第3回レニングラード国際音楽祭1988

  • 第3回レニングラード国際音楽祭1988 (col legno 31806/1-6)
引越しも一段落ついてきたので、本当に久し振り(二ヶ月ぶりか?)にTower Records難波店へ。お目当ての音盤が何枚かあったのだが、それについてはまた後日。わりと沢山まとめ買いした音盤をレジに持っていく途中で、レジ前のワゴンに積んであったBOXが目に止まり、ふらっと衝動買い。6枚組で5000円弱は、最近ではそれほど安くない…のかな?

この「第3回レニングラード国際音楽祭1988」BOXの内容は、以下の通り:
【CD1】
F. フンメル:ヴァイオリン協奏曲「アルカエオプテリクス」 ヘルシャー(Vn)、ニカノロフ(S)、ヴェルビツキー/ソビエト国立SO
エシュパイ:ヴィオラ協奏曲 バシメート(Va)、グルシチェンコ/ソビエト国立SO
ヴァイス:シュッツのモテットの主題によるメタモルフォーゼ シトロツカヤ(Org)、ヴェルビツキー/ソビエト国立SO
【CD2】
イェヴチッチ:ピアノ協奏曲第2番 イェヴチッチ(Pf)、ドマルカス/リトアニアPO
クビーク:ヴァイオリン協奏曲 ジスリン(Vn)、ドマルカス/リトアニアPO
カンチェリ:悲しき光 カヒッゼ/レニングラードPO、ロシア国立メリテッド・アンサンブル、スヴェシニコフ少年少女合唱団
【CD3】
ロンバルディ:ピアノと室内管弦楽とレーザー光線のための協奏曲 ロンバルディ(Pf)、スピヴァコフ/モスクワ・ヴィルトゥオージ
チェルベーリョ:室内オーケストラのための2章 スピヴァコフ/モスクワ・ヴィルトゥオージ
ペンデレツキ:オーボエと11弦楽器のためのカプリチオ ウトキン(Ob)、スピヴァコフ/モスクワ・ヴィルトゥオージ
シニートケ:2つのヴァイオリンのための前奏曲 スピヴァコフ(Vn)
シェドリーン:弦楽、オーボエ、ホルンとチェレスタのための音楽 スピヴァコフ/モスクワ・ヴィルトゥオージ
【CD4】
アダムス:ハーモニレーレ ドマルカス/リトアニアPO
カラビツ:管弦楽のための協奏曲第2番 ドマルカス/リトアニアPO
芥川也寸志:管弦楽のためのラプソディ ゲールギエフ/レニングラードPO
【CD5】
A. チャイコーフスキイ:5つのヴィオラのためのパヴァーヌ バシメート/アンサンブル・ソロイスツ
シニートケ:合奏協奏曲第1番 クレーメル、グリンデンコ(Vn)、バシメート/アンサンブル・ソロイスツ
バラカウスカス:管弦楽のための5つの断章 ドマルカス/リトアニアPO
リーム:バリトンと管弦楽のための「狼の歌曲集」 ザルター(Br)、ドミトリエフ/レニングラードPO
【CD6】
マトゥス:ティンパニ協奏曲「森にて」 ドミトリエフ/レニングラードPO
ミンチェフ:ピアノ協奏曲 N. ペトロフ(P)、ドマルカス/リトアニアPO
グバイドゥーリナ:「魂の時」~ソロ打楽器、メゾ・ソプラノと管弦楽のための ペカルスキ(Perc)、ムクルチヤン(MS)、ミンバエフ/レニングラードPO
“第3回”というからには過去にも同種の音楽祭が行われていたはずだが、少なくとも同じレーベルからはライヴ録音はリリースされていない模様。1988年ということは、ゴルバチョフ政権下のペレストロイカ期ということで、意欲的なプログラミングができたために、col legnoという屈指の現代音楽専門レーベルが参加したのかもしれない。もっとも、この辺りはその前後に行われた音楽祭の内容を見てみないと何とも言えないが。

僕は普段、いわゆる“現代音楽”に触れる機会があまりない。毛嫌いしているわけではないが、それよりも聴きたいものが他に沢山あるため、どうしても後回しになってしまう。そもそも音盤屋で現代音楽の棚に近づくこともめったにないだけに、今回のような機会を逃すわけにはいかない。

とりあえずざっと全曲を一聴しただけで、とても各曲についてコメントできるほど理解できているわけではないが、不思議な静けさに満ちた作品が多く、6枚立て続けに聴いてもそれほど飽きることはなかった。ソ連・東欧の作曲家の作品が中心だが、芥川やアダムスの名もある。気に入ったのは、エシュパイの協奏曲とA. チャイコーフスキイのパヴァーヌという2つのヴィオラ作品。バシメートの名技が光るだけではなく、楽器の魅力が十分に発揮された美しい響きに満ちている。シェドリーンの「弦楽、オーボエ、ホルンとチェレスタのための音楽」も僕の波長によく合った。シニートケの合奏協奏曲第1番は今や古典といっても良い作品だが、それにふさわしいクレーメルらの演奏も素晴らしい。芥川でのゲールギエフも実に見事。

これだけ充実した内容の音楽祭は、そうはないんじゃなかろうか。たまにはこういう衝動買いも悪くない。
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theme : クラシック
genre : 音楽

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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