さよならABQ

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アルバン・ベルク四重奏団フェアウェル・ツアー
  1. ハイドン:弦楽四重奏曲第81番 ト長調 Op. 77-1
  2. ベルク:弦楽四重奏曲 Op. 3
  3. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op. 132
  4. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op. 130より第5楽章「カヴァティーナ」
アルバン・ベルク四重奏団  2008年5月25日(日) ザ・シンフォニーホール
橋下知事にならって財政再建プログラム発動中の我が家だが、この演奏会だけはどうしても行かなければならなかった。僕が音楽の素晴らしさや楽しさを知ることができたのは、ひとえにABQの録音の数々のおかげ。演奏会に足を運んだのは91、93、94、96、98年の5回。この辺りは、ヴィオラ奏者のカクシュカ氏が逝去された時に本欄(2005年7月26日)でも述べたので、繰り返さない。

さて1曲目のハイドン。舞台に現れた4人への拍手は、既に熱烈なもの。大スターの最後の舞台という雰囲気が会場中に満ちている。ピヒラーは随分とナーバスになっていたようでフレーズのあちこちがぎくしゃくしていたが、これは10年前でも同様だったので驚くほどのことではない。それよりも、全体の音量がとても小さかったのが気になった。これは、純粋に加齢による衰えだろう。とはいえ、随所に聴かせる細かい仕掛けは相変わらずで、これだけ色んなことをしていながらも、全体のフォルムに歪みが出ないところは、まさに熟練の技といったところか。特に第2楽章の展開部で転調する辺りなどは、えもいわれぬ美しさ。全曲を通して、わりとあっさりと突き進んでしまったのは物足りなかったが。

2曲目はベルクの作品3。抒情組曲は91年の2回と94年の計3回聴いたが、作品3は今回が初めて。アンサンブルやあらゆる表現に一点の曇りもなかったのは、当然といえば当然なのだろうが、やはり他の追随を許さない境地には違いない。ただ、ここではピヒラーの音程の悪さが、少なからず気になった。また、エルベンのチェロも、全盛期の力と艶がない。ヴィオラのカリシウスを実際に聴くのは初めてだったが、第2楽章などで力強さを発揮するものの、基本的にはバランス重視の引っ込み思案な印象。いざという時のパワーはあるが、表現技術の引き出しの多さはカクシュカに及ばす…といった感じか。デビュー当時の録音に聴かれた、鋭く尖った表現意欲は完全に後退し、溢れんばかりの情感に溺れるような、濃密で余裕のある音楽に仕上がっていたところがとても興味深く、21世紀の今日ではベルクが既に古典となっていること、そしてABQの40年弱に及ぶ歩みを改めて実感した次第。

休憩時間にロビーに出ると、先輩やら後輩やら友人やらに出会う。皆に「工藤は来ていると思ったわ」と言われる。夢中でABQの音盤を聴き、手当たり次第に四重奏をやった学生時代に一瞬タイムスリップ。

後半。次に会場が明るくなったら、もう二度とABQの演奏を聴くことができないのかと思うと、やはり感傷的になってしまう。ベートーヴェンの15番は、1st Vnに要求される技術水準は前半の2曲よりも多少は楽とも言えるので、技術的な心配はなく、彼らの奏でる極上の音楽に身を委ねる。基本的にはいつもの彼らの演奏なのだが、客席にまで張り詰めた緊張感を放出していた昔と違い、気がついたら呼吸まで舞台上の彼らに同化していた…といった雰囲気の、さりげなくも大きな力を漲らせた場を作り出していた。白眉は、やはり第3楽章だろう。無条件に素晴らしかった。ふくよかなヴィブラートをかけて2分音符を奏で、全員が全音符でコラールを始めるとノン・ヴィブラート。この美しいと言うだけでは言い足りないほどの崇高な響きには、ただひたすら感動。ABQに対する思い入れがない聴き手でも、この楽章の演奏には文句をつけることはできなかっただろうと思う。この圧倒的な印象の中、終楽章はなんか妙にあっけなく終わってしまった感じ。ブラボー。

