【YouTube】ショスタコーヴィチ(バルシャーイ編):室内交響曲(イサカージェ指揮)

12月10日の記事で紹介したドキュメンタリーの中で、柳澤先生はアルバニア人とセルビア人とが混在するアンサンブルを作ろうと奔走していた。そのさらに上をいくのが、スロヴェニア、クロアチア、セルビア、コソヴォ、ボスニア、モンテネグロ、マケドニアという旧ユーゴスラビア諸国およびドイツの学生を集めた、このアンサンブル。“南東ヨーロッパ”という呼び方には馴染みがなかったが、なるほど言われてみればその通りである。指揮は、グルジア出身のヴァイオリニストであるリアナ・イサカージェ。彼女が同曲を指揮した録音については2008年1月16日の記事で紹介したこともある。
彼女がこの曲を得意にしていること、奏者達が各々の潜在能力を存分に発揮していること、そもそも曲自体が大傑作であること……などなど、色んな要因があるのだろうが、とにかくこの演奏は聴き手の胸を抉るように打つ。いくら綺麗事を言っても、この種の演奏会が政治的な意味合いを持つことは否定できない。様々な理想や思いを持って集った若者達がそのような場で奏でるのに、ショスタコーヴィチのこの作品ほど相応しい音楽はないだろう。

第2楽章が終わり、第3楽章にアタッカで入ろうとするまさにその時、教会の鐘の音が聞こえてくる。まるで、朝比奈隆の“ザンクトフローリアンの鐘”みたいだが、それとは全く異なる、この悲痛極まりない鎮魂の音色は非常に印象的だ。

Part 1(第1楽章~第2楽章)Part 2(第3楽章~第4楽章(1))
Part 3(第4楽章(2)~第5楽章)
ショスタコーヴィチ(バルシャーイ編):室内交響曲
イサカージェ/Young Euro Classic South Eastern Europe


こういう音楽の後には何も聴きたくなくなってしまうが、ここはあえて思い切り雰囲気を変えつつも、東欧つながりで、マズアが指揮したショスタコーヴィチの交響曲第1番を。よく整えられた流麗な演奏で、とても耳に心地好い(否定的な意味では決してない)。

第1楽章第2楽章
第3楽章第4楽章
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番
マズア/ロンドンSO
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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