スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SOの1978年来日公演(DVD)

  • チャイコーフスキイ:交響曲第6番「悲愴」、ショスタコーヴィチ:森の歌、 マースレンニコフ (T) ヴェデールニコフ (B) スヴェトラーノフ/ソビエト国立SO、モスクワ放送cho、東京荒川少年少女合唱隊 (NHK NSDS-9489 [DVD])
5月28日の記事で紹介した買い物の続き。

最近の買い物のほとんどは、“何を今さら”といった感じのものばかりだが、ショスタコーヴィチ作品の全録音を収集することがたとえ現実的には困難だとしても、話題になった、あるいは注目すべき顔ぶれの音盤を無視する訳にはいかない。スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立SOの日本公演のDVDも、その一つ。リリースから1年を経て、ようやく購入した。

もちろん、目当ては「森の歌」。バス歌手が「ヴェジョールニコフ」とクレジットされていたので、初めて聴く歌手かと楽しみに観始めたのだが、何のことはない、「ヴェデールニコフ」のNHK独自表記だっただけ。

同年の有名な録音(映像もある)に比べると、ややゆったりとしたテンポで、作品の抒情性がより強調されているように感じられる。この印象は、録音の特性による部分も少なくはないだろう。合唱が遠く、全体に大人しい音作りがされているようだ。

それでも、スヴェトラーノフ独特の巨大さは圧倒的に伝わってくる。終楽章のコーダなどは、居ても立ってもいられなくなるような凄まじい迫力と興奮で視聴者を強く捕らえる。こんな音楽をされたら、バンダの日本人達が最後の最後で息が足りなくなるのも仕方ないだろう。前述した有名なライヴ録音には第2楽章の合唱の入りが乱れるなどの瑕もあるので、この映像には単なる記録以上の価値があることに疑う余地はない。

「悲愴」も、どこかくつろいだような雰囲気があるが、聴かせどころをしっかりと押さえた音楽作りはさすが。映像の入手や商品化には少なくない苦労があったようだが、それは十分以上に報われている。音質はともかく、画質は褒められたものではないが、一度観始めたら、もはやそんなことは気にならない。とても素晴らしいDVDである。

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theme : クラシック
genre : 音楽

tag : 作曲家_Shostakovich,D.D. 演奏家_Svetlanov,E.F.

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プロフィール

Yosuke Kudo

Author:Yosuke Kudo
B. モンサンジョン著『リヒテル』(筑摩書房, 2000)に、「音楽をめぐる手帳」という章がある。演奏会や録音などを聴いて思ったことを日記風に綴ったもので、実に面白い。

毎日のように音楽を聴いているにもかかわらず、その印象が希薄になる一方であることへの反省から、リヒテルに倣ってここに私も覚え書きを記しておくことにする。無論、リヒテルの深みに対抗しようなどという不遜な気持はない。あくまでも自分自身のために、誰に意見するわけでもなく、思いついたことをただ書きなぐるだけのことである。

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