7月のTV視聴録

  • ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番より第1&4楽章、シューマン:ピアノ四重奏曲 小川典子 (Pf) 徳永二男 (Vn) 川和憲 (Va) 上村 昇 (Vc) (2006.10.7 録画 [NHK BS-hi (2009.7.14)])
  • タネーエフ:前奏曲とフーガ 嬰ト短調 Op. 29、ラフマニノフ:13の前奏曲 Op. 32 ジルベルシテイン (Pf) (2008.5.21 録画 [NHK BS-hi (2009.7.27)])
  • BS世界のドキュメンタリー BS20周年 シリーズ 1989からの出発 ([NHK総合 (2009.7.7~8)])
不快指数の高い日々が続く。夏バテしているつもりはないのだが、晩酌もそこそこに、深夜のバラエティ番組をさわりだけ観て寝てしまう毎日に、認めたくはないが加齢による衰えを感じてしまう。そんな7月に観たテレビ番組の中で、印象に残ったものを書き留めておく。

まずは、NHK BS-hiの「ハイビジョン クラシック倶楽部」から。「室内楽コンサート」と題された演奏会は、岡山県のロマン高原かよう総合会館にて行われたもの。時間の都合で仕方ないとはいえ、ショスタコーヴィチの中間楽章がばっさりカットされていたのは悲しい。このメンバーで室内楽をする機会がどれほどあるのか知らないが、それぞれの演奏スタイルに共通するものがあまり感じられず、有名音楽家が集まったという以上の内容を聴きとることはできなかった。ショスタコーヴィチもさることながら、おそらくはメインの曲目であろうシューマンには何の感興もない。いかにも“どさ回り”といった風情の音楽は、果たして公共放送で流すほどのものだったか?

一方、「ロシアン・プレリュード」と題されたジルベルシテインの番組は、NHKのスタジオで収録されたもの。これは、非常に素晴らしかった。特に、タネーエフの前奏曲の詩情は絶妙。2曲ともに彼女の得意なレパートリーのようで、正統的な解釈と端正な技巧、そして味わいのある綺麗な音色が際立つ名演といってよいだろう。

ちなみに、僕が持っているジルベルシテインのCDは、この番組でも演奏されたラフマニノフの作品32とショスタコーヴィチのピアノ・ソナタ第1番がカップリングされたアルバムのみ(音楽祭などのアルバムをのぞく)。このジャケットの記憶しかなかったので、すっかり巨匠となった現在の容姿に一瞬吃驚。このCDは1988年の録音だから、そりゃあ20年も経てば誰でも変わるのは当たり前……と、鏡に映る自分の容姿を見て見ぬふりをしたりして。

6月21日付の記事で触れた「ユーゴスラビアの崩壊」というドキュメンタリー(全6回)に引き続いて、NHK BS-1で放送された「1989からの出発」というドキュメンタリー(全4回)が、NHK総合でまとめて再放送された。各回のタイトルは次の通り:
  • ポーランド 大国支配からの脱出 ~“連帯”勝利より20年~
  • ルーマニア 民主国家への苦闘 ~流血革命より20年~
  • チェコとスロバキア ふたつの道 ~ビロード革命より20年~
  • 旧・東ドイツ“英雄都市”の試練 ~壁崩壊より20年~
旧体制を倒した時の熱気、期待通りではない現実、そしてその反動とも言える過去の美化(?)。同列に扱うことは憚られるが、わが国の自民VS民主の先に待ち受けるものを示唆しているようで、何とも暗澹たる気分である。
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genre : 音楽

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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