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BOOKOFF探訪

  • モーツァルト:ディヴェルティメント第17、1番 ウィーン室内合奏団(Denon COCO-70441)
  • ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全曲 徳永二男 (Vn) 伊藤 恵 (Pf)(fontec FOCD3409)
  • ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」よりオーケストラル・ハイライト 宇野功芳/新星日本SO(Firebird KICC 115)
  • 交響戦艦ショスタコーヴィチ ~ヒーロー風クラシック名曲集(Naxos NYCC-27263)
2020年最初の買い物は、息子の買い物の付き添いで訪れたBOOKOFF西宮北口店。5分程度のにらめっこで、気まぐれに2枚を購入。

まずは、昨年ウィーン・ゾリステンの音盤でモーツァルトのセレナーデを立て続けに聴いたこともあって、今度は未聴のディヴェルティメントを聴いてみるのもよいかと、ヘッツェル率いるウィーン室内合奏団の名盤を。生真面目な愉しさとでも言えばよいのだろうか、隅々まで目配りの行き届いた端正で気品のあるアンサンブルの中から、愉しげで伸びやかな歌が立ち昇る様は、陳腐な形容であることを重々承知の上でなお、「本場ウィーンの音楽」と言いたくなる。有名な第17番もいいが、第1番の弾けるような闊達さが印象に残る。


徳永二男氏によるブラームスのソナタは、N響退団後間もない時期の録音。さすがにこの程度の曲で技術面を云々することは、一時代を築いた奏者に対して失礼というものだろう。いずれの曲・楽章もじっくりと落ち着いたテンポで、滑らかに時が流れる。恐らくは、その場で聴くと録音では捉えきれない渋みが空間に漂っているのだろうが、録音で聴く限りは上滑りするように音が流れてしまい、印象らしきものが何も残らないのが残念。


仕事始めの週末は、東京で会議。早い新幹線に乗ったので、大井町で乗り換える前に一駅ほど寄り道をして、人生初めての街を探索。BOOKOFFの中でも大型の複合店であるBOOKOFF SUPER BAZAAR西友大森店を覗いてみた。初めての店は売り場の構成が分からない上に、商品の量も種類も多く、いたずらに時間を費やしてしまった。また、クラシックCDの並べ方が演奏者のアルファベット順というのにも違和感があり、私には探し辛かった。

ということで、結局思ったような収穫はなかったのだが、手ぶらで帰るのも寂しいのでネタになりそうな2枚だけ購入。

クラシック音楽の初心者から一歩踏み出してみようとする時、私くらいの世代までは宇野功芳氏の評論が一種の通過儀礼であった。大仰なフレーズで絶対的な「良し悪し」を断言するスタイルは、初心者にとっては憧れ、中級者にとっては嘲笑の対象であり、上級者になってはじめてその呪縛から解き放たれて宇野氏の「好き嫌い」を味わうことができたように思える。わが国の音楽評論界におけるカラヤンみたいな存在だったのだろう。

そんな宇野氏がオーケストラの指揮に本格的に手を出した時、「中級者」だった私は帯のキャッチコピーの大仰さに辟易してしまい、実演はおろか、結局どの音盤も聴かずじまい。この手のイロモノはこういう機会を逃すと一生聴かずに終わってしまいそうなので、意を決して購入。

これが存外に「普通」に聴き応えのある演奏。イロモノ的な先入観に合致したのは「ワルキューレの騎行」くらいで、確かにティンパニの強打やバランス度外視の金管の咆哮など、評論家としての宇野氏が好む表現はとられているものの、いずれも常識的な範疇である。弦楽器の響きに弱さはあるものの、オーケストラも健闘している。この一枚だけで指揮者としての宇野氏を評価してしまうのには問題があろうが、少なくともこのアルバムはワーグナーの魅力を適正に伝えてくれる優れた演奏である。ただ、収録時間があまりにも短いのが残念。


最後は、いわゆる「ジャケ買い」。内容は公式サイトにあるように、オムニバスである。肝心のショスタコーヴィチ作品はごく一部の抜粋だったりしてまともな鑑賞用途には向かないが、まぁ、こういうものも架蔵しておけば、何十年後かにはネタになるかも。