単にアンコールを期待する以上の熱烈な拍手を受けて、いつものシュルツの口上で始まったアンコールは、ベートーヴェンのカヴァティーナ。94年には13番全曲を聴いたし、アンコールでも毎回のように聴いた曲だが、これがもう……… これ以上に美しい音楽を聴くことは、これから先、きっと、ないような気がする。

あーぁ、終わっちゃった。

終演後は、ベルクの作品3のスコアにサインをもらいに…… すごい長蛇の列。楽屋口から正面玄関の方までつながってる。彼らはサインの時ににこやかに対応してくれるのも魅力だったのだが、今回は完全に流れ作業。ま、この人数じゃ仕方ないですね。

休憩時間に出会った先輩と後輩と3人で、軽くビールを飲んでから帰宅。印象深い、初夏の一日でした。
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ボロディーンQのミャスコーフスキイ、ピヤヴコのスヴィリードフ

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  • 第3回チャイコーフスキイ国際コンクール チェロ部門(ロカテッリ:チェロ・ソナタ、ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ) ゲオルギアン (Vc) アミンタエヴァ (Pf) (Melodiya 33D 018753-4 [LP])
  • カバレーフスキイ:ピアノ協奏曲第4番、歌曲「学生時代」の主題による狂詩曲 ポポーフ (Pf) キタエーンコ/モスクワPO ネルセシャン (Pf) キタエーンコ/ソヴィエト国立文化省SO (Melodiya C 10-18261-2 [LP])
  • カバレーフスキイ:24の前奏曲 フリエール (Pf) (MK 1530 [LP])
  • ミャスコーフスキイ:弦楽四重奏曲第13番、ヴラーソフ:弦楽四重奏曲第3番「前奏曲」 ボロディーンQ (MK D 09269-09270 [LP])
  • スヴィリードフ:Wooden Russia、さまよえるロシア ピヤヴコ (T) セヴィドフ (Pf) (Melodiya C10 22641 004 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの4月到着分。最近、ショスタコーヴィチ作品の目ぼしい音盤がリストに見当たらず、少し寂しい。

1966年のチャイコーフスキイ国際コンクールで第1位となったチェロ奏者ゲオルギアンの受賞記念アルバム。ロカテッリのソナタは、2007年3月7日付本欄で紹介した音源と恐らく同一だろう。ショスタコーヴィチのソナタは、隅々まで模範的に仕上げられた佳演である。技術面での不満はほとんどなく、安心して聴くことのできる演奏と言えるが、全体に音楽が窮屈な感は否めない。音色にもより一層の魅力が欲しいところ。

カバレーフスキイのピアノ協奏曲第4番はRevelation盤CDを持っている(そこではカバレーフスキイ指揮とクレジットされている)ので、目当ては初めて聴くラプソディーの方。心に余韻が残るような音楽ではないが、綺麗な主題と華やかな格好良さに満ちた変奏の数々が、なかなか素敵。カバレーフスキイらしさを堪能できる逸品と言ってよいだろう。

同じくカバレーフスキイの前奏曲は、楽曲自体に多彩さはあまり感じられないものの、フリエールの幻想的な広がりを持った演奏が、それを補って余りある。

ミャスコーフスキイの弦楽四重奏曲第13番は、ベートーヴェンQ、タネーエフQに続く3枚目。ボロディーンQの演奏は、硬質な透明感のある響きと現代的に洗練されたアンサンブルと、時に古風なまでのロマンティシズムを湛えた熱い音楽とのバランスが絶妙である。ただ、この作品に限っては、ベートーヴェンQのより時代がかった音楽の方が相応しいような気がする。ヴラーソフは初めて聴く作曲家であるが、わりと聴き映えのする面白い作品だった。こちらの方が、ボロディーンQのスタイルに合っている。

