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【YouTube】ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタより(シャフラーン独奏)他

映像ソフトはすぐに入手困難になるものが少なくないが、LD初期に発売された「ダニエル・シャフラン」(EMI WV045-3519)も学生時代に京都のJEUGIA河原町店(今はマクドナルドか何かになっている)で現物を見て以来、二度と出会えていないものの一つである。その中に、ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタの映像が収録されていたことを知った時には、既に幻であった。おそらく、その映像と思われるものがYouTubeにアップされていた。どこか気取りのある節回しが好きになれないが、弾き姿も同様に気取っていて、良くも悪くもそれがシャフラーンの個性だということはよくわかる。音程の揺れなども気になるが、技術的な精度をこの世代の奏者に求めても仕方がないのだろう。脂っこいポマードの香りのような濃い目の抒情を、まったりとした気分で楽しみたい。

第3楽章第4楽章
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタより
シャフラーン (Vn) ギンズブルグ (Pf) (1988年7月)


YouTubeには、ショスタコーヴィチ作品の動画も数多くアップロードされているが、その全てをチェックする気力はないので、どうしても有名演奏家による全曲の演奏ばかりに絞って視聴することになってしまう。とはいえ、楽曲の一部や断片のような映像の中にも、無視するには惜しいものも少なくない。以下では、そんな動画をいくつか紹介する。

まずは、バシメートの猛烈なヴィオラに心を奪われる、弦楽四重奏曲第13番の断片を。若い音楽家とのマスタークラスあるいは音楽祭での1シーンのように見えるが、おそらくはバシメートのドキュメンタリーなどからの抜粋なのだろう。バシメートがあらゆる点において突出し過ぎていて、弦楽四重奏としてはどう評価すべきか意見は分かれるだろうが、とにかく面白い。動画の最後の方でピッツィカートが乱れて顔を見合わせて苦笑いしている若いヴァイオリン二人の姿は、楽曲とはあまりに不似合いなものの、室内楽ならではの愉しさが伝わってくるようで微笑ましい。

ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第13番より
ポゴストキナ (Vn) バシメート (Va) 他


僕がショスタコーヴィチQを聴いたのは1992年のこと。それから15年ほど経った2005年のライヴ映像があった。Vaのガルコフスキイは別の若者に交代していた(もしかしたら2nd Vnのピシュチュギンも交代しているのかもしれないが、映像を見る限りでは髭を生やしただけなのか別人なのか、よくわからなかった)が、シシュロフの少し癖のある歌い回しは相変わらず。あまり整然としていない野趣溢れる音楽は、この団体の確立された芸風と言ってよいだろう。第1楽章だけなのが残念。

第1楽章
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番より
ショスタコーヴィチQ
(2005年4月2日 ザクレブ・リシンスキ・ホール)


エマーソンQを聴いたのは1999年のこと。その時の演奏には全く納得しなかった記憶があるが、同時期に録音された弦楽四重奏曲第3番は、彼らの全集の中では優れた出来である。この映像がいつ収録されたのかは不明だが、シンフォニックな響きの広がりと、爽快なリズムの運びは、彼らならではのもの。妙に陽性の激しさなのが好みではないが、これはこれで立派な演奏だろう。

第3楽章
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番より
エマーソンQ


オランダ運河コンサートとは、アムステルダムのプリンセン運河上の特設ステージで行われる野外コンサートのこと。2005年の演奏会はNHKでも放映されたようだが、僕は全く知らなかった。よく知られているフォルトゥナートフ編曲の3曲とは異なり、Sikorski社から刊行されている「Fünf Stücke für zwei Violinen und Klavier」(アトヴミャーン編曲;ただし、第1曲と第2曲はフォルトゥナートフの編曲と同一である)から3曲を抜粋したもの。内訳は以下の通り:
  1. 前奏曲(映画音楽「馬あぶ」より)
  2. ワルツ(映画音楽「司祭とその下男バルダの物語」より(未確認))
  3. メヌエット(バレエ「明るい小川」より)
いささか卑猥な感じさえする濃厚な歌い口は僕の趣味ではないが、この種のコンサートには文句なしにハマっている。

ショスタコーヴィチ:3つのヴァイオリン二重奏曲
ラクリン & ヤンセン (Vn) ゴラン (Pf)
(2005年8月20日 プリンセン運河)


プレトニョフが指揮する交響曲第5番の終楽章冒頭は、解釈としては十分にアリだと思うのだが、オーケストラがついていけないような高速テンポの必然性はあまり感じられない。リハーサル時の映像ではあるが、演奏を止めて指揮者が口頭で指示しているのは一度だけである。

第4楽章(リハーサル)
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番より
プレトニョフ/ロシア・ナショナルO (2007年)


ドゥダメルがフィルハーモニアOに客演した際のドキュメンタリー映像は、短いながらもなかなか面白い。映像ソフトのボーナス・トラックなのか、期間限定などでネット配信されたものなのか、出典はよくわからないが、きちんと編集されていて見応えがある。

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番より(リハーサル)
ドゥダメル/フィルハーモニアO


チョン・ミョンフン/フィルハーモニアOによる1995年9月の来日公演では、ショスタコーヴィチの交響曲第6番がプログラムに入っていた。この映像がどのプログラムを収録したものかは分からないが、アンコールとして演奏された終楽章の貴重な動画である。動画のタイトルにあるほど“超高速”ではないのだが、颯爽とした音楽の運びが格好良い。当時、この演奏をFMかテレビで聴いた知り合いが「ショスタコの6番っていい曲だね」と言ってきたことを懐かしく思い出した。提供者自身がコメントしているように、画質、音質ともに優れず、コーダ以降で大きく乱れているのは残念だが、PCで楽しむ分には、少なくとも僕は気にしない。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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