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theme : クラシック
genre : 音楽

年末の中古レコード・セールにて

  • イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲、悲しみの詩曲、子供の夢 ツィンマーマン (Vn) ストラビオリ (Pf)(EMI 7243 5 55255 2 9)
  • キャスリーン・バトル/クリスマスを歌う バトル (S) スラトキン/聖ルカO、ニューヨーク・コーラス・アーティスツ、ハーレム少年cho(EMI EAC-90326 [LP])
  • J. ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」組曲、「未知との遭遇」組曲 メータ/ロス・アンジェルスPO(London SLA 1160 [LP])
  • 黄金時代のフリオ・デ・カロ フリオ・デ・カロ楽団(RCA RA-5350 [LP])
2019年末もまた、家の大掃除を一段落させてから阪神百貨店の「中古&廃盤レコード・CDカウントダウンセール」へ。ルーティン+α程度の気合いで30分一本勝負……という態勢は例年通りだったのだが、今年はクラシックに関しては1店舗のみの出店ということもあり、さすがに肩透かしを食った気分。しかもこの店は、音盤に添付されている曲名と演奏者を書いた紙が大きく、特にCDではバックインレイの大半が覆われているために、探し辛い、というか探す気が削がれる。

ということで、今回の収穫はお粗末極まりない、いや、セールに足を運んだ証拠程度のもの。

CDは、若きツィンマーマンのイザイ作品集。私には音色が細過ぎるように思われるが、メカニカルな点においては非の打ち所がない。無伴奏ソナタはクレーメルのあざとい鮮やかさの対極にある端正さが際立つが、静謐な陰影に富んだこの演奏の完成度も非常に高いので、優劣はつけられない。ただ、「子供の夢」のような音楽には、ふくよかさが僅かばかり不足するように感じられる。



「オンブラ・マイ・フ」のCMは、私が高校生だった1986年のこと。声楽にあまり関心のない私は、彼女の歌唱は他に1987年のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート(カラヤン指揮)くらいでしか聴いた記憶がない。ここ数年、弦楽四重奏でクリスマス・キャロルを弾く機会があり、馴染みの曲も増えたので、何となく目についたLPを手に取ってみた。

1989年録音とのことで、わが国でも彼女の人気が非常に高かった時期の企画アルバムである。キャロルに対する確たるイメージを私自身は持たないのだが、実際に弦楽四重奏で取り上げようと各種の編曲を検討すると、そのほとんどが仰々しく、四声の讃美歌風のシンプルさが損なわれていることが多い。これはYouTubeなどで管弦楽伴奏のアレンジなどを聴いても思うことで、英米の人々は豪奢な雰囲気こそをキャロルに求めているのかもしれない。

本盤でもそうした仰々しさが全編に満ちているが、バトルの可憐な声質とはミスマッチに感じられる。


最新作「スカイウォーカーの夜明け」の公開で、スター・ウォーズのテーマを耳にする頻度が高い今日この頃、銀色に輝くジャケットと、ライナーに載っていたメータのコスプレが目に付いたので、「スター・ウォーズ」組曲のLPも思わず確保。誰がどう演奏しても印象が変わることのない曲である一方で、サントラの演奏の刷り込みが尋常でないためにわずかなテンポ変化の違いにも違和感が付き纏うのが面白い。何はともあれ、この映画音楽がジョン・ウィリアムズを代表する傑作であることに疑いの余地はない。