スヴィリードフの「さまよえるロシア」は、近年知った楽曲の中でも特に夢中になっているものの一つ。このピヤヴコのアルバムはエセーニン生誕90周年の記念盤。オブラスツォーヴァのライヴ盤がすっかり刷り込まれているので、テノールの響きは新鮮であった。スヴィリードフの特徴でもある平明な美しさは、こういう高声でこそわかるのかもしれない。全体に端正な作りが好ましく、この作品をレパートリーにしている自信と風格が感じられる素敵な歌唱である。それにしても、本当に素晴らしい作品だ。

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ホルヴァートのショスタコーヴィチなど

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  • ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 ホルヴァート/オーストリア放送SO (Classical Excellence CE 11043 [LP])
  • ウースター大学100周年記念アルバム (B-W Music BWLP-123 [LP])
  • スヴィリードフ:S. エセーニン追悼の詩 マースレンニコフ (T) スヴェトラーノフ/モスクワPO、国立アカデミー・ロシアCho (Melodiya 33CM 03067-8 [LP])
  • ボロディーン:遠い祖国の岸へ、眠れる王女、グリーンカ:真夜中の閲兵、すばらしい時を覚えている、告白、疑い、アレーンスキイ:秋、割れた花瓶、吟遊詩人、キュイー:ツァールスコエ=セローの彫像(プーシキンの25の詩 Op. 57の17)、「あなた」と「あなた」、スヴィリードフ:森は紅の装いを捨て、冬の道(プーシキンの詩による6つの歌より第1、2曲)グラズノーフ:バッカスの歌 グムイリャー (B) オストリン (Pf) (Melodiya 33D-011860 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの3月到着分は、5月8日付の本欄で紹介した2月分から遅れること数日の内に届いた。せっかく素早く配送してくれたのに、何ヶ月も放置してしまったことに罪悪感が…

駅売りCD界の名指揮者(?)ホルヴァートのショスタコーヴィチは、第1番と第10番の2曲を聴いたことがあるが、どちらも惹き付けられる部分が少なくないものの、全体としては今一つ…といった印象であった。今回の第15番は第10番と同年の録音。これが、なかなか良い。全曲を貫く緊張感が支えるクライマックスでの爆発力が、傑出している。さすがにソリスティックな部分ではオーケストラが苦戦しているものの、全体の雰囲気と大局的な音楽の流れがそうした瑕を補って余りある。

ウースター大学というのはアメリカ合衆国オハイオ州の大学であるが、開学100周年を記念して作成された、音楽学部の教員と学生の演奏を収録したものが本アルバム。内容は以下の通り:
  1. The College of Wooster Scot Symphonic Band
     「Deutschmister Regiments」
     「双頭の鷲の旗の下に」
  2. The College of Wooster Girls' Chorus
     「Come in (R. Thompson)」
     「Oleasure It is (G. Jacob)」
  3. Daniel Winter (Pf)
      デロ・ジョイオ:ピアノ・ソナタ第3番より第3楽章
     ドビュッシー:前奏曲集第1集より第7曲「西風の見たもの」
     ※ 1954年から教鞭をとっている。
  4. The College of Wooster Men's Glee Club
     「Hoodah Day (Arr. M. Bartholomew)」
     「Glory and Worship are before him (Purcell)」
  5. Alan Collins (Vc) Caroline Norwood (Pf)
     ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタより第2楽章
     クリーヴランドOのチェロ奏者で、1947年から教鞭をとっている。
  6. John Carruth (Org)
     J. S. バッハ:前奏曲とフーガ 変ホ長調「聖アン」
     ※1952年から教鞭をとっている。
  7. Michael Davis (Vn)
      バルトーク:ルーマニア民族舞曲
      ※1960年から教鞭をとっている。1962年のチャイコーフスキイ国際コンクールに出場。
  8. Westminster Church Choir
     A. Kopylof:「Hear My Prayer」
  9. The College of Wooster Concert Choir and Orchestra
     J. S. バッハ:マタイ受難曲より終結合唱
アルバムの趣旨から考えても、演奏内容を云々するようなものではない。教官と学生がそれぞれのレベルでごく平均的に仕上げたという程度のもの。

