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ソ連のオペレッタ


  • ヴァーインベルグ:交響曲第5番 コンドラーシン/モスクワPO (Melodiya D 012081-82 [LP])
  • カバレーフスキイ:ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲第3番、作品64、交響詩「春」 ピカイゼン (Vn) フェーリツマン (Pf) マンスーロフ、カバレーフスキイ/モスクワPO (Melodiya 33 CM 03597-98 [LP])
  • R. ガジーエフ:「キューバ、わが愛」より「ラウルとデリアの二重唱」、ショスタコーヴィチ:「モスクワよ、チェリョームシキよ」より「モスクワを疾走」、ミリューティン:「チャニータのキス」より「アンジェラとカヴァルカドスの二重唱」、リストフ:「セヴァストーポリのワルツ」より「アヴェリンのアリア」、ドゥナエーフスキイ:「黄金の谷」より「オリガとパーヴェルの二重唱」、ツァバージェ:「偉大な3人」より「リズミカルな踊り」、ストレルニコフ:「女奴隷」より二重唱「鐘」、ドゥナエーフスキイ:「自由の風」より「ステラとヤンコの二重唱」、ミリューティン:「チャニータのキス」より「カヴァルカドスと警官のクプレ」、「タンゴ」、R. ガジーエフ:「隣のロミオ」より「クリストファー・コロンブスのクプレ」、ドゥナエーフスキイ:「黄金の谷」より「ニーナとニコラーイの二重唱」「パーヴェルとオリガの二重唱」 チェルカーソフ/モスクワ・オペレッタ劇場O他 (Melodiya 33D 021219-20 [LP])
Ars Antiqua / Mikrokosmos Mail Order Co.から、今回は5枚のLPが届いた。今日は、その内の3枚を紹介したい。

全部で20曲にのぼるヴァーインベルグの交響曲を全て制覇するのは気が遠くなるような話だ。今回入手した第5番で、ようやく5曲目である。この作品も、内面の情念が抑えきれずに噴出したかのような、異様にテンションの高いヴァーインベルグ節が存分に発揮されている。同じくユダヤ系のコンドラーシンによる共感に満ちた演奏が、時についていけなくなるほどの苛烈さをもって聴き手に迫る。この作品におけるショスタコーヴィチの影は、単なる影響などというような控え目なものではない。あからさまにショスタコーヴィチの第8番や第4番が鳴り響くので、聴き手の方が赤面してしまうほど。作曲年からすると、ショスタコーヴィチの交響曲第4番が初演された頃の作品なのだろう。この終わり方は、いかにも“そのまんま”だ。もっとも、民族舞踊風のパッセージなど、ヴァーインベルグならではの味わいにも不足していないことも言い添えておくべきだろう。

カバレーフスキイ作品のアルバムは、聴いたことのなかった2曲の管弦楽曲が目当て。和声進行とリズムパターンに個性のようなものを出して、やや陳腐ながらも耳触りの良い旋律を華やかな音響にのせて展開する、いわゆる“社会主義リアリズム”的な音楽である。それなりに楽しく聴けるものの、音楽的な変化には乏しいので、どうしても退屈してしまう。その点、協奏曲は独奏楽器の技巧的なパッセージが、そうした退屈さを補ってくれる。特にヴァイオリン協奏曲におけるピカイゼンの線が細いながらも凛とした演奏は、好感度が高かった。

3枚の中で最も楽しんだのは、ソヴィエト時代のオペレッタからの抜粋を集めたアルバム。恐らくは、どの作品もこのモスクワ・オペレッタ劇場が初演したのだろう。ショスタコーヴィチ作品には、初演者ストリャローフによる全曲録音が存在するが、それとは別の演奏のようだ(きちんと比較して判断した訳ではない)。ここに収録された演奏が、チェルカーソフ指揮の全曲かハイライトの録音からの抜粋なのか(そういう録音の存在は、少なくともヒュームのカタログには記載されていない)、このアルバムのために新たに録音されたものなのかはよく分からない。演奏は、少々荒っぽいながらも湧き立つような楽しさを湛えた、雰囲気豊かなもの。R. ガジーエフやミリューティンという名前は初めて知ったが、一度聴いたら思わず口ずさんでしまうような、魅力的な歌謡性を有した歌の数々には、小難しいことを抜きにして心躍るような気持ちにさせられた。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Weinberg,M. 作曲家_Kabalevsky,D.B. 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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