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黒海

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  • Grands Chœurs RUSSES アガフォンニコフ、マルツェフ、B. アレクサンドロフ、フョードロフ/アレクサーンドロフ・アンサンブル、黒海艦隊アンサンブル、ロシア海軍cho、ボリショイ劇場児童cho、ロシア国立アンサンブル女声グループ、ロシア・ジプシー・アンサンブル、ノヴォスパスキイ修道院cho (Panorama VER 488686 2)
当サイトの訪問者雑記帳(BBS)に、赤軍合唱団のページを運営されている方から書き込みをいただいた。未聴のショスタコーヴィチである「黒海」の録音が1997年にフランスでCD化されていた、という内容。楽譜は持っているので、とりあえずそれで曲は分かるし、言及されることも稀な(というか、まず皆無)作品なので、それほど熱心に探していたわけではなかったが、思いもよらず貴重な情報を得て早速検索。米Amazonで新品を発見したので、即購入。これで、録音が存在するショスタコーヴィチ作品の中で、まだ聴いたことがないものはついに1曲だけとなった。それは、カンタータ「祖国の詩」作品74(USSR 015264-7 [SP])である。ショスタコーヴィチには珍しく完全な失敗作としてお蔵入りしてしまったこの曲唯一の録音には、指揮者のイヴァーノフ、ソプラノのマクサーコヴァ、テノールのレーメシェフといった錚々たるメンバーが顔を揃えているのだが、ヒュームのカタログには記載されているものの、ファーイの「ショスタコーヴィチ ある生涯」には「近々発売される(七十八回転の)レコード用の録音も終了していた」(改訂新版;P. 197)という微妙な記述があり、実際に発売されたのかどうかも怪しい。ということで、最後の1曲の確保はおそらく相当困難だろうと予想される。Veneziaレーベルなんかが復刻してくれたら嬉しいんだけど…

さて、発注してから10日ほどで無事に到着したアルバムの内容は、次の通り:
  1. ムーソルグスキイ:歌劇「ボリース・ゴドゥノーフ」より「農民蜂起の合唱」
  2. チャイコーフスキイ:歌劇「チェレヴィチキ(小さい靴)」より「民衆の合唱」
  3. カリンカ
  4. チェレポフスキ:女ジプシー
  5. プロコーフィエフ:カンタータ「アレクサーンドル・ネフスキイ」より「アレクサーンドル・ネフスキイの歌」
  6. 十二人の盗賊
  7. B. アレクサーンドロフ:おお道よ道
  8. ショスタコーヴィチ:黒海
  9. ザボロノク:エルサレムに鐘が鳴る
  10. ムラデーリ:伝説のセバストーポリ
  11. ミトロファン:詩篇103番
  12. おお私は神に告白する
  13. クニッペル:ポーリュシカ・ポーレ
  14. ベニチュー:讃歌「もし全ての人間が」
  15. ザボロノク:コリャートカ
  16. リームスキイ=コールサコフ:歌劇「見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語」より「ケルジェネツの戦い」
  17. ソロヴィヨフ=セドーイ:モスクワ郊外の夕べ
  18. アヴデーエフ:嵐
演奏団体も多様、選曲の意図もいまひとつはっきりしない、不思議な感じのアルバムだ。

やはり、インパクトが強いのはアレクサーンドロフ・アンサンブルが演奏している曲(1~3、5~7、13、14、16)。スピーカーの音量がLP用に少し大きめになっていたのを忘れていたので、アルバム冒頭の一撃に吃驚(^^;。「キーテジ」の間奏曲の合唱用編曲というのも面白い。アルバムの中で誰もが知っている有名曲は「モスクワ郊外の夕べ」だろうが、なぜかこれはロシア国立アンサンブル女声グループの演奏。ん~ これはやっぱり男声で聴きたいところ。ベニチューの「もし全ての人間が」は、他の収録曲とは毛色が違うのだが、なんとなくどこかで聴いたことがあるような… 財津和夫作詞作曲の「切手のない贈り物」(わたしか~ら~あなたへ~ この歌を~届けよう~♪ )に似ていると思うのは僕だけでしょうかね?

お目当ての「黒海」は、わりとありふれた大衆歌と言ってよいだろう。楽譜には3番までの歌詞が記されているが、ここでは2番までしか歌われてなく、しかも随分と歌詞が変更されている。これは、原詩に「呪われたファシスト」みたいな直接的な表現が多いため、録音時点(1980年代?)の社会情勢を勘案したものと想像される。黒海艦隊アンサンブルの演奏水準はあまり高くなく、これを雰囲気満点ととるかどうかは聴き手の趣味によるだろう。伴奏は、いかにも安っぽい。有名なアレクサーンドロフ・アンサンブルなどと比べるとオーケストラ自体が貧弱なのだろう。同じ黒海艦隊アンサンブルの演奏は他にムラデーリの「伝説のセバストーポリ」が収録されているが、このジャンルに関してはショスタコーヴィチよりムラデーリの方に適性があるようだ。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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