【録画】NHK交響楽団 第1667回定期公演

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第1番、ストラヴィーンスキイ:春の祭典 ビシュコフ(指揮) (2010.2.6 録画 [NHK BS-2(2010.3.5)])
それにしても、ショスタコーヴィチ作品の演奏頻度は、交響曲や協奏曲の一部に集中しているとはいえ、10年ほど前とは比較にならない位に高くなったものだ。テレビで観るN響の定期公演に限っても、文字通り毎月のようにショスタコーヴィチ作品が取り上げられている。多くの演奏家にとってショスタコーヴィチ作品のいくつかが主要なレパートリーになっていること、そして何よりもショスタコーヴィチの作品が“客を呼べる”と広く認知されたということなのだろう。

ということで今回のプログラムは、いわば20世紀ロシア音楽の古典、といった趣きである。そしてビシュコフの音楽づくりは、“古典”と称するに相応しく端正に整えられた、耳によく馴染むものであった。オーケストラも余裕を持って音楽を奏でており、まるで「運命」&「未完成」あるいは「悲愴」&「新世界」というプログラムのような、ある種の寛いだ雰囲気がテレビの画面を通して伝わってくるような感じさえした。

これは、近年のビシュコフの芸風でもあるのだろう。YouTube等で観た彼のショスタコーヴィチ演奏と共通する印象である。ただし第1番は、やはりショスタコーヴィチ最初期の作品であるだけに、この路線では地味に過ぎるというか、端的に言えば退屈な音楽になってしまう。もう少しのケレン味やあざとさがある方が良いように思う。その点、「春の祭典」は作品自体にそうした要素が強いだけに、むしろすっきりとした響きが好印象であった。
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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D.

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Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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