N響アワー「名演バティアシュヴィリ」

  • N響アワー「名演バティアシュヴィリ」 (ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番、交響曲第10番より第4楽章) バティアシュヴィリ (Vn) ジンマン、アシケナージ/NHK交響楽団 (録画 [NHK-ETV (2009.11.8)])
  • 樫本大進 無伴奏バイオリン・リサイタル(ジェミニアーニ:12の無伴奏ヴァイオリン・ソナタより変ロ長調、バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番よりルール、ガヴォット) 樫本大進 (Vn) (2007.3.9 録画 [NHK BS-hi (2009.11.9)])
5月9日の記事で取り上げたバティアシュヴィリによるショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲が、N響アワーで放送された。改めて素晴らしい演奏だと感嘆。引き締まったフォルムの中に迸る、地に足のついた骨太で力強い音楽の流れが、聴き手の心を鷲掴みにして離さない。こういう演奏こそ、生で聴きたかったと思う。ただ、あぁいうブラヴォーは、いい加減に何とかならないのかと思う。「俺って、こんな曲も知ってるんだぜ」と言いたいだけの、痰が絡んだ汚い叫び声を上げる権利など、入場料の中には含まれていない。そんなに叫びたいのなら、同じN響でも「Music Tomorrow」みたいな現代作品の演奏会で(できるものなら)やればいい。難解な現代曲に対する造詣の深さと、演奏会を盛り上げようとするその姿勢に、きっと会場中から賞嘆してもらえるに違いないだろう。

番組の残りは、アシケナージがN響の音楽監督に就任した直後の演奏会から、交響曲第10番の第4楽章。この演奏、聴いたことがあるような気がしていたが、どうやらまともに聴くのは初めてのようだ。この楽章だけを取り出して演奏内容を云々するつもりはないが、大事なところで吹き損じる金管ほど興醒めなものはない。

10月26日にNHK教育テレビで放送された「テレビでドイツ語」に、樫本大進がゲスト出演しているのを、偶然見かけた。その翌週と合わせて2回の出演で、それぞれJ. S. バッハの無伴奏パルティータ第3番からルールとガヴォットを余興演奏していた。これが、寛いだ雰囲気の中にも大きなスケールを感じさせる、とても素晴らしい演奏だった。タイミングよく、NHK BS-hiで彼の無伴奏リサイタルが放送されたので、録画視聴した。これは、演奏会後間もなく地上波の「芸術劇場」で全曲が放送された記憶があるが、今回放送されたのは、演奏会後半の2曲+アンコールのみ。ちなみに前半は、J. S. バッハの無伴奏パルティータ第3番とイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番であった。ジェミニアーニの曲は、クレーメルのレコードで聴いて気に入り、自分でもぼちぼちと練習している曲なので色々と勉強になったが、もちろんバルトークも立派な演奏で感心した。やはりリサイタルでは力が入るのか、先の余興演奏のような恬淡とした雰囲気には欠けるが、これから歳月を重ねてこの辺りのバランスがとれた時、さらに偉大な演奏家となるのだろう。
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genre : 音楽

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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