クラシックのコーナーでの収穫があまりにも物足りなかったため、すぐ横にあったワールド・ミュージックのコーナーで、僅かばかりのタンゴのLPを物色。どれをピックアップするか、決め手に欠いたものの、考えてみればCDも含めて1枚も所有していなかったデ・カロ楽団の編集盤を購入。1926年以降の黄金期の録音ばかりが収録されており、デ・カロの妙技とピアソラ以降に通じる前衛性とを堪能することができる。華やかなヴァイオリンは、旧き佳き時代のタンゴそのもの。今回の買い物で唯一、心から満足した音盤となった。

theme : クラシック
genre : 音楽

久し振りにショスタコ三昧

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第14番 ジェイムズ (S) オリーマンス (Br) ニコリッチ/オランダCO(Challenge Classics CC72654)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 K. ザンデルリンク/スウェーデン放送SO(Weitblick SSS0135-2)
  • チャイコーフスキイ:交響曲第4番、ムーソルグスキイ(ショスタコーヴィチ編):歌劇「ホヴァーンシチナ」より前奏曲「モスクワ川の夜明け」 K. ザンデルリンク/ウィーンSO(Weitblick SSS0088-2)
  • ゲールギエフ&ロッテルダム・フィル 20年の軌跡 ゲールギエフ/ロッテルダムPO(Rotterdam Philharmonic Orchestra RPHO 2008-1)
  • ピアソラ(ブラガート編):天使の死、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 Op.14、ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏のための2つの小品、ドヴォルザーク:「ジプシー歌曲集」より「我が母の教えたまいし歌」、ハイドン:弦楽四重奏曲第9番 Op.2-3、ヒアネオ:3つのクリオージョ曲集より「ケチュア族の哀歌」、シューベルト:「楽興の時」第3番 フランシスクスQ(Challenge Classics CC72176)
  • シューベルト:弦楽四重奏曲第10、12番、ブラームス:弦楽四重奏曲第2番、弦楽四重奏曲第3番より第3楽章 ボロディーンQ(ica ICAD 5044 [DVD])
2019年も押し迫った頃にアリアCDから届いた音盤は、いずれもショスタコーヴィチ絡み。

ロンドン響コンサートマスターのニコリッチが指揮した交響曲第14番は、まるでヴァイオリン独奏曲集のようなジャケットが印象的だが、清澄なアンサンブルと地に足のついた意味深さが傑出した好演。バリトンは声質が少し明る過ぎるように感じられるが、表現の内容と技術には何ら問題はない。ソプラノは若々しい声が妖しい色気すら漂わせていて見事。


K. ザンデルリンク最晩年のライヴである交響曲第8番は、全曲を通して貫かれた非常に遅いテンポが、異様なまでの悠揚たる巨大さを醸し出す凄演である。長大な作品にも関わらず、第1楽章の冒頭から第5楽章の最後の音に至るまで途切れることのない情念のうねりからあらゆる音が捻り出される様に、文字通り息をつく暇もない。しなやかさすら感じさせる冒頭を聴いただけでも分かるように、ロシア色は強くないが、楽曲の本質に深く迫った重厚な響きは否応なしに聴き手の心を捉えて放さない。ただ、個人的な好みを言えば、第2楽章は呵責のないテンポこそが悲鳴のようなクライマックスに不可欠と考えるだけに、この演奏はあまりに遅過ぎるのが惜しい。


同じくK. ザンデルリンクによるチャイコーフスキイの第4番は、ウィーン響とのライヴ。オーケストラの違いよりも指揮者の個性が卓越しており、全体に漂う巨大なスケール感はスウェーデン放送響のショスタコーヴィチに通じるものがある。ただ、楽曲自体が持つ構成の弱さに起因する散漫さがあからさまになる瞬間もあり、それを捻じ伏せるような力技がオーケストラにあれば……と思わなくもない。

カップリング曲の「モスクワ川の夜明け」は、ショスタコーヴィチの編曲をことさらに強調するようなことはなく、まさに大河の流れを彷彿させるようなゆったりとしたテンポで淡々と音楽が紡がれる。この上なく滋味豊かな演奏である。


ゲールギエフが初めてロッテルダム・フィルを振った1987年から20年が経ったことを記念した4枚組のアルバムは、ショスタコーヴィチの初出音源が含まれていることはチェックしていたものの、コストパフォーマンスの観点から購入を見送ってきたもの。収録内容は、下記の通り:
【Disc1】
  1. チャイコーフスキイ:交響曲第4番(1988年)
  2. シベリウス:交響曲第1番(2003年)
【Disc2】
  1. プロコーフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」より(2004年)
  2. ストラヴィーンスキイ:春の祭典 (1996年)
【Disc3】
  1. ショスタコーヴィチ:交響曲第11番(1990年)
  2. ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」より(1997年)
【Disc4】
  1. シニートケ:ヴィオラ協奏曲(バシメート (Va);1993年)
  2. デュティユー:ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」 (カヴァコス (Vn);2007年)
  3. ティーシチェンコ:バレエ「ヤロスラーヴナ」より(2007年)