スヴィリードフの「エセーニン追悼の詩」は、スヴェトラーノフ最初期の録音である。オーケストラが存分に鳴っているところがいかにもスヴェトラーノフらしいが、これはモスクワPOのキャラクターにも拠るところが大きいだろう。もっとも、圧倒的に素晴らしいのは声楽パート。マースレンニコフの憂いを湛えた伸びやかな独唱、硬質で深みのある合唱、共にロシア情緒そのものと言ってよいこの作品の真価を余すところなく表出している。

グムイリャーの歌曲アルバムは、わりと甘い雰囲気のロマンス集といった趣き。スヴィリードフとグラズノーフの作品以外は、不勉強にして全て初めて聴く作品ばかり。仄かに色気が漂うグムイリャーの声は、この類の作品にとてもよく合っている。

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市民音楽大学…??

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  • ショスタコーヴィチ:格言集、シューマン:6つの間奏曲、ブラームス:シューマンの主題による変奏曲 ザハリエヴァ (Pf) (Balkanton BKA 1767 [LP])
  • メシアン:ハラウィ-愛と死の歌より第1、2、5、8、10曲、ショスタコーヴィチ:ツヴェターエヴァの詩による6つの歌曲 ローザノヴァ (MS) カターエヴァ (Pf) (Melodiya C10 22987 002 [LP])
  • フレーンニコフ:バレエ「愛のための愛」 コピロフ/ボリショイ劇場O (Melodiya 33 C 10-09255-8 [LP])
  • Народный университет музыкальной культуры Четвертая часть комплект 3 (Melodiya 33 C70-14559-68 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの2月到着分も、相変わらずソ連音楽三昧。それにしても、2ヶ月以上も未聴のまま放置してしまったのは情けない。仮に忙しいにせよ、レコード1枚聴く時間くらいは何とかなるはずなのに…… ということで、結局この連休でまとめ聴き。

ブルガリアの女流ピアニスト、ザハリエヴァのアルバムは、少し不思議なプログラム。だが、一見すると違和感のあるショスタコーヴィチが、作品には不釣り合いなほどにロマンティックな情感を漂わせていることで、アルバム全体のバランスが取れているようにも聴こえる。音楽のスケールはあまり大きくないが、安定した技術に基づく丁寧な演奏には好感が持てた。

ローザノヴァによる歌曲集も、あまり見ない組み合わせ。硬質な透明感を漂わせた美感がなかなかのもの。全12曲から抜粋したメシアン作品が佳演である。ピアノも適度に雄弁で立派である。ショスタコーヴィチでは、声そのものの表情不足を感じるが、丁寧な仕上げがそれを補っている。

フレーンニコフはシェイクスピアの「から騒ぎ」を題材にした劇音楽、喜歌劇、映画音楽なども手掛けているが、今回入手したのはバレエ音楽。といっても、「酔っ払いの歌」のように有名な曲はいずれにも使い回されているようで、どこかで聴いたことのある旋律が随所に散りばめられている。楽しげな雰囲気とフレーンニコフらしい騒々しい響きは面白いが、バレエの舞台ならともかく、音楽だけを繰り返し鑑賞するのは少々退屈である。

