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未聴LP(9月分)

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第9番、弦楽四重奏曲第8番 クレンツ/ポーランド放送SO ボロディンQ (Eterna 8 20 305 [LP])
  • シューマン:ピアノ三重奏曲第1番、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ベートーヴェン三重奏団 (Harmonia Mundi Deutsche DMR 2010 A [LP])
  • ルイエ:トリオ・ソナタ ロ短調、アーノルド:ピアノ三重奏曲ニ短調、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 リリック三重奏団 (Everest SDBR 4234 [LP])
  • 題名のない音楽会21 40周年記念企画 ロシア・オペラ界の王子~ディミトリー・ホロストフスキー(9月18日放送分)
  • 題名のない音楽会21 40周年記念企画 徹底解剖!千住明・ロシア音楽の魅力(9月25日放送分)
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から今月到着分が届く。いつものことながら、ショスタコーヴィチ作品ばかり3枚という内容。今回は何とか、溜め込む前に聴いてしまうことができた。

クレンツ指揮の交響曲第9番は、どこかドイツ風の響きがする弦楽器を中心とした手堅いアンサンブルがなかなかの演奏。中庸なテンポ設定ながらも、楽曲中のポイントをしっかりとおさえた音楽作りは納得できる。木管は悪くないのだが、金管には不満が残る。全体的に音程の精度も今ひとつなので、手放しに賞賛できないのが少々残念。カップリングの弦楽四重奏曲第8番は、数多くあるボロディンQによる同曲の録音中、おそらく一番最初のものだと思われる。これは1961年の録音だが、翌1962年には立て続けにMercury盤、Decca盤が録音され、BBC Legends盤のライヴ収録も行われていることを考えると、1960年の世界初演後すぐにこの作品に取り組んだボロディンQ初期の解釈を知るという意味で非常に興味深い録音だということができるだろう。解釈の基本は後年の録音と共通しているが、本盤は少しテンポが速く、後の録音と比較すると表面的に感じられる感情表現が物足りない。また、音楽的な振幅も巨大さを感じさせるには至っていない。とはいえ、もちろん技術的には十分に磨き上げられているし、解釈そのものの素晴らしさは改めて言うまでもない。

ベートーヴェン三重奏団というドイツの団体によるシューマンとショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲集だが、両曲ともに堅実な演奏技術と真摯な解釈が光る立派な演奏。シューマンではもう少し湿った抒情を求めたくなる部分もあったが、このどちらかといえば乾いた歌い口がショスタコーヴィチでは功を奏している。

同じく三重奏曲をもう一枚。リリック三重奏団による1963年の録音。力感溢れる硬派な音作りが作品によく合っている。デュナーミクの幅に比べると表現の幅に物足りなさを感じなくもないが、まずは模範的な仕上がりということができるだろう。カップリングのルイエもアーノルドも、どちらも初めて聴く作曲家だが、洒落た作品で楽しめた。モダン楽器のピアノ三重奏によるトリオソナタというのは最近ではめったに耳にする機会がない分、新鮮な気持ちで聴くことができた。淡々とした演奏も雰囲気が良い。一方のアーノルドは作品自体が渋いせいかもしれないが、演奏・作品ともにあまり印象に残らなかった。

題名のない音楽会21ではここのところ“40周年記念企画”と題して有名アーティストを色々と呼んでいるようだが、たまたま目に留まったロシア関係2回分を録画しておいた。フヴォロストーフスキイの特集は、選曲がいまひとつぱっとしないものの、貫禄の歌唱でそれなりに満足。演奏曲目は以下の通り:
  1. ヘンデル:オンブラ・マイ・フ
     フヴォロストーフスキイ (Br) オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
  2. チャイコーフスキイ:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「人生を家庭のわくだけに」
     フヴォロストーフスキイ (Br) オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
  3. トロイカ
     フヴォロストーフスキイ (Br) Style of Five オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
  4. Little Bell
     フヴォロストーフスキイ (Br) Style of Five オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
  5. 君に告げてよ
     フヴォロストーフスキイ (Br) Style of Five オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
  6. マリウ愛の言葉を
     フヴォロストーフスキイ (Br) Style of Five オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
最後の2曲がカンツォーネだが、これがまたなかなか良い雰囲気。ロシア民謡のオンパレードを期待していたので少々拍子抜けしたのも事実だが(^^;

一方、「徹底解剖!千住明・ロシア音楽の魅力」の方は、看板に偽りあり過ぎでがっかり。民族楽器の紹介はなかなか貴重だったと思うが、いくらなんでもこの内容で“ロシア音楽の魅力”は解剖できないだろう。
  1. ポーリュシカ・ポーレ(ドラマ「青の時代」)
     オリガ アナスターシャ・チェボタリョーヴァ (Vn) 千住明 (Pf) オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
  2. チャイコーフスキイ:ワルツ・スケルツォ
     アナスターシャ・チェボタリョーヴァ (Vn) オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
  3. 民族楽器の紹介(ドムラ、バラライカ、グスリ、バヤン)
     Style of Five
  4. エセーニンの思い出に
     Style of Five
  5. 風吹き来たらず
     オリガ Style of Five オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
  6. 千住明:ピアノ協奏曲「宿命」第1楽章より抜粋(ドラマ「砂の器」)
     羽田健太郎 (Pf) オルベリアン/モスクワ室内管弦楽団
30分弱の時間に何を盛り込むのかは難しいところだが、せっかくそれなりの演奏家を集めているのだから、もっと色々できたのではないだろうか。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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