【録画】NHK交響楽団 第1663回定期公演

  • ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、左手のためのピアノ協奏曲、ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」 デュトワ(指揮) ルガンスキー (Pf) (2009.12.16 録画 [NHK BS-2(2010.1.29)])
2009年12月のNHK交響楽団定期公演から、1月14日の記事で紹介したAプロ、1月21日の記事で紹介したCプロに続き、Bプログラムの初日がNHK BS-2で放送された。国会中継の影響で、当初の予定から1週間遅れての放送である。

先の2つの公演と同様に、非常に水準の高い演奏会だと感じた。デュトワの十八番であるラヴェルの2曲のみならず、ショスタコーヴィチも大変素晴らしい出来であった。

ラヴェルは2曲ともに、幾分淡々とした風情を漂わせながらも、ラヴェル以外の何物でもない雰囲気で満たされた、確かな手応えを持った演奏。ただ、響きの多様性という点で物足りなさを感じてしまうのは、N響の特性というか限界というか、いずれにしても惜しい。ルガンスキーの独奏には爽やかな貫録があり、落ち着いて音楽に身を委ねることができた。

ショスタコーヴィチの交響曲の中でも、第11番は好んで聴くことがあまりない作品の一つ。それは独特の仰々しさを敬遠してしまうからだが、この演奏にはそうした嫌味が感じられず、流麗な格好良さでスコアの美しさや面白さを鮮やかに引き出しつつ、それでいて切実な迫真性をもった熱演に仕上がっていた。要するに、「あぁ、いい曲だなぁ」と心から思える演奏だったということ。1月30日の記事で紹介した第10番が期待外れだったので、この第11番にはそれほど期待していなかったのだが、今度は嬉しい方の期待外れ。金管陣の不安定さも、ぎりぎり許容範囲といったところで、現在のN響の実力が十分に発揮された秀演だったと言ってよいだろう。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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