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【ニコニコ動画】ヴェルビエ音楽祭2008より(その2)

5月8日付の記事で触れたヴェルビエ音楽祭2008の映像が、その後もニコニコ動画に引き続きアップされている。まずは、2008年7月29日のラクリン (Vn)、M. マイスキー(父)(Vc)、L. マイスキー(娘)(Pf)というメンバーによる、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1番。

作品に込められた若々しい情熱が、そのまま音化されたような演奏である。これ見よがしな歌い込みは、幾分下品さを感じさせるものの、全体的には余裕のある熱演といった感じで悪くはない。



同日の演奏会で演奏されたシチェドリーンの新作「ロシアの旋法によるベルカント」(2007)は、作曲家自身のピアノとチェロのマイスキーとの共演。この曲は、素晴らしい。とても哀しく、それでいて不健康に艶っぽく、そして何より、とても美しい。こういう音楽は僕の大好物。続けざまに繰り返して聴いてしまった。ショスタコーヴィチの最晩年と同じ境地が聴こえてくる。ただ、画面で見るシチェドリーンは、まだ最晩年と呼ぶには若々しい。このような名作を、これからもしばらくは創り続けてくれるものと期待したい。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Shchedrin,R.K.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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