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ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番


  • ラヴェル:ピアノ三重奏曲、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 トリオ・ジンガラ (Collins 10402)
僕が作っているショスタコーヴィチのウェブサイトを見たという方から、僕がウォントリストに掲げていたトリオ・ジンガラが演奏するピアノ三重奏曲第2番の新盤を処分するので譲ってくださるというメールをいただいた。確か富士レコード社だったと記憶しているが、同じ団体の旧盤LPは大分前に入手していたのだが、この新盤CDは実物を見かけたことすらなかったので、ありがたくご好意に甘えさせてもらった次第。

旧盤とはピアニスト以外のメンバーが異なっていることもあるのか、旧盤で気になった作為的な表現はほとんど感じられない。一方で、表現の幅はそれほど大きくないのが残念。押しの強い名盤の前では印象が薄いとはいえ、技術的には十分に安定しており、整然とまとめられた好感度の高い演奏

YouTubeを眺めていたら、偶然にもこの曲の映像が新たにアップされていたのを見つけた。、アルゲリッチ、クレーメル、マイスキーの3人による来日公演の映像である。この時、3人の仲は極めて険悪な状態で、演奏そのものも酷い出来だったという噂をどこかで耳にしたことがある。実際、この演奏会をライヴ収録したCDの出来は酷いもので、僕自身、自分のウェブサイトで酷評したこともあった。

それ以来、CDを棚から出すことすらなかったので、もしかしたら印象が変わっているかもしれないと視聴してみたが……

第1楽章第2楽章
第3楽章
第4楽章(1)第4楽章(2)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番
クレーメル (Vn)、マイスキー (Vc)、アルゲリッチ (Pf)
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

ロシア正教会の音楽/ボルトニャーンスキイ:「鷹」/パシケーヴィチ:「守銭奴」

  • ロシア正教会の音楽 Vol. 5 ゲッダ (T) フォートナット/ロンドン・ロシア正教会聖歌隊 (Ikon IKOS 6 [LP])
  • ロシア正教会の音楽 Vol. 8 ゲッダ (T) フォートナット/ロンドン・ロシア正教会聖歌隊 (Ikon IKOS 10 [LP])
  • ボルトニャーンスキイ:歌劇「鷹」、パシケーヴィチ:歌劇「守銭奴」 A. レーヴィン、アグロンスキイ/モスクワ室内音楽劇場 (Le Chant du Monde LDX 78018 [LP])
言いたくはないが、それにしても暑い。暑さ故の無気力のせいか、別に多忙でも何でもないのだが、何も進まない割に妙に気ぜわしさだけは感じる毎日である。せめて心を鎮めて穏やかに過ごしたいところだが、うってつけの音盤が未聴のままであった。ということで、8月8日の記事の続き。

正教会の聖歌について、文献やウェブを通して若干の知識を得ることができたものの、やはり音楽は実際に聴いてみなければ始まらない。ともかく手当たり次第に聴いてみようと、Ikonレーベルのシリーズ物からカタログに載っていた2枚をオーダーしてみた。ボルトニャーンスキイの他にも、リームスキイ=コールサコフ、グレチャニーノフなどの見慣れた名前があるが、彼らが新規に作曲したものはほとんどなく、古いズナーメンヌイ聖歌などを彼らが和声化したものが中心である。したがって、聖歌の様式がニコラーイ1世によって西ヨーロッパ風にゆがめられた時期の歌ではないかと推測するが、確かなことを知るには、今しばらくの勉強が必要である。いわゆるロシアの合唱とは異なる薄味の歌唱であるが、清澄な響きはいかにも教会音楽らしい雰囲気を湛えており、ひんやりとした聖堂の空気が灼熱の部屋に流れ込んでくるような気持ちになる。ゲッダは、貫禄の歌声。



18世紀後半のロシア歌劇にも本腰を入れて取り組みたいと思い、カタログで目に付いたものをいくつかオーダーしたところ、今回入手できたのはボルトニャーンスキイとパシケーヴィチの2曲を収録した4枚組のセットのみだった。箱はLe Chant du Mondeレーベルのものだが、音盤自体はMelodiyaレーベルのものがそのまま入っている。ライナー等であら筋程度は分かるだろうと期待していたが、フランス語の台本が添付されているのみ。フランス語はかじったことすらないので、完全にお手上げ。もっとも、両曲ともにたわいもない喜劇のようで、台本の詳細が分からないながらも、雰囲気だけは十分に伝わってくる。