ここに収録された中で最も古い(若い頃の)録音であるチャイコーフスキイの第4番が素晴らしい名演であり、若干34歳(1988年)の演奏であるにも関わらず、ここにはゲールギエフの魅力と人気の秘密が凝縮されている。上述したザンデルリンクの演奏では楽曲の弱さが露呈してしまう箇所を、ゲールギエフはクライマックスに向けて集中度を弛緩することなく高めつつ、クライマックスの次のクライマックスへと無尽蔵なエネルギーを放出すると同時に内に蓄え、そして聴き手の想像を超える頂点に達する……この一連の流れを、終始洗練された流麗さを持って鮮やかに処理する。理屈ではなく、生理的に引き込まれる音楽だ。

ショスタコーヴィチの第11番も同時期(1990年)の演奏で、この特徴が、さらに物凄い熱量で発揮された快演。第1楽章のような弱奏部での表情にいま少しの彫りの深さを求めたいところではあるが、楽曲の長大さを全く感じさせない構成力と持続する緊張感は見事としか言い様がない。

他の収録曲もいずれ劣らぬ名演揃い。選曲のセンスも良く、数あるオーケストラの自主制作BOXの中でも特に薦められる物の一つだろう。


「Special Arrangements」と題するフランシスクスQのアルバムは、その名の通り“編曲”をテーマにした面白い内容。ベートーヴェンのOp.14や、本来は別編成のためのディヴェルティメントだったことから今では弦楽四重奏曲として扱われることのないハイドンのOp.2-3が取り上げられているのも嬉しい。本アルバム随一の聴きものは、「我が母の教えたまいし歌」。この編曲が素晴らしい。編曲者の情報が全く見当たらないことからすると、この団体のメンバーによるものだろうか。クライスラーによるヴァイオリンとピアノのための編曲は有名なものの、不思議と弦楽四重奏のためのまともな編曲が皆無に等しい作品だけに、いつかこの編曲譜が出版されることを切望したい。

ショスタコーヴィチの2つの小品は、線が細く、表情が平坦なのが残念。ポルカの最後の方で1st Vnに音の間違い(使用楽譜によるのかもしれない)があるのもいただけない。


ボロディーンQのDVDは、2nd Vnがアブラメンコフだった時代の最後にあたる頃のライヴ映像。この時点でもう1st Vnのアハロニアンの個性が支配的になっているように感じられるが、技術的な水準は変わらず維持されているし、透明で涼やかな響きも魅力的。シューベルトとブラームスというドイツ・ロマン派の王道のようなプログラムで、細かい節回しに私の好みとは異なる箇所が少なくないものの、見応え、聴き応えのある映像作品である。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

スウェーデン放送響:1936~86

  • スウェーデン放送交響楽団の50年(BIS LP-331/333 [LP])
知人から、5枚組LPのBOXを譲っていただいた。BISレーベルの面目躍如といった感の強い、充実した内容と丁寧な作りである。それでいて、CD化されないのも当然とばかりにごく限定された購買層しか想定していないのも、往年のマイナーレーベルの気概が窺われて潔い。

私にとってスウェーデン放送響と言えば、晩年のスヴェトラーノフの数々やチェリビダッケのBOXセットなどの印象が強いのだが、このセットではオーケストラの前身が発足した1936年から1986年までの50年が網羅されている。解説書はオーケストラの歴史についてかなり詳しく記述されているようだが、スウェーデン語のみという硬派なもので、私には読むことができないことがつくづく残念でならない。

