) カントロフ/タピオラ・シンフォニエッタ (BIS BIS-CD-1180)
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第5&15番 ソレルQ (Melodiya MEL CD 10 00980)
  • ショスタコーヴィチ:映画音楽「新バビロン」、組曲「生涯のような一年」 ストロベル/SWR放送O (hänssler CD 93.188)
  • ムーソルグスキイ:ピアノ作品集(「展覧会の絵」他)、バラーキレフ:ピアノ作品集(ピアノ・ソナタ他) ベロフ、R. スミス (Pf) (EMI 0946 3 97695 2 0)
  • グラズノーフ:ピアノ作品全集第3巻(前奏曲とフーガ ニ短調、4つの前奏曲とフーガ、前奏曲とフーガ ホ短調) クームズ (Pf) (Hyperion CDH55223)
  • Homenaje II ピアソラ、バルタール他 (Trova CD 123)
HMVから、11月注文分の商品が届く。今回は、注文してから10日ほどで全ての商品が揃い、随分早く手元に届いた。

11月7日付の本欄で紹介した第4番に続き、ビシュコフ/ケルン放送SOによるショスタコーヴィチ・シリーズから第11番を購入。このシリーズはこれで一応4枚全てが揃ったことになる。この第11番でも他の3曲と同様、丁寧な音楽作りがなされている。描写的なあざとさが前面に押し出されることはなく、徹底して交響曲らしい構成に終始した感が強い。聴きやすさに関しては随一だが、この曲に関する限り、物足りなさは否めない。

ロシア・ナショナルOによるショスタコーヴィチ・シリーズ(PentaTone classics)は、第8番(ベリルンド)と第11番(プレトニョフ)を架蔵済みだが、少し前に第5&9番(クライツベルク)もリリースされたので、とりあえずは旧譜の未入手分である第1&6番(ユロフスキ)をオーダー。ビシュコフ同様、端正な音楽作りに好感が持てる。内面に熱気を孕んだ洗練された音楽の流れはなかなかのものだが、全体に研ぎ澄まされた緊張感が感じられず、結果として淡々とした印象しか残らないのが惜しい。第6番では、オーケストラの音程の不安定さも気になる。

カントロフ指揮の室内交響曲集は、フィンランドの室内オーケストラとの共演。カントロフが指揮したショスタコーヴィチ作品には他に、弦楽四重奏曲第8番のバルシャイ編曲版(オーベルニュ室内CO:Denon)があるのだが、こちらは現在に至るまで入手できずにいる。さてこのアルバム、どこか浮遊感のある透明な響きと、奇を衒うことなく丹念に音楽を紡いでいる様が心地好い。楽曲の根底にある深刻な主題に対する内なる共感も十分に伝わってくるのだが、主として技術水準に起因する表現力の不足ゆえに、結果として表面的なきれい事に終始しているのが残念。

ソレルQによる弦楽四重奏曲全集も完結してから時間が経っているが、途中まで買い進めたものの、どうにも惹かれるものがなく、すっかり忘却の彼方へと追いやられていた。たまたま第5巻が安価になっていたので、再び忘れてしまう前にオーダー。無難なアンサンブルが繰り広げられているが、第5番では一層の力感が欲しいところ。特筆すべき特徴はない。第15番も同様だが、とりわけ弱奏部には多彩な表現力が求められるだけに、表現力不足の感が否めない。

ストロベル指揮の映画音楽集は、DSCH社刊の新全集を用いた「新バビロン」全曲と、CDでは初登場となる「生涯のような一年」のカップリング。楽譜を見てジャッド指揮のCapriccio盤ときちんと比較したいところだが、それはまたいつか(^^; 端正に整えられた演奏で、特に「新バビロン」においては、ソロイスティックな鮮やかさには欠けるものの、鑑賞する上での不満は特にない。「生涯のような一年」もクリアな録音で聴けるという以上の仕上がりではあるが、M. ショスタコーヴィチ盤のやみくもな熱狂とは対極にある落ち着いた演奏であるがゆえに、少々物足りなくもある。

