【録画】NHK交響楽団 第1645回定期公演

  • ショスタコーヴィチ:祝典序曲、プロコーフィエフ:交響的協奏曲、ベートーヴェン:交響曲第5番 デ・ワールト(指揮) モルク (Vc) (2009.4.15 録画 [NHK BS-2(2009.5.15)])
YouTubeを彷徨っていたら、N響が演奏した祝典序曲の演奏を見つけた。録画はおろか見逃した記憶すらなかったので、慌てて検索してみたところ、幸運にも最近の定期公演で、まだ放送予定もあった。

ということで、夜中にいそいそと録画を再生し、団員の入場からまったりと画面を眺めていたのだが、曲が始まって愕然。トランペットの乱れ方が尋常ではない。シューマンの交響曲第2番や「展覧会の絵」のように、プロならば少なくとも音をはずすようなことがあってはならない冒頭の聴かせどころで、当たり前のように音がはずれるだけではなく、ずっと音程が揃わないという酷さ。その後は、全体に集中力が欠け、技術的にも非難されて当然の水準の演奏が6分ほどに渡って続いた。バンダ抜きでの演奏だったが、これ以上金管楽器が増えても不協和音が大音量になるだけで、むしろほっとしたくらい(まるでアマオケに対する評価)。申し訳ないが、これは三流オーケストラの演奏内容。

実はこの数日前、5月10日放送のN響アワー(「作曲家の心の鏡 “自筆譜”」)で流れたブラームスの交響曲第4番の演奏の酷さに、よほど指揮者(マリナー)との相性が悪かったのだろうと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。大丈夫か?

だがプロコーフィエフでは、モルクの凛とした存在感が柱となったせいか、オーケストラもなかなかの好演。モルクはもっと男臭い演奏をする印象があったのだが、ここでは極めて繊細な美しさが際立っていた。もちろん、技術面の不安は全くない。

ベートーヴェンは、消化不良の古楽もどきな演奏ではなく、スマートな運びながらも一昔前の懐かしい雰囲気のする演奏であった。さすがに、オーケストラに技術的な問題はほとんどなく、有名過ぎて普段は案外あまり聴くことのない名曲を、ごく普通に楽しむことができた。

いずれにせよ、N響もきちんとした常任指揮者、あるいは音楽監督を迎えて、団員の入れ替えを断行しなければならない時期に差し掛かっていることは間違いない。
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genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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