収録内容は、以下の通り:
【Disc1】
  1. ワルディミール:テーマ音楽「皆様こんばんは!」(ワルディミール;1939年)
  2. ドナルドソン(ワルディミール編):私の青空(ワルディミール;1938年)
  3. スコルド:夏(スコルド;1940年)
  4. ワルディミール:窓を開けて(ワルディミール;1943年)
  5. ウォーレン(エールリンク編):ブロードウェイの子守歌(エールリンク;1942年)
  6. リューブラント:カルーセル交響曲より第4楽章(リューブラント;1951年)
  7. コック:舞曲第2番(イェルヴィン;1954年)
  8. フルメリー(コターセク編):真夏のポーランド(チェルマン;1958年)
  9. ニーストレーム(ヘーグステット編):春に愛す(ヘーグステット;1962年)
  10. J. シュトラウスII世:ポルカ「狩り」(ボスコフスキー;1960年)
  11. リンド:ヴァイオリン・リフ(リンド;1964年)
  12. プッチーニ(ビッリ編):歌劇「トゥーランドット」より(グレヴィリウス;1928年)
  13. ウェーバー:歌劇「オベロン、または妖精王の誓い」序曲(マン;1933年)
  14. アウリン:劇音楽「紳士オロフ」より(ヘルマン;1936年)
  15. ルーセンベリ:組曲「作られた興味」より第1、5楽章(ラーション;1943年)
  16. ルーセンベリ:「マリオネット」序曲(フリッチャイ;1953年)
  17. ヴェーベルン:弦楽四重奏のための5つの楽章(シェルヘン;1955年)
【Disc2】
  1. モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲(フリュクベリ;1949年)
  2. ブロムダール:田園組曲(フリュクベリ;1951年)
  3. モーツァルト:ホルン協奏曲第2番(ブレイン (Hr)、フリュクベリ;1956年)
  4. ワーグナー:歌劇「ローエングリン」より第3幕への前奏曲(グレヴィリウス;1963年)
  5. ヘンデル:合奏協奏曲 Op. 6-8より第4~6楽章(レーマン;1956年)
  6. ヒンデミット:組曲「気高い幻想」より「パッサカリア」(ヒンデミット;1955年)
  7. ヴィレーン:シンフォニエッタ(ヴォルフ;1960年)
【Disc3】
  1. ブラームス:交響曲第2番(G. L. ヨッフム;1957年)
  2. ベック:「これぞ聖なる十戒」による幻想曲(ブロムシュテット;1960年)
  3. ヘンツェ:ラジオ・オペラ「田舎医者」より(エールリンク;1957年)
【Disc4】
  1. ベートーヴェン:「コリオラン」序曲(ショルティ;1958年)
  2. ストラヴィーンスキイ:バレエ「火の鳥」より「魔王カシチェーイの凶悪な踊り」(ストラヴィーンスキイ;1963年)
  3. スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲(クベリーク;1963年)
  4. メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲(セル;1963年)
  5. J. S. バッハ(ストコフスキ編):トッカータとフーガ ニ短調(ストコフスキ;1967年)
  6. ルトスワフスキ:交響的変奏曲(ルトスワフスキ;1969年)
  7. ショスタコーヴィチ:交響曲第6番より第3楽章(コンドラーシン;1977年)
  8. グリーンカ:歌劇「ルスラーンとリュドミーラ」序曲(スヴェトラーノフ;1979年)
【Disc5】
  1. ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(D. オーイストラフ (Vn)、オーロフソン (Vc);1971年)
  2. ファリャ:バレエ「三角帽子」第2組曲(フリューベック・デ・ブルゴス;1983年)
  3. ヒメネス:「ルイス=アロンソの結婚式」より間奏曲(フリューベック・デ・ブルゴス;1979年)
  4. リードホルム:ファンファーレ(ブロムシュテット;1979年)
  5. ベールヴァルド:歌劇「ソリアのエストレッラ」序曲(ブロムシュテット;1979年)

この分量について、個別にコメントするつもりはない。放送局のオーケストラらしいレパートリーの広さを窺わせる選曲の素晴らしさと、全ての演奏の質の高さを特筆しておくだけで十分だろう。豪華な客演指揮者の顔ぶれに加えて、デニス・ブレインのホルンやダヴィッド・オーイストラフのヴァイオリンなど、聴きどころは枚挙に暇がない。

