謹賀新年…でもまだ昨年の未聴盤ばかり…

  • シューベルト:弦楽五重奏曲 ロストロポーヴィチ (Vc) タネーエフQ (Victor VIC-5091 [LP])
  • ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 オボーリン (Pf) ガウク/モスクワ放送SO (СССР ГОСТ 5289-56 [LP])
  • Recollection(ペトロフ:映画「Beware of Cars」よりワルツ、カラ=カラーエフ:インプロヴィゼイション、フラトキン:Declaration of Love、Saulsky:Recollection、ショスタコーヴィチ:映画「馬あぶ」の主題によるパラフレーズ、Latman:J. S. バッハのオルガン前奏曲の主題によるコンポジション、ペトロフ:映画「The Taming of Fire」より序曲) バドヘン/レニングラード・コンサートO (Melodiya 33 C60-15069-70 [LP])
  • Barcs Brass Festival 1986 (Radioton SLPX 12953 [LP])
  • ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ、レビャートキン大尉の4つの詩 スーク (Va) パネンカ (Pf) シュパチェク (B) ハーラ (Pf) (Supraphon 1111 2000 G [LP])
  • ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番、ハチャトゥリャーン:チェロ協奏曲 ピンター (Pf) ヴァント/ベルリン放送SO ピンター (Vc) ケンペ/ライプツィヒ放送SO (Urania URLP 7119 [LP])
  • ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲、バレエ組曲、映画音楽集 クチャル/ウクライナ国立SO (Brilliant 6735)
  • The Romantic Trumpet Collection(ショパン:前奏曲第24番、練習曲第3番「別れの曲」、練習曲第21番変「蝶々」、R. シュトラウス:「情緒のある風景」より“寂しい泉”、シューベルト:即興曲第3番、セレナーデ、メンデルスゾーン:無言歌第30番「春の歌」、スクリャービン:練習曲第11&12番、チャイコフスキー:感傷的なワルツ、ラフマニノフ:2つの歌より「春の洪水」、ドビュッシー:アラベスク第1番、リスト:コンソレーション第3番、「おお、私が眠る時」) ドクシツェル (Tp) ソロドフニク (Pf) (Yedang YCC-0163)
  • ショパン:ピアノ協奏曲第1&2番 キーシン (Pf) キタエンコ/モスクワPO (Yedang YCC-0019)
  • ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1&4番 ポストニコヴァ (Pf) ロジデーストヴェンスキイ/モスクワ音楽院O (Yedang YCC-0008)
  • J. S. バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲、ヴィヴァルディ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 RV548 & 576、テレマン:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲、ハイドン:オーボエ協奏曲 クルリン (Ob) スタドレル (Vn) ツィリュク、チェルヌシェンコ/レニングラード室内O (Yedang YCC-0111)
  • ショパン:ピアノ・ソナタ第2番、ポロネーズ第5&6番、即興曲第3番、夜想曲第8番、舟歌、練習曲第13&5&17&4番、ワルツ第2番「華麗なる大円舞曲」 ルービンシュタイン (Pf) (Yedang YCC-0093)
12月16~19日と、3泊4日で東京方面に出張。空き時間に東大からアカデミア・ミュージックを経由し、そのまま神保町まで歩き、お茶の水駅から東京駅まで移動して子供のお土産を買い、地下鉄で本郷三丁目に戻る…といった強行軍を実施。今回は時間がなかったこともあり、各店を丹念にチェックするというよりは、せっかくここまで来たからのぞいてみようという程度だったため、音楽関係の収穫らしい収穫は富士レコード社で購入したシューベルトのLPのみ。誰がどうやって聴いてもそれとわかるロストロポーヴィチのチェロ(2nd)と、タネーエフQとの組み合わせは、残念ながら違和感ありまくり。部分的には美しい箇所も少なくはないのだが、全体的にはどうにも散漫でまとまりのない印象。

実は今回の買い物、新世界レコード社での収穫に満足して帰った。といっても、最近のここはクラシック関係の音盤や楽譜はぱっとしない。それはもうわかっているので、何か“ネタ”になりそうなものはないかと店内を眺めていると、あるわあるわ。「北朝鮮のチャイコフスキー」なんてコピーのついたCDには、思わず声を出して笑ってしまいそうになった。さすがに、買いませんでしたがね(^^;。後は、ウクライナ海軍のTシャツとか色々。結局、家族へのお土産にワニのゲーナ(おなかを押すと、チェブラーシカのあのメロディが流れる)と、ソ連共産党第26回大会の旗を買いました。