ムーソルグスキイの作品も、遅々としたペースではあるが、聴き進めている。ムーソルグスキイの作品は、オペラはもちろんのこと、歌曲などでも版が複数あり、楽譜と対照しながらでなければ詳しいことがわからないものが多いのが難点。そうした細かいことを無視するならば、歌曲はほぼ全て揃ったので、次はピアノ曲でも……といった感じでHMVのカタログを検索していたら、ベロフという有名ピアニストの、それなりにまとまった曲数が収録されたアルバムが廉価でリリースされていたので、早速購入。展覧会の絵の展覧会という有名サイトの情報を参考にすると、このCDに収録されていないムーソルグスキイのピアノの曲は、以下の4曲のみ:
  • 4手のためのソナタ(1860年)
  • 夢(1865年)
  • Supreme bonheur
  • Reflexion
演奏内容を問わないのであれば、あと2枚程度購入したら、全部揃うことがわかった。ムーソルグスキイのピアノ曲集は、ポーストニコヴァのアルバムを所有しているが、若きベロフの演奏はそれと比べると鋭利な技巧で颯爽と華やかに弾き切っている印象が強い。どんよりとしたロシア情緒は後退しているが、色彩感に満ちた華麗なムーソルグスキイというのも悪くはない。次は、合唱曲と管弦楽曲に挑戦してみようかな。併録されているバラーキレフの作品集も、なかなか魅力的で思わぬ拾い物。もっとも、バラーキレフの作品を体系的に聴くのは、まだまだ随分先のことになるだろうが。

グラズノーフのピアノ作品全集も、3枚目となった。第3巻は計6曲の「前奏曲とフーガ」を収録した、わりと地味な内容。こういう渋い甘さを漂わせた音楽は決して嫌いではないのだが、取っ付き難さは否めない。もう少し大人になったら、自然に楽しめる日が来るのだろうか。

同じくHMVに、8月に注文していたものの未入荷だった1枚も、別便で届いた。ピアソラの自作自演を収録した編集盤で「Homenaje II」というタイトルだが、「I」はTrovaレーベルの有名な「アディオス・ノニーノ」というアルバムと、「ブエノスアイレスのマリア」からの5曲を組み合わせた編集盤で、こちらは既に架蔵済み。今回届いたアルバムもいかにもなありきたりの音源を集めた編集盤で、店頭でよく見かけていた頃には気にしていなかったのだが、最初の2曲(「チキリン・デ・バチン」「マティルデへの小さな歌」)が未聴音源だと気づいた時には、すっかり店頭で見ることはなくなっていたもの。ふと思い出してHMVで検索したところ、廃盤ではなさそうだったのでオーダーしてみた次第。このヴァージョンの「チキリン・デ・バチン」はなかなか素敵で、すっかり気に入った。ただ、『Piazzolla & Amelita Baltar』という編集盤が数年前に出ていたようで、こちらには今回入手した音源の他に、さらなる未聴分が含まれている。HMVのカタログにはなかったので気づかなかったのだが、ちょっと悔しい。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Mussorgsky,M.P. 作曲家_Glazunov,A.K. Tango_Piazzolla,A.

ショスタコーヴィチ、スヴィリードフ、ブリテン・HMV(10月分)

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  • ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 ビシュコフ/ケルン放送SO (Avie AV 2114)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第4番、歌劇「カテリーナ・イズマーイロヴァ」の5つの間奏曲、祝典序曲 ロジデーストヴェンスキイ/フィルハーモニアO、ロンドンSO (BBC BBCL 4220-2)
  • プロコーフィエフ:弦楽四重奏曲第2番、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番、ガルィニン:ピアノ三重奏曲 エドリーナ (Pf) ボロディンQ (Melodiya MEL CD 10 00980)
  • ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番、コンチェルティーノ、ピアノ五重奏曲 アルゲリッチ、ジルベルシテイン (Pf) ナカリャコフ (Tp) カプソン、マルグリス (Vn) チェン (Va) マイスキー (Vc) ヴェデールニコフ/スイス・イタリア語放送O (EMI 50999 5 04504 2 8)
  • スヴィリードフ:ペテルブルグ、プーシキンの詩による6つの歌曲 フヴォロストーフスキイ (Br) アルカディエフ (Pf) (Delos DE 3311)
  • ブリテン:ミケランジェロの7つのソネット、ジョン・ダンの神聖なソネット、冬の言葉、ヘルダーリンの6つの言葉 ピアーズ (T) ブリテン (Pf) (Decca UCCD-3628)
  • グラズノーフ:ピアノ作品全集第2巻(3つの練習曲、2つの小品、3つの小品、夜想曲、ミニアチュア、やさしいソナタ、ソナチネ、2つのPrelude-Improvisations、主題と変奏) クームズ (Pf) (Hyperion CDH55222)
HMVから、10月注文分の商品が届く。