私の目当であるコンドラーシン指揮のショスタコーヴィチは、響きの志向と容赦のないテンポ設定が、いかにもコンドラーシンらしい。ライヴゆえの瑕はあるが、残りの2つの楽章も聴きたいと思わせるに足る演奏である。


theme : クラシック
genre : 音楽

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ウィーン・ゾリステンによるモーツァルトのセレナーデ

  • モーツァルト:カッサシオン ニ長調(セレナーデ第1番)、4つのコントルダンス(セレナーデ第2番)、セレナーデ第6番「セレナータ・ノットゥルナ」 ベッチャー/ウィーン・ゾリステン(amadeo 201 858 [LP])
  • モーツァルト:セレナーデ第4番 ベッチャー/ウィーン・ゾリステン(amadeo 201 856 [LP])
  • モーツァルト:セレナーデ第5番 ベッチャー/ウィーン・ゾリステン(amadeo 201 857 [LP])
  • モーツァルト:セレナーデ第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、6つのレントラー舞曲、ディヴェルティメント ヘ長調 、7つのメヌエットより ベッチャー/ウィーン・ゾリステン(amadeo 201.800 [LP])
  • アーノルド:イギリス舞曲第5番(第2集)、ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴスによる幻想曲、ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」より「鍛冶屋の合唱」、ヘンデル:オラトリオ「ソロモン」より「シバの女王の到着」、J. S. バッハ:カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」より「イエスは変わらざるわが喜び(主よ、人の望みの喜びよ)」、マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「復活祭の合唱」、ヘンデル:オラトリオ「サムソン」より「輝けるセラフたちに」、J. S. バッハ:管弦楽組曲第3番より「アリア」、ショスタコーヴィチ(アトヴミャーン編):組曲「馬あぶ」より「ロマンス」、ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」より「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」、カントルーブ(編):「オーヴェルニュの歌」より「バイレロ 」、ロッシーニ:小荘厳ミサ曲より「聖霊とともに」 コバーン (S) ヒューズ/ハレO & cho(Classics For Pleasure CFP 41 4474 1 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.にて、ウィーン・ゾリステンによるモーツァルトのセレナーデをまとめ買い。恥ずかしながら、このジャンルは体系的に聴いたことがないので、ほとんどの収録曲を初めて聴いた。多くの曲でヴァイオリン独奏があるものの、全てがピヒラーという訳ではない。とはいえ、あらゆるフレーズの処理に至るまで細心の心配りがなされた丁寧でいて闊達なアンサンブルは、明らかにアルバン・ベルクQ以降の時代を予感させる。若い団体ならではの緻密さも傑出しているが、それでいて神経質にはならない潑剌さが何よりも魅力的な演奏である。


「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を収録した1枚は、ジャケットの体裁や品番などから察するに、上記の3枚に先立って録音されたものと思われる。と言うより、メンバー表記を見ると、ピヒラー、メッツェル、バイエルレの初代ABQメンバーに加えてカクシュカの名前がヴァイオリン奏者の一人としてクレジットされていることから、この団体初期の録音であることが明らかである。彼らの後の音楽人生に思いを馳せると、何とも感慨深い。演奏内容自体は、この団体の他の音盤と同様の清新さに満ちた清潔で健康なもの。

ウィーン・ゾリステンの全ディスコグラフィーは把握できていないが、ピヒラー在籍時の約10年分については、そこそこ蒐集できたような気がする。


ウェールズの指揮者オウェイン・アーウェル・ヒューズが自身で選曲した「管弦楽名曲集」は、その嗜好がいかにも英国圏らしくて面白い。ショスタコーヴィチの「馬あぶのロマンス」などを聴く限り、やや濃口の表情付けがされているものの、基本的には奇を衒うことのない真面目な演奏である。

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_DieWienerSolisten 作曲家_Mozart,W.A. 作曲家_Shostakovich,D.D.

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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