スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「わが父ショスタコーヴィチ」を読了

  • ラフマニノフ:交響曲・管弦楽曲全集 スヴェトラーノフ/ロシア国立SO (Canyon PCCL-00325)
  • 1949年のショパン・リサイタル・1958年のジュビリー・リサイタル H. ネイガウス (Pf) (Denon COCQ-83661~2)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ゲールギエフ/キーロフO & ロッテルダムPO (Philips 470 845-2)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第6番、ヴァイオリン協奏曲第1番 オーイストラフ(Vn) コンドラーシン/モスクワPO (Altus ALT046)
昨日購入したアールドフ著「わが父ショスタコーヴィチ」を通勤電車の中で一気に読了。こんな社会的地位が高い大天才を父として持った子供達の親子関係が率直な調子で語られているのは、実に興味深くまた楽しい。史実的に新しい発見があるような本ではないが、共産党入党の辺りなどは、グリークマン書簡集などからも引用されていて、やはり胸をしめつけられる。彼らの実の母親であるニーナについて、最期のエピソードしか語られていないのは少し残念だったかな。マルガリータ夫人について全く記述がないことや、イリーナ夫人についても最後に軽くコメントされているだけなのは、まぁ当然か。この調子で、もっと色んなショスタコーヴィチ関連書籍の邦訳が出ることを期待したい。ヘーントヴァが亡くなったばかりなのだから、彼女の労作なんか邦訳してくれると嬉しいんだけど。

月曜日にちょっと聴いてから、そのまま机に出しっ放しにしてあったスヴェトラーノフのラフマニノフ全集をまとめて聴いた。どの曲にも熱い共感が満ちた、まさにラフマニノフの音がする名盤だと、いつ聴いても思う。でも、やっぱり僕はラフマニノフとはそれほど波長が合わないんだろうな。良いと思うのは交響曲第2番と交響的舞曲だけ。他は、いかにも雑駁な印象しか残らない。部分的に耳を惹かれるところは少なくないんだけど。剛毅な交響曲の演奏も素晴らしいが、荘厳な交響的舞曲の演奏も立派。この曲、他にCDは持っていないはずなのだが、この1枚で十分だと思わせるだけの説得力がある。

ロシア・ピアニズム名盤選のネイガウス・シリーズの内、まだ購入していなかった最後の1枚を入手した。音質には全く期待していなかったが、思ったよりは聴きやすい。しかし、ネイガウスのショパンは素晴らしく良い。ソナタ第3番なんかは技術的にも安定しているし、まさにこうでなければならないというような名演。晩年のライヴゆえにミスタッチが目立つのは残念だけれど、他の曲も音楽的には否の打ち所がない感じ。品のある抒情性が心に染みる。さらに凄いのは70歳記念コンサート。この内面から尽きることなく湧き出る情熱は一体何なんだろう。お世辞にも良いとは言えない録音だが、文字通り圧倒される。

ゲールギエフの「レニングラード」をようやく購入した。昨年のN響との合同演奏会は録画して何度か見たが、感覚的な快感はあるもののそれに終始しているだけで、作品の持つ切実さや交響曲としての意味もあまり感じられず、CDが発売されても何となく買いそびれていたもの。こうしてディスクを聴いてみても、その印象は変わらない。ケーゲル盤の凄みは、もともと志向している音楽が違うわけだから期待していなかったけれども、ビシュコフ盤の面白さにも敵わないかなという感想。既出の8番や、以前BSで放映されたドキュメンタリー中の演奏でも思ったが、たぶんゲールギエフとショスタコーヴィチとの相性はそれほど良くないのだろう。ま、生で聴いたら何だかんだ言って興奮したんだろうけどね。

ということで、ショスタコーヴィチの音が聴きたくなって、コンドラーシン/モスクワPOの来日ライヴ盤を取り出した。やっぱ、これですねぇ。いつまでも同時代を生きた演奏家による演奏が一番なんてことばかり言っていてはつまらないんだけど、でもやっぱり違うもんな。

ということで、これを聴いちゃったら、後はもう何も聴く気にならない。
スポンサーサイト

theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Svetlanov,E.F. 演奏家_Neuhaus,H.G. 演奏家_Gergiev,V.A. 演奏家_Oistrakh,D.F. 演奏家_Kondrashin,K.P.

comment

Secre

プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
カテゴリ
タグツリー
★ トップ(最新記事)
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
人気記事ランキング
RSSリンクの表示
リンク
音盤検索
HMV検索
検索する

音楽関係のブログ(リンク・更新状況)
PopUp WikipediaⅡ
記事中の気になるキーワードをマウスで選択してください。Wikipediaからの検索結果がポップアップ表示されます。
Wikipedia
developed by 遊ぶブログ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。