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贅沢すぎる2枚(ヴェデルニコフとムラヴィーンスキイ)

  • ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30、31、32番 A. ヴェデルニコフ (Pf) (Denon COCQ-83654)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第8番、モーツァルト:交響曲第33番 ムラヴィーンスキイ/レニングラードPO (BBC Legends BBCL4002-2)
買ってはいたものの、今回の「ロシア・ピアニズム名盤選」中、最も楽しみにしていた盤だったので逆にずっと聴けずにいたヴェデルニコフのベートーヴェンを、ようやく聴く。抽象美の極致といった感じかな。第30番の第1楽章なんかは、もうちょっとしっとりと歌っても良いんじゃないかとは思うけど。第32番の第2楽章は、まさに神の領域。ただ、ものすごく立派過ぎて何度も繰り返し聴く気にはなれない。いわゆる“愛聴盤”にはなり得ない演奏なのかも。

先日読了した「リヒテルは語る」の中で、リヒテルがフルトヴェングラーの「トリスタン」なんかと並んで別格の演奏に挙げていたムラヴィーンスキイのショスタコーヴィチの交響曲第8番を久し振りに聴く。晩年のPhilips盤が最高だと思うが、併録のモーツァルトを聴きたくて、BBC盤を選択した。このモーツァルトがすさまじい演奏。オーケストラ芸術の極致ではないかと思う。確かにムラヴィーンスキイ独特の、細部まで手の入った個性的な音楽であるがゆえに、嫌いな人は堪えられないくらい嫌いかもしれないが、でもこの完成度を否定することはできないはずだ。僕は奏者として、こういう音楽に参加することができれば、もう二度と楽器を弾くことができなくても満足だ。

で、モーツァルトを立て続けに二回聴いた後、本丸のショスタコーヴィチを。もう今さら何を言う必要もない。技術的には、この60年代がレニングラードPOの絶頂期だったように思われる。特に金管楽器の音色と、アンサンブルの緊密さという点において。国外公演のライヴ録音ということで細部に荒い部分も散見されるが、とても大編成のオーケストラとは思えない凝縮力は傑出している。どこか神がかった82年のPhilips盤に比べると、こちらの方が偉大な音楽を聴いているという実感がある。いずれにしても、ただただ凄いの一言。

今日の選択は、さすがにちょっと贅沢すぎたな。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 作曲家_Beethoven,L.v. 演奏家_Vedernikov,A.I. 演奏家_Mravinsky,E.A.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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