スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スヴェトラーノフとアマデウスQのDVD

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第5&6番 スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Dreamlife DLVC-1149 [DVD])
  • ブリテン:弦楽四重奏曲第3番、シューベルト:弦楽五重奏曲 プリース (Vc) アマデウスQ (Testament SBDVD 100 2[DVD])
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第2&14番 ドビュッシーQ (Arion ARN 68674)
  • 鈴木淳史:わたしの嫌いなクラシック,新書y,139,洋泉社,2005.
Dreamlifeから、恐らく今年下半期最大の注目商品の第1弾がリリースされた。1970年代のソヴィエト国立SOの映像が、それもショスタコーヴィチの交響曲で観ることができるとは!両曲とも、同じコンビによるスタジオ録音は今一つの出来なのだが、だからといってこのDVDを見逃すわけにはいかない。久しぶりにうきうきした気分でTower Records難波店へと足を運ぶ。

まだ一回通して観ただけだが、ギクシャクしたフレージングや知情意のバランスの悪さなど、やはりスヴェトラーノフはこれらの曲が得意ではなかったことが窺えるが、ライヴゆえの熱気のせいか、あるいはもやもやした音質のせいか、さすがに名演とは言えないもののそれほど不満は感じなかった。どちらかと言えば第6番の方が良い出来か。それにしても、冒頭でいきなりカメラが微妙に斜めになっていたり、センスのないカメラワークといい、ソ連クォリティを堪能させてくれる映像だ。若々しいスヴェトラーノフの溌剌とした、そしてどこかナルシスティックな棒さばきも見ていて楽しいが、何と言っても注目は数々の爆演を生み出してきたオーケストラの奏者達。第5番第4楽章でのティンパニのスネギリョーフの暴れっぷりや、第6番第3楽章での金管セクションの恥じらいが全く感じられないベルアップなど、こちらの期待を全て満たしてくれて痛快。凶暴な音色でリズムを強靭に叩きつける一方、泥臭さを濃厚に漂わせながら徹底的に甘く旋律を歌い込む彼らの特質が余すところなく発揮されている。もっともこういうスタイルでは、ショスタコーヴィチには不向きなのも当然なんだけど。

さて、音盤屋に行ってこの一枚だけで済まないのは、いまさら改めて言うまでもない(^^;。新譜コーナーとショスタコーヴィチの棚をざっと眺めて、さらに2枚を購入。

TestamentレーベルがDVDもリリースし始めたことは、完全にノーチェックだった。しかも、その第1弾がアマデウスQのライヴ映像!これは、今年の4月10日に亡くなったブレイニンの追悼盤とのこと。1977年、イギリス・スネイプのモールディングス・ホールで行われた秋期音楽祭での公演を収録したもの。主催者がブリテンとピアーズの協力を得るために、ブリテンとシューベルトだけをフィーチャーしたらしい。今回購入したDVDの他に、ブリテンの第2番とシューベルトの第12番&「鱒」という一枚も同時リリース。財布の中身が心許なかったので、とりあえず弦楽五重奏曲が収録された方を選んだ次第。画質・音質ともに大きな不満なく鑑賞することができる。

それにしても、何とも魅力的な音楽だ。脂っこいブレイニンのヴァイオリンの自在な美しさと、雄弁かつ堅実に音楽を形作る残りの三人とのバランスが絶妙。単なる1stヴァイオリン主導のスタイルでないことは、ブリテンの第3番を聴くだけでも疑う余地はない。シューベルトの弦楽五重奏曲は、先日アルバン・ベルクQの映像を見たばかりだが、はるかにゆったりしたテンポでしっかりと歌いこんでいくアマデウスQの演奏には、そこはかとない懐かしさを感じる。プリースのチェロも完全に四重奏団に同化していて、これぞ室内楽の真髄という素晴らしさ。立て続けに二回通して聴き惚れてしまいました。

ドビュッシーQのショスタコーヴィチは、最近の録音の中では優れた内容の演奏で、全集完結が待ち遠しい。第2番と第14番を収めた新譜が棚に鎮座していたので迷わず確保。が…あれ?“Vol. 5”って書いてある?僕が持っているのはVol. 3まで。いつの間にVol. 4が出ていたのだろう… ジャケットのカタログを見ると、残るは第15番のみ。ピアノ五重奏曲とのカップリングで全6枚の全集になるのだろうか。

さて、まずは第2番。細身の美しい音色はいわゆるロシア臭とは無縁だが、端正に整えられた音楽の流れが好ましい。丹念に細部を辿りながらも、作品の全体を貫く劇性を肩肘張らずに再現しているところが立派。聴きやすさという点では傑出した演奏だろう。第14番も、基本的には同じ傾向の演奏。しかし、この作品については少々音が軽すぎるように感じられるのが惜しい。全体にテクスチャの薄さばかりが気になってしまい、モノローグの切実さに欠ける。

ふらっと本屋に立ち寄って音楽書のコーナーをうろうろしていると、鈴木淳史氏の新刊を発見。「わたしの嫌いなクラシック」というタイトルは、いかにもこの著者らしい。色んな切り口があるんだなぁ、と思いつつも、結局何を主張したいのかはよくわからなかった。
スポンサーサイト

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Svetlanov,E.F. 演奏家_AmadeusQuartet

comment

Secre

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
カテゴリ
タグツリー
★ トップ(最新記事)
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
人気記事ランキング
RSSリンクの表示
リンク
音盤検索
HMV検索
検索する

音楽関係のブログ(リンク・更新状況)
PopUp WikipediaⅡ
記事中の気になるキーワードをマウスで選択してください。Wikipediaからの検索結果がポップアップ表示されます。
Wikipedia
developed by 遊ぶブログ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。