ビシュコフ/ケルン放送SOによるショスタコーヴィチ・シリーズは、現在のところ4枚がリリースされているが、架蔵しているのは2枚(第7、8番)のみ。今回は、とりあえず第4番をオーダーしてみた。既に聴いた2曲と同様、端正な音楽作りに好感が持てる。古典的とさえ言える構成感で全曲を仕上げているが、洗練された響きと相まって、いささか小粒にまとまり過ぎた感も否めない。この作品に対する聴き手の思い入れによって、評価は大きく分かれるだろう。

同じく第4番の西側初演の記録が、BBC Legendsからリリースされた。歴史的価値は非常に高いが、演奏精度が随分低く、純粋な鑑賞目的には適さないだろう。ロジデーストヴェンスキイの基本的な解釈は後年の録音とそれほど異ならないが、細部の表情付けの面白さは、この時点ではまだそれほどでない(オーケストラの技量も影響しているのだろうが)。巨大な新作の初演という熱気や興奮も感じられないわけではないが、実際の音としてきちんと響いてこないもどかしさが残る。「カテリーナ・イズマーイロヴァ」の5つの間奏曲は、この形での世界初演ライヴである(第3曲は省略)。既出音源だが、音質はやや自然な響きに改善されている。もっとも、キンキンした過去の盤の音質を好む向きもあるかもしれない。この演奏もオーケストラの演奏精度が低く、ロジデーストヴェンスキイの気合いが空回りしている感は否めない。一方、20年以上後の録音である祝典序曲は、大柄でありながらも整然とした余裕を感じさせる秀演である。力任せではないのに、華やかな響きはロジデーストヴェンスキイの真骨頂。

ボロディンQ団員によるショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲は、長らくLPで探していたものの、どうしても落札することができずに悔しい思いをしていたもの。MelodiyaレーベルからCD化されたことは、実に喜ばしい。緊密なアンサンブルと、粘り気を帯びた熱い抒情を湛えた内面的な演奏は、絶頂期の彼らならではのもの。巨大な力で圧倒するタイプの音楽ではないだけに、名ソリスト達による演奏とは全く異なった趣きがあるものの、聴き終えた後の手応えは十分。プロコーフィエフも貫禄の名演だが、初めて聴いたガルィニンのピアノ三重奏曲がとても美しい作品で非常に気に入った。

ルガーノで行なわれた「プロジェクト・アルゲリッチ」2006年(有名なルガーノ音楽祭とは別物)のライヴ録音は、ショスタコーヴィチ作品集。生誕100年を記念してショスタコーヴィチ作品を集中的に演奏したのだろう。これが実に素晴らしい内容。特にジルベルシテインとのコンチェルティーノは、この曲の決定盤と言っても良いだろう。確かな技術に裏付けされた音楽の自在な息遣いは、他の追随を許さない。輝かしい響きで奏でられる集中度の高い音楽は熱気に溢れ、風格さえ漂わせている。ピアノ協奏曲第1番は、アルゲリッチ2回目の録音となるが、一層の自由度を獲得した鮮烈な秀演である。速い楽章の奔放な音楽も立派だが、第2楽章の心に染み入るような味わいに、天才でなければ到達し得ない境地を聴くことができる。オーケストラはアルゲリッチに煽られつつも、よくつけている。ナカリャコフのトランペットも、非常に巧い。…のだが、アルゲリッチの熱さに比べると徹底して冷ややかな感触を持っているのが特徴で、そのアンバランスさが奇妙な印象を残す。個人的には、トランペットだけが浮いているようなこの雰囲気に違和感がある。ピアノ五重奏曲も同様にアルゲリッチ主導の音楽作り。大柄でありながらニュアンスに富んだ抒情的な演奏は、弦楽器奏者の寄与するところも大だろう。ただ、チェロ(マイスキー)の歌い回しは少々甘口に過ぎる。ヴァイオリンのR. カプソンの気品ある端正な音楽に救われている感じ。全体にアルゲリッチとカプソンの素晴らしさが際立つが、残念なのはヴィオラの弱さ。この音色では、特に第2楽章などは淡白に過ぎてつまらない。録音は極めて優秀。

