London Soloists' Ensemble


  • ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 Op. 3-1、W. F. バッハ:ハープシコード協奏曲 ハ短調、サルゼード:弦楽とピアノのためのConcerto Fervido、ショスタコーヴィチ:弦楽八重奏のための2つの小品 ソルター (Cemb) Rucky van Mill (Pf) ロンドン・ソロイスツ・アンサンブル (Oriole MG 20086 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.からの5月到着分。寂しいことに、今回はこの1枚だけ。ちなみに来月到着予定の分は、どうにも食指の伸びる音盤がカタログに見当たらずにオーダー見送り。音盤蒐集欲が低調になっていることを、果たして喜ぶべきか悲しむべきか。

A面は古い音楽(Musica Antiqua)、B面は現代音楽(Musica Viva)というコンセプトのアルバムだが、正直なところ、選ばれている作品の質がそれほど高くないために、あまり聴き応えはない。

ヴィヴァルディは有名な曲集「調和の幻想」からの、特に有名ではない曲。聴くよりは弾いて楽しみたい感じ。ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハは、大バッハの長男。ただし、この作品はJ. P. キルンベルガーの作と推定されているらしい。「世界初録音」とのクレジットがあるが、真偽は不明。両曲ともに現代の古楽スタイルの演奏でないことは当然だが、時代を超えて魅力を感じさせるような個性などに欠けるため、今となっては無頓着な演奏のようにすら聴こえてしまう。アンサンブルや音程の精度も高くない。

レナード・サルゼードは、この団体のヴァイオリン奏者。1964年にこの団体が初演した作品のようで「世界初録音」のクレジットに間違いはないだろうが、2回目の録音はあるのだろうか?当時としては随分と保守的な作風だが、かといって旋律的な魅力があるわけでもなく、楽曲の構成も散漫にしか感じられない。演奏は別に悪くないのだろう。

こうして聴き進むと、贔屓目抜きにしてショスタコーヴィチ作品の内容の豊かさが際立つ。この作品にも「世界初録音」のクレジットがあるが、もちろん間違い。西側初録音ですらない。演奏者名は弦楽合奏団になっているが、純粋な八重奏による演奏である。ジャケットにこの作品の最初のスコアが印刷されていることから想像するに、アルバムの目玉という扱いなのだろう。楽曲の前衛性よりは、ロマンティックな和声や旋律の雰囲気を前面に出した仕上がりで、それなりの熱気を孕んだ音楽となっている。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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