かぶとやま交響楽団第33回定期演奏会
- シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ、ベールヴァルド:交響曲第3番「風変わりな交響曲“Singulière”」、シベリウス:交響曲第2番、グリーグ: 「ペール・ギュント」 第1組曲より第1曲「朝」 中村晃之/かぶとやま響 (Private Recording)
録音レベルが低い(シベリウスの強奏部分に合わせたせいか?)のと、やや残響が多い(聴衆がいつもにも増して少なかったせいか?(^^;)ために、細部のアラがあまり聴こえてこない。結構うまいじゃないか…と勘違いしてしまいそうになるが、技術的なことはさておき、音楽的な意図が全体に徹底していないことが、毎度のことながら不満。エキストラ頼みの弱小アマオケの哀しさである。また、チェロの人数が少なかったこともあって、弦楽器のバランスも良くない。ということで、前半のシューマンとベールヴァルドが中途半端な出来に終始したのも当然か。技術的にはそれほど悪い出来ではないのだが、作品全体を貫く音楽の流れがないために、どうしても細かい部分に耳がいってしまう。そうなると、音程の乱れやアンサンブルの不精確さばかりが気になってしまうという悪循環。
一方、シベリウスは第3楽章をのぞいて、音楽に一本筋が通っていた。特に第2楽章はなかなかの出来だったと思う。ただこれも、本番直前になって奏者が揃った勢いがプラスに作用しただけとも考えられ、そうなると半年近くも練習を積んできた団員にとっては素直に満足できないところだろう。アンコールは、思っていたよりつつがない出来だったが、やはり蛇足の感は免れない。
いささか手前味噌ではあるが、他の団体と比しても水準は低くない団体だけに、何とか壁を打ち破りたいところ。やはり、弦楽器の団員を増やすことしか、策はないだろう。人数の多いオケに疲れている方、どうぞお友達と一緒にかぶとやま交響楽団に入団してくださいませ!
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