リヒテルのショパン(Yedang)

  • リスト:2つの演奏会用練習曲より「森のささやき」、3つの演奏会用練習曲より「ため息」、愛の夢第3番、ハンガリ-狂詩曲第12番、超絶技巧練習曲集第10番、シューマン:交響的練習曲、アベッグ変奏曲、歌曲集「ミルテの花」より第1曲「献呈」(リスト編) キーシン (Pf) (Yedang YCC-0028)
  • ハイドン:交響曲第94番「驚愕」、ピアノ協奏曲第4番 リマ (Pf) バルシャイ/モスクワCO (Yedang YCC-0146)
  • ベートーヴェン:弦楽三重奏のためのセレナーデ、弦楽三重奏曲第3番 カガン (Vn) バシメート (Va) グートマン (Vc) (Yedang YCC-0085)
  • ショパン:スケルツォ第1、2、4番、練習曲第1、3、10、12番、夜想曲第4、5、6番 リヒテル (Pf) (Yedang YCC-0114)
引き続き、Yedang Classicsのクリスマス・ボックス。我ながら根性あるなぁ。

このボックスのおかげで立て続けに聴いているキーシン。こんなに凄いとは思わなかった。ソ連の神童をなめてました。このアルバムも10代後半の録音だが、テクニックだけでなく音楽的にも極めて高度に完成されている。何より感心するのは、演奏している作品が実に魅力的に輝いて聴こえること。シューマンの交響的練習曲はベレゾフスキイの演奏で聴いたばかりだが、音楽の内容は比較にならない。

バルシャイ/モスクワ室内Oのウィーン古典派は結構好き。どこか突き放したような冷たさというか、曲にのめり込むような熱さがないところが、逆にしっくりくる。また、弦楽器の奏法や音色も僕にとってはある意味で原風景。この「びっくり」も同曲のベスト演奏だとは決して思わないが、自分で弾くならこう仕上げたいと思うような演奏。ピアノ協奏曲は初めて聴いた曲だが、リマのピアノも清潔で好印象。

リヒテル・ファミリーとも言われるカガン&グートマン夫婦とバシメートの弦楽三重奏は、期待通りの見事な演奏。カガンのやや細身ながらも多彩なヴァイオリンと、逞しいグートマンのチェロに、主張の強いバシメートのヴィオラというバランスが実に精妙。ソリスティックなぶつかり合いではなく、不思議と一体感のあるアンサンブルに終始するのが面白い。有名なセレナーデもいいが、弦楽四重奏曲第3番が非常に充実している。名演。

で、最後にリヒテルのショパン・アルバム。まいった。やっぱりリヒテルはモノが違うといった感じ。どういうコンセプトなのかは分からないが、録音年が1965~1980年と25年に渡っているため、何となく芸風の違いなども楽しむことができるような気がする。個人的には夜想曲の3曲に打ちのめされた。ショパンって、こんなに深い音楽だったのですね。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 演奏家_Richter,S.T.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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