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ゲールギエフ/PMFオーケストラ

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  • ハーモニー・オブ・ピースXIV(マーラー:交響曲第6番、R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」、ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 ルイジ、チェン・ウェンピン、ゲールギエフ/PMFオーケストラ (Art Support Series CCD-34)
PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)は1990年から札幌で始まった音楽祭。残念ながら、僕は丁度その1990年に京都で一人暮らしを始めたので、現在に至るまでPMFとは縁がないままである。オーケストラの演奏会は大阪でも行われているが、それも聴きに行ったことがない。

で、そのPMFの賛助会員(PMFフレンズ)に2口以上の会費を納めると、PMF2004/15周年記念CDがもらえるとの情報を知人から頂いた。実はこの情報、2月にいただいていたのだが、何かとバタバタしている内にすっかり時間が経ってしまって手続きをしたのが5月になってしまった。在庫限りの特典ということで、少々心配はしたのだが、無事入手。賛助会員の書類一式は僕が持っていても仕方ないので、札幌の両親にそっくりそのまま渡してしまった。届いてからさらに一ヶ月近く経ってしまったが、ようやくこの3枚組を聴いた。

ファビオ・ルイジのマーラーは、きれいなだけであまり感心はしなかった。抽象的な表現になってしまうが、マーラーの音がしていない。オーケストラにはよく練習している跡が窺えるし、技術的な水準は決して低くないので、確かに難曲の部類に入る交響曲とはいえ、ただ丁寧に弾いただけ…の演奏に留まってしまったのは、指揮者の責任だろう。

一方、「ツァラトゥストラ」は面白かった。チェン・ウェンピンという指揮者のことは不勉強のために知らなかったが、少なくともマーラー以上に後期ロマン派の響きが達成されている。全曲を貫くドラマの振幅はあまり大きくないので、こじんまりとした印象は否めないが。

この二つの演奏と比較すると、さすがにゲールギエフは格が違うと思い知らされた。若々しくも細身で無機質なオーケストラの響きに本質的な変化はないが、流麗ながらもツボをはずさない音楽の劇的な構成は格段にスケールが大きい。悲痛な叫びや軋みといった要素も、響きとしては物足りない部分があるものの、音楽の流麗さと見事に両立しているところが、いかにもゲールギエフらしい。彼のショスタコーヴィチ演奏にはあまり感心したことがないのだが、この演奏は素晴らしい。手兵キーロフOとの録音がなされることを期待したい。

岩城宏之氏が逝去されたとのニュースを知った。岩城氏の演奏は、僕が札幌にいた頃、札響とのコンビで何度も聴いた。高校時代に聴いた「英雄の生涯」は名演だった。京都時代も、京響とOEKとの合同演奏による幻想交響曲を聴いた記憶がある。数々のエッセイも、全て読んだわけではないが、とても面白く印象的なものであった。まだ73歳。合掌。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Gergiev,V.A.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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