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ワゴンセールでコフマンのショスタコーヴィチ


  • ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 コフマン/ボン・ベートーヴェンO (MDG 937 1209-6 [SACD])
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 シュトンダ (B) コフマン/ボン・ベートーヴェンO、チェコ・フィルハーモニーcho (MDG 337 1205-2)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第14番 タマール (S) シュトンダ (B) コフマン/ボン・ベートーヴェンO (MDG 937 1211-6 [SACD])
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第3 & 15番 コフマン/ボン・ベートーヴェンO、チェコ・フィルハーモニーcho (MDG 937 1210-6 [SACD])
  • デグティアリョーフ(スコーベレフ編):クリスマス協奏曲、カリンコヴィチ:エレジー、ボルトニャーンスキイ(パチカエフ編):神聖な協奏曲第15番、チェスノコーフ(スコーベレフ編):私の願いを聞いて、プロコーフィエフ(ストラウトマン編):歌劇「3つのオレンジへの恋」より行進曲、ブラツェヴィッチ:3つの小品、レーベデフ:チューバ協奏曲(ピアノ伴奏用編曲)、Bak:ロシア風の2つの歌、デニーソフ:カンティ・カトゥーリ、ドヴォリオナス(パチカエフ編):主題と変奏、リュボフスキイ:「ボッシュの3つの絵」より「聖歌」「讃美歌」 M. ミハーイロフ (B) コズロヴァ (Pf) プリヴァノフ (Perc) ロシア・ナショナルSO低音金管セクション (Parow'sche Musikalien PM CD-301)
音盤屋に足を運ぶことも、めっきりと減った。6月末、長らく買いそびれていたハチャトゥリャーンの管弦楽曲集(チェクナヴォリャーン指揮)が廃盤になっていたことに気付き、そういえば何年か前には在庫があったよなぁ……と思い、久しぶりにTower Records難波店へ。

残念ながら、目当ての全集は売り切れていたのだが、何気なくワゴンセールの中をのぞいてみると、これまた買いそびれていたコフマンのショスタコーヴィチ(既に全集が完成している)が、何と490円やら990円やらの廉価で並んでいた!もう3年くらい買っていなかったので、ワゴンに並んでいたものは、いずれも未架蔵のものばかり。これでまだ入手していないのは3枚だけ(第1&6番、第2&12番、第4番)となった。

4枚ともいずれ劣らぬ大作ということもあり、購入してから一ヶ月半ほどに渡って聴く時間をとれずにいたのだが、お盆休みを利用して一気に聴き通してみた。

第11番は、端正な美感を終始保ち続ける、いかにもこのコンビらしい演奏である。それゆえに、この作品が本質的に持つ描写音楽的な“はったり”とは無縁で、通常は気にすることのない響きの美しさや抒情的な情感を意識させてくれる一方で、一抹の物足りなさを感じることも否めない。これをどう評価するかは、多分に聴き手の好みに依るだろう。ただ、最終音の鐘の処理には大いに疑問が残る。文学的な意味解釈は理解できなくもないが、これはあくまでも音楽作品である。ある一音の、それも特定の成分のみを極度に肥大させて取り扱うことには、どうしても賛同しかねる。

第13番も第11番と同様の内容だが、ここでは作品の持つ響きの美しさが際立っている。野性的な力感に満ちた魂の叫びには欠けるが、その陰に隠れていた官能的なまでの響きが存分に引き出されており、物足りなさを感じるどころか、恍惚とした満足感すら覚える。この作品をよく聴き知った人にこそ聴いて欲しい一枚と言えるだろう。

一方、第14番は冴えない。“安全運転”という形容の否定的な側面を集めたような印象。確かに破綻はないのだが、それほど技量の高くない団体がこういう演奏をすると、単に面白味がなくなるだけではなく、逆に余計危なっかしく聴こえてしまう。コフマンの演奏姿勢がマイナスに働いた例だろう。

第15番は、ごくオーソドックスな解釈である。それだけに、この作品が持つ古典的な佇まいや静謐な美しさだけではない、多様で奥深い諸相が表現しきれていないもどかしさを感じる。やや技術的に弱い個所もないわけではないが、丁寧に仕上げられているのでリファレンスにはなり得るだろう。

スコアに真正面から取り組む、いわば誠実な演奏姿勢なだけに、作品の良し悪しも演奏の成否に反映するのだろう。第3番は、退屈な演奏である。合唱も凡庸。

終バスの時間もあり、じっくりとワゴン漁りをする時間はなかったのだが、ざっと眺めて興味を惹かれたものを一枚だけ追加購入した。ロシア・ナショナルOのトロンボーン&チューバ奏者による「Russian Brass Vol. I」というアルバムである。聞いたことのない作曲家の名前が並ぶ曲目と、この楽器編成が織りなす響きを楽しみに聴いてみたのだが、結論から言えば、これといった印象が残らない一枚であった。達者には違いないのだが、不思議と聴き手を感心させたり圧倒させたりすることのない、いかにもロシアの金管アンサンブルであることと、わりと聴きやすい曲想の楽曲ばかりであることがその理由だと思われる。中では、デニーソフの初期作品である「カンティ・カトゥーリ」が、ショスタコーヴィチ風の皮肉に満ちていて面白かった。カリンコヴィチの「エレジー」には「ショスタコーヴィチの思い出に」という副題がついているのだが、正直なところ、あまりピンと来なかった。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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