出張から帰ってくると、Mikrokosmos Mail Order Co.からLPが届いていた。12月日付けの本欄でちょっと触れたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、オボーリンとガウクという食指をそそられる顔合わせだったので注文したものだが、残念ながらあまりに音質が悪すぎて、何が何だかわからない(^^;。リマスターされて音質改善されたCDでもあれば聴いてみたいものだ。

バドヘンのアルバム、演奏者も知らなければ収録曲(作曲家)もほとんど知らない。どんな内容かとドキドキしながら針を落としたところ、これが70年代のピアソラのような、時代を感じさせるサウンド、いかにもな甘い音楽に迂闊にも惹きこまれてしまった。お目当てのショスタコーヴィチ作品は、「馬あぶ」のロマンスをムード音楽仕立てにしたもので、編曲というよりは旋律の残骸だけが残っている別の作品といった感じ。この曲だけ単独に取り出して論じることには、全く意味がないだろう。

「Barcs Brass Festival 1986」は、金管五重奏団ばかりを集めたハンガリーでの音楽祭のライヴ録音。好んで聴く編成ではないが、こうしてたまに聴くとこれはこれで実に魅力的。参加団体の水準も決して低くはない。ショスタコーヴィチ作品は、バレエ「ボルト」から第2曲「官僚の踊り」の編曲がベルギーの団体によって演奏されているが、これはいまひとつぱっとしない演奏。金管五重奏ならではの響きが感じられるわけでもなく、また鮮やかな技巧で圧倒するわけでもなく、わざわざこの編成で編曲までして演奏する意義が見出せない。

スーク&パネンカのショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタは既にCDで持っているが、カップリングの「レビャートキン大尉の4つの詩」が未聴。バス独唱は悪くはないものの声質にドスの効いた凄みがあまりなく、少々物足りない。素晴らしいのはハーラーのピアノ。非常に多彩かつ高貴な響きに耳を奪われる。この作品の演奏としては甘過ぎるように感じられるが、これはこれで立派な演奏。

ヴァント指揮のショスタコーヴィチは珍品の部類に入るだろう。少なくとも正規録音では他に存在を聞いたことがない。演奏は、妙にせかせかした、歌にもリズムにも今ひとつ乗り切れないもの。ピアノ・ソロはさすがにそこそこだが、トランペット・ソロと弦楽合奏は明らかに技量不足。折り目正しくフレーズや和声を処理している辺りにヴァントの個性が窺えなくもないが、コレクターズ・アイテムの範疇を出ないだろう。カップリングのハチャトゥリャーンも同じくぱっとしない。

先日の買い物で、まだ聴いてないものを聴く。

クチャルによるショスタコーヴィチ管弦楽曲集は、いかにもBrilliant Classicsレーベルらしく盛りだくさんな内容。演奏内容には若干ムラがあるが、コストパフォーマンスという点では優れたアルバム。全体に丁寧な取り組みに好感が持てるが、中でも「ハムレット」と「馬あぶ」の2曲が立派な演奏。ジャズ組曲第1番も少々あざと過ぎるが、意欲的な表情付けが楽しい。

イエダンのクリスマス・ボックスは、さすがに一気に聴くことはできないので、箱の上の方から順にコツコツと。ついこの前もドクシツェルのアルバムを聴いたところだが、またまた似たような編曲物を集めたアルバム。一枚を通して聴くと単調さは免れないが、それでも伸びやかな歌心と、輝かしくも甘く切ない音色、そして完璧なテクニックには脱帽。

キーシンのショパンは、1984年とクレジットされているから、恐らく日本で言えば中学生時代の演奏。こんなの、天才としか言いようがない。音楽的にも技術的にも否の打ち所がないばかりか、「ショパンの協奏曲ってこんなに素晴らしく魅力的な音楽だったのか」と聴き手に再認識させてくれるのが凄い。

一方、ポストニコヴァのラフマニノフは、ロジデーストヴェンスキイの伴奏共々、豪快に作品の魅力を直接訴えてくるような秀演。少々難解な第4番を退屈させずに聴かせてしまう辺り、この夫婦の面目躍如といったところか。

クルリンとスタドレルによる、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲集は、僕にはとても懐かしい響き。バルシャイ指揮の「四季」で音楽を聴き始めた僕にとっては、“ソ連のバロック”というのがある意味で原風景。

ルービンシュタインのショパンは、実はまともに聴くことすら初めて。たった一枚のライヴ盤だけで全てを判断することはできないが、それにしてもこの華麗さは只事ではない。圧倒的な推進力に満ちた素晴らしい音楽。脈絡のないボックスセットだからこその出会いに感謝。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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