ロイヤル・コンセルトヘボウ・アンソロジー1960-1970(CD-1)

  • ロイヤル・コンセルトヘボウ・アンソロジー1960-1970 (RCO 05001)
オーケストラの自主制作によるセット物は今では珍しくなくなったが、決して廉価ではない上に、必ずしも好みとは言えない収録曲の中に1曲だけ聴きたいものが紛れ込んでいることが多々あるのは困ったことだ。このBOXもそう。コンドラーシンによるショスタコーヴィチの6番が収録されているのだ。非常に悩んだが、1万円そこそこの価格ということで、思い切って購入。分売の見込みがない以上、仕方ない。リリースから大分経っての購入に、僕の悩み具合が反映されている。(^^;

収録曲は以下の通り:
【CD1】
J. S. バッハ:クラヴィーア協奏曲第1番 BWV1052 グールド(Pf)/ミトロプーロス(1958年8月10日 MONO)
シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」 ロスバウト(1961年2月29日 MONO)
ベートーヴェン:交響曲第8番 モントゥー(1962年7月6日 MONO)
【CD2】
ストラヴィーンスキイ:夜鶯の歌 ブーレーズ(1960年2月25日 MONO)
エッシャー:ノスタルジー デヴォー(T)/ハイティンク(1962年2月18日 MONO)
ドビュッシー:遊戯 ブーレーズ(1961年7月6日 MONO)
ダラピッコラ:管弦楽のための変奏曲/ロスバウト(1961年2月29日 MONO)
【CD3】
ケッティング:交響曲第1番 ロスバウト(1961年2月1日 MONO)
ベルク:3つの管弦楽曲 ロスバウト(1961年2月1日 MONO)
マルタン:「イェーダーマン」からの6つのモノローグ ヴェシエール(Br) /ヨッフム(1962年10月28日 MONO)
バツェヴィチ:管弦楽、5つのトランペット、打楽器のための音楽 ロヴィツキ(1962年1月25日 MONO)
【CD4】
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」(第1~2幕) コレナ(Br:ファルスタッフ)、フレーニ(S:ナンネッタ)、アルヴァ(T:フェントン)、カペッキ(Br:フォード)、リガブエ(S:アリーチェ)、バルビエーリ(MS:クイックリー夫人)他、オランダ室内合唱団/ジュリーニ(1963年6月20日 MONO)
【CD5】
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」(第3幕)
フェルメーレン:交響曲第1番 ハイティンク(1964年5月14日 STEREO)
【CD6】
ブラームス:悲劇的序曲 モントゥー(1962年5月14日 MONO)
R. シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」 フルニエ(Vc)/セル(1964年6月19日 MONO)
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」より「ブリュンヒルデの自己犠牲」 ニルソン(S)/モントゥー(1963年7月1日 MONO)
【CD7】
シェーンベルク:ピアノ協奏曲 ブルーインズ(Pf)/ケーニヒ(1963年2月17日 MONO)
ヘッペナー:牧歌 ヨッフム(1965年3月21日 STEREO)
シベリウス:交響曲第2番 セル(1964年11月26日 STEREO)
【CD8】
マルタン:四大元素 ハイティンク(1965年12月19日 STEREO)
ラヴェル:シェエラザード アンヘレス(S)/モントゥー(1963年11月20日 STEREO)
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 ラインスドルフ(1965年6月17日 STEREO)
【CD9】
ノーノ:断ちきられた歌 ホルヴェーク(S)、ヴァン・サンテ(MS)、レンツ(T)/ブーレーズ(1965年1月17日 STEREO)
ディティユー:メタボール セル(1966年11月27日 STEREO)
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」 マデルナ(1965年7月14日 STEREO)
【CD10】
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番 メニューイン(Vn)/ブーレーズ(1966年6月29日 STEREO)
ブリテン:イリュミナシオン ピアーズ(T)/C. デイヴィス(1966年2月23日 MONO)
ヴァレーズ:イオニザシオン マデルナ(1968年1月12日 STEREO)
ヴァレーズ:砂漠 マデルナ(1966年4月7日 STEREO)
【CD11】
シューベルト:交響曲第8番「未完成」 オーマンディ(1967年11月12日 STEREO)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 クリモフ(Vn)/オーマンディ(1967年11月12日 STEREO)
ヒンデミット:交響曲「画家マティス」 オーマンディ(1967年11月12日 STEREO)
【CD12】
ベルク:アルテンベルク歌曲集 ルコムシュカ(S)/マデルナ(1968年1月14日 STEREO)
ウェーベルン:4つの歌曲 ルコムシュカ(S)/マデルナ(1968年1月14日 STEREO)
ヘンツェ:オーボエとハープのための協奏曲 H. ホリガー(Ob)、U. ホリガー(Hp)/ヘンツェ(1968年10月27日 STEREO)
ショスタコーヴィチ:交響曲第6番 コンドラーシン(1968年12月20日 STEREO)
【CD13】
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 ハイティンク(1969年11月10日 STEREO)
【CD14】
ストラヴィーンスキイ:幻想曲「花火」 ヘンツェ(1968年10月31日 STEREO)
プロコーフィエフ:交響曲第1番「古典」 アンチェル(1969年2月23日 STEREO)
ルトスワフスキー:バルトークのための葬送音楽 ルトスワフスキー(1969年5月11日 STEREO)
ルトスワフスキー:アンリ・ミショーの3つの詩 デ・ワールト/NCRVヴォーカル・アンサンブル(1969年5月11日 STEREO)
ルトスワフスキー:ヴェネツィアの遊び マデルナ(1967年3月5日 STEREO)
ボルエ:コンフェレンス ボルエ(1969年4月10日 STEREO)
コンセルトヘボウ管にとって、60年代は客演指揮者の時代だったそうで、このBOXでもそうした事情による多彩な顔ぶれが揃っている。まずは順番にCD1から聴いてみる。

グールドの独奏にミトロプーロス伴奏のバッハというのは、のっけから非常に貴重な記録。お互いのアーティキュレーションがぶつかり合い、実に刺激的な演奏である。剛毅でありながらもニュアンス豊かな音楽は、ライヴならではの感興に満ちていて、グールドが後年舞台からリタイアしてしまったことが惜しまれるような活きの良い秀演となっている。

ロスバウトのシューベルトも充実した内容を持つ演奏。丁寧なアーティキュレーションと見通しのよい構成が、作品をより魅力的に聴かせる結果につながっている。

別に収録順とは関係ないのだろうが、CD1のメインは間違いなくモントゥーのベートーヴェンだろう。これぞ音楽!と言いたくなるような愉悦が全編に満ちている。久しぶりに聴いたが、第8番も素晴らしく良い作品だと改めて感じ入った次第。
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theme : クラシック
genre : 音楽

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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