何だかスヴィリードフ・マニアにでもなったような最近の購入状況だが、今回もまたスヴィリードフの歌曲を1枚入手。「プーシキンの詩による6つの歌曲」はお馴染みの名曲だが、歌曲集「ペテルブルグ」の方は独立した作品ではなく、ブロークの詩を用いて過去に書かれた歌曲を再編成したもののようだ(ピアニストのアルカディエフによる解説では、20年以上かけて仕上げられたことになっている)。ネステレーンコ盤(9月28日付の本欄で紹介)やヴェデールニコフ盤(11月5日付の本欄で紹介)と重複している曲もある。いずれも味わい深い逸品揃いで、今まで聴いてこなかったことを後悔するくらい。「酒場のカウンターに釘付けになり」や「ペテルブルグの歌」などは、特に印象的。フヴォロストーフスキイの歌唱には少し気取った雰囲気があり、スヴィリードフの素朴さとは異なる趣があるものの、美しい声と高度な表現力はさすが。

没後30周年の記念企画としてリリースされたDeccaのブリテン・シリーズ。国内盤かつ廉価ということもあって、ついつい購入の優先順位が落ちてしまう。日本語の対訳は持っておきたいので、歌曲やオペラは廃盤になってしまう前に手に入れておきたいところ。今回は、ピアーズとの歌曲集を購入。「ミケランジェロの7つのソネット」は、以前NHK教育で日本公演の映像が放映された際に聴いたことがあるが(抜粋)、その他は全て初めて聴く作品ばかり。国内初出(ヘルダーリンの6つの言葉)や国内初CD化(ジョン・ダンの神聖なソネット)の音源も含まれているとのことで、あまり広くは聴かれてこなかった作品群なのかもしれない。確かに地味ではあるが、何とも言えず透明で、それでいて不健康な妖気が漂う、ブリテンのエッセンスを凝縮したような音楽ばかりで、何か見てはいけない世界を見てしまったかのような名状し難い感覚に囚われる。ブリテンの音楽を、何でもかんでもピアーズとの関係と結びつけて解釈するつもりはないが、これらの歌曲を聴くと、嫌でもそうした連想をしてしまう。でも、とても魅力的な音楽だ。

10月5日付の本欄で紹介したグラズノーフのピアノ曲全集。今回は第2巻を購入。第1巻よりも濃密な雰囲気を持った作品が多く、古き佳きロシア(あくまでもイメージだが)を堪能できる。こういう小品ではグラズノーフの魅力が遺憾なく発揮されているので、思わず何度も繰り返して聴いてしまった。

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スヴィリードフ/ブロークの詩による歌曲集・未聴LP(10月分)

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  • K. ハチャトゥリャーン:ヴァイオリン・ソナタ、ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタOp.2-6よりラルゴ、イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番、ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):5つの前奏曲(第1、3、8、11、5番) ミフリン (Vn) カッツ、セイデル (Pf) (Melodiya 33D-15353-54 [10"mono])
  • モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第22番、シューベルト(フライベルグ編):ピアノ・ソナタ第17番よりロンド、サラサーテ:バスク奇想曲、ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):弦楽四重奏曲第4番より第2楽章、プロコーフィエフ(ハイフェッツ編):4つの小品よりガヴォット、バラサニアン(ヴラディミルスキイ編):バレエ「シャクンタラ」より2つの小品、シェドリーン(ツィガーノフ編):2つの小品(「アルベニス風に」「ユーモレスク」)、ミルゾエフ:アダージョとワルツ=スケルツォ マリーニン (Vn) シテルン (Pf) (Melodiya 33D 026389-90 [LP])
  • ミャスコーフスキイ:チェロ協奏曲 ロストロポーヴィチ (Vc) ファクトロヴィチ/モスクワSO (Melodiya 33 D 5096-97 [10"mono])
  • グラズノーフ:「金曜日の曲集」からの3つの小品、弦楽四重奏曲第3番 ショスタコーヴィチQ (Melodiya 33 C 10-06659-60 [LP])
  • スヴィリードフ:A. ブロークの詩による歌曲集 ヴェデールニコフ (B) レデネフ (Pf) (Melodiya C10 28153 005 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から荷物が届く。今回の収穫は5枚。

