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未聴LP(4月分)

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第2&3番 M. グールド/ロイヤルPO他 (RCA SB 6755 [LP])
  • ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ、チャイコーフスキイ:ユーモレスク、ショスタコーヴィチ(グリークマン編):3つの幻想的な舞曲、ストラヴィーンスキイ:イタリア組曲より ヴィルケル (Vn) ラコヴァ (Pf) (Melodiya D 16213-14 [10"mono])
  • A. チャイコーフスキイ:ピアノ三重奏曲、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 イヴァノフ (Vn) ウトキン (Vc) ボンドュリャンスキイ (Pf) (Melodiya C 10-14927-8 [LP])
  • フランク:ピアノ五重奏曲より第3楽章、ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ヴェルニコフ、新井淑子 (Vn) V. メンデルスゾーン、ゴラーニ (Va) リーベルマン、キマネン (Vc) ボギーノ (Pf) (Kuhmon Kamarimusiikki KKKY 008 [LP])
5月9日付けの本欄Mikrokosmos Mail Order Co.の3月到着分について記したが、4月到着分も不良債権状態になってしまった。5月分も既に到着しているので、何とか頑張って一通り聴き終える。

M. グールドによる交響曲第2&3番は、おそらく西側初の録音。モノラル盤は既に架蔵しているのだが、ステレオ盤がカタログに載っているのを見つけたので発注した次第。第2番が持つような鋭い前衛性よりは、第3番の平易な民謡調(?)の方が、なめらかな響きでグールドの演奏スタイルにマッチしている。合唱のレベルは非常に低く、両曲とも前半を聴くべき演奏だろう。

ヴィルケルのヴァイオリン小品集は、なかなか充実した内容。切れ味の鋭い音色とテクニックにもかかわらず、どこか野暮ったさを感じさせるのは、グトニコフやトレチャコフといった旧ソ連のヴァイオリニストを彷彿とさせる。ヤナーチェクのソナタでは、彼女のそうした特性のせいでヤナーチェク独特の繊細な雰囲気が十分に表出されていないようにも思われる。派手さはないものの技術的には十分に整っているので、作品を楽しむのに不足はしない。とはいえ、彼女の魅力は裏面でより一層発揮されている。どこか鈍重で粘り気のある歌い回しが、各曲から土俗的なロシア情緒を引き出している。

イヴァノフ、ウトキン、ボンドュリャンスキイらによる三重奏は、(LPジャケットでは、解説文の中にしかそう記されていないが)モスクワ三重奏団という団体名で、おそらく現在に至るまで活動を続けている。ショスタコーヴィチの三重奏曲第2番は、二回目の録音がSaison Russeレーベルからリリースされている。このLPは、彼らの一回目の録音。典型的なモスクワ楽派の、重厚で骨太な音楽がとても魅力的。テンポ設定やフレーズの歌いまわしも模範的で、余計な小細工を施さないところに好感が持てる。音楽により一層の深みを求めたい瞬間もあるが、全体としては非常に高水準の演奏である。併録のアレクサーンドル・チャイコーフスキイの作品は初めて聴いたが、独特のテンペラメントが貫かれた佳品。若々しい覇気に満ちた演奏が、作品を一層魅力的に聴かせてくれる。

フィンランドで行われたクフモ室内楽音楽祭のライヴ録音である2つのピアノ五重奏曲は、清冽で美しい演奏。1st Vnの線が細く、全体にも同じような印象におさまってしまったのが惜しい。ショスタコーヴィチでは、少なくともヴィオラとチェロはより深く骨太な音色を聴かせてほしいところだ。またフランクは明らかに物足りない。なおショスタコーヴィチは、このライヴの数ヵ月後に、同メンバーでスタジオ録音(Ondine)している。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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