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ライナーのロッシーニ/ヴィオラ・ソナタ(ソクーロフ)

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  • ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲、歌劇「泥棒かささぎ」序曲、歌劇「シンデレラ」序曲、歌劇「ブルスキーノ氏」序曲、歌劇「絹のはしご」序曲、歌劇「ウィリアム・テル」序曲 ライナー/シカゴSO (RCA 82876 65844 2)
  • ストラヴィーンスキイ:3楽章の交響曲、交響曲ハ調、詩篇交響曲 ギーレン/南西ドイツ放送SO他 (hänssler CD 93.183)
  • ミャスコーフスキイ:室内楽のためのセレナード、弦楽のためのシンフォニエッタ、抒情小協奏曲、祝典序曲 サモイロフ/モスクワ新オペラO他 (Regis RRC 1244)
  • グラズノーフ:バレエ「お嬢さん女中」 スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Melodiya MEL CD 10 00020)
  • グラズノーフ:管弦楽作品集 スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SO (Venezia CDVE 04270)
  • ドミートリ・ショスタコーヴィチ ヴィオラ・ソナタ (TDK Core TDBA-0135 [DVD])
かぶとやま交響楽団の第36回定期演奏会(11月24日)にエキストラ出演することになっているのだが、下準備はおろか、楽器ケースすら開けられない日々が続いている。さすがにイメージ・トレーニングくらいはしておかないと……ということで、遅ればせながらメインのチャイコーフスキイの交響曲第5番以外の2曲について、スコアをアカデミア・ミュージックに注文し、適当な音盤を探しにTower Records梅田店へ。当欄の記録を遡ってみると、この店は1年以上ぶりで、音盤屋に足を運ぶこと自体半年ぶりだった。ポイントカードのシステムが変わっていて、たまっていたポイントが無駄にならず、これはラッキーだった。

まずは、ロッシーニの歌劇「シンデレラ」序曲。かつて「泥棒かささぎ」序曲をやった時にカラヤンのロッシーニ&スッペ序曲集というアルバムを買っていたのだが、そこには収録されていなかったので、慌てて探しに出た次第。普段から滅多に聴かない系統の音楽だけに、店頭の棚をいくら眺めても食指の伸びる商品がない。仕方ないので一番安いもの……ということでチョイスしたのが、このライナー盤。油断して聴いてみたら、あまりに剛毅な音楽に吃驚。徹底してライナーの音楽に仕上げられているところに、凄みすら感じる。素晴らしい演奏には違いないが、ロッシーニの作品に期待されるような雰囲気は皆無。こんな演奏を、入門者向けの激安価格で販売してはいけない。

ストラヴィーンスキイの交響曲ハ調は、学生時代にとある学生オケのエキストラで弾いた時に買ったカラヤン盤を持っているが、もっとゴツゴツした、いかにも新古典時代のストラヴィーンスキイ!といった演奏も聴いてみたくて、ギーレン盤を購入した。……が、微妙に期待とは違った印象。キレ味のよい華やかな演奏ではあるが、どこかおっとりとした丸みを感じる。3曲とも遅めのテンポであることも、多少は影響しているのかもしれない。「詩篇交響曲」がこのような演奏スタイルとの相性も良く、優れた演奏だった。一方、「三楽章の交響曲」は、ギーレンならもっと良い演奏ができたと思う。お目当ての「ハ調」については、元来、冗長さが気になる作品だけに、もう少ししっかりとした構成感が欲しいところ。

せっかく店に足を運んだのだから、やはり他の棚も一通り見ておきたいところ。といっても、ここのところ集中的に聴いている作曲家ばかりチェックしてしまうのは致し方のないところか。ミャスコーフスキイの未聴作品ばかりが収録されている音盤を見つけたので、迷うことなく確保。作品32の3曲+αという内容だが、ケース裏面の表記が間違っている。作品番号だけで反応するリスナーが多い作曲家とは思えないので、実害はほとんどないだろうが。さて、その作品32の3曲だが、この作曲家にしては晦渋さがあまり前面に出ず、わりと濃厚なロシア・ロマンティシズムを感じさせて、なかなか素敵。特にセレナードはベタさがたまらない。シンフォニエッタも同様だが、やや中途半端か。ミャスコーフスキイらしさという点では、抒情小協奏曲が抜きん出ている。独奏楽器が目立つ作りではないが、渋い楽想と和声が、若やいだ清澄さを感じさせる響きと絶妙のバランスを形成していて素晴らしい。祝典序曲も、ミャスコーフスキイらしいオーケストレイションが楽しめる、気の利いた逸品。サモイロフという指揮者も、モスクワ新オペラOというオーケストラも初めて聴いたが、非常に水準の高い音楽を奏でている。

グラズノーフの「お嬢様女中」は、つい先日ジュライティス盤で聴いたばかりだが、スヴェトラーノフ盤CDがあったので、買ってしまった。やっぱり良い作品だと再認識。ただ、音楽の伸びやかさという点では、ジュライティス盤に軍配があがるか。オーケストラに関しては、互角。

同じくグラズノーフの管弦楽作品集は、収録時間の限りに片っ端から詰め込んだ、いかにもVeneziaレーベルらしい内容。スヴェトラーノフはグラズノーフの管弦楽作品のほとんどを録音しているので、このアルバムで大半が揃ったのかと思ったが、はやしひろしさんの有名なエフゲニー・スヴェトラーノフのページをチェックしてみると、ざっと以下の作品が未収録だった(漏れがあるかもしれない):
  • ギリシャの主題による序曲第1番 作品3
  • ギリシャの主題による序曲第2番 作品6
  • セレナード第1番 作品7
  • セレナード第2番 作品11
  • 2つの小品 作品14
  • マズルカ 作品18
  • 幻想曲「森」作品19
  • 東洋的狂詩曲 作品29
  • 交響的絵画「クレムリン」作品30
  • 謝肉祭 作品45
  • 祝典の行列 作品50
  • 暗闇から光明へ 作品53
  • 運命~語りと踊り 作品81
  • 劇的序曲「運命の歌」作品84
  • 2つの前奏曲 作品85
  • 交響的プロローグ「ゴーゴリの思い出」作品87
  • フィンランド幻想曲 作品88
  • 劇音楽「サロメ」作品90
  • 祝典の行列 作品91
  • カレリアの伝説 作品99
余裕で第2集が出来る分量が残っている。是非に続編を期待したい。

買い物をして帰宅すると、ソクーロフ監督の「ヴィオラ・ソナタ」のDVDが届いていた。1992年に大阪で開催されたレンフィルム祭でこの映画を観たのが懐かしい(会場がどこだったのかは、全く覚えていない…)。その後、クラシカ・ジャパンでも放映されたりしたので、その筋の人にとっては決して“幻の映画”ではないのだが、隅々まで意味深く構成された素晴らしい内容なので、DVDで繰り返し視聴できるようになったことを歓迎したい。使用されている写真や映像素材のソース確認について、ちょっとだけお手伝いをさせてもらった関係で、解説書の片隅に名前まで載せていただき、恐縮至極。片山杜秀氏による解説が素晴らしく、映画そのものもさることながら、商品として非常によく出来ている。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Myaskovsky,N.Y. 作曲家_Glazunov,A.K. 演奏家_Svetlanov,E.F. 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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