【YouTube/ニコニコ動画】女性演奏家によるショスタコーヴィチの協奏曲

ショスタコーヴィチが遺した6曲の協奏曲の内、映像で観たことのなかった唯一の作品が、ピアノ協奏曲第2番。オルティスはこの曲を2回録音しているが(ベリルンド/ボーンマスSO盤とアシケナージ/フィルハーモニアPO盤)、そもそも彼女の芸風とこの作品とは相性が良いのだろう、YouTubeにアップロードされていた動画も素晴らしい演奏である。きれいな音で上品に全曲を弾き切っており、とても気持ちの良い仕上がりになっている。ガンバ率いるオーケストラ(どの団体かはわからなかった)も、伸び伸びと音楽を奏でている。

第1楽章第2楽章

第3楽章
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番
オルティス (Pf) ガンバ指揮


2月にテレビ放送された際に見逃したバティアシュヴィリ独奏、ジンマン/NHK SOによるショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番(第1637回定期公演:2009年1月10日)を、ニコニコ動画で観ることができたのは実にラッキー。提供者にひたすら感謝するのみ。第1楽章の濃厚な表情は、正直なところ好みではなく、それほど期待せずに聴き進めていったのだが、凛として清潔な音色と内なる情熱を秘めた端正な抒情、そして安定感のある洗練された技巧に感服。第2楽章以降は、近年視聴した同曲の演奏の中でもひときわ傑出していたと言ってよいだろう。敢えて言うならば、実際の会場ではオーケストラとのバランスがどうであったかという点についてだけは、マイクを通した映像では判断がつかない。少々線が細いような気がしないでもないのだが、妙な力みのない弾き方だけに、案外ホールの隅々まで音が通っているのかもしれない。だとすれば、今後の活躍が注目される有望株の筆頭であることに疑う余地はない。なお、この演奏ではN響の仕上がりも上々であることも強調しておくべきだろう。特に第2楽章の仕上がりなどは、N響による同曲の他の演奏とは全く異なっていた。おそらくはジンマンの手腕に違いない。

第1~2楽章


第3~4楽章
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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