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パイアン三重奏団のCD/ロジデーストヴェンスキイのDVD

  • ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1&2番、ユオン:ピアノ三重奏曲、トリオ=ミニアチュア パイアン三重奏団 (Coviello Classics COV 50502)
  • ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1&2番 シュタインバッハー (Vn) ネルソンス/バイエルン放送SO (Orfeo C 687 061 A)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 バーンスタイン/シュレスヴィヒ=ホルシュタイン祝祭O (medici arts 2072158 [DVD])
  • モーツァルト:協奏交響曲、セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」、ボーア:マックモーツァルトのアイネ・クライネ・ブリヒト・ムーンリヒト・ニヒト・ムジーク、ペルト:モーツァルト=アダージョ、シニートケ:ハイドン風モーツ=アルト クレーメル (Vn) クレメラータ・バルティカ (Euro Arts 2072228 [DVD])
  • リームスキイ=コールサコフ:「ロシアの復活祭」序曲、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番、ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 ポーストニコヴァ (Pf) ロジデーストヴェンスキイ/BBC SO (medici arts 3085278 [DVD])
12月もHMVで数点オーダーしたが、今回は2週間ほどで全てが揃った。年末年始は大掃除のやり過ぎで体調を崩し、届いた音盤も積んでおいただけだったので、せっかく迅速に入荷したのに何の甲斐もなかったが。

今回の買物のメインはDVDだったので、CDの方はさほど興味の持てないものを敢えてオーダー。まずはピアノ三重奏曲から。これとチェロ・ソナタはリリースされている音盤の枚数が多い上に、コンスタントに新譜が出され続けているので、いつもウィッシュリストの中にある作品だ。今回たまたま選んだパイアン三重奏団というのは若手の団体のようだが、寡聞にしてどういう人達なのかはライナーの経歴以上のことは知らない。……が、これがなかなかの秀演。端正に整えられたアンサンブルときれいな音だけでも十分に魅力的ではあるが、自然な高揚感を持った気持ちの良い音楽づくりが特に素晴らしい。カップリングのパウル・ユオンは、ブラームスの「ハンガリー舞曲集」の数曲を編曲している人としか知らないが(これも、調べて初めて気づいたくらい)、1940年没とは思えない、ひたすら冗長でロマンティックな作品で、妙に気に入ってしまった。演奏者の美質も、こちらの作品でより一層発揮されているように思える。

ヴァイオリン協奏曲は、きちんと弾きましたという以上のものではない。安全運転そのものを否定するつもりはないが、音楽の振幅が小さくて、何も表現できていない。それでいて、たとえば第1番の終楽章コーダのような部分では音が汚くなる。一方のオーケストラは独奏者とのバランスを考えてか、終始控え目。

バーンスタインのDVDはシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でのリハーサルと本番の様子を収めたもので、随分前にクラシカ・ジャパンで放映されたものの録画を、知人のご厚意で観せてもらったことがある。最晩年の大巨匠が若者を相手に音楽とは何ぞやを諭していくような、いかにもバーンスタインらしいリハーサルは、正直、ちょっと説教臭くてしんどい。オーケストラの水準も、この種の臨時編成の団体であることを考慮に入れても、高いとは言い難いので、バーンスタインのモチヴェーションも上がらなかったのかもしれないが。本番も同様の出来。リハーサルには英語字幕があるものの、基本的に英語で進められているので、事実上、字幕はないに等しい。

クレーメルとクレメラータ・バルティカが、「アフター・モーツァルト」と題してザルツブルク・モーツァルテウム大ホールで行った2夜に渡る演奏会の映像は、曲目の面白さに加えて、クレメラータ・バルティカの美人奏者達がどのようにクレーメルと渡り合っているのかに興味があってオーダー。クレーメル独特のボウイングや刺激的なアーティキュレーションが全員に浸透しているのは相変わらずで、クレーメル自身はそれなりに楽しんでいる様子がよく伝わってくる。ただ残念ながら、共演者達の水準が、独奏でクレーメルと立ち合うには完全に力不足。2007年の来日公演を映像で観た時には、これほどの不満は感じなかったのだが、この映像の収録年が2002年と随分前であることも影響しているのだろうか。特に協奏交響曲でのウリジョナにはがっかり。セクハラまがいのクレーメルの視線に目を背けているような立ち姿が、そのまま音楽になったよう。まぁ、緊張していたのでしょうが。「セレナータ・ノットゥルナ」の終楽章では、いかにもクレーメルらしいカデンツァの遊びが披露されるが、クレーメル以外の4人からは遊び心が感じられない。アンコールのボーアの作品は、演奏はともかく、あまり面白い曲だとは思えない。ペルトの作品はとても美しい音楽で、このDVD中で最も楽しんだ1曲。ただ、スドラバのチェロは一本調子。もっと気持ちの良い音楽をする人だと思っていたが、作品との相性?それとも、単に当日の調子?シニートケで独奏を務めているネマニテは、ここで挙げた奏者の中では一番ましか。でもこうやって聴くと、クレーメル&グリンデンコというデュオの凄さが改めてよくわかる。

同時に発注した中で、1枚だけ遅れて入荷したのがロジデーストヴェンスキイのDVD。彼の華麗な指揮姿を鑑賞できるのを楽しみにして観始めたのだが、意外にも(?)ごくまともな映像に少々拍子抜け。ただ、収録されている3曲とも、大変優れた演奏である。敢えて言うなら、ラフマニノフの協奏曲の出来が一番のように思うが、目当てのショスタコーヴィチももちろん素晴らしい。第3楽章などで、もっと表情豊かに“演技”するのかと思いきや、終始シリアスな表情で鮮やかにアンサンブルを捌いていくような指揮ぶりに、ロジデーストヴェンスキイがこの曲に持つ思い入れのようなものを感じた。オーケストラに不満がないわけではないが、映像作品としては大満足。それにしても、プロムスのヒッピーみたいな聴衆は、曲に対する関心、戸惑い(第2楽章の後では忍び笑いまで聞こえる)、熱狂、すべてを素直に表現していて、観ていて大変面白い。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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