【録画】NHK交響楽団 第1656回定期公演

  • プレヴィン:オウルズ、モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 プレヴィン(指揮) 池場文美 (Pf) (2009.10.23 録画 [NHK BS-2(2009.11.20)])
本シーズンからNHK交響楽団の首席客演指揮者に就任したプレヴィンのお披露目公演の一つ(Cプログラム)で、ショスタコーヴィチの交響曲第5番が演奏された。その録画を、遅ればせながら観た。

最初に演奏されたプレヴィンの自作は、いかにもイギリス音楽といった感じの自然描写が美しく、押しつけがましさのない清々とした音調に、プレヴィンの人柄がにじみ出ているかのよう。ただ、全体として印象は薄かった。

2曲目のモーツァルトは、とても音楽的な演奏で素晴らしかった。独奏者共々、これ見よがしに個性を刻印することはないのだが、終始伸びやかで愉悦に満ちた音楽が奏でられる。オーケストラにも一切の力みは感じられず、細やかなニュアンスを持った表情豊かな演奏が繰り広げられていた。プレヴィンの下で開花するであろうN響の新境地を、垣間見ることができたような気がする。

メインのショスタコーヴィチも、リラックスした居心地の良さを感じさせつつも、スケールの大きな流れが一貫した、なかなかの好演であった。何より、こんなに整った金管の響きは、久しくN響で聴かれなかったものだ。清らかで上品な弦楽器の歌も素敵。プレヴィンの解釈そのものは僕の好みと違うのだが、しっかりと構築された清澄な音楽世界には十分な説得力がある。

“伝説の名演”といった凄みはないのだが、むしろそのさりげなさこそが、この顔合わせの魅力なのかもしれない。プレヴィンとN響の両者にとって、実りある関係が育まれることを祈念したい。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

comment

Secre

No title

タイトルの次に記されている当日の指揮者の名前と独奏者の楽器の表記が間違っていると思います。コメントの感想ではなくてすみません。いつも拝読しています。

Re: No title

ウルスリさん、いつもありがとうございます。

寝ぼけながら更新したので、何だかむちゃくちゃになっていました(^^;
早速、修正させていただきました。今後ともよろしくお願いします。
プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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