ミフリンによるショスタコーヴィチの前奏曲は、有名な4曲が収録されたアルバムを所有しているが、今回入手したのはそれに先立つ録音で、やや渋めの5曲が収録されている。いかにもロシア流儀の切れ味を感じさせる音色がなかなか素敵な、佳演である。ソリスティックな華やかさには欠けるが、技術的にも高い水準で安定してるので、落ち着いて聴くことができる仕上がりになっている。他の収録曲も、ほぼ同じ印象。中では、ヴェラチーニの端正な美しさが気に入った。

24の前奏曲と同様に、弦楽四重奏曲第4番の緩徐楽章をツィガノーフがVnとPf用に編曲しているが、マリーニンのアルバムは、それを収録した比較的珍しいもの。特に、やや凝った選曲のB面が楽しい。技術的に問題となるような箇所はないが、旋律の歌い回しが平板で、音楽的に退屈する傾向にあるのは惜しい。

ミャスコーフスキイのチェロ協奏曲は、ロストロポーヴィチの愛奏曲だった。全部で4種類の録音があるようだが(サージェント/フィルハーモニアO、スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO、コンドラーシン/モスクワPO)、このファクトロヴィチ盤のみ未CD化のようだ。といっても、単にリストで見かけた盤を注文しただけで、こだわりがあったわけではない。強靭な内面の抑揚を持ったロストロポーヴィチならではの演奏で、旋律的ではあるが晦渋かつとりとめなく延々と続くこの音楽を、時にドラマティックに聴かせる技は素晴らしい。

グラズノーフの弦楽四重奏作品も、大分集まってきた。「金曜日の曲集」はベリャーエフ邸で金曜日に開かれていた演奏会のために書かれた弦楽四重奏用の作品をまとめたもの。全16曲で以下の内容から成る:
【第1集】
  1. 前奏曲とフーガ(グラズノーフ)
  2. セレナード(アルツィブーシェフ)
  3. ポルカ(N. A. ソコローフ、グラズノーフ、リャードフ)
  4. メヌエット(ヴィートル)
  5. カノン(N. A. ソコローフ)
  6. 子守歌(ドステン=ザッケン)
  7. マズルカ(リャードフ)
  8. サラバンド(ブルメンフェーリド)
  9. スケルツォ(N. A. ソコローフ)
【第2集】
  1. アレグロ(リームスキイ=コールサコフ)
  2. サラバンド(リャードフ)
  3. スケルツォ(ボロディーン)
  4. フーガ(リャードフ)
  5. マズルカ(N. A. ソコローフ)
  6. クーラント(グラズノーフ)
  7. ポルカ(コプィロフ)
本アルバムには、グラズノーフが書いた3曲のみが収録されている。妙に気合の入った「前奏曲とフーガ」、いかにも軽い「クーラント」も悪くないが、作品の3つの部分を3人で担当した「ポルカ」が面白い。ソコローフによる陳腐で耳につく主題にはさまれて、ベリャーエフに対するサービスなのか異様にヴィオラが活躍するグラズノーフの担当部分が印象的。いかにも駄作が混じってそうな香りがするものの、機会があれば全16曲も聴いてみたいものだ。弦楽四重奏曲第3番は、典型的なグラズノフの作品。各楽章の繋がりは希薄で、組曲的な構成になっている。もっとも、本来は別個の作品だった4曲をまとめて弦楽四重奏曲にしたようで、こうした印象も当然なのかもしれない。終楽章は管弦楽編曲(「スラヴの祭り」)されていて、9月26日付の本欄で紹介したスヴェトラーノフ指揮の管弦楽曲集にも収録されている。

