ネットラジオ、デビュー

  • ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番、交響曲第8番 D. ショスタコーヴィチ (Pf) イリエフ/ソフィアPO (Bartók Rádió
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ビシュコフ/ニューヨークPO (2005/04/7-9
  • ショスタコーヴィチ:祝典序曲、ピアノ協奏曲第1番 アルゲリッチ (Pf) P. スミス (Tp) ロストロポーヴィチ/ニューヨークPO (2005/04/27-30
基本的にエアチェックなどはしない性質である。まず、番組表をこまめにチェックするのが面倒で仕方がない。次に、自分で録音した音質にどうしても不満が残るし、かといって極上の音質を得るために努力する気力がない。最後に、エアチェックまで手を出したらいくら時間があっても未聴音源がたまっていくばかりになるのが怖い。とまぁ、こんな理由で最近多くの人が利用しているネットラジオなんかにも手を出していなかった。

ところが、僕のホームページ内の訪問者雑記帳(管理人なのに、全くレスもつけずに失礼しております。一応“掲示板”ではなく、“雑記帳”ということでご容赦を(^^;)に、ショスタコーヴィチ本人の演奏が配信されるとの書き込みがあった。1958年1月12 & 13日のライヴ録音で、これはショスタコーヴィチが公開演奏をやめる直前の時期にあたる、実に貴重な音源。「Dmitri Shostakovich pianist」という本では、第3楽章の2分13秒分しか残っていないと紹介されていたらしく、いくら不精の僕でもこれは聴き逃すわけにはいかない。

早速、番組表wiki - 海外ラジオの音楽番組をオンライン放送で聴こう@クラシック板を参考にして録音環境を整え、無事にプライヴェートCDを作成することができた。もう二ヶ月以上経ってしまったが、情報を提供してくださった「ラヨーク大好き」さん、どうもありがとうございました。

さて、ショスタコーヴィチ独奏のピアノ協奏曲第2番。右手の不調といったことはよくわからない、他の録音に聴かれるのと同様のショスタコ節全開でもう大満足。ミスタッチはずいぶんあるが、これは別に若い頃の録音でも同じだから気にしても仕方ない。それより、このテンポ感。自作の演奏だから当然といえなくもないのだが、まさにこれこそショスタコーヴィチの音楽!第1楽章のコーダなんか最高ですね。オーケストラはお世辞にも巧くないものの、ヤケクソみたいな管楽器の響きはたまらない。ただ、交響曲第8番は完全に技量不足。

New York Philharmonicのホームページでは、主催公演の録音を期間限定でネット配信しているが、4月の演奏会では立て続けにショスタコーヴィチ作品がとりあげられた。この情報は、オペラキャストというブログで入手。

ビシュコフの「レニングラード」は、2003年にリリースされたケルン放送響との演奏と基本的に同一の解釈。きびきびとしたテンポとやや軟派な歌いまわしが、この作品の歌謡性を下品になることなく表出している。端正に整えられた感の強かったCDに比べると、ライヴならではの盛り上がりが印象的だが、これはアメリカで行われた演奏だということも影響しているのかもしれない。10秒強に及ぶ最終音の伸ばしは、わかっていても興奮してしまう。

一方、ロストロポーヴィチ指揮の演奏会は、ショスタコーヴィチとプロコーフィエフの組み合わせによるプログラム。僕は、ショスタコーヴィチの2曲しか聴いていないので、プロコーフィエフの演奏内容はわからない。「祝典序曲」は、いかにもロストロポーヴィチらしい粘りに粘った演奏。交響曲ならともかく、この曲でこの路線はちょっと… NYPは強引なサウンドで健闘している。ただ、聴きものはやはりアルゲリッチとのピアノ協奏曲第1番だ。文字通り、やりたい放題。独特のアゴーギクなどのせいで、ショスタコーヴィチを超越してアルゲリッチの音楽になってしまっているが、ここまでやられたら文句は言えない。鬼気迫る音楽であるにもかかわらず、どこか余裕が感じられるのはさすが。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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