学術的な意味でどの程度原典に準拠したプロダクションなのかは分からないが、ウィーン古典派以前の宮廷歌劇の亜流のような楽曲の佇まいはよく分かる。こぎれいなボルトニャーンスキイと快活な表現力に満ちたパシケーヴィチ、どちらも“ロシア音楽”成立以前のロシア音楽が持っていた一定の水準を、魅力的に聴かせてくれる。

モスクワ室内音楽劇場の演奏は、ピリオド奏法ではないながらも、当時の舞台を彷彿とさせるような典雅で愉悦感に満ちたもの。史料的な価値と同時に音楽的な価値も持ち合わせた、見事な音盤と評して構わないだろう。なお、ボルトニャーンスキイの作品は元来フランス語の台本であるが、本盤ではロシア語で歌われている。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Bortniansky,D.S. 作曲家_Pashkevich,V.A. その他_正教会

グラズノーフ:弦楽四重奏曲第5番/オフシャニコ=クリコフスキイ:交響曲第21番/ヴァーインベルグ:セレナード

  • グラズノーフ:弦楽四重奏曲第5番、エレジー、ベリャーエフ四重奏曲(終楽章) ショスタコーヴィチQ (Melodiya C 10-06663-64 [LP])
  • オフシャニコ=クリコフスキイ(ゴリトシュテイン):交響曲第21番、ヴァーインベルグ:セレナード ムラヴィーンスキイ/レニングラードPO、ガーウク/モスクワ放送SO (Westminster XWN 18191 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの7月到着分の内、まずは2枚を聴いた。

ショスタコーヴィチQによるグラズノーフの弦楽四重奏曲全集は、第5番を含むこの1枚で蒐集完了。全7曲の弦楽四重奏曲だけではなく、グラズノーフの全作品を通しても最高傑作の一つに挙げられる曲だけに、ようやく聴くことができて嬉しい。第5番だけならばCD化もされているのだが、カップリングの小品も全て聴きたかったので、LPを探し続けている内に時間が経ってしまった。

期待以上に美しく充実した音楽に、すっかり魅了された。同時期の交響曲第5番や「ライモーンダ」のような歌謡的な綺麗さはそれほど感じられないが、弦楽四重奏ならではの線的な旋律線の絡みが雄大で情感豊かな表情を織りなしているのが、たまらなく素晴らしい。グラズノーフが陥りがちな組曲的な散漫さもなく、全曲を通して間然とするところがない。創作のほとんどが器楽作品に集中しているグラズノーフの、まさに最高傑作と呼ばれるに相応しい作品である。併録の小品は、共にベリャーエフにゆかりのある作品だが、さすがにこの傑作の後では聴き劣りがするものの、特に「エレジー」は慎ましくも忘れ難い瞬間が少なくない佳曲である。



19世紀ウクライナの大地主ニコラーイ・オフシャニコ=クリコフスキイが、自身の所有する農奴オーケストラを寄贈したオデッサ劇場のために作曲した交響曲第21番は、実のところ、ウクライナの作曲家ミハイル・エマヌィロヴィチ・ゴリトシテインがその由来までをも捏造した“偽作”である。「1809年作曲」であるとの設定と、ト短調という調性とから、モーツァルトの交響曲第25番や第40番を彷彿とさせる箇所が随所に聴かれる。ゴリトシテインの意図はさておき、単なるパロディではない、しっかりと作られた作品であることには違いない。ムラヴィーンスキイの整然とした演奏は、この珍品を後世に伝えるに十分なもの。

ヴァーインベルグのセレナードは、モルダビア狂詩曲などと同じ作品番号が与えられた作品。民族的な音調を持った作品群をひとまとめにしたようにも思えるが、この辺りの詳しい事情については、残念ながらよく分からなかった。第1楽章こそ穏やかだが、すぐにテンションの高い騒ぎが始まる辺り、いかにもヴァーインベルグらしい。こういう熱狂をはらんだ音の奔流こそが、ショスタコーヴィチの劣化コピーと揶揄されることもあるヴァーインベルグの、ショスタコーヴィチとは異なる個性の一つである。他に録音が存在するかどうか分からないが、少なくとも今よりは広く知られてもよい佳曲である。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Glazunov,A.K. 作曲家_Weinberg,M.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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