スヴィリードフ作品もここのところ続けざまに聴いているが、この作曲家のきちんと整理された作品リストが見当たらず、特に歌曲のような小品は、その出自がよくわからないものが多い。A. ブロークの詩による歌曲を集めたこのアルバムも、9月28日付の本欄で紹介したネステレーンコ盤と共通している3曲はいいとして、残りが一体どういう位置付けになるのか、今一つわからない。ただ、いずれの曲も複数の録音があるようで、それなりに人気のある曲集(?)なのだろう。実際、簡素な静けさを感じさせる独特の雰囲気は、じわじわと胸に染み入ってくる。ヴェデールニコフは、幾分老いを感じさせる枯れた声質ながら、太く張りのある低音の響きは健在で、スヴィリードフならではのロシア情緒をしみじみと歌い上げている。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Myaskovsky,N.Y. 作曲家_Glazunov,A.K. 作曲家_Sviridov,G.V.

ロイヤル・コンセルトヘボウOアンソロジー Vol. 4・HMV(8月分)

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  • ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、ベルク:ヴァイオリン協奏曲 ビエロフ (Vn) 大植英次/ハノーヴァー音楽大学O (Hochschule für Musik und Theater Hannover HMTH0514)
  • ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団アンソロジー 1970-1980 (RCO 06004)
HMVの8月オーダー分が届いた。結局、1枚はまだ入荷せず。

大物に取り掛かる前に、まずは1枚物から。大植のショスタコーヴィチは、大フィルとの7番に続く2作目であるが、これは音大の学生オーケストラを振ったもの。大フィルの実演が僕の好みとは異なっていたこともあって、全く期待せずに聴き始めたのだが、これがなかなかの好演。端正なフォルムと熱気に満ちた音楽の流れが素晴らしい。隅々まで丁寧かつ真面目に仕上げられた響きも、学生オーケストラの範疇を超えた魅力を持っている。ベルクの協奏曲も同様だが、技術的な不満は特にないものの、独奏も含めて音楽の核心にあと一歩迫りきらないもどかしさがある。

