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Carnival in Vienna


  • パガニーニ(R. シューマン、ミロポルスキイ編):カプリース第14番、シューベルト(ミロポルスキイ編):リタニア、J. S. バッハ(マクリーン編):小フーガ、ラフ(ミロポルスキイ編):カヴァティーナ、ムーソルグスキイ(ゼンガー編):歌劇「ソローチンツィの定期市」より「ゴパーク」、サミンスキイ(ミロポルスキイ編):ユダヤの踊り、ブリッジ:常動曲、ジーツィンスキー(ミロポルスキイ編):ウィーン、わが夢の町、B. マルチェッロ:イントロダクション、アリアとプレスト、ヴェルディ(ビバ編):アヴェ・マリア、ラフマニノフ(ブレーデン編):ヴォカリーズ、カリッシミ(ヴィンチ編):勝利だ、私の心よ!、ロッシーニ:弦楽のためのソナタ第3番、ペンデレツキ:「3つの古風な小品」より「アリア」、ショスタコーヴィチ(ゴスマン編):映画音楽「馬あぶ」より「人民の祝日」 カゲン (S) ミロポルスキイ/シアトル・ヴァイオリン・ヴィルトゥオージ、シアトル室内O (Ambassador ARC1028)
  • ヴィエニャフスキ:華麗なる大ポロネーズ第1番、チャイコーフスキイ:「懐かしい土地の思い出」より「メロディー」、ヴュータン:「6つのサロン風小品」より第5番「タランテラ」、ミルシテイン:パガニーニアーナ、パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネッラ、プロコーフィエフ:歌劇「3つのオレンジへの恋」より「行進曲」、ド・ベリオ:3つの協奏的二重奏曲より第3番第1楽章、ブルシローフスキイ:荒れ果てた家、バツェヴィチ:民族舞曲、ショスタコーヴィチ:5つのヴァイオリン二重奏曲、映画音楽「馬あぶ」より「人民の祝日」 アミール、ビセンガリエフ (Vn) レナハン (Pf) (Black box BBM1042)
  • ブレ:「天使のワルツ」、ウバール:「将軍のハバネラ」、ラヴェル:ハバネラ形式の小品、ショレ:グラン・ジュによるルンバ、プロコーフィエフ:劇音楽「エヴゲーニイ・オネーギン」より「ワルツ」、ハチャトゥリャーン(デザルブル編):バレエ「ガヤネー」より「剣の舞」、カスパロフ:「上機嫌なドジェテル氏」、ラプリダ:「フロリンダ」、ヴェルカン:タンゴ=ロンド=バーリョ「ラ・トリブリン」、ニン=クルメル:エストレマドゥーラ風ホタ、アルタの踊り、ムルシア風セギディーリャ、ニーノ・ロータ:バッハの名による2つのワルツ、ショスタコーヴィチ:ワルツとポルカ(バレエ組曲第4番第2曲&第2番第3曲)、映画音楽「コルジーンキナの出来事」より「追跡」 デザルブル (Org) (Mandala MAN 5028)
  • オッフェンバック:バレエ「パリの喜び」より、ショスタコーヴィチ:喜歌劇「モスクワよ、チェリョームシキよ」より「モスクワを疾走」、ジャズ・オーケストラのための第1組曲より「フォックストロット」、ステージ・オーケストラのための組曲より「第2ワルツ」、リゲティ:管弦楽のためのルーマニア協奏曲より第2&4楽章、ハルトマン:「ブルレスケ・ムジーク」より「速い踊りと間奏曲」、プラニアフスキー:「到着」交響曲より「序曲」「メヌエット」、J. シュトラウスII:新ピッツィカート・ポルカ、ポンキエッリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」より「時の踊り」、ショスタコーヴィチ:喜歌劇「モスクワよ、チェリョームシキよ」より「ポルカ~ギャロップ」、J. シュトラウスII:加速度ワルツ、ポルカ「雷鳴と電光」、ヴィヴァルディ=セクンダ(ディトリッヒ編):素敵なあなた ディトリッヒ/ウィーンSO (Preiser PR 90641)
6月7日の記事に引き続き、Berkshire Record Outletから届いたCDについて。今回は、オムニバス的なアルバムを。

シアトル・ヴァイオリン・ヴィルトゥオージという団体は、主催者のミロポルスキイ(おそらく亡命ロシア人)がボリショイ劇場ヴァイオリン・アンサンブルのアメリカ版といった感じで結成した団体のようだ。本アルバムの後半で演奏しているシアトル室内Oは、このヴァイオリン・アンサンブルを拡張して2002の春から活動を始めたとのこと。曲目からも明らかなように、終始、非常に寛いだ感じの音楽が繰り広げられている。気に入ったのは、ベネデット・マルチェッロ(オーボエ協奏曲のA. マルチェッロの弟)の「イントロダクション、アリアとプレスト」。ただし、これは、マルチェッロの「12のチェンバロソナタ」の第7番の抜粋をE. Bonelliという人が弦楽合奏用に編曲したものということ。とても美しい。逆に、ソプラノ独唱はどうにも気に入らなかった。曲自体はともかく、せっかくの典雅な雰囲気が生々しい声が入ることによって台無しのように感じられる。ショスタコーヴィチ作品は、可もなく不可もなく。

アミールというヴァイオリン奏者のことは全く知らなかったが、カザフスタン出身の天才少年らしい。このアルバムの録音時はまだ13歳。使用楽器がそれほど良くないのか、音色にはあまり感心しないが、左手のテクニックは神童と言われるに値する水準に達している。ただ、音楽的にはまだまだ未熟と言わざるを得ないだろう。ショスタコーヴィチ作品のように技巧的ではない曲になると、正直なところ、退屈する。

デザルブルによるアルバムは、「オルガンと踊り」と題されている。その名の通り、近現代の作曲家による舞曲をオルガンで演奏した、という内容である。オルガンのために書かれた作品もあれば編曲もあるが、正直なところ、やはりオルガンで踊るのには無理がある。旋律のきれいなもの、荘厳な響きが美しいものなど、曲自体は魅力的なものが選ばれている。オルガンの可能性を探求する意欲的な試みとしては称賛に値するのかもしれないが、音楽としてそれほどの愉しみは感じられなかった。ショスタコーヴィチの2曲は、最初のワルツは元々手回しオルガンをイメージしていることもあってそれほどの違和感はないが、特に2曲目は2台ピアノによる追いかけっこのような急速な曲なので、あまりにも鈍重に過ぎる。

内容が抜群に面白かったのは、「Carnival in Vienna」と題されたウィーンSOのアルバム。曲の合間に聴こえる会場のリラックスした雰囲気から、何らかの祝祭的な機会に開かれた演奏会のライヴ録音だろうと推測できる。とにかく、選曲が秀逸。ありきたりなワルツばかりでなく、名前だけ見ると尻込みしてしまいそうな現代作曲家の、意外なほど聴きやすく楽しい作品も絶妙に選ばれている。ハイドンの「告別」交響曲のパロディである「到着」交響曲だけは、音だけでは楽しさも半分といった感じだが、それ以外に不満らしい不満を抱くことはない。華やかな解放感を漂わせつつも、アンサンブルはわりと生真面目なので、音楽的な鑑賞に十分値する演奏である。お薦め。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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