「バービイ・ヤール」の自筆譜ファクシミリ

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  • 交響曲第13番,自筆譜ファクシミリ,DSCH,2006.
  • Moshevich,S.,Dmitri Shostakovich: Pianist,McGill-Queen's University Press,Canada,2004.
我が家の書棚に、また一つ宝物が加わった。それも、超弩級の。ショスタコーヴィチの生誕100年を記念してDSCH社が刊行したのが、交響曲第13番の自筆譜ファクシミリ。おいそれと手を出せるような価格でないことは覚悟していたが、それ以前に取り扱っている業者が見つからず、ロシア国内に足を運ばなければ入手できないのかと半ばあきらめていた。そんな折、7月11日付の本欄でも紹介したRuslania Books OYのカタログに並んでいるのを発見!在庫切れということでバックオーダーをかけたところ、一ヶ月足らずで入荷。運良く送料無料キャンペーン期間中に発注することができた(最近のユーロ高を考えると、これはありがたい)。梱包料も含めて4万円強というのは、極めて良心的な価格と言えるだろう。改訂後の歌詞が自筆譜には書き込まれていないことを確認できるなどの資料的な価値は改めて言うまでもないが、ただ眺めているだけで音楽が溢れ出てくるのが自筆譜の楽しみ。届いて以来、暇さえあれば頁をめくっている。あぁ、幸せ。

米Amazonで昨秋に購入した書籍を一冊読了。これで、まとめ買いした書籍も、ようやく残すところ、後一冊となった。書名の通り、ピアニストとしてのショスタコーヴィチの足取りを丁寧に辿った、良著である。ショスタコーヴィチの生涯を評伝風に記述しながら、演奏活動や録音に関する出来事をクローズアップするという構成。特に録音に関しては、テンポだけではなく、ペダリングにも言及するという徹底ぶり。ピアノの技術的側面については僕の不得意な分野で、録音に聴かれるペダリングにどの程度の即興的な要素があるのかは分からないが、譜例を示しつつ細かな版の違いを検証するなど、特定のテーマに焦点を当てた著作ならではの内容はとても興味深く、また楽しい。

Dmitri Shostakovich, PianistDmitri Shostakovich, Pianist
(2004/06)
Sofia Moshevich

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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