最後のセットは、適当な和訳が思いつかないのだが、そのまま英語に置き換えるなら「National University of Music」とでもなるのだろう。LP1枚にテーマが割り振られ、音楽学者がそれについて、実際の演奏を交えながら(大半が抜粋)講義をする……といった趣き。今回入手したものは“第3巻”ということだが、全部で何巻まであるのかは知らない。このセットの内容は、以下の通り:
≪LP-1:カバレーフスキイ≫
  1. ドンキホーテのセレナーデ
     グリャーエフ コジュハル/管弦楽団
  2. W. シェイクスピアによる10のソネットより第4、5曲
     レイフェルクス (Br) カバレーフスキイ (Pf)
  3. ヴァイオリン協奏曲より第2楽章
     D. オーイストラフ (Vn) カバレーフスキイ/ソヴィエト国立SO
  4. 歌劇「コラ・ブリュニオン」より
     ジェムチュジン/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O他
  5. 「3つの歌」より第1曲「若い四人組」
     シランティエフ/全ソ・ラジオ・ステージO
  6. ピアノ協奏曲第4番より終楽章(抜粋)
     ポポーフ (Pf) コジュハル/モスクワ放送SO
  7. 歌劇「タラスの一家」より
     モロドツォヴァ ジェムチュジン/モスクワ放送SO
  8. レクイエム
     カバレーフスキイ/モスクワPO他
  9. 歌劇「コラ・ブリュニオン」より
     ジェムチュジナ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O他
≪LP-2:スヴィリードフ≫
  1. 「吹雪」より「トロイカ」
     フェドセーエフ/モスクワ放送SO
  2. A. プーシキンの詩による6つの歌曲より第6曲「イジョーリへの道すがら」
     オブラスツォーヴァ (MS) スヴィリードフ (Pf)
  3. R. バーンズの詩による歌より第2曲
     ネステレーンコ (B) スヴィリードフ (Pf)
  4. 「S. エセーニン追悼の詩」より第1、2曲
     A. マースレンニコフ (T) テミルカーノフ/レニングラードPO他
  5. 「クールスクの歌」より第1、2曲
     コンドラーシン/モスクワPO ロシア共和国cho他
  6. 「三連細密画」より第1曲
     ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO
  7. 劇音楽「皇帝ヒョードル・イヴァノーヴィチ」
     ユルローフ/ロシア共和国cho
  8. 「悲愴オラトリオ」よりフィナーレ
     A. ヴェデールニコフ (B) ラーフリン/モスクワPO他
≪LP-3:フレーンニコフ≫
  1. 交響曲第1番より第1楽章(抜粋)
     スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  2. 歌劇「嵐の中へ」より
     アンドレーエヴァ (S) コロリョフ (T) プロヴァトロフ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O他
  3.  マゴマエフ (Br) シランティエフ/全ソ・ラジオ・ステージO
  4. 喜歌劇「100の悪魔とたった一人の少女」より
     オソフスキイ/モスクワ・オペレッタ劇場O
  5. 映画音楽「猪と羊飼い」より
     ティムチェンコ (T) クヌシェヴィーツキイ/全ソ・ラジオ・ステージO
  6. 映画音楽「戦争の後の午後6時」より
     エィキナ (A) シランティエフ/全ソ・ラジオ・ステージO
  7. ソンブ・オブ・ソング
     グリャーエフ (Br) シランティエフ/全ソ・ラジオ・ステージO
  8. ピアノ協奏曲第2番より第3楽章
     フレーンニコフ (Pf) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
≪LP-4:シチェドリーン≫
  1. ピアノ協奏曲第1番よりフィナーレ(抜粋)
     N. ペトローフ (Pf) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  2. 歌劇「愛だけでなく」よりヴァルヴァラのアリア「Страданье(苦しみ)」
     ダニリュク エールムレル/ボリショイ劇場O
  3. バレエ「せむしの子馬」より
     ジュライティス/モスクワ放送SO
  4. トワルドフスキイの詩による4つの合唱曲より
     サンドレル/レニングラード放送cho
  5. 交響曲第2番より第2楽章(抜粋)
     シチェドリーン (Pf) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  6. オラトリオ「人民の心の中のレーニン」(抜粋)
     エィキナ ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO他
  7. 24の前奏曲とフーガ第1巻より第12曲
     シチェドリーン (Pf)
  8. バレエ「アンナ・カレーニナ」
     シーモノフ/ボリショイ劇場O
  9. 歌劇「死せる魂」よりチチコフのアリア
     ヴォロシロ テミルカーノフ/ボリショイ劇場O
  10. ピアノ協奏曲第3番よりフィナーレ(抜粋)
     シチェドリーン (Pf) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
≪LP-5:我らの時代の歌≫
  1. ノーヴィコフ:世界民主青年の歌
  2. ソロヴィヨーフ=セドーイ:モスクワ郊外の夕べ
  3. モクロウーソフ:ソルモヴォの抒情歌
  4. パフムートヴァ:Песня о Тревожной Молодости
  5. オストローフスキイ:Пусть Всегда Будет Солнце
  6. コルマノフスキイ:Хотят ли Русские Войны?
  7. バスネル:名もなき丘の上で
  8. フレーンケリ:鶴
  9. A. ペトローフ:映画「Я Шагаю по Москве」からの歌
  10. O. フェーリツマン:Огромное Небо
  11. トゥハマノフ:勝利の日
最初の4枚はソ連の代表的な作曲家個人を取り上げたもので、最後の1枚は、いわゆる大衆歌曲に焦点をあてたもの。解説はもちろん、ネイティヴしか想定していないロシア語なので、残念ながら僕の語学力では、タモリが真似するロシア語と区別がつかなかったりするわけだが、ちょっと凝った感のある選曲がそれだけで十分面白い。演奏も、わりと“純正”なものが選ばれている(「モスクワ郊外の夕べ」がトローシンの歌唱だったり)。コンドラーシン指揮の音源もいくつか収録されているのだが、いずれも指揮者名がさりげなく表記されていないところに、強いソ連臭が漂っている。

