HMV(通販)でお買い物(4月分)

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  • チャイコーフスキイ:バレエ「くるみ割り人形」第2幕、ショスタコーヴィチ:組曲「ボルト」より第曲、ストラヴィーンスキイ:バレエの情景 ロジデーストヴェンスキイ/BBC SO (BBC BBCL 4204-2)
  • シニートケ(シャフラン編):古風な形式による組曲、ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ、ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ゴロホフ (Vc) デミデンコ (Pf) (ASV GLD 4006)
  • ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番、24の前奏曲より(12曲)、24の前奏曲とフーガより第5、8、24番 コロリオフ (Pf) (hr-musik.de hrmk 033-06)
  • ヴァイーンベルグ:ヴァイオリン・ソナタ第3&4番、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ ブラッハー (Vn) ネムツォフ (Pf) (Hänssler CD 93.190)
  • ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3&7番、プロコーフィエフ:弦楽四重奏曲第2番 コペリマンQ (Nimbus NI 5762)
  • ハチャトゥリャーン:歓喜の讃歌、交響曲第1~3番、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲、組曲「仮面舞踏会」 D. オーイストラフ (Vn) クヌシェヴィツキイ (Vc) フリエール (Pf) ガラチャチヤーン (MS) メリク=パシャーエフ/ボリショイ劇場O ガーウク/モスクワ放送SO、ソヴィエト国立SO コンドラーシン/モスクワPO ハチャトゥリャーン/モスクワ放送SO、ソヴィエト国立SO (Venezia CDVE04265)
4月にHMVへ注文した音盤がGW中に届いた。それまでの未聴盤の処理に追われていたので、結局連休中には聴けず仕舞い。負の連鎖ですね。そういえば、大阪府の現状を憂いて“府のスパイラル”なんて洒落ていた人もいましたが……(^^;

ロジデーストヴェンスキイによるバレエ音楽集は、少し前にリリースされていたと記憶するが、ウィッシュリストに入れたままになっていた。お得意の曲目ではあるが、「くるみ割り」と「ボルト」は少々大人しめの印象。録音状態の影響もあるのかもしれない。ボルトでは、時折客席の笑い声が聴こえるが、プロムスのライヴ録音ということで納得。リラックスした雰囲気の楽しい演奏ではあるが、ロジデーストヴェンスキイにしては凡演の部類に入るだろう。これらの6年前に収録されたストラヴィーンスキイは、覇気に満ちたなかなかの快演。

ゴロホフによるショスタコーヴィチのチェロ・ソナタは、これが3つ目になる。およそ10年に一度の割合で録音しているが、恐らくは、彼にとって大切な作品なのだろう。解釈は、2回目の録音(1995年)の傾向をさらに推し進めたもの。弱奏部を中心にして、作品の瞑想的な雰囲気を強調しているように聴こえる。丁寧かつ安定した演奏ではあるのだが、癖のある節回しも含めて好き嫌いが大きく分かれるだろう。他の収録曲も同様の印象だが、ゴロホフの様式にはシニートケ作品が最もよく合っているように感じられた。ラフマニノフも悪くはないが、もっと壮大な甘美さが欲しいところ。

HMVニュースでは「鬼才コロリオフ」として紹介されているこのピアニスト、そもそもピアノ曲にはあまり興味がないこともあって、僕は全く知らなかった。どうやら、なかなか評判の良い演奏家のようなので、期待して聴いてみた。ピアノ・ソナタ第2番が素晴らしい演奏。ギレリスのライヴ盤から技術的な破綻を除去したかのような、一気呵成の表現力と精緻な技巧、そして多彩な音色に感心した。24の前奏曲では各曲の雰囲気が適切に表出されているし、24の前奏曲とフーガでは荘厳とでも言えるような造形美を湛えている。響きのせいか、明るい音楽に仕上がっているところで好き嫌いは分かれるだろうが、単に聴きやすいという次元を超えた充実した演奏に仕上がっている。

ブラッハーによるヴァイオリン・ソナタ集は、ショスタコーヴィチ目当てで買ったものの、ヴァイーンベルグの2作品が収録されているのが嬉しい。Hänsslerレーベルではこの2人をカップリングした盤がいくつかあるので、ぼちぼちと買い揃えていきたい。ヴァイーンベルグ作品は、2曲とも義父ミホエルスが虐殺される前年の1947年に書かれたもの。どちらかといえば第4番の方に惹かれたが、どちらも聴き手に対する切実な訴えと繊細な美しさを持った素敵な作品だと思う。ブラッハーのやや湿り気を帯びた木の香りがする音色も、作品によく合っている。肝心のショスタコーヴィチは、実に立派な演奏。個人的には、より透徹した響きの方が好みだが、このどこか温もりを感じさせる響きも悪くない。磨きぬかれた技術も素晴らしい。

コペリマンQは、言わずと知れたボロディンQの第2代第1Vn奏者のコペリマンを中心に、熟練の室内楽奏者を集めた四重奏団。全員モスクワ音楽院の卒業生でもあり、2002年に結成されたばかりとはいえ、極めて完成度の高いアンサンブルを聴かせてくれる。このアルバムに収録された3曲は、いずれも彼らにとっては自家薬籠中のレパートリーだろう。あらゆる音符に込められた表現意欲が空回りすることなく、非常に大きなスケール感を持った音楽を作り出している。名演である。

Veneziaレーベルからリリースされたハチャトゥリャーンの作品集。Disc 1の2曲(歓喜の讃歌、交響曲第1番)以外は聴いたことのある曲ばかりで、演奏もLP等で所有済みのものが少なくなかったが、聴いたことのない曲・演奏の分だけと考えても十分廉価であることと、演奏者の顔ぶれに惹かれて迷わず購入してしまった。残念ながら音質には感心できないものの、たとえばコンドラーシン指揮の交響曲第3番をCDで手軽に聴けるようになったのはありがたい。この騒音すれすれの高血圧な爆裂ぶりには、生理的な快感を禁じえない。ハチャトゥリャーン指揮の交響曲第2番は有名なウィーンPO盤ではなく、ソヴィエト国立SOとの演奏。炸裂するロシアン・サウンドという点では本盤が上だろうが、異様な緊張感に貫かれたウィーンPO盤も捨て難い。さすがに連続して聴き比べしたくなるような曲ではないが、両方持っておいて損はないだろう。同じく作曲家指揮の「仮面舞踏会」は、わりと平凡な演奏で肩透かし。クヌシェヴィツキイのチェロ協奏曲は、技術的な弱さを感じなくもないが、規範となる演奏には違いないだろう。フリエールのピアノ協奏曲とオーイストラフのヴァイオリン協奏曲は、文句なしの名演。初めて聴いた「歓喜の讃歌」は、正直なところあまり面白い作品だとは思わなかったが、交響曲第1番が素晴らしいのに驚いた。交響曲としてのまとまりも考えると、3曲の中で最も優れていると言えるかもしれない。ただ、録音の古さは、やはりマイナス。チェクナヴォリャーン指揮の管弦楽曲集も欲しくなってしまった…(^^; それはともかく、今度はコンチェルト・ラプソディーとかソナタ・モノローグ等を集めた企画盤なんかを期待したい。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Weinberg,M. 作曲家_Khachaturian,A.I.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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