【YouTube】ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(ガンバ指揮)

韓国を代表するオーケストラの一つと言われるKBS交響楽団のショスタコーヴィチ演奏が、YouTubeにアップされていた。我が国を除くアジアのオーケストラを聴くことは滅多になく、韓国のオーケストラはこのKBS響が演奏したショスタコーヴィチの組曲「馬あぶ」他のCD(Koch 3-7247-2H1)しか耳にしたことがないと記憶している。

日本で言えばN響と同じような団体なのだろう、放送局が制作したと思われる高品質な映像で演奏を視聴できるのは嬉しい。

明るく開放的で威勢よく楽器を鳴らす演奏スタイルは小気味の良さを感じさせるものの、全体に音の肌理は粗い。これは、そもそもPCで視聴しているということの他に、映像収録時の録音特性に起因する部分も多いのではないかと思う。一見したところ、弦楽器陣は総じて良い楽器を使用しているようだし、技術的な問題だけではなく、そもそもこういう音色を志向しているような気がしないでもない。ただ、金管楽器と打楽器は音量優先なのか、お世辞にも綺麗な響きとは言い難い。わが国のオーケストラでも金管楽器に感心したことはなく、アジア人には不向きな楽器なのかもしれない。

ガンバの解釈は、第2楽章で少し厭味な表情付けがある以外は、ごくオーソドックスなもの。演歌チックな歌い込みは指揮者ではなくオーケストラの個性なのだろうが、それを下手に制御するのではなく、むしろそれを活かして音楽を作っているのが好ましい。音程などの技術面が一層洗練されるならば、さらなる可能性が感じられるオーケストラと思う。

第1楽章(1)第1楽章(2)
第2楽章(~第3楽章(1))第3楽章(1)
第3楽章(2)第4楽章
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
ガンバ/KBS SO(2009年10月27日 ソウル・アート・センター)
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

comment

Secre

No title

 KBS響は2007/10現在カレッジオペラの指揮者のチャン.ユンスンの指揮で11番を聞きました。(以前キタエンコとも来日してそれはTVで見た)この画像でもそうですが チェロを中心とした弦の熱いボウイング、小太鼓にティンパニのぶっつ叩き、の後の静寂 木管奏者にはところどころ傷はあったが、この曲が精神的にも彼等に共感するところ大なのだろうと、途中思ったしだい。今の日本には無いもの。ゲルギエフ/PMFも含めて今迄聞いた11番の中でベストでした
 また2008/10のアニシモフ/プサンフィルの5番もトランペットにロシア人が入り余裕の音を聞かせていて記憶に残ります。録音は粗が目立ちやすいが韓国のオケも日本のオケとそんなにも変わらないと思ったしだい。

Re: No title

ドストさん、こんにちは。ブログのチェックを怠っておりまして、コメントの承認が遅くなりましたこと、お詫びいたします。

本文にも書きましたが、韓国の他のオーケストラは聴いたことがないので比較はできないのですが、日本と比べて上手い/下手というのではなく、明確なキャラクターの違いがあるところに興味をひかれました。このように赤裸々に激情をぶつけるような音楽は、良くも悪くも日本のオーケストラにはできないものかもしれませんね。
プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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