ついでに、既に架蔵していた第2巻の内容も参考として記しておく。こちらもなかなか面白い内容である:
≪LP-1:プロコーフィエフ≫
  1. ピアノ協奏曲第1番 Op. 10より
     クラーイネフ (Pf) キタエーンコ/モスクワPO
  2. 4つの小品 Op. 3より第3曲「マーチ」
     ヴェデールニコフ (Pf)
  3. スキタイ組曲 Op. 20より
     イヴァーノフ/ソヴィエト国立SO
  4. 交響曲第1番 Op. 25より第1楽章(抜粋)
     ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO
  5. 束の間の幻影 Op. 22より第16曲
     プロコーフィエフ (Pf)
  6. バレエ「ロミオとジュリエット」(抜粋)
     ロジデーストヴェンスキイ/ボリショイ劇場O
  7. 12のロシア民謡 Op. 104より第2曲「緑の木立」
     ドルリアーク (MS) リヒテル (Pf)
  8. 交響曲第7番 第1楽章(抜粋)
     ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO
  9. 歌劇「セミョーン・コトコー」より
     ジューコフ/モスクワ放送SO他
  10. 歌劇「戦争と平和」より「エピグラフ」
     メーリク=パシャーエフ/ボリショイ劇場O
  11. 歌劇「戦争と平和」より「ワルツ」
     ロジデーストヴェンスキイ/ソヴィエト国立文化省SO
  12. オラトリオ「平和の守り」より第5曲「戦争など望んでいない(抜粋)」
     ジュライティス/モスクワPO他
  13. 交響曲第5番 第1楽章(抜粋)
     ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ放送SO
≪LP-2:ショスタコーヴィチ≫
  1. 交響曲第1番 第1楽章(抜粋)
     スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  2. 歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より「カテリーナのアリア(第1幕)」
     アンドレーエヴァ (S) プロヴァトロフ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O
  3. ピアノ協奏曲第1番より第4楽章(抜粋)
     クラーイネフ (Pf) M. ショスタコーヴィチ/モスクワ放送SO
  4. 交響曲第5番 第1楽章(抜粋)
     M. ショスタコーヴィチ/ソヴィエト国立SO
  5. 弦楽四重奏曲第2番 第2楽章(抜粋)
     タネーエフQ
  6. 交響曲第10番 第2楽章(抜粋)
     キタエーンコ/モスクワPO
  7. A.ブロークの詩による7つの歌曲(第3曲「わたしたちはいっしょだった…」)
     ピサレンコ (S) カガーン (Vn)
  8. 交響曲第15番第4楽章(抜粋)
     M. ショスタコーヴィチ/モスクワ放送SO
≪LP-3:ハチャトゥリャーン≫
  1. トッカータ
     アムバクミャーン (Pf)
  2. ピアノ協奏曲第1番 第2楽章(抜粋)
     フリエール (Pf) コンドラーシン/モスクワPO
  3. ヴァイオリン協奏曲
     D. オーイストラフ (Vn) ハチャトゥリャーン/モスクワ放送SO
  4. バレエ「ガヤネー」より「子守歌」
     ロジデーストヴェンスキイ/レニングラードPO
  5. バレエ「ガヤネー」より「レズギーンカ」
     ロジデーストヴェンスキイ/レニングラードPO
  6. 交響曲第2番 第3楽章(抜粋)
     ハチャトゥリャーン/ウィーンPO
  7. バレエ「スパルターク」より「スパルタークとフリーギアのアダージョ」
     ジュライティス/ボリショイ劇場O
  8. 組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」