さて、今回のメインは、ロイヤル・コンセルトヘボウOの14枚組BOXセットの第4弾(1970年代)。このように比較的安価なBOXセットは、今や珍しくないのだが、一気に全てを聴き通す時間がなかなかとれないため、ここのところ敬遠気味だった。とはいえ、コンドラーシンの第4番を聴き逃すわけにもいかないので、入手困難になってしまう前に購入してしまおうと腹をくくった次第(ちょっと大げさか(^^;)。収録曲は以下の通り:
【CD1】
シベリウス:交響曲第7番(オーマンディ Rec. 1969/11/27)
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番(コンドラーシン Rec. 1971/1/10)
【CD2】
ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」(アンチェル Rec. 1970/1/21)
エルガー:交響的習作「ファルスタッフ」(C. デイヴィス Rec. 1970/6/20)
デ・レーウ:管楽のシンフォニー(ハイティンク Rec. 1971/10/30)
【CD3】
シベリウス:エン・サガ (コンドラーシン Rec. 1971/1/14)
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲(ワイエンベルク (Pf) アンチェル Rec. 1970/1/21)
フランク:交響曲(アンチェル Rec. 1970/1/21)
【CD4】
ウォルトン:ブリテンの即興曲による即興(クリップス Rec. 1972/1/27)
マルタン:ピアノ協奏曲第2番(バドゥラ・スコダ (Pf) クリップス Rec. 1972/1/27)
ストラヴィンスキー:「結婚」(デ・ノーベル Rec. 1971/11/14)
【CD5】
ベルリオーズ:「ロミオとジュリエット」から(ジュリーニ Rec. 1972/7/5)
バイルド:主題のない変奏曲(フォンク Rec. 1971/2/13)
ルトスワフスキ:織り込まれた言葉(ピアーズ (T) ルトスワフスキ Rec. 1971/12/12)
【CD6】
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(クレッバース (Vn) デ・マヒュラ (Vc) フォンク Rec. 1971/2/11)
マーラー:嘆きの歌(ハイティンク Rec. 1973/2/14)
【CD7】
ベートーヴェン:交響曲第4番(オッテルロー Rec. 1972/3/19)
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(パールマン (Vn) オッテルロー Rec. 1972/3/19)
【CD8】
J. S. バッハ:結婚カンタータ「今ぞ去れ、悲しみの影よ」(アメリンク (S) ヨッフム Rec. 1973/4/5)
モーツァルト:ホルン協奏曲第4番(タックウェル (Hr) ライトナー Rec. 1973/1/7)
シューマン:交響曲第3番「ライン」(ライトナー Rec. 1973/1/7)
【CD9】
ベルク:葡萄酒(アメリンク (S) ラインスドルフ Rec. 1973/12/2)
マデルナ:ヴァイオリン協奏曲(オローフ (Vn) マッソン Rec. 1975/10/26)
ブレーズ:カミングズは詩人である…(NCRV声楽アンサンブル アミ Rec. 1974/1/27)
ベリオ:カルモ(ドロウ (S) マッソン Rec. 1975/10/26)
ファン・フリーメン:ピアノと3つの奏楽隊のためのソナタ(ブルンス (Pf) ブール Rec. 1974/6/16)
【CD10】
チャイコーフスキイ:ロココ風の主題による変奏曲(ロストロポーヴィチ (Vc) コンドラーシン Rec. 1977/3/14)
ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲(C. デイヴィス Rec. 1975/6/11)
スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」(コンドラーシン Rec. 1976/5/4)
【CD11】
シューマン:ピアノ協奏曲(アラウ (Pf) ヨッフム Rec. 1977/4/21)
ベリオ:シュマンIV(ヘルベルス (Ob) ベリオ Rec. 1977/1/9)
エスヘル:シンフォニア(デ・レーウ Rec. 1976/5/2)
【CD12】
レーガー:セレナーデ 作品95(ヨッフム Rec. 1976/1/22)
ヒナステラ:ハープ協奏曲(バディングス (Hp) ロペス=コボス Rec. 1977/11/3)
ジョリヴェ:トランペット協奏曲第2番(アンドレ (Tp) フルネ Rec. 1976/3/11)
ジェルヴェーズ:ダンス(アンドレ (Tp) Rec. 1976/3/11)
【CD13】
ストラヴィーンスキイ:12の楽器のためのコンチェルティーノ(スパンヤールド Rec. 1978/1/8)
ボン:春(アレグザンダー (S) ハイティンク Rec. 1979/10/28)
ブルックナー:交響曲第9番(ジュリーニ Rec. 1978/1/22)
【CD14】
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」(アーノンクール Rec. 1979/3/30)
カプレ:エピファニ(公現祭)(デクロース (Vc) フルネ Rec. 1978/2/10)
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」(コンドラーシン Rec. 1979/11/18)
総収録時間は17時間46分にも及ぶもので(HMVサイト内の商品紹介文より)、お目当てのショスタコーヴィチが収録されている1枚目から聴き始めたら、たぶん最後までたどり着かないだろうと、逆に14枚目から聴いていくことにした。全ての収録曲にコメントするつもりはないので、印象に残った作品(演奏)のみ列挙しておく。
  • シベリウス:交響曲第7番(オーマンディ指揮)【CD1】
  • ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」(アンチェル指揮)【CD2】
  • シベリウス:エン・サガ (コンドラーシン指揮)【CD3】
  • フランク:交響曲(アンチェル指揮)【CD3】
  • ベートーヴェン:交響曲第4番(オッテルロー指揮)【CD7】
  • レーガー:セレナーデ(ヨッフム指揮)【CD12】
  • ジェルヴェーズ:ダンス(アンドレ (Tp))【CD12】
これらの他にも、全体的に水準の高い演奏が揃っているので、普段聴く機会の少ない曲や知らない曲を聴けることも考えると、お買い得感は高い。ただ、決定盤!と言えるほど突出した出来栄えの演奏がないのも事実。コレクターズ・アイテムであることに変わりはないだろう。

さて、コンドラーシンのショスタコーヴィチ。極めて高カロリーな音楽は、コンドラーシンならではのもの。特に第1楽章の燃焼度は凄まじい。とはいえ、初演から10年弱の時間が経っていることとオーケストラの個性が影響したのか、殺伐とした戦慄はやや後退し、代わりに余裕のある風格が感じられる仕上がりになっている。これをどう評価するかは聴き手によって異なるだろうが、第2~3楽章では少し集中力が欠けているようにも感じられる。既出の2枚に比べると、やや落ちるか。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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