未聴LP(4月分)

  • アイヴズ:弦楽四重奏曲第1番、ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第10番 アミチQ (Pye GGC 4104 [LP])
  • ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲、オネゲル:交響曲第2番 タバコフ/ソフィア・ゾリスデン (Balkanton BKA 10657 [LP])
  • シニートケ:ヴァイオリン・ソナタ第2番「ソナタ風」、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ、シニートケ:ショスタコーヴィチ追悼のための前奏曲 ルボツキイ (Vn)、エドリーナ (Pf) (Philips 6514 102 [LP])
  • プロコーフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ、ショスタコーヴィチ:我が祖国に太陽は輝く コンドラーシン/モスクワPO他 (Melodiya C 01505-6 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からLPが届く。買うだけ買って積み上げる癖がつきつつあったので、今回は頑張ってとにかく一度針を落としてみた。

アミチQのショスタコーヴィチは、即物的で乾いた音楽の作りが時代を感じさせるが、悪くはない。むしろ、第3楽章などでも過度に情緒に溺れることのない、硬派な佇まいが魅力的である。ただ、音色が刺々しいのが残念。もう少し潤いが欲しいところ。逆にアイヴズでは、この団体のスタイルがハマっている。

タバコフ指揮の「室内交響曲」は、第1、4、5楽章といった緩徐楽章での重く陰鬱な雰囲気が傑出している。音楽のスケールも“交響曲”と称するに相応しい、巨大なもの。ただ残念なのは、オーケストラの技術の問題だろうが、速い部分では心許ない鈍さが感じられるところ。オネゲルも同様の印象。

ルボツキイのアルバムは、自身に献呈されたシニートケのソナタとショスタコーヴィチとのカップリング。これで、ヒュームのカタログに出ているショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタの音源は全部集まった。もっとも、ここに掲載されていないCDには、まだ未入手のものがいくつかあるが。演奏内容は、実に優れたもの。現代作品を得意とするルボツキイらしく、丁寧に積み上げられた響きの明晰さが印象的である。エドリーナの抒情的なピアノが音楽に温もりを与えていることで、現代曲風の冷たさに陥らずに済んでいることも好ましい。このコンビが初演したシニートケのソナタは、一層の自信に満ちた名演。極めて楽譜に忠実な演奏で、この作品の模範的な演奏ということができるだろう。

コンドラーシン指揮の「体制翼賛カンタータ集」は、両曲ともDante盤CDで架蔵済みだが、このCDは盤起こしなのでオリジナルLPも持っておきたいと注文したもの。ショスタコーヴィチはVenezia盤CDも持っていたことに後で気付いたが、まぁ、こういう色んなジャケットやフォーマットで持っているというのもコレクターみたいなので、たまには良いでしょう(^^;。で、LPで聴いてみると、特に合唱の響きの豊かさにびっくり。よほどマスターの保存状態が悪かったのか、CD化されたものにはこの片鱗すらうかがえない。ちょっと大げさな言い方だが、ショスタコーヴィチ作品がこれほどまでに壮麗なコーダを持っていたということを、この盤を聴いて初めて認識することができた。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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