     ハチャトゥリャーン/モスクワ放送SO
≪LP-4:ソヴィエトの声楽曲、室内楽曲、歌劇≫
  1. ミャスコーフスキイ:12の歌 作品40より「肖像画に寄せて」
     デルビナ マルティノフスカヤ (Pf)
  2. シャポーリン:5つの歌 作品10より「呪文」
     グムィリャー (B) オストリン (Pf)
  3. A. アレクサーンドロフ:Альбооное Стихотворение
     ダヴィドヴァ バフチエフ (Pf)
  4. レーヴィナ:Качайтесь,Качайтесь,Каштаны
     イサコヴァ (MS) レーヴィナ (Pf)
  5. ガヴリーリン:「ロシアの手帳」より第1曲「河の向こうにガマズミの木が」
     ドルハーノヴァ (MS) スヴェトラーノヴァ (Pf)
  6. B. チャイコーフスキイ:「プーシキンの詩集」より第3曲「タリスマン」
     ピサレンコ (S) B. チャイコーフスキイ (Pf)
  7. ホールミノフ:歌劇「Оптимистическая Трагедия」より
     エールムレル/ボリショイ劇場O他
  8. シャポーリン:歌劇「デカブリスト」より
     メーリク=パシャーエフ/ボリショイ劇場O
  9. プロコーフィエフ:歌劇「修道院での婚約」より
     ヤンコ ブラヴィン アブドゥラエフ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O
  10. シェバリーン:歌劇「じゃじゃ馬馴らし」より
     バライティス エルムレル/ボリショイ劇場O
  11. ショスタコーヴィチ:歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より「カテリーナのアリア(第4幕)」
     アンドレーエヴァ (S) プロヴァトロフ/スタニスラフスキー=ネミローヴィチ・ダンチェンコ
  12. スロニームスキイ:歌劇「ヴィリネヤ」より
     アブドゥラエフ/スタニスラーフスキイ・ネミローヴィチ=ダーンチェンコ記念音楽劇場O 他
≪LP-5:ソヴィエトのカンタータ、合唱曲≫
  1. ダヴィデーンコ:オラトリオ「十月の道」より
     ユルローフ/ロシア共和国cho
  2. シャポーリン:交響的カンタータ「クリコヴォの野にて」より第3曲
     レシェティン (B) スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO
  3. コヴァーリ:オラトリオ「Емельян Пугачев」より
     サンドレル/レニングラード放送cho
  4. プロコーフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ(第2楽章)
     コンドラーシン/モスクワPO、ロシア共和国cho他
  5. シェバリーン:冬の道
     プティツァ/モスクワ放送cho
  6. サルマノフ:合唱協奏曲「Лебедушка」より第2、4曲
     サンドレル/レニングラード放送cho
  7. エシパーイ:オラトリオ「Ленин с нами」よりフィナーレ
     グスマン/モスクワ放送SO他
  8. ホールミノフ:Песня о Ленине
     A. ヴェデールニコフ (B) ユルローフ/ロシア共和国cho

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Kabalevsky,D.B. 作曲家_Sviridov,G.V. 作曲家_Khrennikov,T.N. 作曲家_Shchedrin,R.K. 作曲家_Prokofiev,S.S. 作曲家_Khachaturian,A.I. USSR大衆歌曲.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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